私のお気に入り。サイゴンの隠れ家的な Fito 博物館。ベトナム伝統医学博物館です(+_+)/

2019/08/24 - 2019/08/24

サイゴンって、ベトナムの長い歴史的の中で、とっても浅い短い歴史しかありません。

言われるのは、北属南進。
北属とは、北の巨大なプーさん帝国に、なんちゃってで ハハー プー様とへつらい、
南進とは、どんどんと南の地を征服していったのです。

ベトナム中部にあった巨大なヒンズー教のチャンパ王国も滅ぼされ、ご愁傷さまとなりました。
今は、遺跡だけ見ることができます。
現在、チャム族は少数民族です。。。

東は、海。
西は、山。安南山脈です。
どんどん南に進撃し、国土は南北に長ーくなりました。
それが現在のベトナムの国土です。

が、すぐにフランスの黒船がやってきました。
ベトナムの中部フエを都にした阮朝、18世紀の3代皇帝のミンマン帝のころです。

黒船は、火を吹き、
ベトナムは3分割され、サイゴンを含む南部は、フランスの完全植民地、コーチシナとして割譲されてしまいます。

歴史談義は、長くなってしまうので、ここで終了します。。。


サイゴンには、その歴史からベトナム戦争に関わる博物館が多いです。
お寺って、んん、そんなに歴史を感じません。
建築物だと、やっぱりフレンチコロニアルですかねぇ。。。
黄色の建物は、可愛い綺麗ですけど、あの色はインドシナのフランス統治の象徴カラーなのです。。。


博物館は大好きなんですけど、でも、サイゴンではあんまりリピートしたいと思いません。。。
戦争関係の博物館だと、
ご愁傷さまでした。
と、一度見学すれば十分なのです。。。

(T_T)ウルウル
そんなに遠くない過去です。。。


例外が、Fito 博物館なのです(+_+)///
私の、お気に入り博物館です。


おまけ
https://youtu.be/k0GzV54R2Os

エリア ホーチミン(ベトナム)

Fito 博物館見学は、今回、3度目です。

初めてのときは、アナログ時代で、9.23公園近くのホテルから、地図を片手に徒歩でトコトコ訪れました。
炎天下のお一人様行軍で、汗びっしょりでした。。。


10区のこんな通りに、ひっそりとある名博物館なのです。

今回ビックリしたのは、入場するのにカードを渡されたこと。
なんのことはない、鉄道的改札ゲートです。

　こんなの必要(+_+)!?

そして、ちっちゃな劇場に通され、ベトナム語の英語字幕付きのショートムービーを見せられました。

私は、英文を読む速度が遅いので、

　ああ、
　ああ、
　まだ読み終えてません。待ってけろー

でした。。。

ショートムービーが終わると、途中から入って来た人と外にでました。

私たちは、奥さんと、日越。
他の二人は個人で、伊のじいちゃん。
そして若い、台湾女子でした。
みんな英語okです。

ベトナム女子の英語ガイドさんが現れ、30分ほどご案内します。
その後はご自由に御見学下さいとのことでした。

うちのベトベト奥さんは、何で英語なの? ここはベトナムじゃ、とプンプンしておりました。

まず、みんなでエレベーターで４階に上がりました。


えーっ、

昔はガイドさんって、いませんでした。。。

ーーーーーーー

写真は、薬草の数々の絵です。
可愛い綺麗です。

写真はごく一部です。
壁一面に薬草の絵が飾られています。

好きな人は、この空間だけで数時間過ごせると思います。

Fito 博物館ですが、日本語では、ベトナム伝統医学博物館なんて、記載があります。

ベトナム語では、Bảo Tàng Y Học Cổ Truyền です。
Bảo Tàng は、博物館。
Y Học は、漢字で書くと、医学です。
Cổ Truyền　伝統。

fito は、きっと元々はf は、 pで、なんかギリシャ語が語源っぽいです。

でも、fito がなんなのか調べてもわかりませんでした。。。

主に展示されているのは、薬関係です。

薬棚です。

渋い(+_+)

こちらは、煎じた薬用の、急須、あるいは、土瓶。

薬草運搬のずた袋。。。

天秤です。

分量を計るのに重要な道具です。

昔の薬入れですけど、

レトロなガラス製品で、かわいい。

香水入れにいいかなぁ、って思いました。

ここが、一番好きなエリアです。

この木の緑が隠してくれないと、無粋なサイゴンの風景が見えてしまいます。
憩いの緑なのです。

日本庭園だと、ずっと向こうの山の自然を取り入れる借景なんてありますが、これは無粋なものを隠す隠景です。

なんとなくパシャっと撮っちゃいましたが、欄間の細工がお見事で美しい。


ここは4階なのに、お庭があるのです。

周りはサイゴンの喧騒なのですが、まったくそれを感じさせない緑です。

4階のベランダの小さなお庭の緑です。

私は侘び寂びなどわかりませんが、とっても素敵な空間です。

お酒コーナーもありました。

立派なコブラです(+_+)


これは、薬膳酒なのです。。。
ホルマリン漬けではなく、アルコール漬けです。
ご愁傷さまです。

飲んだことはありません。

蛇料理は上海で食べたことがあるんですけど、まだ蛇酒は飲んだことがありません。。。

このご愁傷さまの姿を見ていると、飲んでみようって思わないんですよねぇ。。。

日本人的に言うと、朝鮮人参酒です。

飲んだことがありますが、むちゃくちゃ美味しかったです。
まろやかなのです。


ほかのお酒、いえ、薬膳酒のひとつの蓋を、ガイドさんが取ってくれて、みんなに匂いを嗅がせてくれました。

プーン。

その香りって、ラオスのセコンのベトナム食堂で、ベオベトおやじにごちそうになったお酒と一緒の香りでした。

濃い茶色い液体で、薬みたいでしたが、味わい深いものでした。


残念ながら、博物館で試飲はできませんでした(T_T)くすん。

なんぼやねん？
飲ましてけろ~~~~~~(+_+)////////

ガイドさんが去って、自由行動となりました。

ガイドさんとお別れするときビックリ事件があったんです。

イタリアおじいちゃんも、台湾お姉さんもベトナム語を話したのです。
私より上級でした(+_+)むちゃくちゃ くやしかったです。。。

　なんでやねん(+_+)

一本、二本と取られ、完敗でした(+_+)
なぜじゃ？相手は、イタリアおじいちゃんと、若き台湾女子なのに(T_T)ウルウル

兎に角、ベトナム女性ガイドさんは、みんなのベトナム語に大感激でした。

感激の別れを告げて、

4Fに戻って歩いていると、足湯を発見したんです。

自分で蛇口を開けてお湯をはる方式でした。

　ブラボー(+_+)

おあにゃ、なんぜよ？？？

足湯、70000ドンだったのでした。


あのー、そのー、でも、だあれもいません。。。

お金を払うこともできず、ただで楽しんでしまいました。。。

スミマセン(+_+)/


ええっと、写真でちゃんと読むと、
足湯をご利用になりたい方は、
レセプションにお問い合わせくださいですと。。。

これは、ドラマの徳川家康が、よく薬草をスリスリやっているすりこぎです。

面白いのが、椅子に座って足で転がしてスリスリするんですよねぇ。

お姉さんガイドさんが、ジムのトレーニングですと実演してくれました。

私も体験させてもらいました。


もし、家康が見たら、ホー、と、安南の国ではそう使うのか、と仰天したでしょう。

こちらは昔の薬の、配合表です。

今、手元にあるベトナムの地球の歩き方は、1995年版と2004年版です。。。

Fito博物館って載ってないんですよねぇ。。。

ベトナム伝統医学博物館です。

なのでこの博物館を知ったのは、ロンリープラネットか、フランス出張でお土産に買ったフランスの地球の歩き方の Routard です。
Routard ルターの意味は、バックパッカーです。フランス人バックパッカーの必需品です。
フランス人の地球の歩き方です。

この博物館は、トリップアドバイザーだと、サイゴンの観光分野で現在11位です。
今は web で簡単に検索できます。
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g293925-d1929610-Reviews-FITO_Museum-Ho_Chi_Minh_City.html

4トラも、fito で検索しましたが、Fito博物館の掲載情報は、ありませんでした。。。


ちょっとマニアックな博物館です。
私は、医学、薬学系ではなく、化学系です。大昔ですけど。。。
バイオもちょっとかじったことがあるので、興味津々なのです(+_+)/

ただの飲兵衛ではないのです(+_+)フフフ


ガイドさんのガイド終了後、5Fある博物館の見学は、
ガイドさんのガイドを受けた4人だけの貸し切り状態でした。

イタリアのじいちゃん、
台湾女子、
と、我々だけです。

訪れる人も少なくて、とってもゆっくりと見学できます。

足湯もあります。
本来は、有料です(+_+)/ぞ

薬膳酒の試飲はできません(+_+)あしからず。。。

入場料は、大人が120000ドンと、ちょっとお高めです。。。


ーーーーーーーー

フランス人の地球の歩き方、Routard のホームページです。
当然ながら、フランス語です。。。
https://www.routard.com/

ーーーーーーーーーー

私は地球の歩き方が大好きです。

でも見るのは、観光情報と地図です。

掲載のホテル、レストラン情報を頼ったことがありません。

そこに行っちゃうと、せっかくの外国お一人様旅なのに、日本人がいっぱいたむろしてそうな気がしていやなのです。
出会った日本人と烏合の衆となるのは、ちょっとゴメンです。。。

冒険が半減するような気がするのです。
英語だと、アドベンチャーが半減。
仏語だと、アヴァンチュールが半減なのです。。。

英　adventure
仏　aventure

中国人団体や、韓国人団体が押し寄せたら撤退、転進しますが、日本人団体さんと出会っても撤収です。


一度だけフランスの地球の歩き方のRoutard で一番おすすめのサイゴンのホテルに泊まったことがあります。
まあ、バックパッカー向けの本なので、1泊2000円位のお安い清潔なミニホテルでした。
ホテルのニコニコのお嬢さんは、綺麗なフランス語を話しました。
今、ベトナムでは、ほとんど全くフランス語って通じないんですよねぇ。
感激しました。

　おお、フランス語が通じるぅぅぅ(+_+)/じょ、ブラボー

お嬢さんは、天国に一番近い島あたりの生まれ。
家族でサイゴンに移住してきた、あるいは、舞い戻って来たのだとか。
道理で、フランス語がナチュラルなのでした。

可愛い天国に一番近い島あたりから来たお嬢さんに、あなたはジャポネ(日本人)なのに、どうしてRoutard を持っているの？、どうしてフランス語を話せるの？って、不思議そうにキラキラお目々で聞かれました(+_+)フフフ。。。

　C'est secret, Mademoiselle.
　セ シュクレ マドモアゼル
　お嬢さん、それは秘密です(*_*)ふふふ

英　secret　シークレット
仏　secret　シュクレ
ですぞ(+_+)///


朝食付きでした。
バゲット(フランスパン)にジャム、バター、(フランス朝食スタイルです。でもフランス朝飯定番のクロワッサンはありませんでした。。。それがあったら100点満点でした。)、そしてオーダー式のたまご料理です。
私はいつもオムレツをオーダーします。。。
締めはもちろんコーヒー、いえ、カフェです。

英　coffee
仏　café　
越　cà phê

(+_+)フフフ


ああ、朝食の周りのテーブルには、フランス語をしゃべるお客さんばかりでした。。。

ここは、フランスかいな(+_+)!?
と、ちょっとフランス出張気分になってしまいました。。。


と言うわけで、各国のガイドブックは使い用です。。。

さて、Fito 博物館では、レセプションでお土産に漢方薬も買えます。

いえ、越方薬と呼ぶべきですかねぇ。


うちの、ベトベト奥さんは、何か買っていました。。。

この旅行記へのコメント （2）

• ももであさん 2019/12/23 23:26:37

  サイゴン

  palさん♪
  
  ＞ちょっとマニアックな博物館です。
  おもしろそうですね。1年ほど前に香港の医学博物館へ
  行きましたが、やはりおもしろかったです。
  おどろおどろしさが下手な幽霊屋敷よりシュールです。
  
  サイゴンへは一度だけ行きました。何していいか分からないので
  google map片手にフラフラ歩いてると、遺体安置所の文字発見!
  恐る恐る入ってみると中は葬儀のモールみたいな感じで賑やかでした♪
  サイゴン萌えました。ただの飲兵衛ではないのです。

  palさん からの返信 2019/12/25 04:30:49

  Re: サイゴン

  ちょっとマニアックな博物館です。
  おもしろそうですね。1年ほど前に香港の医学博物館へ
  行きましたが、やはりおもしろかったです。
  おどろおどろしさが下手な幽霊屋敷よりシュールです。
  
  サイゴンへは一度だけ行きました。何していいか分からないので
  google map片手にフラフラ歩いてると、遺体安置所の文字発見!
  恐る恐る入ってみると中は葬儀のモールみたいな感じで賑やかでした♪
  サイゴン萌えました。ただの飲兵衛ではないのです。
  
  
  ももであさん、こんにちは。
  
  いいね、と、フォロー、ありがとうございます。
  よろしくお願いします。
  
  香港の医学博物館は面白そうですね。
  
  サイゴンの遺体安置所に行ったことはないです。
  そんなところに入れるんですねぇ。。。
  
  私は、Ninh Binh ニンビンの村で墓地とか塚を見ました。
  小さな墓地の周りには、田んぼが広がっていました。
  墓地には、新しく掘られた墓穴があってシュールでした。
  土葬です。棺桶を入れられるサイズでした。。。
  次の人用なのか、既に死人が出たのかって、考えちゃいましたねぇ。。。
  田んぼの中には、たまに、こんもりと盛り上がったものがあるんですよねぇ。
  絶対に塚です。って聞いたらやっぱりお墓だとのこと。
  首塚かどうかは、そこまでは語学の問題で聞けませんでした。。。
  
  
  ベトナムのマニアック博物館で面白いのは、
  ハノイの、
  民族学博物館　野外には数々の民族の家が実際に建てられています。
  女性博物館　数々の民族の衣装、ベトナム戦争で戦った女性の写真などなど。
  B52戦勝博物館　目玉は、なんと言っても撃墜されたB52です。
  
  
  ベトナムでおどろおどろしかったのは、
  ダラットの霊福(リンフック)寺の地下の世界でした。
  詳しくは、こちらをどうぞ(+_+)/
  https://4travel.jp/travelogue/11410790