青春18きっぷでいわき湯本温泉へ プールで泳ぐ競走馬を見学し宿で湯ったり

2019/08/21 - 2019/08/22

青春18きっぷを利用して福島県のいわき湯本温泉を訪れた。温泉は1000年以上の歴史を誇り、道後温泉・有馬温泉と共に日本三古泉に選ばれている。温泉街はコンパクトなので徒歩での観光も可能だが、駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りて馬の温泉がある『JRA 競走馬リハビリテーションセンター』まで足を延ばしてみた。

《旅の目的は二つ》
・日本三古泉のうち、未訪問だったいわき湯本温泉で湯ったり。
・お刺身が自慢のお店と宿で刺身尽くし。

エリア いわき湯本温泉(福島)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回は常磐線の旅、上野駅から出発。

6:04発の水戸行きに乗り、水戸から乗り継いで湯本駅に向かう。

7:40 友部駅で運転見合わせ中。あと3駅で終点の水戸に着くところで、この先の上り列車で人身事故が発生したらしい。
結局、1時間半遅れで運転再開。

当初の予定より1時間20分遅れて湯本駅に到着。

駅前ではスパリゾートハワイアンズの送迎バスが待機していた。

まずは観光マップや資料を貰いに駅前の観光案内所に向かう。レンタサイクルが無料なので借りることに。これで行動範囲が広がった。

＜観光マップ＞

いわきFC、馬の温泉も自転車なら行けるようだ。

徒歩圏内ではあるが

お昼を食べに『海幸』へ。

食べログ（https://tabelog.com/fukushima/A0704/A070401/7004470/）

海幸刺身定食を注文（1,940円）

ご飯のおかわりは1回まで無料だそうだ。

分厚い刺身がてんこ盛り。

ご飯おかわり下さーーい。

食後は高台から湯本の街を見守っている温泉神社にご挨拶。

白鳳2年(673)創建の歴史ある神社で、この日は工事中でほとんどがシートに覆われていたため、いわき市観光サイトから画像をお借りした。

緩い坂を上ったり下ったり、ハワイアンズへの道のりを自転車で移動しながら右手の[いわきFCクラブハウス]入口を通り過ぎ・・・

『いわき市考古資料館』に立ち寄りサクッと見学。

突然、長閑な風景が広がってきた。

あと1.2kmか・・・実はここからキツイ上り坂が待ち受けていたが電動なので楽チンだ。

やっと『競走馬リハビリテーションセンター』に着いた。
（https://company.jra.jp/equinst/rehabilitation/index.html）

移動だけで30分位かかっただろうか。

現役競走馬のリハビリを専門とする日本で唯一の施設で、午前中はリハビリ中の馬を見ることが出来るそうだ。訪れたのは午後1時20分、平日午後１時半からプールメニューを見学出来るのでプール前で待機。

手前の広場とプールは金網フェンスで仕切られているが、15cm四方ほどの撮影用スペースが用意されている。

この日は3頭が泳ぐそうだ。

プールの深さは3m、当然だがお馬さんの脚は届かない。

1周毎にタイムを計測、32秒～36秒の声が聞こえてくる。

計3周泳ぐのがメニューのようだ。

この馬は泳ぐのヘタだなって見ていたら、関係者の方から「早い馬だと一周20秒台で泳ぐんですよ」と声をかけられた。38秒だったもんな。。

見学出来るスペースは限られているが、ひととおり見てみよう。

温浴場。ここが馬の温泉。

説明板

見学するなら午前中の方が良さそうだな。

さっき、泳いでいた馬を見てから次に移動。

来た道を戻りながら・・・

福島県いわき市をホームタウンとするサッカークラブ『いわきFC』のクラブハウス。商業施設と併設しているようだ。訪れた時にタイミング良く練習してるはずもなく・・・

『いわき市石炭・化石館 ほるる』にやってきた。

常磐炭田が繁栄した当時の資料や市内各地で発掘された化石群、恐竜の骨格標本などを展示している。

《いわきと石炭》

化石展示室

昭和天皇が入坑された坑口が保存されてるので、一旦外に出る。

「湯本第六坑人車坑」
昭和22年8月5日、昭和天皇が戦後の日本経済復興の原動力となった炭鉱従業員を慰問するため行幸された際、この坑口から入坑されたそうだ。

傍には当時の写真も展示してある。

館内に戻って

エレベーターに乗って模擬坑道へ下りる。

エレベーターの扉が開くと、そこは石炭坑道に入ったかのような空間だ。

模擬坑道では炭鉱での仕事や生活などが再現されている。

最後に野外に展示してある当時使用されていた採炭機や炭車を見てから湯本駅に戻ってレンタサイクルを返却し宿に向かう。

今夜の宿は『伊勢屋旅館』　築70年以上経つ木造建で建物は古いが、お刺身が自慢の宿ということで公式HPを見て決めた。
「一泊二食付お刺身満腹プラン」が9,550円とお手頃価格で食事は部屋食だ。（http://iseya.d.dooo.jp/）

部屋は和室6畳と

階段がありロフトのような中2階のある造りだった。

部屋にトイレは無し。

使うことはなかったが、中2階にある4畳半の部屋。

部屋の写真を撮ったら、ひとっ風呂。

風呂の扉を開けると、ほのかに硫黄の匂いが漂っている。色は無色透明。源泉かけ流しで24時間入浴可能。

源泉名：常磐湯本温泉 湯本温泉源泉
泉質：含硫黄－ナトリウム－塩化物・硫酸塩温泉
泉温：58.3℃（気温20.0℃）
効能：神経痛、関節痛、筋肉痛、慢性消化器病、痔疾、冷え性など

お待ちかねの夕食の時間。テーブルいっぱいに料理が並ぶ。

人数が増えれば、より多くの種類のお刺身が出るそうだ。

カマス・ブリ・イカ

チダイは鯛より甘味があり、もっちりな食感。

小ぶりだが若旦那が釣ってきたアジが2尾。

ゆっくり料理を堪能し、お腹いっぱいになった。

食後に布団を敷いてもらって、部屋で寛ぎタイム。夜9時過ぎから屋根に叩きつけるほどの激しい雨が降っているが、予報では明け方には止むはず。もう一度、温泉に浸かってから就寝。

朝食は7時半から。温泉には朝食前とチェックアウト前にも入り、滞在中は4回楽しむことが出来た。10時前にチェックアウト、会計時に冷たい缶コーヒーとお茶を頂く。さりげないサービスは嬉しいもんだ。

お散歩気分で移動中。あつ湯とぬる湯の他にペット用まである足湯広場。

昨日来た温泉神社の向かいにあるのが『野口雨情資料館 童謡館』

湯本駅では発着音に雨情が作詞した曲「しゃぼん玉」が流れるほど、湯本にゆかりのある詩人・野口雨情。

こちらでは雨情直筆の手紙や様々な作品が展示されている。

野口雨情直筆の"赤い靴"の原稿。

帰る前にもう1ヶ所、福島県唯一の国宝建造物"白水阿弥陀堂"を拝観しに

常磐線で1駅の内郷駅に移動。

内郷駅を出てまっすぐ進み、国道を渡った場所にバス停がある。

内郷駅入口から川平行き路線バスに乗って約5分

「あみだ堂」バス停で下車。歩いても30分位で来れそうな距離だ。帰りのバスの時刻を確認すると14時07分発、あと2時間ちょっとあるので時間的にも余裕だな。

バス停から案内標識に従って歩いていく。

《白水阿弥陀堂境域 案内図》

このように浄土庭園も兼ね備えている。

反り橋を渡ると見えてきた。

『国宝 白水阿弥陀堂』 永暦元年（1160）藤原清衡の娘・徳姫が、夫・岩城則道の供養のために建立したと伝わる平安時代後期の代表的な阿弥陀堂建築。堂内は撮影禁止。（http://shiramizu-amidado.org/）

拝観を終え、浄土庭園を歩いてみる。

帰ろうとしたら、すぐ傍に白水阿弥陀堂を建立した徳姫を祭神とする『常盤神社』があるので最後にご挨拶。

次のバスまで約1時間半・・・歩こう！

JR常磐線の陸橋まで来たら駅まであと5分位だ。

疲労感もなく約30分で内郷駅に着いたが背中は汗でビッショリだ。

次の水戸行き(13:53発)で帰ろう。

っていうか下りのいわき行きに乗って折り返せばいいんだな。

これで道後温泉・有馬温泉・いわき湯本温泉と日本三古泉を体感出来た。青春18きっぷも残り1回、なるべく涼しい場所に行きたいな。