下呂温泉に泊まって周辺散策③妻籠宿2019年6月

2019/06/29 - 2019/06/29

下呂温泉・ブリーズベイホテル＆リゾート下呂に宿泊して周辺を散策してきました。
初日は、付知峡、下呂温泉合掌村ほか下呂温泉街の散策です。・・・下呂温泉に泊まって周辺散策①付知峡、下呂温泉合掌村ほか2019年6月
2日目は、飛騨街道金山宿の筋骨めぐり、金山巨石群・・・下呂温泉に泊まって周辺散策②飛騨街道金山宿筋骨めぐり、金山巨石群ほか2019年6月
と妻籠宿・・・本編
妻籠宿は、江戸と京を結ぶ中山道69次のうち江戸から数えて42番目の宿場町。中山道と飯田街道が交叉する交通の要衝として古くから賑わいをみせた。馬籠宿から馬籠峠を越えて至る山間部に位置し、約800mの道沿いに、出し梁造りに竪繁格子の家並みが連なる。（Wikipediaより）

エリア 木曽・塩尻(長野)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: 観光バス 徒歩

駐車場から中山道を北向（南木曾駅方向）へ歩きます。

妻籠宿 名所・史跡

高札は今日でいう「官報掲示板」で、江戸時代の姿を復元しました。 幕府が庶民に対し、禁制や法度等を示したものです。 お上のご威光そのままに、人々を見下ろすように高札が掲げられています。

妻籠宿高札場跡 名所・史跡

中山道沿いに紫陽花が咲いています

口留番所跡
ここには、戦国時代武田勝頼が置いた番所がありました。妻籠付近にあった三つの番所で一番古い。17世紀半ばに木曽福島に統合されました。

鯉岩
中山道名三石の1つでしたが、明治24年の濃尾頭大地震で頭の部分が落ち形が変ってしまいました。

地震が起きる前は、絵のようでした。これなら鯉岩ですね。

19世紀初頭に建てられた長屋の一部。左右の建物が取り壊されて建て替えられたことから、左右の半分づつが一軒の家として使用されていました。（町文化財）

熊谷家住宅 名所・史跡

熊谷家住宅の内部

熊谷家住宅 名所・史跡

妻籠宿の北側の観光スポットはここまでですので中山道を戻ります。

小川に架かる橋を渡って妻籠宿の中心へ向かいます

紫陽花と妻籠宿の街並み

妻籠宿は、江戸と京を結ぶ中山道69次のうち江戸から数えて42番目の宿場町。中山道と飯田街道が交叉する交通の要衝として古くから賑わいをみせた。馬籠宿から馬籠峠を越えて至る山間部に位置し、約800mの道沿いに、出し梁造りに竪繁格子の家並みが連なる。

妻籠宿案内図

日本で初めて町並保存に取り組んだ妻籠宿は、街道沿いに江戸時代の家並を見事に保存、総面積も日本一です。

電柱も自動販売機もなく町並みがすっきりしています

代々脇本陣・問屋を勤めた家で、現在の建物は明治10年にそれまで禁制であった桧をふんだんに使い、 当時の粋を集めて建てたものです。また、島崎藤村の初恋の相手「ゆふ」さんの嫁ぎ先でもあります。 平成13年6月、国の重要文化財に指定されました。

脇本陣奥谷 名所・史跡

脇本陣奥谷

脇本陣奥谷 名所・史跡

妻籠宿では観光を始めて小雨が降ったり止んだり。
青空がないのがちょっと残念です。

うだつのある家屋もありますね

脇本陣奥谷に付属する南木曽町歴史資料館
南木曽町や木曽路の歴史、町並み保存運動、全国の町並みなどの資料を模型や映像を用いて分かりやすく展示しています。

南木曽町歴史資料館 美術館・博物館

妻籠宿ふれあい館（無料休憩所）

妻籠宿本陣の人馬会所（問屋場）
　宿場 には、公用の旅客に人馬を提供するのが第一の仕事でした。妻籠宿 には本陣と脇本陣に人馬会所 があり、半月交替で勤めました。
　人馬会所には、問屋、年寄、帳付、馬指、人足指などの宿役人が勤務して、人足の指図や荷物の割振りをしました。人馬会所の道路は広く宿内で最も賑やかなところでした。

宿駅が制定されると妻籠宿本陣には島崎氏が任命され、明治に至まで本陣、庄屋を兼ね勤めました。 島崎藤村の母の生家で、次兄広助が養子に来ています。平成7年4月に復元されました。

妻籠宿本陣 名所・史跡

妻籠宿本陣

妻籠宿は全国で初めて古い町並みを保存した宿場町で、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。

郵便資料館
島崎藤村『夜明け前』にも開局当時の様子が描かれている妻籠郵便局。現在の建物は、昭和53年度に郵政本省建築部の指導で復元され、同時に局前のポストも、全国で唯一の黒いポストが復元されました。郵便史料館は、郵政研究所の指導のもとに、地元の方々のご協力を得て 昭和60年に開設されました。資料は約270点(ただし１部は随時入れ替え)。

郵便史料館 美術館・博物館

木製黒ぬり箱柱型ポスト　(明治20年実物)は今も現役です。

郵便史料館 美術館・博物館

妻籠宿の町並み

観光案内所で妻籠宿の観光案内図をいただきました。観光案内図は、とても見やすくまた説明も分かりやすくて観光に重宝しました。

妻籠観光協会 観光案内所 名所・史跡

右手の枡形の跡を進みます

枡形の跡説明板

宿場は、幕府により防塞施設としても造られており、敵の侵入を阻むために道を2度直角に折り曲げて、いわゆる「桝形」を設けていました。

枡形の跡

旅籠を思わせる旅館丁子屋は、十返舎一九が泊ったと言われています。

丁子屋

枡形の跡から妻籠宿の町並み

枡形の跡

旅籠を思わせる旅館

松代屋旅館 宿・ホテル

江戸時代にタイムスリップしたような景観
軒下には多くの「まねき」があります。

松代屋旅館 宿・ホテル

当初、長屋であったものの一戸を昭和４３年に解体復元しました。妻籠宿における庶民の住居を代表する片土間に並列二間取の形式を良くとどめています。

下嵯峨屋 宿・ホテル

下嵯峨屋の内部も見学出来ます

下嵯峨屋 宿・ホテル

下嵯峨屋の屋根には石が置かれています

文化１０年、光徳寺住職・中外和尚が、地蔵尊像の浮かび上がっている岩を 蘭川（あららぎがわ）から運んできて安置したものです。

延命地蔵 名所・史跡

延命地蔵は、昼夜の気温差による夜露のせいで、石が常に濡れているようにみえることから、別名「汗かき地蔵」とも言われています。

延命地蔵 名所・史跡

石仏「寒山拾得」像
国内唯一とされる、石仏「寒山拾得」像。安政の大地震にて倒れたものを、地震後の石垣の工事で、手ごろな石材として根石にしていたのではないかと言う事らしいのです。それが、１９８４年の長野県西部地震でまた石垣が崩れ、その中から石像は発見されました。この双体像は他に類例がなく、妻籠宿では「道祖神像」として延命地蔵の横に祀られてきました。 寒山は経巻を・・・拾得はホウキをそれぞれ持っています。いつの時代のものか、誰が何の為に刻んだのかは、はっきりとしていません。

妻籠宿の町並み

光徳寺は石段を上った先ですが、先ず妻籠宿の南の橋まで行って帰りに参詣することにしました。

光徳寺 寺・神社・教会

妻籠宿の町並み

厩（うまや）とは文字通り馬を入れる小屋ですが、その天井はありません。そして屋根は板のみ・

厩の内部
妻籠宿内には板葺きの屋根が数ヶ所ありますが、建物の保存と葺き替え作業の伝承を目的として、順番に屋根の葺き替え作業を行っているそうです。

厩の屋根にも石が置かれています

上嵯峨屋は昭和４４年の解体復元によって１８世紀中期の木賃宿（きちんやど）であることがわかりました。

上嵯峨屋 名所・史跡

上嵯峨屋
建築当初の形式をよくとどめ庶民の旅籠としての雰囲気をうかがうことができます。

上嵯峨屋
「木賃宿」とは、江戸時代初めの庶民の旅は自分で米を蒸して乾燥させた糒（ほしいい）という今でいうインスタント食品を持参して、宿で湯を沸かして戻して食べたのですが、その薪代が宿代になったので付けられたものです。

上嵯峨屋 名所・史跡

上嵯峨屋

上嵯峨屋 名所・史跡

妻籠宿・寺下の町並み
そこに人が住み、生活しながら続いてきたのが、妻籠宿の保存運動。
最初に保存事業が行われた寺下地区は、妻籠宿の原点とも言うべき町並みです。

妻籠宿・寺下の民家

竪繁格子に粋な生花

気を付けて見ると竪繁格子に花を飾っている家屋が多い

妻籠宿の南の端

歩いて来た宿場町を振り返る

竪繁格子に花

木曽川に流れ込む蘭川に架かる尾又橋
自動車はコンクリート造りの橋、人は木橋を渡ることになっています。

尾又橋 名所・史跡

尾又橋から見た蘭川の上流

尾又橋から見た蘭川の下流

妻籠宿を戻ります

妻籠宿を戻ります

竪繁格子に粋な一輪挿し
妻籠辺りはほとんどが渋柿のようで、大きな渋柿をワラに包み熟成させていただくそうです。そして柿を食べたら一輪挿しとして利用するようです。

木の店 あぶらや 専門店

光徳寺は町並みより1段高い台地に石垣を築き、白壁をめぐらせた気品ある寺で

光徳寺 寺・神社・教会

光徳寺石段の上から妻籠宿を見下ろす

雨脚が強くなってきました。

光徳寺 寺・神社・教会

光徳寺本堂
扁額は山岡鉄舟書です

光徳寺境内　鐘楼

庫裏には駕籠に車輪を付けた乗り物が展示されています。
光徳寺の和尚が考案したもので人力車の元祖とも言えます。
これを引かせて京都まで行ったことがあるそうです。
黒と赤の粋な乗り物です。

光徳寺 寺・神社・教会

竪繁格子に粋な生花

最後に本陣をパチリ

妻籠宿本陣 名所・史跡

諏訪湖サービスエリア

諏訪湖サービスエリア 道の駅

諏訪湖

諏訪湖(長野県諏訪市) 自然・景勝地

諏訪湖

最後に石川パーキングに立ち寄り帰宅。

石川パーキングエリア 道の駅

この旅行記へのコメント （1）

• PHOPHOCHANGさん 2019/07/12 00:55:20

  クラブ○ーリズムのツアーでしょうか？

  楽しく拝見させていただきました。
  梅雨時のお天気は仕方無いですね。
  自分も先月同じツアーに参加して、付知峡、合掌村を観光し、ブリーズベイホテルに宿泊しました。
  翌日も全く同じコースでしたが、とてもお時間に余裕が有るように見受けられました。
  特に温泉街まで足を延ばして散策が出来たのは正直羨ましいです。
  自分は夕飯前にコンビニこそ行きましたが、それから急いでお風呂に浸かるのが精一杯でした。