ディープ　スポット　ジャーニー　大井町

2019/02/22 - 2019/02/22

戦後の闇市、そこから派生したような場所を好む　じょん・とらべる太
あまりメジャー過ぎない　ディープなエリアを求めて彷徨っている。
今回、野暮用あって、念願の大井町を攻略する機会に恵まれた。
その記録を残しておく。

しゃれおつシテぇ～の品川駅から、たった1駅行ったところにある
大井町。やはり　駅前開発は進んでおり　ぱっと見　近代的であり
どこにでもある便利イイ商業ビル群に囲まれたエリア。

しかし、少し　わき道を進むと一部の人には有名な
東小路や平和小路という昭和レトロ炸裂系ショップが軒を連ねる
飲食店街が現存していた。

さらに、ところどころに散乱する昭和の深い爪痕が残る場所
ディープスポットがあることを発見できた。　

エリア 品川(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

駅前には、品川区民御用達の会館　きゅりあんがある。
ここで　まずは、井之頭 五郎のごとく
野暮用を済ませてから旅はスタートする。

駅には巨大エキュート、駅前には阪急デパート、イトーヨーカ堂
西友など　ゲップが出るほどの発展ぶりだ。

そんな商業施設群の傍らに、懐かしい庶民派看板発見！
幼い頃見た駐車場の壁などに張ってあった
新堀ギターの看板を思い出す。（プチ昭和トリップ）

いつの世も　モテたいという枯渇心理が働く若者が居て
ギター弾けたら、モテるかも。。という思考に走り
心のうるおいを求めて、教室へと吸い込まれて行くのだろう。
（あくまで　個人的推察です）

昼めし食えずに、１６:３０　お腹ぐぅぐぅで歩けない。。
井之頭五郎のように、勝負せず　無難に庶民派牛丼ショップ松屋
にて最低限のエナジーを補給する。。

すると、スウェット姿で近所のおっさん風の人が１人
入って来て、店内見渡し　店員が出てくるのを2000円を
握りしめて怪しく待っている。。

そのおっさんが店員を見つけて、大きい声ではあるが、
もぞもぞと言葉を発してる。

一瞬、店員さんがキョトンとしたが、気を取り戻したかのように
注文を聞いて、何事もなかったのように優しく現金を受け取り
テイクアウトの牛丼を渡していた。。

聞き取れなかった音源、おっさんの身振り、表情、店員の対応から
見て、どうやら、おっさんは　タッチパネル式の券売機が使えないから
現金で対応してくれ　と言っていたようだ。。

幼い頃（昭和中期）に、
字の読めない大人を見た時の何とも言えない
胸にチクっとくる感覚を思い出す。　
非日常でよろしい。

そんな人々も受け入れている懐の深い街なんだと気づかされる。

高層ビルが立ち並ぶ駅前をぶらりと歩いていると
怪しいオンボロビル（愛情をこめて）に目を奪われる。。
しかも、最上階の看板には
ボールルーム・ソシアル
シマダダンス教室　とある。

そして、手前の自販機とトタン屋根とシートで出来た
掘立小屋も気になる。。

まさに、ぽつんとディープスポットだ・・。

近寄って見ると　味のある佇まいに魅了される。。

昭和レトロ感ある看板ではあるが、バリバリ現役なようだ。
ダンスとか全く興味が無い　じょん・とらべる太にとって
お気軽には突撃できない。。

パブ　フランスも気になる　
夜になれば、開場してほしいものだ。

例の掘立小屋も気になる。。
廃材でできたような小屋が駐車場の一角に
電柱と自販機をうまく利用して構築されている。
駅前一等地にジャンキーでよろしい。

大井銀座ショッピングロードというアーケードではなく
屋根付き商店街が中途半端なレトロさ　
と　なんとか時代について行こうする
切なさのようなものを醸し出す。

そんなOOI GINZAショッピングロードを横目に
路地に入っていくと、東小路飲食店街という裏路地に出くわす。

時空がねじ曲がって昭和の幻影が見え隠れするような
昭和トリップ感覚に陥る。

しかし、電燈は、LED化されていたり
随所に現代文明の力が浸食していることに
気づき、タイムスリップから帰還する。

そんなこんなを繰り返しながら進むと
ちょっとした通りに出て、肉のまえかわ　という
立ち飲み屋の活況ぶりに目が奪われる。
ここだけ、プチ西成、プチ山谷のような感じにも見えるてくる。
おっさん臭、酒の匂い、ヤニと油が
ごちゃ混ぜのディープスポットな空間がそこにある。　

その通りを越えて、さらに奥地へと向かうと
昭和レトロな看板が見えてくる。

ここは、そこそこ有名な洋食屋ブルドックさんだ
テレビタレントといっしょに写っているマスターの写真が
たくさん飾られている。
まだ、腹が減っているので　いざ入店。

おひとり様で入店、カウンター席が満席な為
4人掛けテーブル席を案内される。

すると、後からもう1人入店してきて
まだ、別の4人掛けテーブルが空いているのに
当然のごとく、相席をおねがいしまーす　と言われ
有無も言わさず、その人も対極に座り　注文。

この辺の感覚が　ど下町　というか、
昔は当たり前だった事で、懐かしさを感じる。

これまた、幼少時代に親父に連れてかれた
そば屋での相席を思い出す。
あのなんともいえない、もやもや空気感が
遠い記憶を脳からかっぽじってくる。

私は、おすすめのメンチカツ単品770円を注文する。
相席客は、定番ナポリタンを注文する。

モサモサと頬張って食べていると。。

カウンター席のおっさんの声が聞こえてきた。
すみません。今日、もうちょっと　
色々食べてみたいと思うんだけど。。
現金これだけしかもってねーんだんわぁ～

ぬぬ、この時代にツケで食べて行こうとしているのか？？
（一瞬、店内に不穏な空気が張り詰める）

今、いくら分　食べたか　わからならいんだけど。。
あ～　そう　それじゃ～　まだ　倍食べても大丈夫だネ～

っと　ビール1本飲みながらのお客だったが
金勘定ができないのか？？　
これも　ど下町ならではのことなのか？？

普段の世界とは違う人々と遭遇できる街　大井町　イイかも。

そうこうしているうちに、相席客がちゃっちゃか食べて
退出していた。　ふっと座っていた席を見ると
絵画の額縁が欠損している。。　今に始まったことではなく
延々と繰り返されて、削れていったのではなかろうか。。
ブルドックがかじったのか？？

大井一、うまい、やすい洋食店：ブルドックを出て　更に奥に行くと
平和小路につながる。

こちらも又、人ひとり通れるかの裏路地飲食街
チャリンコ、原付も置かれて更に狭い。。
火事が発生したなら、一気に燃え広がり
大阪十三のしょんべん横丁と同じ道を辿る可能性が高い。。

東小路商店街方向へ戻って、行き道で気になった。
永楽さんを見に行く。
戻りの道も、また　見え方が変わって2度おいしい。

中華屋　永楽さんを道から覗くと
昭和オレンジ（橙色）のフードが付いた照明器具が
沢山あって、昭和ムード満点な雰囲気が気になってしまっていた。

いざ　入店　結構　人が入っていて
テーブル席へ通される。
昔ながらの中華屋さんといった感じ。

とりあえず、ビール＆餃子で店内観察時間を確保。
普通に、まいうー

渡る世間は鬼ばかりに出てくるような　
白い古典的な中華屋スーツを来た
インド系女子1名、アジア系女子2名で対応していただける。

昭和レトロ＆非日本系女子のたどたどしく初々しい対応が
カオスな感じで居心地がいい。
非日常感覚を味わえる異空間旅行としては十分だ。

永楽さんを出て
東小路飲食店街のひと筋　奥に通りがあることに気付く。
こちらは、飲み屋系ですな。
夜の帳が降りると、さらに混沌とした雰囲気になってきて
とてもイイ。

ちょっと　酔っぱらったので　フラフラ　歩いていると
ゼームス坂上のバス停まで来てしまった。
この”ジェームス”鈍化の発音表記もイカす！　

今回は、品川というシャレオツゾーンで
小粒でピリリと効いてくる、昭和混迷スポットを堪能できて
大変良い旅となりました。


ディープ　スポット　ジャーニー　川崎
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緊急さよなら企画　さらば！愛しのあいりん総合センター　完全攻略記　①階
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緊急さよなら企画　さらば！愛しのあいりん総合センター　完全攻略記　②階
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この旅行記へのコメント （2）

• ももであさん 2021/02/11 09:56:41

  中井町

  シマダダンス教室の入った一角にもついに近代化の波が
  押し寄せてきました。ザッパ～ん!!
  
  名実ともに、もうお気軽に突撃できなくなりました^^;
  
  ゼームス坂上バス停付近のかき氷の名店’毒島氷室’も
  潰れてしまうし。
  
  小井町とは言わないまでも中井町くらいになりました。

  じょん・とらべる太さん からの返信 2021/02/15 04:16:59

  RE: 中井町

  毒島氷室もですか。。
  少しこきたない昭和の味のある商店と
  真っ白な氷に毒々しい原色シロップが輝く風景が
  見れなくなるのですね。。
  悲しいですねー