緊急さよなら企画　さらば！愛しのあいりん総合センター　完全攻略記　①階

2019/02/15 - 2019/02/15

2019年4月までに、ついに、あのあいりん労働公共職業安定所
が壊されるという噂を聞きつけた　じょん・とらべる太。

本当なのか、ガセネタなのか
居ても立ってもいられない状況となっていた。。

そんな中
2月14日バレンタインデーの夜に夜行バスで大阪に向かい
翌朝6:30から昼まで滞在するチャンスを神は我に与えた…。

日雇い労働者の街、ドヤ街、日本のスラム街と称される
西成あいりん地区（昔、釜ヶ崎と呼ばれていたが改名）

そのエリアにある”寄せ場”
労働福祉センター、労働公共職業安定所、大阪社会医療センター付属病院等
が一体化された歴史ある建物へ7年ぶり3度目の訪問である。

現代日本からは想像できない雰囲気を放つこの建物
数少ない　非日常異空間旅行が可能な場所なのである。

エリア ミナミ（難波・天王寺）(大阪)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2003年、2012年、2019年と訪れている　じょん・とらべる太
あいりん地区には、もっと頻繁に来ているが、この建物に入るのは7年ぶりだ。
まずは,１階から案内する。

西成労働福祉センター（あいりん労働福祉センターとも言う）と
あいりん労働公共職業安定所は、2階エリアにある。
全体的に重苦しい感じ。。
重厚感ある階段を登れば大勢収容できる広場があるが、まずは1階から

1階は、現在でも寄せ場としての機能を果たしてる。
最近は、全然仕事がないと皆、口々に、ぼやいていたが
震災後は、福島原発の除染作業員募集などもされて活況であった時期もある。

大阪万博時代には、大盛況だったそうで
その頃に出来たであろう店がたくさんある。

日雇い労働者が必要とするものが
ここで全て揃ったのだろう。
現在も、現役営業されている店もある。

労働を終えた人が、足や手を洗う場所もまだあった。
この中途半端な高さは、飯炊き場としても使われていたのでは？
置き忘れた誰かの帽子、鳩、ごみ箱‥。絵になる。

1階エリアでは、手配師といわれる労働者を集める役の人が
大きめのバンで乗り付け、労働者を確保し作業現場へ連れてゆく。
だいたい　5:00くらいから6:00くらいがピークのようで
遠方に向かうため、朝は早くから行われる。

柱の台座部は、水飲み場となっておりホームレスの人にとっては
近場に居場所を確保しておきたい場所でもある。

今時、公園、駅でもあまり見なくなった
口をつけても当たりのイイ形状をした蛇口

公衆電話も、もちろんある。スマフォ時代でもこのエリアには必要だ。
悪徳手配師に騙されないように、
いろいろと働く上での情報・注意事項・警告文が
張り出されている。

このエリアもホームレスの人気スポットで
荷物が置かれている。

さらに奥に行ってみる。
放置自転車は、ここに限らず大阪は多い。
・大阪府
・あいりん労働公共職業安定所センター管理室
・西成労働福祉センター
３社共同合作で　撤去警告文を張り出している。

そのまん前にチャリ放置
後ろの荷台カスタマイズが光る

センターの全体図が1階から3階まで掲示されている。
とても歪んだ、いびつな形状なのが良く分かる。
撮影時、朝7:10　閑散としていて写真撮るには好都合

看板マニアのじょん・とらべる太は、とても気になる
歴史を感じさせられる。

シャワールームが地下にあるそうです。

鉄格子で封鎖されてました。
なんか、下からゾンビが出て来てもよさそうな雰囲気。。
ちゃんと　無料開放デーはあったんですけど。。
これからはどうなのか？

労働者の活力源　牛乳を仕事前に、一杯ひっかけて行く
姿が幻影として見えてくる。

こちらも牛乳屋の跡?
何時営業されているのか不明

コーヒーのお店もあって当然でしょうね。

柱には、いろいろな警告文、注意文があり
時代、治安などが覗えます。

日銭を稼ぎ、一発当てて数日は飲んだくれて
金が無くなりゃ～　また　日雇い
わかっちゃいるけど、やめられね～　
みたいな風景もきっとあったのだろう。

ふりがな、ルビがふってあるのがポイント。
デズラ（出頬？：日雇い労働者の賃金,出面？:顔を出しに行く）など、
普段聞かない用語などがあって看板として、貴重な気がするのは
じょん・とらべる太だけか？

ちょっと外部の空気が吸いたくなり、外へ出ると
味のある看板に出会えることができた。

とりあえず　①階は一旦　終わり。

ムービーから静止画　切り取りして
少しずつ更新していきますので　定期的に見に来てくださいネ～
ウンガクック

②階へつづく

追加　画像①　2019/2/28
寄せ場の風景
日当10,000円～12,000円だが、宿舎代3000円～3500円が
差っ引かれる。
　
基本　とび、土方が多く、初心者は警備員・誘導員からだと言われる。
大工・重機運転などができると高い。
体力に自信の無い人は、特掃に行くしかないようです。

2015年の映像
手配師の車をまつ人たち
いい仕事、自分に合った仕事は　いつの世も
探すのに苦労する。
じょん・とらべる太もしかり

2019年の映像
やはり、若い人はすぐに仕事が見つかる様子。
現在、建設・土建業は人手不足

追加　画像②　2019/2/28
昔　足洗い場だった場所で蛇口が撤去されてしまっている。
きっと洗濯もできたんでしょうな。



緊急さよなら企画　さらば！愛しのあいりん総合センター　完全攻略記　②階
https://4travel.jp/travelogue/11463041
ディープ　スポット　ジャーニー　大井町
https://4travel.jp/travelogue/11462519
ディープ　スポット　ジャーニー　川崎
https://4travel.jp/travelogue/11191957

追加画像③　3/10
写真はあえて、全体的にボカしてますが
（手ぶれしただけ、ここで写真を撮ることは
　結構勇気がいるものなのです。手短にするとこうなる）
移転前、最終日にアップしておきます。

「応援しまっせ！　あなたのやる気」
大阪だけでなく全国から集まってくる
労働者の最終砦も担ってきた
センターの支援精神に最敬礼　┏○

2019.3.16記載
一歩　外の道に出ると車の交通整理員さんが
定間隔で配備されているが、これはセンターが求人で募集していて
ここに通う人がほとんどのようです。

この道には、よくわからないモノがブチまけられた
戦後の闇市チックな、フリーマーケットが展開されます。

2003，4年くらいに来た時は
靴の片方だけ、エッチビデオの素人ダビングされた
カセットテープ、100円ライター、壊れた家電　等　

この日は、時間帯が悪かったのかガード下へ抜ける
角に1，2件しかなかった。

2019.3.16記載
自販機コーナーもあります。
自販機があるということは、治安はよいということですね。
（海外では、壊されて中身とお金が無くなるので設置されない）
タバコの販売もカード証明なんてあったら、どつかれるので
無いタイプですね。

ムービーでピントが合わない。。
これは、1階にある詰所で職員さんがいるところ
昔　暴動が起きたときは、火をつけられボヤになったとか。
今でも木製部分が多い。

以前、来た時にはなかった、特設ブースのようなプレハブ
天井が吹き抜けになって2階に続いている場所にできていた。

中には、求人張り紙がびっしりと張り出されている。
このインターネット時代に、緑の紙に赤字ではっきりと書かれている
求人張り紙は、高齢者に優しい。

この旅行記へのコメント （2）

• ateruiさん 2019/03/01 23:03:58

  牛乳売り場

  あったんですね
  いつ頃までひらいていたんでしょうかぁ？
  去年付近をうろついてました
  瓶牛乳飲んだり　紙の蓋集めたり　してます
  牛乳の看板ミルトドキドキします
  なくなるの寂しいですね！
  aterui

  じょん・とらべる太さん からの返信 2019/03/04 05:23:22

  RE: 牛乳売り場

  > あったんですね
  > いつ頃までひらいていたんでしょうかぁ？
  > 去年付近をうろついてました
  > 瓶牛乳飲んだり　紙の蓋集めたり　してます
  > 牛乳の看板ミルトドキドキします
  > なくなるの寂しいですね！
  > aterui
  
  朝早くに　行かないと開いているのか
  よくわからないんですよね。
  
  無くなってしまうのは本当に残念です。。
  せめて2025年の大阪万博まで　あの建築で行っていただければ
  いいと願っていました。。