ディープ スポット ジャーニー 番外編　しょんべん横丁 思ひ出ポロポロ記

2017/10/22 - 2017/10/22

大阪観光では、なんば、道頓堀、通天閣　等　昔から有名な場所があり
最近では、ＵＳＪや再開発された梅田など　
他所からたくさんの人を引き付ける場所がある。

更に大阪には、観光客がなかなか訪れない
ディープスポットも沢山ある。

そして、じょん・とらべる太が好き好んで行くのは、
そのディープなスポットの中でも　
戦後の闇市から発展したような場所
それほど有名でもない場所、マニアアックな場所なのである。
（新宿にあるゴールデン街や思い出横丁
　吉祥寺にあるハモニカ横丁など　有名すぎてちょっとダメ。）

しかし　今回は、それなりに有名な場所。。。

観光で来る人は、少ないが　
ちょっとした出張・ビジネスのついでに行く場所。
世の殿方が接待の2次会などで行くような飲み屋街
桃色遊戯が楽しめる色町としても
有名な十三（じゅうそう）だ。

その十三（じゅうそう）駅　目の前にある　
ディープな飲み屋街　しょんべん横丁　

ここは、かつて　混沌とした、雑居感のある
戦後の闇市的要素満点横丁　だった。。

2014年の火事によって、消滅したが
その後　再建され復興していった姿を記録に残し
思い出と共にご紹介する。

エリア 新大阪駅周辺・十三(大阪)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

2017年撮影　十三駅西口側の商店街
十三　トミータウンの看板に　しょんべん小僧マーク。
しょんべん横丁は、この内部のわき道にあり
阪急十三駅の西口改札を出て、すぐ右にある。

2012年撮影時は
まだ、意匠の登録中
十三（じゅうそう）を十（とう）、三（みぃ）と読み替えた
ダジャレ的　名称っぽい。
じょん・とらべる太が、十年以上前に住んでいた頃は
”十三 本一商店街”という名称だった。

2017年撮影　しょんべん小僧が記念碑・マスコットとして
飾られており着替えも行われている。
名前は”見返りトミー君”　服をきたら
しょんべん小僧ということがわからんけど。。

記念碑より
昭和二十年六月七日の大空襲のより一面焼け野原になり
戦後 大阪の復興、立ち直らせようとする多くの人達が集い
賑やかな街になりましたが 当時は十三駅西口付近にトイレ
がなかったので「ションベン横丁」と呼ばれていました。
その後　地域の商店街が中心となり美化活動に取り組み
よい環境となりましたが、　その名前が愛称として残り
皆様に愛される十三として発展しました。
「見返りトミー君」をシンボルとしてこのような街の歴史
を末永く記憶しここに十三の発展を記念します　
平成二十年　二月十四日」

2017年撮影
これは、しょんべん横丁の逆側（南側）路地
ＷＥＳＴ１３
十三駅前西商店街
このＷＥＳＴ13の看板部分は昔、問題があった看板

2012年撮影
当時は、波平通りという名前で
鉄腕アトムと波平（サザエさんの父）を
合体させたキャラがあった。名前は”鉄わん波平”
著作権の問題があった為

このマスコットから
しょんべん小僧の”みかえりトミー君”へと
変遷したのだろう。。（推測です）

2017年撮影
そんな　ちゃらんぽらんな感じな商店街だが
昔からある立派な老舗　和菓子屋もある。
きんつば　が　おいしい。
しょんべん横丁のすぐ横にある。

2017年撮影
しょんべん横丁入口にあるうどん屋
カウンターと椅子のスタイルは昭和ですが
今風の看板で、じょん・とらべる太的には
まだ　しっくりこない。。

2017年撮影
こ綺麗で、新しい感じのしょんべん横丁
大衆居酒屋が沢山ある。

2017年撮影
こちらも　今風看板で、
昭和初期臭さ、胡散臭さがなく
じょん・とらべる太的にはさびしい。

2017年撮影
昼に来てしまい、明るいのもあって
風情は全く感じられない。。

昔、ディスカバリーチャンネルで
アンソニー世界を食らうという世界的グルメ番組
でも取り上げられたが　その時の風情はなくなった。。
2018年６月9日にアンソニーさんが自殺　
ご冥福をお祈りします。　
あの毒舌が聞けなくなったのは寂しい限り。

2017年撮影
看板のでっぱり具合も控えめで
混沌さに欠ける。
お行儀の良い横丁となってしまったのか…。

2012年（焼損前）撮影
昔は、道路も狭く、看板が張り出し
路上にも看板が転がされていた。。
この混沌さ、ごちゃごちゃ感がよかった。
遡れば、遡るほど、じょん・とらべる太的にはよかった。
2000年頃　初めて来た時の圧倒的なカオス感が
脳裏にこびりついている。
嫁とのデートでもお世話になった。

2012年撮影
西口改札出てすぐ右に行くとこんな風景。
右側は駅プラットフォーム
ここら辺りは、昔　立ちション
しやすかったそうだ。
（少なくても2000年くらいには
　既に公衆トイレは設置されていたのを記憶する。
　　　　　　　　　　　　　　この道のどんつきに）

2012年撮影
昼に撮影しても、にぎやかなのがわかる。
戦後の闇市的要素は、この時点でも　かなり薄れているが
庶民派飲み屋街として新陳代謝が正常に営まれている
ことがわかる。

2012年撮影
飲食店・飲み屋以外の商店もある。

2012年撮影
たとえば　理容店

2012年撮影
平成時代だが
ちょうちんとか、昭和中期レトロが残る。

2012年撮影
2つの路地の合流点から撮影
戦後（空襲）のどさくさに紛れて
復興促進のために、自然発生的に、雑草のように
店が乱立した状態が残っているようにも見える。
電線も蜘蛛の巣のように張り巡らされ
のんべぇさんが引っかかるのを
待ち構えているようだ。

2014年
大火事があった。。
その直後に来訪した際の写真
まだ、焦げ臭い匂いもあった。

2014年
当時、しょんべん横丁火災のニュースを香川県で
見て、とうとうやっちまったかぁ。。
と　居ても立ってもいられなずに、モンモンとして
いたのを思い出す。
数日後、来てみると復興に向けての活動が
行われていた…。

2014年
チャリで買い物をしに来た主婦も足を止めて
心配そうに話し込んでいる。

2014年
署名活動には、もちろん参加し
寄付金も2000円投入した。。
遠方から来た人も署名リストに記載あれてあり
この商店街の深さを感じた。

2014年
火災を免れた店も、一部　営業しているが
通り抜けできない。

2014年
あの理容店も建物としては無事

2014年
仮復旧、仮養生がなされて
かろうじて、生き延びている。

2014年
淀川警察署長、大阪市建設局のデカい”通行止め看板”
その脇に、しょんべん横丁営業中の看板が括り付けられている。
荒廃し混沌な世界に、商売人根性が光を灯す。

2016年
火災から2年後に来ると　ばっさりと建物が刈られていた...
恐らく、建築基準法、消防法、防災、市町村条例上　
問題しかなかったような場所。。（著作権問題もあったけど。。）
闇市規格（なわばり）から発展した区画、既得権で成り立っていた
と思われるエリアも、こうして区画整理がなされてしまうのだろうか。。

2017年
なにはともあれ、こうしてまた、大衆飲み屋街が新陳代謝して
営業再開している姿を見るとほっとする。
新たな混沌とディープスポットを形成し続ける要素が、
ここ十三にはあると　元住人は信じて止まない。

じょん・とらべる太的には
今後も足を運ばずには居られない場所の１つだ。
但し、呑めない方なんで見に来るだけなんですけどね。。
（↑なんじゃソレ）

みなさんは、どうぞ　呑みに来てくださいね～
ウンガクック　（十三発祥のキャラ　サザエボンで）