2013/08/29 - 2013/08/29
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昨年13年ぶりに女房を海外旅行に連れ出したのが、旅心に火をつけたようです。毎年夏には絶対ヨーロッパに行きたいと女房が言い出しまして、実現したのが今回の旅行です。
前回はベルギーから東へ、南ドイツまでを旅したものの、ミュンヘンまでの日程が取れなかったので、今回はミュンヘンからスタートし、南ドイツを西に移動する計画です。用意したのはジャーマンレイルパス(フレキシーツイン2等6日)。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
8月28日(水) 10:45関空~15:00ヘルシンキ経由16:15~17:50ミュンヘン着(ミュンヘン泊)
★8月29日(木) ミュンヘン(ミュンヘン泊)
8月30日(金) ネルトリンゲン、ドナウヴェルト、アウクスブルク(ミュンヘン泊)
8月31日(土) プリーン(ミュンヘン泊)
9月01日(日) コブレンツ(コブレンツ泊)
9月02日(月) コッヘム、トリーア(コブレンツ泊)
9月03日(火) リンブルク、ダルムシュタット(フランクフルト泊)
9月04日(水) ヴォルムス、バッハラッハ、マインツ(フランクフルト泊)
9月05日(木) 11:45フランクフルト~15:10ヘルシンキ17:20~(機内泊)
9月06日(金) 8:55関空着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- フィンランド航空
-
10:45関空発のフィンエアーで出発、14:55ヘルシンキ着。フィンエアーの利用は初めてです。
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ヘルシンキ空港にあるムーミンの店です。
16:15発の便に乗り換えて17:50ミュンヘン到着。19時頃のミュンヘン空港駅発のS-bahnに乗って20時前にミュンヘン中央駅到着。 -
中央駅近くのホテルにチェックイン後、カールス門を通ってレストランAugustinerで晩飯。21時前ですが、客はぎっしり。なかなか相手にしてもらえません。
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前回女房を連れてミュンヘンに来たのは16年前。ミュンヘンのこの雰囲気を思い出しました。そしてバイエルンのビールと料理も堪能。
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時刻は21:40、カールス門Karlstorを通って中央駅方向に戻ります。明日はまず、ミュンヘン市街をたっぷり散策します。さあ、楽しみにしていた観光旅行が始まります。
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翌日、ミュンヘン観光開始です。まずは1日乗車券Partner-Tageskarte Innenraum (市内5人まで有効、10.2ユーロ)を購入。Hauptbahnhofから17番のトラムでSchloss Nymphenburg下車。
城はすぐに見えますが、水路に沿ってあそこまで歩かねばなりません。時刻は9:15。 -
ニンフェンブルク城Schloss Nymphenburg、バイエルン国王の夏の離宮です。
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左端(南側)には、王室馬屋博物館Marstallmuseum。
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右端(北側)には、自然史博物館Museum Mensch und Natur。
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正面遠景。バロック様式のファサードは全幅が700m以上、写真に納まりません。
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中央の建物は1675年に完成、以降南北に建物を追加。
ここまでの道のりは多少距離はあるものの、のんびりと落ち着いた環境ですごく心地よい所です。 -
本宮殿内の大理石でできた祝宴広間、Steinerner Saal(石の間)。
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見事な装飾、すばらしい空間。
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天井のフレスコ画「女神フローラに敬意を表すニンフ」。
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美人画ギャラリーSchönheitengalerie。
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ルートヴィヒ1世が宮廷画家ヨーゼフ・カール・シュティーラーに描かせた36人の美女たちの肖像画が飾られています。王女から庶民まで、身分階層に関係なしです。
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確かに美人ぞろい。
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宮殿の裏側にある庭園。広すぎる!
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この庭園どこまで続くの?と思うくらい長いので、噴水あたりで引き返します。
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裏(西側)から見たニンフェンブルク城。
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この宮殿、今もヴィッテルスバッハ家当主の個人所有だそうです。
再び宮殿本館の表側に出て。。。。 -
宮殿に向かう人が増えてきました。トラム停留所に戻ります。
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Schloss Nymphenburgから17番のトラムで、隣の停留所Romanplatzへ。ここで16番のトラムに乗り換えて一気にIsartorまで移動しました。
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イザール門Isartor。時刻は11:20。ここからマリエン広場に向かって歩きます。
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タール通りTalを西に。途中見かけた風景。気の毒に、子供しか寄ってこない。
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旧市庁舎Altes Rathausを通り抜けると。。。
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マリエン広場Marienplatzは観光客でいっぱいです。
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新市庁舎Neues Rathaus、1867-1909年の建設。塔の高さは85m。
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聖母塔Mariensäuleのマリア像。これはもともとフラウエン教会にあったそうです。
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台座のプット(翼の生えた幼児)の彫像。4人のプットが4種の動物と戦っています。
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プットが戦っているのはライオン、蛇、ドラゴン、コカトリス(伝説の生き物)。
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今11:50、ドイツ最大といわれる仕掛け時計グロッケンシュピールGlockenspiel目当てに、広場にはどんどん人が集まってきます。
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ちょうど12時、人形が動き始めました。等身大の人形が32体!
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面白いのは人形よりもこっち。広場のみんながカメラを構えている光景は異様です。
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人形のダンスだけではありません。
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こんなアクションシーンもあります。このとき観衆からは拍手が起こります。
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こちらは新市庁舎入り口の壁にある姉妹都市の紋章。中央がミュンヘンでその左は札幌市です。
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新市庁舎の中庭に入りました。
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中庭を囲む四面はそれぞれ異なった装飾がなされていてすごく凝った造りであることがわかります。表面に負けず、こちらも豪華です。
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しかも表の広場の賑やかさとは違い、ちょっと落ち着いた空間になっています。
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下に目を向けると、レストラン(おそらくRatskeller)のテラス席がぎっしりです。まだ人はいっぱいじゃありません。ここで一杯とくつろいでしまうと後がしんどいので我慢。
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市庁舎近くの店で軽食を済ませ、ペーター教会の南にある野外市場ヴィクトアーリエンマルクトViktualienmarktへ移動しました。ビアガーデンはすごい人です。
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すごく楽しげな雰囲気。飲みたいけど我慢。
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市場ですから、野菜や果物は豊富。
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珍しいものもたくさんあり、のんびり見て回るだけで楽しいです。
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Hokkaidoという銘柄のかぼちゃがありました。20年前に北海道の品種を輸入しドイツで生産、いつの間にか色がオレンジに変わり、今では人気の品に。
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野外市場側から見たペーター教会Peterskirche、ちょっと寄っていきます。尖塔には階段で上がれますが今日はパス。
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ペーター教会の身廊。
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主祭壇(1734年作)。
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次は新市庁舎の西あるフラウエン教会Frauenkirche。1468-88年建設、塔の高さはどちらも99m、ミュンヘンでは1番高い教会です。南側の塔はエレベーターで昇れますが、こちらもパス。
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ここにはヴィッテルスバッハ家46人の墓所があります。これは神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世(在位1328-47)の墓碑です。
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ヴィッテルスバッハ家出身の皇帝は2人だけでそのうちの一人(あとドイツ王が1人います)。同族内で度々内紛があり、皇帝を世襲化することもできず、結局ハプスブルク家に差をつけられてしまいました。
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あまり飾りっけのないシンプルな内装。清楚な感じ。長い身廊です。
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これが有名な「デビルの足跡」。ただのくぼみと言ってしまえばそれまで。
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次に新市庁舎東側のディーナー通りDienerstr.を北に進み、マックス・ヨーゼフ広場Max-Joseph-Platzへ。広場の東側にあるのはバイエルン州立歌劇場Bayerische Staatsoper。
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広場の中央の像はマックス・ヨーゼフ。これは愛称で正式にはマクシミリアン1世、初代バイエルン国王(在位1806-25)。美人画ギャラリーのルートビィヒ1世のお父さん。ノイシュヴァンシュタイン城のルートビィヒ2世のひい爺さん。
ビアガーデンに食べ物持ち込み可能になったのは、彼が公布した「ビアガーデン布告」のおかげです。 -
広場の北側にあるレジデンツは、バイエルンの王家ヴィッテルスバッハ家の居城。博物館と宝物館をこれから見学します。時刻は14:00。
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レジデンツ宝物館からスタート。聖ゲオルグの彫像 Statuette des Ritters St. Georg 。
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バイエルン王家の王冠Bayerische Kroninsignien。
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ヴィッテルスバッハ家ゆかりのすごい数の宝物が展示されていますが、一つ一つに注目するほどの集中力がありません。
次にレジデンツ博物館(王宮)側に行きます。 -
祖先画ギャラリーAhnengalerieです。
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ヴィッテルスバッハ家の方々の肖像画がずらり。
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結構長い回廊です。これは反対側から。
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途中のホールにあったネプチューンの像。
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王室礼拝堂Hofkappelleを見下ろします。
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こんな豪華な祈祷堂Reiche Kapelleもあります。壁、床の大理石、天井部の青と金の装飾がすごい。
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この豪華なホールではしばし足を止めました。皇帝の広間Kaisersaalです。
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広々とした空間、豪華な天井、見事なタペストリー。反対側から。
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ホールを出たところにある皇帝の階段Kaisertreppe。
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まだこの先、玉座、寝室、謁見の間、鏡の間や、、、部屋と展示物が多すぎてとても写真なんか撮っておれません。いったいいくつ部屋があるのかと思いつつ、もう飽食気味。それに宮殿内はけっこう暑く頭がだるくなりました。
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グロッテンの間Grottenhalle(1585-87年建造)。グロッテンとは人造洞窟のこと。ここが考古館の入り口になります。
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全て貝で装飾されています。
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考古館アンティクヴァリウムAntiquarium。やはりここが最大の見どころでしょうか。豪華な天井はルネサンス様式。
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側面にはギリシャ、ローマ時代の胸像・彫像が並べられています。
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考古館突き当りの彫像。長い回廊を挟んで向かい側にも似たようなものがあります。
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反対側から。奥行は68mあります。
レジデンツで1時間半費やしました(これでもたくさんの見落としがありました)。 -
レジデンツを出て、レジデンツ北西にあるオデオン広場Odeonsplatzに。
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広場の南にある将軍堂Feldherrnhalleです。
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その西側にはテアティーナー教会Theatinerkirche。1663-90年の建造。
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テアティーナー教会の身廊。教会内は白一色の荘厳な雰囲気に包まれています。
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主祭壇にパイプオルガンがあるのは珍しいですね。
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イタリアンバロック様式だそうです。
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大きな半球型の丸屋根部分を見上げます。
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ドーム内側の彫刻。
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教会の入り口側。
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オデオン広場からブリーナー通りBrienner Str.を西に進むと、右手にヴィッテルスバッハ広場Wittelsbacherplatzがあります。中央にはマクシミリアン1世の像。さっきのバイエルン王ではなく、こちらはバイエルン選帝侯(在位1623-51)の方です(ああ、ややこしい)。
さらに西にあるカロリーネン広場Karolinenplatzで27番のトラムに出くわしたので、一区間だけ乗ってPinakothekenで下車。 -
アルテ・ピナコテークAlte Pinakothekを見学します。時刻は16:15。
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1836年ルートヴィヒ1世により創立、ヴィッテルスバッハ家による15~18世紀の絵画コレクションです。もちろん名前にアルテがついたのは、ノイエができてからです。
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ルーベンスの作品が並ぶ17世紀フランドル絵画の部屋。
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名画はたくさんあれど、ここでの1番のお気に入りはアルトドルファーの「アレキサンダー大王の戦い」です(1529年作)。緻密な描写と壮大なパノラマ感が素晴らしい。
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ルートビィヒ1世の肖像画もどこかにありました。
アルテ・ピナコテークで1時間半ほど過ごしたのち、27番トラムでPinakothekenからKarlsplatzへ移動。 -
時刻は18:10。カールス広場Karlsplatzです。
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カールス門をくぐって、ノイハウザー通りNeuhauser Str.を東に。
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マリエン広場に戻ってきました。かなりの人込みです。
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新市庁舎前の魚の泉Fischbrunnen。まだ観光できる時間帯ですが、女房のリクエストで周辺のお店をいくつか散策しました。
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19時を過ぎお腹もすきましたのでレストランへ。Marienplatz駅からS-bahnで中央駅を通り越して一つ西側のHackerbrücke駅で下車。
駅の上の橋を北側に渡ったところにあるレストランAugustiner-Kellerで夕食。ここは広い庭で食事できるのが魅力。 -
ビールも料理も文句なし!料理の名前は忘れましたけど。
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21時頃はこんな風景。16番のトラムでHackerbrückeから中央駅まで戻り、ホテルへ。明日はレイルパスを使って、ネルトリンゲン、ドナウヴェルト、アウクスブルクを廻ります。
(ネルトリンゲン)https://4travel.jp/travelogue/11454226
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この旅行記へのコメント (2)
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- jijidarumaさん 2019/05/11 01:40:38
- ニンフェンブルク城と美人画
- blumentalさん、
今晩は。最初から盛りだくさんの観光に驚きました。
天気にも恵まれて、良い写真が撮れていますね。
2004年にレンタカーで南ドイツとオーストリア周遊の旅(総行程距離2054km)をしました。家内の友人であった母子2人と一緒に2週間の旅をしたのですが、後半はシュタルンベルガー湖畔にあるホテル・カイザリンエリザベート(皇妃ゆかりのホテル)に3泊し、ミュンヘン市内などを案内し、ニンフェンブルグ宮殿の美人画ギャラリーを見に行く事となりました。
ルードヴィヒ1世が描かせた美人画のギャラリーは素晴らしかったですね。ヘレーネ・ゼドルマイヤーという画はその際立った美しさを“美しいミュンヘンッ娘”と言う呼び名でミュンヘン市民に愛されているそうですが、私にとっても一押しでした(笑)。
広い庭園は私もほんの少し回遊しただけです。
jijidaruma
- blumentalさん からの返信 2019/05/12 01:43:05
- Re: ニンフェンブルク城と美人画
- jijidarumaさん、
今晩は、私どものミュンヘン旅行記をお読みいただき、そして投票下さりありがとうございます。
ニンフェンブルク城は、建物周囲の環境がよく開放感に浸れる気持ちの良い場所でした。内部で一番印象に残っているのは内装ではなく、正直言って美人画ギャラリーでした。jijidarumaさんのように一押しを選ぶことはできませんが、よくこれだけ美人を揃えたなと感心して鑑賞していました。
ところでjijidarumaさんのホテル・カイザリンエリザベートの旅行記拝見しました。シュタルンベルガー湖の西側は何度も電車で通り車窓から湖を眺めたことはあるのですが、残念ながら湖畔を歩いたことはありません。ルードヴィッヒ2世の終焉の地であることは知っておりましたが、カイザリンエリザベートのようなすばらしいホテルがあることをjijidarumaさんの旅行記で初めて知りました。こんなところでのお泊りとお食事、大変うらやましい限りです。今後ニンフェンブルグ城訪問時のことを書かれるようなことがありましら、ぜひ拝見したいと思っております。
blumental
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