2019/01/23 - 2019/01/27
60位(同エリア363件中)
関連タグ
へびおさん
まずはタイトルの『奈良旅12ヵ月計画』とはなんぞや?ということですが、今から5年前・2014年の6月、たまたま知った「山辺の道」を歩いたことが始まりでした。
山辺の道から眺める長閑で古代ロマン溢れる風景に一発でハマってしまい、それ以降、1年に2~3回足を運ぶくらいの奈良派に。
どうせなら全ての月に足を運んで、それぞれの季節を感じようと思い立ったのです。
順不同ではありますが、すべての月で奈良に足を運んできて、そして記念すべき12か月目が今回、2019年初旅となりました。
フルで動いた5日間。
旅行記はPart⑦まであります。
良かったら最後までお付き合いください!
≪日程≫
1/23(水) 桜井 → 御所 古墳巡り
宿泊: 農家民宿ゆるりや(明日香)
1/24(木) 王寺駅周辺散策
宿泊: 信貴山宿坊 玉蔵院(生駒)
1/25(金) 奈良市内お土産&カフェ巡り
宿泊: 遊景の宿 平城(奈良)
1/26(土) 天皇陵巡り → 若草山焼き観賞
宿泊: SLOW HOUSE NARA (奈良)
1/27(日) 唐古遺跡 → 檜原神社
≪往路≫
1/22(火)22:50 東京鍜治橋駐車場 → 5:00 京都八条口 <深夜バス たびのすけ(青垣観光)・4列シート>(1900円×2席)
≪復路≫
1/27(日)21:15 JR奈良駅 → 6:03バスタ新宿 <青春エコドリーム4号・4列シート>(女性得割/ネット割 4410円)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
遅くなりましたが、皆様 今年も宜しくお願いいたします。
まずは2019年の初詣の話。
お御籤を引いたら、まさかの半凶!
(そんなのあるんだ!?)
年明け早々縁起が悪すぎだし旅行運も「やめたほうがよい」とあったので、再度引き直すも末吉・・・
でも旅行運が「1人旅ならよい」になっていたので、これで良しとする。 -
1/22(火)
東京駅 鍛冶橋駐車場。
22:50発の深夜バスに乗って、京都駅で下車します。 -
今回の深夜バスは色々悩みまして。
4泊もするので荷物がそれなりに多くなることが予想されたのですが、バス車内の荷物棚ではボストンバッグを載せるには幅が狭く、でもトランクルームに積むことには抵抗があり・・・
で、考えた結果、席を2人分買うことに。
費用は倍かかったけど、やって大正解!
ゆったり気兼ねなく過ごせました♪
(バス会社によっては1人で2人分買うことはできないケースもあるようなので事前に確認を取ったほうが確実です)
そしてバスも今回初めての女性専用車にしてみたのですが、なかなか快適でしたよ。 -
1/23(水)
4:55 京都駅に到着。 -
近鉄線で桜井まで行きます。
桜井ではサイクリングをする予定。
電車の暖房が全然効いていなくて凍えるかと思った! -
京都 5:15 → 大和西大寺 → 大和八木 → 桜井 6:48
電車内から朝日に照らされた大和三山が見えて美しかった! -
駅のロッカーに荷物を預けたら、レンタサイクルのお店へ。
駅横に朝6時からやっているお店があるんです。
桜井サイクリングは2年前に少し走ったのですが、時間が足りなくて、もう一度走りたいと思っていたんですよね。 -
1時間で300円、1日利用なら900円。
今回は半日利用の予定なので1日券を購入。
本人確認は不要です。 -
自転車を借りたらまずは朝食を調達しに!
線路を渡ったところに地元の方から愛されるパン屋さんがあるということなので来てみました。 -
その名も『マルツベーカリー』。
7時から開店のお店。 -
店内。
-
開店と同時に行ったのでサンドウィッチ以外の商品はまだ並べられていませんでした。
-
マルツベーカリーで人気の商品がこちら、アンフライ(たしか260円くらい)です。
餡を挟んだパンを油で揚げた一品。
餡が甘くて美味しかったのですが、いかんせん油っぽすぎて・・・
1切れで充分でした。 -
7:05
ではではサイクリングスタート!
桜井って山辺の道だったり古墳だったりのイメージが強いのですが、こんなに素敵な古い町並みもあったんですね。 -
朝焼け~
-
目指すのはメスリ山古墳。
でもコロコロ山古墳も気になるゾ! -
サイクリングをスタートしてから約20分。
古墳っぽい場所に着いたんだけど、またしても正面が分からなくて右往左往。 -
古墳の上に行けるようだったので上がってみる。
柑橘の木が植えられていました。 -
古墳からの眺め。
でも結局これがメスリ山古墳かは分からず。 -
古墳周辺をウロウロ。
そばに石室がありました。
これがコロコロ山古墳らしい。 -
メスリ山古墳であるかどうかの確認を諦めて自転車を漕ぎ始めたところ、古びた看板を発見!
メスリ山古墳は前方後円墳で国の史跡。
武器ばかりが埋納された、格納庫・遺品庫であったとのこと。
規模・埋葬品とも大王墓級なのに記紀などに陵墓としての伝承がないそうです。
墳丘規模・埴輪の大きさ・埋葬施設・副葬品収納施設・遺物などを考え合わせると、絶大な権勢を誇った首長の墳墓であると考えられるのだとか。 -
次に目指すのは天皇陵。
町中を走っていると、老舗っぽい酒造店がありました。 -
坂道を上がって行きます。
漕いで行くのが辛くて、降りて自転車を引いて歩く。 -
『くらはし』と書かれた橋を発見。
探している天皇陵の名前が『倉梯(くらはし)』なので、目的地までは近いことを確信します。 -
橋からほど近い所に天皇陵があったー!
-
第32代・崇峻天皇 倉梯岡陵(くらはしの おかの みささぎ)。
-
崇峻天皇は欽明天皇の第12皇子で、敏達天皇・用明天皇・推古天皇の異母弟にあたります。
蘇我馬子の命によって暗殺、死亡した当日に葬られたことと、陵地・陵戸がないことは、他に例が無いそうです。
臣下により天皇が殺害されたのは、確定している例では唯一であるとのこと。 -
前方後円墳かと思ったら、円墳だそうです。
-
敷地内にあった石。
なんだろう・・・ -
入口はこっちだったか。
天皇陵の石碑がありました。 -
自転車を漕いでいると、案内板が出てきました。
福祉センターにはお風呂があるのかぁ。
入りたいな。 -
ダム湖に沿って走ります。
崇峻天皇陵から行った場合、ほぼ下りなので楽チンでした。 -
段々畑か棚田か。
素敵な景色です。 -
崇峻天皇陵から自転車で約20分。
赤坂天王山古墳に着きました。
方墳です。 -
ではさっそく見学してみます!
-
奈良旅のあるある、獣除けの門。
-
草が霜で真っ白に。
-
なんかの糞。
猪かな?? -
墳丘に登ってみます。
-
穴が開いていた!!
1号墳の開口部です。 -
カメラでは中までは見えませんでしたが、中に入ると石棺が見られるみたいです。
この1号墳が実は真の崇峻天皇陵と見られているのだそうですよ。 -
3号墳へ向かいます。
-
左手が2号墳(方墳)です。
開口部は見つからず。 -
そして向こうに見えるのが3号墳。
あちらは円墳らしいです。 -
他の方のブログでは3号墳も中まで入れるっぽかったのですが、「私有地」の表示と柵があって入れませんでした。
どこか他に入口があったのかしら。 -
遠目に。
-
入口まで戻ってきました。
まむし注意の看板。
見学する際は気をつけないといけないですね。 -
ダム湖の橋を渡ってサイクリング最後の目的地に向かいます。
-
晴れてヨカッタ☆
-
自転車を漕いでいる最中に通った古墳。
秋殿南古墳か、こうぜ古墳群の1つか・・・
桜井は箸墓古墳や纒向古墳群など、古墳がたくさんある地なので古墳好きには堪りません。 -
桜井サイクリング最後の目的地・等彌神社の案内板が出てきました。
-
9:00
赤坂天王山古墳から自転車を走らせること約25分。
等彌神社に到着。 -
等彌神社はもともと鳥見山の頂上に建っていたらしいのですが、山崩れがあったため今の場所に移されたそうです。
-
鳥見山の登山口でもあるんですね。
因みに等彌も鳥見も「とみ」と読むのですが、なぜ表記が違うのかと言うと「等彌」は万葉仮名(=今でいう平仮名)で表記されているだけのことで、万葉仮名が使われているということはそれだけ古い神社であるということなんだそうです。 -
社務所。
-
境内案内図です。
かなり広いですね。
行ければ鳥見山の霊畤までチャレンジしたい! -
山登りに使う棒があります。
これを使う必要があるほどの高い山なのかな・・・
どうしよう。
ちょうど手水舎の所に山登りをしに行かれる感じの男性たちが集まっていました。 -
等彌神社は紅葉が見事なことで有名らしいです。
紅葉の時期にはライトアップがされるらしいですよ。 -
神社を参拝する前に脇にある池を見てみます。
その名も『桃神池』。 -
小さいお社がありました。
御祭神は桃の神様として知られる意富加牟豆美命(おほかむづみのみこと)。
桃は古来、厄除けの力があるとされていたらしく、纒向遺跡からは祭祀に使われたのではないかとされる木製仮面の他に、大量の桃の種が出土しているんだそうです。 -
では お参りに行きますよ~
-
燈籠がずら~っ!
160基はあるそうです。 -
参道を歩いていると色々な神社と出会います。
その1つ、猿田毘古社。 -
猿田彦は天孫降臨で道案内をした神様です。
-
良い方角を導いてくれるという逸話のせいでしょうか、猿田毘古神社の前には方位の石版がありました。
-
少し進むと提灯に灯りが点いている神社を見つけました。
-
下津尾神社。
八幡大神と春日大神が祀られています。 -
これ なんでしょうね??
-
いよいよ本社へ。
-
本社にあたる上社の上津尾神社。
御祭神は大日霊貴命(オオヒルメノムチ=天照大御神)ですが、饒速日(ニギハヤヒ)命という説もあるそう。
饒速日はこの地の豪族・長随彦(ナガスネヒコ)が奉じた神様です。
物部氏などの祖神とされています。 -
渡り廊下に灯る燈籠の火が神秘的。
-
垂れ幕に描かれているのは八咫烏(金鵄=金色のトビとも)。
八咫烏というと3本足の烏と思ってしまいますが、あれは中国の思想にある「太陽に棲む3本足の金色の烏(=金烏)」と混同してしまっているのだそうです。
神武天皇はこの八咫烏の導きで熊野から大和まで来たという伝説(神武東征)です。 -
太鼓が打ち鳴らされます。
この後、祝詞があげられていました。 -
境内をぐるっと1周。
上津尾神社を少し下ったところに鳥見山霊畤の入口がありました。 -
登山ではなく観光散策路なんですね。
往復2kmなので1時間以内に戻って来られそう。 -
では散策スタート!
-
霊畤だけではなく、色々なスポットがあるんですね。
-
しばらくは階段が続きます。
-
各スポットへの距離が記されていました。
-
途中ベンチまであった!
少しずづ休憩しながら行けますね。 -
霊畤拝所の石碑が見えてきました。
-
霊畤の意味は「まつりのにわ」。
新天皇即位後、最初に行われる新嘗祭を大嘗祭と言い、それを行う場所を「霊畤」と言うそうです。
因みに「畤」は田+寺と書きます。(時ではない)
こんな漢字あったんだ!
大嘗祭は皇位継承に重大な意義を持っていて、大嘗祭が行われて始めて皇位継承が名実ともに認められるという極めて重大な式典なんだそうです。 -
うかねらふ 跡見山 雪の いちしろく
恋ひば 妹が名 人しらむかも
万葉集 巻10-2346 作者不詳
(鳥見山に降り積もった白雪のように、はっきりと人目につくような恋の態度を示したら、人びとは私の恋人の名を知ってしまうだろうか)
跡見山(鳥見山)の辺りに住んでいた人の、控えめな恋の歌だそうです。 -
先に進みます。
道にはかなりの数の倒木があり、歩くのに苦労する場面もありました。 -
庭殿句碑。
祭りの饗宴に供された場所として伝えられてきているそうです。 -
前を歩く人が!
神社の手水舎付近で見た山登りのメンバーの方たちです。
私に気づくと皆さんに凝視される。
そして唯一リュックを背負っていた方に「どうも。等彌神社の宮司です」とご挨拶をいただく!
ええ!宮司さん!?
お話を伺うと、台風で倒れた木がどのようになっているかの調査に役所の方と来ているということでした。 -
スタートしてから丁度20分。
「白庭」の石碑を見つけました。
宮司さん曰く鳥見山には頂上が2つあって、1つがこの『白庭』だそう。
白庭という名称は、饒速日命の墳墓がある生駒市白庭台の白庭山に通じます。
つまり、やっぱり本当の御祭神は饒速日なのではないでしょうか。
天皇に逆らった長随彦が奉っていた神である饒速日を堂々とお祀りすることができなくて、天照大御神を御祭神に差し替えたのでは・・・と勘繰ったりして。 -
白庭付近からの眺め。
木々が生い茂っていて眺望はイマイチです。
見える街は朝倉の住宅街だそう。
宮司さんと一緒に調査に来ていた方たちが「木が無ければ随分見晴らしが良いだろうな」と話されていました。 -
そして白庭から少し登ったところに頂上の『霊畤』の碑がありました!
ここで神武天皇が大嘗祭を行ったのか~ -
石碑の背後に回って周りを眺めてみる。
思ったより狭い空間でした。
神日本磐余彦(かむやまといわれびこ=神武天皇)は神の使いである八咫烏の導きによりこの地を手に入れたことになっていますが、実は八咫烏はこの周辺の地理を知り尽くした、もしくは忍者のような一族(集団?)であったのではないかと考察されています。
それが神武側に付いて道案内をし、この土地の豪族である長随彦を倒した。
つまり天皇は大和の人たちにとって侵略者だったってことですよね・・・
そして八咫烏は加茂氏(鴨氏)の祖先とされています。 -
下山します。
往復40分でいけました。 -
社務所を覗いてみます。
こちらの社務所には確か変わった土偶があるはずなんです。 -
そう、これこれ!
この変な恰好をした人たち(?)を見たかったんです。
手ぬぐいが2種類売られていました。
藍色のほうが1200円、赤いほうが1000円です。 -
お断りをして写真を撮らせていただきます。
こちらは等彌神社の境内から出土した土偶のレプリカなんですが、これが八咫烏と伝えられているそうです。
え・・・人間?
なにこのポーズ??
そしてこの近未来的な衣装は??? -
色々「???」が付きまといますが、これで八咫烏は神の使いではなく忍者のような集団だったという説が濃厚になりますね。
神話や伝承というのは、裏を読み解いていかないといけません。 -
お守りも格好良いし、手ぬぐいも両方とも斬新で迷ったのですが藍色のほうを購入しました。
-
安心のMade in Japanですよ!
-
10:30
桜井駅に戻ってきました。
リベンジ達成!
楽しかった~ -
今回の相棒。
ママチャリですが楽々走れました!
(途中の坂は無理だったけど) -
回ったルートはこんな感じでした。
-
JR桜井 11:11 → 高田 → JR御所 11:37
-
御所ではまず昼食を!
来たのはモリソン万年筆カフェ
HP↓
http://www.morisonfactory.co.jp/ -
なに食べようかな~
パスタも食べたいけど、このお店はカレーの種類が豊富なんです。 -
店内。
開店は11:30から。
開店後すぐに到着したので最初は1人でしたが、12時にはカウンターが満席になりました。
夜はBarになるので、サラリーマン風の男性客と店主の方が酒談議で盛り上がっていましたよ。 -
結局カレーを注文!
月替わりのカレーで今月は ’ 御所まち酒粕カレー ‘ (900円)。
セットでコーヒーか紅茶を100円で提供してくれます。 -
御所の老舗『油長酒造』さんの酒粕を使って作ったカレーで、奈良で1番の日本酒・「風の森」の麹の香りが漂います。
ご飯は奈良県産の「ひのひかり」に御所ブランドの五穀米「行者米」を混ぜ、油長酒造さんの仕込み水をいただいて炊いているそうです。
酒粕の香りが結構強く漂うのですが、味は酸味のあるカレーで私には少し辛めの味だった(+_+)
豚肉とほうれん草がたっぷり入ったカレーでした。 -
店内にモダンな看板が飾られていました。
モリソン万年筆は大正7年に創設され、関西中心に高い評価を得ていたそうです。
今も通信販売をしていますし、店内には年代物の万年筆が飾られていました。 -
JR御所駅から近鉄御所駅に向かう途中の商店街。
休日のお店が多いのか、ほとんどシャッターが閉まっていて、寂しい感じでした。 -
近鉄御所駅のコインロッカーに荷物を預けたらまずは観光案内所へ!
ところが ここもシャッターが閉まっている!! -
定休日!?
観光案内所に定休日ってあるんだ・・・
『秋津洲の道』についてのパンフレットが欲しかったのに。 -
12:30
午後のハイキングスタートです!
この道はいつか来た道。 -
2015年5月に葛城古道を歩いた記憶は未だに新しい。
(辛すぎて)
その時に旅の始まりをお祈りした鴨都波(かもつは)神社の看板が見えました。 -
まずは天皇陵に向かいます。
駅からの距離10分程度。 -
第5代・孝昭天皇 掖上博多山上陵(わきのかみの はかたのやまのえの みささぎ)。
-
住宅街の中にある天皇陵でした。
-
その隣にあった神社。
-
扁額には「孝照宮」とあります。
神社名と立地から、おそらく孝昭天皇を祀っているのかと思われますが、なぜか「昭」の字が「照」表示になっている。 -
御拝殿。
とくに由来が書かれているような案内板は見つかりませんでした。 -
次の目的地までは30分歩きます。
長閑な風景♪ -
山がよく見えますね。
あれは金剛山か葛城山か。
ここ御所も隣接する葛城も、とても古い歴史を持つ地で、神話や古代遺跡がたくさん発見されています。
古代豪族の住まわれた土地を歩くって浪漫だわ~ -
「御所市蛇穴」の標識。
蛇穴って、地名でしょうかね。
不気味だ。
でも東京の港区にも狸穴(まみあな)という名前の坂があったりするので、昔は「~が住んでいる穴」というのは普通に地名や目印として使われていたのかも。 -
Googleマップを頼りに一番時間のかからないルートを歩いていたのですが、ここに来て『秋津洲の道』の案内板を見つけた!
-
孝昭天皇陵を出発してから30分超、やっと目的地に着きました。
室宮山古墳です。 -
古墳を見るには奥の鳥居を抜けていくんですね。
-
まずは神社にお参り。
八幡神社であり、孝安天皇の宮・秋津島宮趾とも言われています。 -
では古墳を見に行きます!
-
結構登ります。
古墳巡り&ハイキングは夏や秋のほうが緑が多くて綺麗な景色が見られますが、虫とか毛虫とか蛇とかと遭遇する確率が高いし、暑くて体力も保たないので、この時期のハイキングが一番お薦め。 -
一番上まで来ました。
これが室宮山古墳です。
穴が開いている!
室宮山古墳は前方後円墳で、葛城地方では最大。
全国でも第18位の規模を誇る大きさです。 -
中になにか見えます。
-
なんだこれは!?
-
ここまでが精いっぱいでした。
これは南石室にある長持形という石棺だそうで、竪穴式石室に収められたままの状態で見学できる唯一のものなんだそうですよ!
5世紀に造られたのものがそのまま見られるなんて凄いと思いませんか!? -
石棺はこのように置かれているんですね。
長持形石棺は「王者の石棺」とも称される王墓に特有の棺で、この古墳の棺はその中でも大規模な部類になるそうです。 -
南石室からは玉類の勾玉や管玉、刀剣・鉄剣、鏡などたくさんの出土品があり、被葬者の権力の大きさが窺えるそう。
写真は出土品の1つ、靫形(ゆぎがた)埴輪。 -
埴輪の後ろ姿。
こんな形状の化石を見たことある気がする。
海老っぽいというか・・・
ちょっとキモチワルイ。 -
土が削れて石が露出している箇所がありました。
これも石室の一部なんじゃないか?と思っていたら、これは北石室の一部とのこと。 -
宮山古墳、見に来て良かった!
古墳好きの方にはお薦めです。
この古墳の被葬者ですが、葛城襲津彦(かずらきのそつひこ)という説があります。
葛城襲津彦は葛城氏の祖、娘の磐之媛命は仁徳天皇皇后となり、履中天皇・反正天皇・允恭天皇を産んでいます。
神功皇后の代では新羅討伐に向かい、皇后の息子・応神天皇の代には加羅に遣わされた実績があるそう。
そう考えると、これだけの規模の被葬者としてもおかしくないですね。 -
次は日本武尊白鳥陵へ。
室宮山古墳から歩いて約25分。 -
秋津洲の道の案内板ふたたび。
條ウル神古墳ってなんだ!?
気になるな~ -
白鳥陵へ。
すごい住宅街の中にあります。 -
入口はこんな感じ。
案内板がなければ素通りしてしまいます。 -
日本武尊白鳥陵(やまとたける しらとりの みささぎ)。
日本武尊は第12代・景行天皇の皇子で、第14代・仲哀天皇(=妻は神功皇后)の父です。 -
日本武尊は伊勢国能褒野(のぼの)で亡くなりその地に葬られていますが、その後 白鳥となって
・大和国琴弾原(奈良県御所市冨田)にとどまる
・ 更にそこから飛び立って河内国志幾にとどまる
・ついに天へ還っていく
という伝承が残っています。
白鳥陵は伊勢を含めて3つ。 -
亡くなった伊勢国能褒野で大和を懐かしんで詠んだ歌
やまとは国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる やまとし麗し
は有名ですね。 -
白鳥陵からの眺め。
夏は紫陽花に彩られるみたいですよ。 -
1周できるようだったので歩いてみる。
特に何もなし。 -
中央に二上山が見えます。
ちょうど旅立つ前に会社のスタッフさんから日本書紀の現代語訳をお借りしていたのですが、その時の地名が今でも残っていることに興奮したなぁ。
因みに秋津洲・秋津島は日本の異称で、秋津=蜻蛉(トンボ)のことです。
トンボがたくさん飛ぶ → 稲がよく実っている豊かな状況を表しています。
逸話として、神武天皇が腋上のほほまの丘に登って国見し、「なんと素晴らしい国を得たことだ。蜻蛉の臀?旗(となめ・交尾)のようだ」と言われたそう。
それからこの地を秋津州と呼び、国見をした丘を国見山と呼ぶようになったのだとか。 -
さあ、最後の目的地まで頑張りますよー!
と思って歩いていたら、まさかの高台に天皇陵らしきものを見つける。 -
ズ~ム。
やっぱり!!
え~
最後の最後であんな所まで登るのイヤだなぁ"(-""-)" -
この階段を上がって行くとお寺に着きます。
遠目だとこっちの道の上に天皇陵があるっぽく見えるのですが、経験上 天皇陵に隣接しているのは、お寺よりも神社! -
と言うことでイチかバチかの賭けに出ます。
二股に分かれている道の神社方面の階段を進むことに。
これで間違っていたらへこむな~ -
えっほ えっほ登って行くと神社に到着。
広い境内ですが特に由来に関する案内板はなかった。
あとで調べたら、これから行く天皇と同じ名前の神社で孝安天皇社というようでした。
この周辺には小さい神社がいくつもありました。 -
天皇陵への案内板 見っけ!
-
でも案内がビミョー・・・
この階段を下るのか、元来た道を戻ってお寺方面に行くのか・・・?? -
とりあえず階段を下って行くと、途中で道が二股に分かれました。
石畳の道。
これは天皇陵に続く道ですね! -
ヤッター(#^.^#)
天皇陵に到着です。
日本武尊白鳥陵から歩いて25分。 -
第6代・孝安天皇 玉手丘上陵(たまての おかのえの みささぎ)。
室宮山古墳がある八幡神社の境内に、孝安天皇の宮趾の石碑がありましたね。 -
天皇陵を見たら駅に向かって坂を下って行きます。
下り切ったところに天皇陵の制札板が掲げられていました。 -
予定よりも20分も時間が押しています。
この後 本日泊まる宿の方に飛鳥駅まで迎えに来てもらうことになっているので予定していた電車に乗り遅れることはできません!
マフラーも手袋も耳当てもコートも!
全部脱いで汗だくで早足で歩いていますYO! -
天皇陵から駅まで35分かかるところを27分くらいで歩き、無事予定していた電車に乗りました!
台鉄との友好協定締結一周年を祝うラッピング車が走っていた。 -
台鉄のマーク。
懐かしい。
また台湾に行きたいな。 -
最近豪華列車が色々なところを走っていますが、大阪 ⇔ 奈良にも『青の交響曲』という列車が走っています。
いつか乗ってみたいわ。
実は1月に奈良に行くと決めた最初の頃は長距離バスに揺られて洞川温泉まで行こうと考えていたのですが、やはり奈良ならではの景色を堪能したいと思い、計画を変更したのです。 -
近鉄御所 14:54 → 尺土 → 飛鳥 15:34
旅の初日は明日香で1泊しまーす (#^.^#)
・・・②へつづく・・・
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
-
前の旅行記
日帰り往復深夜バスで1人奈良旅・第4弾! ~後編・飛鳥 光の回廊2018~
2018/09/22~
飛鳥
-
次の旅行記
奈良旅12ヵ月計画 ここに完結! 2019年初旅は4泊5日で奈良を大満喫 ② 明日香で念願の ” 農家民宿ゆ...
2019/01/23~
香芝・王寺・大和高田
-
ついに大台! 10回目の奈良は記録的な大雨と重なった2泊3日の旅となり・・・① 生駒編・長屋王のお墓参りと暗...
2018/07/05~
生駒・宝山寺
-
ついに大台! 10回目の奈良は記録的な大雨と重なった2泊3日の旅となり・・・② 奈良編・観光一切ナシ。ならま...
2018/07/05~
奈良市
-
日帰り往復深夜バスで1人奈良旅・第4弾! ~前編・念願の二上山登山。大津皇子墓へ~
2018/09/22~
御所・葛城
-
日帰り往復深夜バスで1人奈良旅・第4弾! ~後編・飛鳥 光の回廊2018~
2018/09/22~
飛鳥
-
奈良旅12ヵ月計画 ここに完結! 2019年初旅は4泊5日で奈良を大満喫 ① 桜井・リベンジCyclingと...
2019/01/23~
御所・葛城
-
奈良旅12ヵ月計画 ここに完結! 2019年初旅は4泊5日で奈良を大満喫 ② 明日香で念願の ” 農家民宿ゆ...
2019/01/23~
香芝・王寺・大和高田
-
奈良旅12ヵ月計画 ここに完結! 2019年初旅は4泊5日で奈良を大満喫 ③ 信貴山・朝護孫子寺で宿坊初体験
2019/01/23~
信貴山
-
奈良旅12ヵ月計画 ここに完結! 2019年初旅は4泊5日で奈良を大満喫 ④ 今日は休足日!? ならまち界隈...
2019/01/23~
奈良市
-
奈良旅12ヵ月計画 ここに完結! 2019年初旅は4泊5日で奈良を大満喫 ⑤ 若草山焼き当日は まさかの雪景...
2019/01/23~
奈良市
-
奈良旅12ヵ月計画 ここに完結! 2019年初旅は4泊5日で奈良を大満喫 ⑥ 春を告げる若草山焼き
2019/01/23~
奈良市
-
奈良旅12ヵ月計画 ここに完結! 2019年初旅は4泊5日で奈良を大満喫 ⑦ 最終日まで全力で歩き倒す!唐古...
2019/01/23~
大和郡山・田原本
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 奈良 12ヵ月完全制覇の旅 ④ (2018年7月、9月、2019年1月)
0
162