峠の茶屋跡の看板

2018/10/21 - 2018/10/21

　峠の茶屋跡に「横浜市内最高地点」の看板が移された（https://4travel.jp/travelogue/11343874）のは今年の春である。また、先月にもここ峠の茶屋跡を訪れている（https://4travel.jp/travelogue/11396527）。今回訪れてみると、横浜栄ライオンズクラブが協賛し、栄区役所が建てた「横浜市内最高地点」の看板に栄区役所の名が入る他の看板も取り付けられ、良く見ると、「横浜本郷ライオンズクラブ結成40周年記念」のプレートも取り付けられている。春には子供が触っていたブレートの支柱が今では子供でも触らないような状態になっている。横浜開港150周年を記念して製作し、設置された「横浜市内最高地点」の看板とどこそこのホームセンターかそこらで入手した板やボルト・ナットでこしらえた俄か看板では違い過ぎよう。また、横浜栄ライオンズクラブと地域名としては狭い横浜本郷ライオンズクラブとの関係は？
　それにしても栄区役所の「タッチーくん」が描かれた「天園フィールドマナー」の看板は安普請過ぎないか？
　この看板の他には設置者名が記載されていない。しかし、栄区役所が設置した可能性が高いようにも思える。もしそうだとしたら、いくらお役所仕事とは言え、肝心のお役所名を書かないようになってはおしまいだろう。
　付け加えると、大平平に設置されている「火気の使用禁止」、「トビに注意」の貼り紙（看板）（https://4travel.jp/travelogue/11396518）にも設置者名が記載されていないが、鎌倉市公園課に電話して尋ねると、「こちらで設置しました。」と返答があった。「使用禁止」の貼り紙（看板）を設置しても、それを禁止している公共の部門（鎌倉市とか鎌倉市消防本部など）がなくては拘束力は生まれまい。もし、それが本当ならば、鎌倉市役所でもお役所名を書かないという究極のお役所仕事を行うお役所仕事中のお役所と言える。
（表紙写真は変貌した「横浜市内最高地点」の看板）

エリア 鎌倉(神奈川)

「横浜市内最高地点」の看板が様変わりに。

「横浜市内最高地点」の看板に「横浜本郷ライオンズクラブ結成40周年記念」のプレートが取り付けられた。

「天園フィールドマナー」の看板。「栄区　いたちのマスコット　タッチーくん」が描かれており、栄区役所が設置したものである。

「横浜市内最高地点」の看板の脇に新たに設置された地図看板。これも「天園フィールドマナー」の看板と同じ構造であるが、設置者名が記載されていない。

「天園」。天園に天園峠（かつての六国峠）を含めないのは、横浜市域に限定しているからであろうか？

「天園ハイキングコース」。「獅子舞（紅葉谷）」と記載されているが、獅子舞谷と紅葉谷は別で、瑞泉寺の辺りを紅葉谷という。こうした基本的なことを知らない鎌倉市民はおらず、横浜市の栄区役所が作成した鎌倉市内図の疑いが高くなる。なお、栄区役所では町自慢として、鎌倉市岩瀬に鎮座する五社稲荷神社を取り上げていたことがあり、前科がある。

古いブログに「紅葉谷（獅子舞）」（http://www.k-miyake.com/tayori1.html）が見付かった。「紅葉谷」は鎌倉時代にはあった古い地名であり、獅子舞谷はおそらくは昭和になってから付けられた地名であろうか。平成になって獅子舞谷は鎌倉一の紅葉の名所となり、鎌倉時代の幕末に瑞泉寺が建立された歴史ある谷戸の名前さえも奪う勢いだ。

「火気厳禁」看板。中古品か？

峠の茶屋跡入口に道標と「天園ハイキングコース」の看板。「横浜市内最高地点」の看板の脇に立つ看板にある「方向板」（道標）の記載が「現在地点」に変更されている。勿論、「現在地」も「現在地点」に変更されている。駄目出しすると、「現在地」か「現在地点」のいずれかに統一すべきだろう。「方向板」（道標）は先月には設置されていたが、手書きではなく、業者に作らせたものであろう。方向板（道標）に設置者名がないことは多いのだが、「天園ハイキングコース」の看板にも設置者名がないのではいかがわしいのでは？
　今回の「横浜市内最高地点」の看板の支柱に栄区役所が「天園フィールドマナー」の看板を取り付け、さらにその横にも「天園」と「天園ハイキングコース」の看板を設置していることから、この道標と「天園ハイキングコース」の看板も栄区役所が設置した可能性が高いと思えた。