獅子舞谷と天園

2018/09/01 - 2018/09/01

　獅子舞谷の中は何本もの道が通れるように綺麗になっている。秋に大勢の人が紅葉狩りに来て踏み固められた道だろうと思っていたが、夏場は草茫々となり、人が着けた道であることが分かる。こうした道は切通を越えて獅子舞谷に入ると銀杏の木や楓の木の根元を踏むように何本もある。昭和の初めに銀杏の木や楓の木が植樹された際にはこうした銀杏の木や楓の木を囲むように2本の道が着けられていたのだという。また、熊笹もわざわざ植えたものだという。しかし、ボランティアの爺さんたちが熊笹を刈り、銀杏の木や楓の木の間に何本もの道を着け、木々の根を踏むようになったのだという。この獅子舞谷の土地の半分は銀杏の木や楓の木を植えた小川家の所有であったが、手放して今は相模原の地主に替わっているが、この地主はここ獅子舞谷に興味はないらしく、来ることも無いのだという。この地主が所有権を行使したら、この鎌倉一の紅葉の名所もどうなってしまうことか？
　天園の峠の茶屋跡にも道標と看板が立っていた。これもボランティアの爺さんたちが立てたもののようだ。鎌倉市や横浜市などは記載されてはいない。
　本来ならば、史跡となるべき二階堂川沿いの谷にある2ヶ所の切通と谷道を上った先の獅子舞谷も、「注意　この先私道につき通行注意」の看板が立てられ、それに伴い、頼朝が整備した街道には迂回路が設けられ、さらに獅子舞谷の中には何本もの新な道が着けられいる。そして鎌倉一の紅葉の名所も木々の樹齢が高くなり古木になりつつあるが、その根を踏み固めるようになり、果たして木々の寿命（樹齢）が持つのであろうか？木々が枯れたり倒木したりすることで地主の管理責任が問われるようにでもなれば、即、この獅子舞谷は地主の要請で閉鎖されることにもなり兼ねない。鎌倉市が買い取って公園にするとかしないと駄目な時期になっているのだろう。
（表紙写真は獅子舞谷）

エリア 鎌倉(神奈川)

獅子舞谷前の「注意　この先私道につき通行注意」看板。

獅子舞谷。

獅子岩。

峠の茶屋跡。地図と道標が立てられている。しかし、手書きであり、市が設置したものではない。