ブラショフからの１dayトリップその2 シギショアラ歴史地区散策(親子旅第12弾ルーマニア・ブルガリア 04サスキズ→シギショアラ)

2018/01/09 - 2018/01/15

三日目その２
サスキズからシギショアラまでは20ｋｍと近く、30分程度で到着。
ここでは世界遺産に登録されたシギショアラ歴史地区を散策しました。

12世紀当時トランシルヴァニア地方はハンガリー領で、時の国王がこの地にドイツ系の職人や商人を入植させた事に始まります。
大きな目的としては国境防衛の為で、防壁と見張り塔を配置した要塞都市として築かれていきました。
時計塔を含め現在9か所残る見張り塔は、職業別の各組合が建設に責任を負っていたそうで、それぞれの塔は今でも職種名が付いた名前で呼ばれています。
日本でも城下町なんかには職業名が付いた町や通りなんかがありますが、人種や文化が違っても案外考える事は一緒なのかなぁ？なんて、ちょっと親近感を覚えました。

エリア シギショアラ(ルーマニア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

サスキズからシギショアラに向かいます。

シギショアラまでは案外近くて、30分も走ると市街地が見えてきました。

対岸に見えるのはシギショアラ正教会。

シギショアラ正教会 寺院・教会

世界遺産に登録されているシギショアラ歴史地区は、デアル・チェタツィーという丘の上にある旧市街地の事を指しています。
バスは丘の下の駐車スペースに停め、皆で坂道をトコトコと登っていきます。

ゲート的な建物が見えてきた！

これは仕立屋の塔。

このような塔が現在9か所残っています。
仕立屋の塔だけでなく、皮革加工職人の塔、靴職人の塔、肉屋の塔、鍛冶屋の塔など、当時のさまざまな職人の組合名が付けられています。

シギショアラ歴史地区 旧市街・古い町並み

何てことない石畳の路地だけど、重々しい曇り空と何気にマッチしてる。

奥に見えるのは時計塔。
歴史地区のシンボル。

そして高台に見えるのが山上教会。

ホテルシギショアラは16世紀創業。
歴史を感じる佇まい。

ホテル シギショアラ ホテル

「学者の階段」と呼ばれる1642年建造の階段を通って山上教会を目指します。

どうして根付きで造られたかと言えば、冬場の礼拝者への配慮。
とても優しい理由だけど、175段も続くのは足腰に優しくありません…

階段を登り終えると、なんと山の上に学校があります！
毎日の通学大変そうね…

そして山上教会に到着。
正式名は聖ニコラウス教会。

山上教会 寺院・教会

建設当初はカトリックの聖堂だったが、1547年にルーテル派の教会になったそう。
因みに案内板にドイツ語訳が設けられているのは、歴史背景的に合点がいく。

ここにもゴシック教会の象徴である尖頭アーチが。

教会内部の壁画。
残念ながら中に入る事は出来ませんでしたが、係の人が扉を開けてくれたので、離れた場所からズームでこっそり。

山上教会 寺院・教会

教会の隣には町の創生を担った者たちが眠る墓地がありました。

ここからは町も一望できました。

階段で元居たエリアに戻ります。

メイン通りではなく裏通りへ。

お店でも何でないただの裏通りなんだけど、この一画だけやたらと可愛らしい。
どこにでもセンスのイイ人って居るものだよね。

にしても、ホント人が居ない！
googleストビューで歩いてみると観光客でワンサカしてるのに…

路地裏歩いてるの、ウチら団体だけ。
これも閑散期が故かな？

路地裏のアーチ。
こういう造りって旅先でよくお目にかかったりするけど、何か意味があるのかな？

広場前には教会や市庁舎なんかが建ち並んでいます。

中央広場 (シギショアラ) 観光名所

最初に遠巻きで見た時計塔に辿り着きました。
元々は14世紀建造だけど火災により消失、現存するのは17世紀に再建されたもの。

時計塔 建造物

その時に造られたからくり時計は4世紀たった今も現役。

時計塔 建造物

今いる山の手エリアは行政地区。
で、眼下に広がるのが下町と呼ばれる商工業地区。

石畳の坂道を上がってくる地元マダム。
日々の暮らしが結構良い運動になる事でしょうね。

屋根の色だったり丘と盆地の様子だったり、何気にリスボンの町並みを思い起こさせました。

お土産を売るワゴン。
売り子のお姉さんてば全然やる気が無くて、スマホ持って付近をフラフラ笑

ヴラド・ドラクルの生家は現在レストランになっています。
ここでランチタイムとなりました。

ヴラド ドラクルの家 (カサ ヴラド ドラクル) 建造物

幅狭の鉄砲階段を登ると…

はい、甲冑がお出迎えです。
いかにもな感じ！

客席部分は白と茶色を基調とした素朴な空間でした。

ドラゴンの紋章がイカしたプレート。
これ、何気に欲しいんですけど笑

ウルススはルーマニアで一番有名なビールらしい。
軽くて飲みやすかった。

真っ赤なスープはきっとドラキュラのイメージ。

パプリカの中には米と挽肉。
アルデイ・ウンプルツィというお料理。
こちらも真っ赤です。

折角なので、上階の有料スペースにも行ってみる事にしました。
手前で少し待てとの指示があり、その後促されて階段へ…
(ここから先はネタバレ写真ありますが…まぁ想像つくと思います笑）

細くて薄暗い階段を上ると真っ赤な部屋に出ました。

怪しげに照らされたヴラド三世の肖像画。

串刺しの様子が描かれた絵画…

そして奥の部屋には棺。
これってもしや･･･

やっぱり！
てかアンタ、さっきまでカウンターにいた従業員じゃないか！
めちゃイイ人で、写真撮るのに何度もバァってしてくれた笑
少し待てってのは準備時間が必要だったって事ねー。

レストラン カサ ヴラド ドラクルは時計台の直ぐそばで、いわゆる一等地的な立地。
お料理もおいしかったです。

要塞教会が単独で残っている街はあっても、要塞都市として割と綺麗に残っているのはシギショアラくらいなのだそうです。
良い見学先でした。

帰りも仕立て屋の塔から。
次の街に向かいます。

05に続く…