2017/09/28 - 2017/09/30
518位(同エリア1716件中)
naoさん
旅の行程
9月28日 郷原宿、村井宿
9月29日 松本、会田宿、稲荷山宿
9月30日 戸隠
長野県松本市にある会田宿は、慶長19年(1614年)に中山道の洗馬宿と北国街道の篠ノ井追分を結ぶために整備された善光寺街道(北国西往還)の宿場町の一つで、松本市で最も北にある宿場町でした。
戦国時代は伊勢神宮領として置かれていた会田御厨の地頭職を務めた会田氏の領地で、この地方の政治、経済の中心地として発展し、早くから宿場が形成されていて、善光寺街道(北国西往還)が整備されると、松本と善光寺平や上田を結ぶ交通の要衝に位置する宿場町として大いに賑わいました。
文久3年(1863年)の記録によると家数117軒ほどの規模があり、本陣1軒、脇本陣1軒、問屋場2軒、旅籠屋14軒、茶屋3軒、馬牛宿3軒となっています。
明治35年(1902年)、現在のJR篠ノ井線の開通とともに宿場町としての役割を終えますが、今も白漆喰塗籠めの町家や土蔵など、宿場町当時の面影を色濃く留める町並みが残っています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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善光寺街道、会田宿にやって来ました。
旅籠行燈の背後に見えている松本市四賀支所の駐車場に車を停めさせてもらって、南側から町歩きを始めます。 -
街道筋に連なる町家には、会田宿と書かれた行燈が掛けられています。
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馬頭観音や牛頭大日如来などの石仏群のある辺りが会田宿の入口にあたります。
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精米屋の行燈を吊った町家。
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旧四賀村の汚水枡の蓋。
村の木「アカマツ」と村の花「福寿草」がデザインされています。 -
会田宿の町並みです。
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こちらの妻入りの町家では、瓦葺の庇のある虫籠窓が自己主張しています。
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木製の井戸釣瓶。
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白漆喰塗籠めにナマコ壁をしつらえた町家。
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煙出しの越屋根のある町家。
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会田宿の町並みです。
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こちらの町家の年期の入った看板から察するに、かつては旅籠屋だったんでしょうね・・・。
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ナマコ壁をしつらえたこちらの町家も同様ですね。
2階の窓の桟のデザインが良いですね。 -
ここまでの町並みを振り返った光景です。
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坂道が続く会田宿の町並みです。
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この町家はいろいろと手を加えておられるようですが、煙出しの越屋根はそのまま残されています。
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小屋組みを見せた妻入りの町家。
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少し小ぶりの旧四賀村の汚水枡の蓋。
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黒漆喰で縁取られた虫籠窓のある町家。
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善光寺街道はこの交差点で西(手前方向)へ曲がります。
交差点の東側に雀おどしが付いた本棟造りの町家があるので、行ってみます。 -
旅籠行燈の向こうに目当ての町家が見えてきました。
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雀おどしが付いた、とても端正な佇まいの本棟造りの町家です。
足を延ばして見に来てよかったです。 -
先ほどの交差点に戻って来ました。
交差点の北西の角には古い道標が立っていて、部分的に字が見にくくなっていますが、「左せんかうし道」と読めそうです。 -
道標の北側には「宿場水屋」があります。
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「宿場水屋」では、流れ落ちる水を受けて小さな水車が回っています。
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交差点の西側に延びる会田宿の町並みです。
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こちらの町家には大きな屋根が架かっているので、窓の開いた屋根裏部屋があるようです。
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会田宿の町並みです。
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隣り合う白漆喰塗籠めの町家は・・・
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どちらも旅籠屋だったんでしょうね・・・。
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事前に調べた資料によると、この辺りに脇本陣があったように記されていたんですが、残念ながら手掛かりになるようなものはありませんでした。
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こちらも旅籠屋さんだったようですね。
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こちらは本陣跡です。
先ほどの脇本陣と違って、石碑と由緒書が設けられています。 -
かつての面影を留める町家。
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ずっと西に進んできた善光寺街道は、ここで北に折れて立峠へ向い、青柳宿に至ります。
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その角に立っている道標。
上部が欠けてしまっているので判然としませんが、「●●光寺道」と読めるので、おそらく「右善光寺道」と刻まれていたんだろうと思われます。
ちなみに、東面には北から下りてきた旅人のために「●●京いせ路」と刻まれているので、京都や伊勢への道を教えていたようです。 -
先ほど本陣跡の石碑が立っているお宅がありましたが、こちらのお屋敷は文化年間(1804年~1818年)に先ほどのお宅に代わって本陣を務められたそうです。
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こちらのお屋敷は上問屋も兼ねておられたそうで、この重厚な門構えを見れば、それらの重責を務めるのにふさわしい風格を感じます。
なお、こちらの前に高札場があったそうですが、現在は残っていません。 -
立峠へ向う急な坂道沿いに建つ町家。
下から見上げれば覆いかぶさって来るように見えます。 -
坂道の途中で振り返ると、こんなのどかな光景が広がっていました。
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急な坂道はどんどん上っていきます。
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この辺りの町家は、敷地の半分に石垣を積んで・・・
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坂道との段差を調整しています。
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煙出しの越屋根のある町家。
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荒壁の土蔵が素朴な雰囲気をたたえています。
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陽の光を正面から浴びて、眩いばかりの白壁の町家。
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新しい煙突が立っていますが、煙出しの越屋根は残しておられます。
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安政2年(1855年)に建立された、会田宿の北の外れにある常夜燈。
東西一対で立てられていますが、西側の常夜燈は破損したようでブルーシートで包まれていました。
宿場町としてはここまでですが、この先にも見たいものがあるので先へ進みます。 -
常夜燈の先にある道祖神。
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なんと仲睦ましいお姿なんでしょうか・・・。
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道祖神の先にある石搭群。
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石搭群からさらに上ったところにあるのが松澤家住宅です。
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茅葺き入母屋屋根の長屋門は文政10年(1827年)に建てられたそうです。
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この地の郷士だった松澤家は、天保2年(1831年)から明治時代初期にかけて、剣術を主とした寺子屋を開いていました。
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そんな由緒あるお屋敷に「怪獣が!」と思いきや・・・
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それらしく見立てて、木の幹で作ったオブジェした。
JR篠ノ井線の開通とともに宿場町としての役割を終えた会田宿ですが、今も白漆喰塗籠めの町家や土蔵など、宿場町当時の面影を色濃く留める町並みを堪能することが出来ました。
では、松本市四賀支所へ戻って、次の目的地を目指します。
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