秋めくドイツ・スペインを訪ねてvol.10《8日目》古城ホテルで最後の晩餐

2017/10/17 - 2017/10/17

長いと思っていた8泊10日の旅も、明日がとうとう帰国日となる。
フランクフルト経由の日本⇔ビルバオの航空券を発券していたので、バルセロナから一旦ビルバオに行き、そこからフランクフルトへ移動した。
ほぼ移動に費やすことになる1日だが、ビルバオの空港でピンチョスを食べ、フランクフルトを観光し、最後は以前も使ったフランクフルト近郊の古城ホテルに宿泊という楽しみを織り交ぜた。

【フランクフルトの天気】--------------------------------------------------
快晴　最高22度　最低6度
同じ時期の日本（東京）と同じか少し暖かい。薄手のコートとストールでちょうどいい。

【旅程】--------------------------------------------------
10/10(火)~10/19(木)　8泊10日
　1日目　 羽田→ミュンヘン（ミュンヘン泊）
　2日目　 ミュンヘン（ミュンヘン泊）
　3日目　 ノイシュヴァンシュタイン城へ現地ツアー（ミュンヘン泊）
　4日目　 オーストリアへ日帰り旅（ミュンヘン泊）
　5日目　 ミュンヘン→ビルバオ（ビルバオ泊）
　6日目　 ビルバオ→バルセロナ（バルセロナ泊）
　7日目　 バルセロナ（バルセロナ泊）
★8日目　 バルセロナ→フランクフルト（フランクフルト泊）
　9日目　 フランクフルト→セントレア（機中泊）
　10日目　帰国

エリア フランクフルト(ドイツ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ブエリング航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルで朝食を食べ、チェックアウト。
2日前の夜から過ごしたバルセロナと、あっという間にお別れの日がやって来た。

エクセ クリスタル パレス ホテル

時刻は7:45。
まだ夜は明けきっておらず、西の空には三日月が浮かんでいた。

スーツケースを引き摺って5～10分ほど歩いて、カタルーニャ広場の空港バス乗り場に向かった。
日中は5分ごと、早朝・深夜は10分ごとと、かなり頻繁にバスが出ている。
バルセロナに着いたときに往復チケットを買っていたので、その時のレシートを見せて乗車。

カタルーニャ広場 広場・公園

30分ほどで空港に到着。

バルセロナ エル プラット空港 (BCN) 空港

搭乗するのは、9:55発ビルバオ行きのブエリング航空1440便。

ブエリング航空はスペイン拠点のLCC。
カウンターがいくつもあるので、まずは自分が乗る便のカウンターを探す。
セルフの重量計があったので恐る恐る載せると、21kgだった。

セルフチェックイン機で、発券や受託荷物のラベルを出す。操作は分かりやすいので簡単にできるが、近くにいるスタッフも丁寧に案内してくれた。

セキュリティコントロールを抜けた先のショップ。
時間に余裕があったので、雑貨店をみて時間を潰す。そしてまんまと買う。

搭乗予定の機体。

このあとは、ビルバオから14:15発の飛行機でフランクフルトへ向かうことになっている。
実は当初、もう1本遅い12:55ビルバオ着の飛行機（ブエリング）を取っていた。しかし、9月末頃にこの便の飛行状況をチェックしていると、1時間遅れで到着する日が続き、不安になって1本早い11:10ビルバオ着の飛行機を改めて取った。ビルバオからの航空券は、日本行きの航空券との通しになっているので、no showだけは絶対に避けなければならないので、2人分約1万円を無駄にしてしまったが、それにしてもなぜ最初にこんなギリギリの飛行機を最初に取ってしまったのか、自分の行動がかなり謎…。

バルセロナ・エル・プラット空港の管制塔。
飛行機がばんばん離着陸するので管制官は大変そうだが、それを飛ばしたり降ろしたりする姿は格好いいんだろうな～。

海岸線を眺めながら、バルセロナにさようなら。

ブエリング航空のエチケット袋が可愛かった。

ビルバオに近付くと、ビスカヤ橋が見えた！

ビルバオの海岸線。
当たり前だが、バルセロナとは全然違って、自然を感じる。

ビルバオの街。
オレンジ色の屋根が密集している。

集合住宅だろうか。

ビルバオ空港に到着。

ビルバオ空港 (BIO) 空港

離陸（予定／実際）
8:55／9:17
着陸（予定／実際）
10:10／10:05

セオリー通りに3時間前の空港到着となったものの、14:15発のルフトハンザのカウンターはまだ空いておらず、荷物整理をしたりしながら、1時間ほど休憩。
スーツケースに押し込んでいたコートも、これから向かうドイツ対策のためここで取り出した。

離陸時間の2時間前になると、カウンターがようやくオープン。
航空券はビルバオ→フランクフルト→日本まで24時間以内の乗継ぎで一本の予約になっているが、フランクフルト宿泊のため、受託荷物は一旦フランフクルトで取り出したいとスタッフに伝えた。なるほどね、ということですんなり対応してもらえたが、何も言わないと荷物はスルーで日本まで行ってしまうと思う。

14:15発フランクフルト行きルフトハンザ1143便に搭乗するが、まだ1時間以上時間がある。

前回同様、セキュリティを抜けた先にあるお店に入った。

ピンチョスと白ワインで、最後のスペインでのごはんを楽しんだ。

この飛行機でフランクフルトへ向かう。

3-3のシート配置。
席の埋まり具合はほどほどで、私達の列にいた客が他の空いている席に移動したので、1列を2人で使えた。

さようなら、ビルバオ。
さようなら、スペイン。
また行きたいなぁ。

フライト予定時間は、2時間10分。
行きと同様、飲み物と軽食（サンドイッチ）が出た。

フランクフルト国際空港が見えてきた。

フランクフルトの街並み。
バルセロナともビルバオとも違う。

こんなに色付く森も、スペインでは見なかったな。

沖留めだったので、バスで空港内へ移動した。

フランクフルト国際空港 (FRA) 空港

離陸（予定／実際）
14:15／14:25
着陸（予定／実際）
16:25／16:20

空港からフランクフルト市内へ、S8線を使って電車で向かう。
電車は1時間に3本くらい。タイミングが悪く、20分ほど駅で待ちぼうけ。

フランクフルト空港近距離駅 駅

電車に乗ってしまえば市内まではすぐ。3駅先で、所要時間は15分程度。

フランクフルト中央駅に到着。ミュンヘン中央駅同様、行き止まりの駅。
ヨーロッパでは大きな駅だとこういう作りになっていることが多く、旅情を感じさせる。

フランクフルト中央駅 駅

時刻はそろそろ18:00。
中央駅を背にして、ちゃちゃっと観光しに行く。

中央駅から伸びる道は、仕事帰りのサラリーマンや観光客で賑わっている。
ミュンヘン、ビルバオ、バルセロナと比べると、都会度や気候が関係しているのか、人が冷たいというかドライな雰囲気。

通りの名前は、カイザー通り。

カイザー通り 散歩・街歩き

公園の落ち葉に秋を感じる。

フランクフルトといえばこれ、というものの一つ。
欧州中央銀行のユーロのマーク。
この12という星の数は、加盟国を表すものではなく、「完璧」と「充実」を意味しているとのこと。なるほど、だから1ダースも12なの？

ユーロタワー 建造物

空港から市内までのチケットを持っているので、地下鉄やトラムを使っても良かったのですが、フランクフルトの雰囲気を味わうために歩いた。

目的地は、レーマー広場。名前の由来は市庁舎（レーマー）前に広がる広場だから。
市庁舎よりも、こちらの木組みの家がいかにもドイツという雰囲気を醸し出している。

レーマー広場 広場・公園

木組みの家の一つはレストランになっていて、人々で賑わっていた。

広場の中央は、天秤を掲げる正義の女神ユスティシアの像の噴水があるはずだが、工事中のようだった。

日が暮れて来た。
今日のホテルまではタクシーで30～40分かかるので、フランクフルト観光はレーマー広場にして駅に戻る……途中で、最後のあがきでデパートに寄った。

ギャレリア カウフホーフ (フランクフルト店) 百貨店・デパート

ドイツではハロウィンは盛り上がるイベントではないのだろうか。
すでにクリスマスグッズが出ていた。

キッチングッズとばらまき用のお菓子を買った。お菓子は金額が少なく不可だったが、キッチングッズについては免税書類を作ってもらった。

買い物を終えると、すっかり日が沈んでいた。

中央駅のコインロッカーに預けていたスーツケースを取り出し、タクシーでホテルへ向かった。

この日の宿は「シュロスホテル　クロンベルク」。
フランクフルト郊外のクロンベルクの街にある古城ホテルだ。
2016年の夏にも訪れた場所で、母にも見て欲しかった。
翌日感想を聞いたら、「夜に到着したからか雰囲気が不気味だった」と全く予想外のこと言われて閉口(-_-)親孝行って難しい。

＊前回宿泊時の旅行記
https://4travel.jp/travelogue/11278140

シュロスホテル クロンベルク ホテル

部屋はパークビューや広めなどいくつかランクはあるが、どの部屋もバスタブ付きなので、拘らずに一番安いタイプにした。
運良くパークビューの部屋となったが、日没後なので景色は見えず。明日の朝楽しむことにしよう。

旅の最後の宿泊地として、広々としたバスルームはとても嬉しい。
洗面台・バスタブ／トイレ／シャワーブースと、空間が3つに分かれていた。

部屋の前の廊下。

フロント前のスペース。

レストランまでの廊下。

ホテル内のレストランの予約はしていなかったが、フロントに寄ってレストランに入れるか訊いたところ、快く席を用意してもらえた。
まずは領地で採れた葡萄で作られた白ワインで、無事に最終目的地・フランクフルトまで来れたことに乾杯。

アミューズ。

ここで驚くべきことが。
なんと日本人スタッフがいた。感じの良い若い男性だった。
ホテル修行中なのか、正規スタッフなのか、ワーホリなのかは分からないが、全く予期せぬ場所で頑張る日本人の姿を見ると、応援したくなる。これはミュンヘン空港のダルマイヤーにいた方に対しても同じ気持ちだ。

おすすめだという料理をアラカルトでいただいた。
濃厚なパンプキンスープ。

白身魚のソテー。

デザートに行きつく前にお腹がいっぱいになったので、料理はここまでにした。

このホテルの建物は、英国ヴィクトリア女王の長女、ヴィッキー（ヴィクトリア）がプロイセンの皇太后になってから建てた城。レストランになっている部屋は、その当時の雰囲気の名残りが一番感じられる場所だと思う。

明日の朝食と素晴らしい庭の散策を楽しみに、部屋に戻ってパッキングという現実に直面しながら、長い旅の終わりをじわじわと感じる夜を過ごす。

～【秋めくドイツ・スペインを訪ねて】シリーズ～

vol.1《1日目》ルフトハンザで行くミュンヘン
https://4travel.jp/travelogue/11294578

vol.2《2日目》秋晴れのミュンヘン
https://4travel.jp/travelogue/11295033

vol.3《3日目》ルードヴィッヒⅡ世の夢の跡…現地ツアーで行くノイシュヴァンシュタイン城とリンダーホーフ城
https://4travel.jp/travelogue/11295773

vol.4《4日目》ミュンヘンから足を延ばしてザルツブルクへ
https://4travel.jp/travelogue/11296055

vol.5《4日目》風光明媚とはこのこと…オーストリアの湖水地方・ザルツカンマーグートとハルシュタット
https://4travel.jp/travelogue/11301652

vol.6《5日目》ミュンヘンの秋の蚤の市、キルヒヴァイ・ドゥルト(Kirchweih Dult)へ行こう
https://4travel.jp/travelogue/11297067

vol.7《6日目》ビルバオって知ってますか？
https://4travel.jp/travelogue/11297227

vol.8《6日目》カタルーニャ音楽堂でフラメンコ鑑賞
https://4travel.jp/travelogue/11301747

vol.9《7日目》バルセロナは燃えているか。
https://4travel.jp/travelogue/11298687

vol.10《8日目》古城ホテルで最後の晩餐
★今回はここ

vol.11《9～10日目》古城ホテルの秘密の花園
https://4travel.jp/travelogue/11299465

vol.12《おまけ》ちょこっと名古屋観光＆ぷらっとこだまグリーン車初体験＋お土産まとめ
https://4travel.jp/travelogue/11301871