シニア夫婦のヨーロッパ個人旅行記 №３（スイス・オランダ・ドイツの旅、３日目）

2016/07/11 - 2016/07/11

この旅行記は、シニア夫婦がＪＡＬの特典航空券を利用してヨーロッパ個人旅行を楽しんだ旅行記です。

3日目は、ツェルマットからスネガへ向い、ハイキングを楽しみます。
＊写真は、ツェルマットのホテル・ショーネック

3日目の予定
スネガからハイキングを楽しんだ後、ゴルナーグラートへ

エリア ツェルマット(スイス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨夜はマッターホルン周辺で雷が頻繁に鳴っていたため、「マッターホルンの朝焼けは無理かな？」と半ばあきらめていましたが、目覚ましで起きてみると予想外？にいい天気です♪！
日の出時間の5時50分頃から山頂に朝日が当りはじめ、きれいな朝焼けを見ることができました。

プティ シャレ シェーネック ホテル

時間が経つにつれ、山に朝日が当たる範囲が拡がります。

マッターホルン 山・渓谷

ツェルマットのホテルは『部屋からマッターホルンが きれいに見えるホテル』 をキーワードに選びましたが、期待通り、マッターホルンのきれいな朝焼けを部屋から見ることができ、大満足です！(^^♪
マッターホルン全体に朝日が当るまで、ベランダから、そしてベットに寝ながらから眺めることができ、至福の時間を過ごすことができました。

朝焼け鑑賞後、朝食のためレストランへ。
既に６組ほど先客様がいましたが、どうやら日本の団体さんの様子です。
マッターホルン側の窓際の席に案内されました。

ルレ エ シャトー ショーネック ホテル

朝食はバイキング形式、いろいろな種類のチーズがあります。

シリアルやドライフルーツも揃っています。

朝食はこんな感じ。ハイレベルで満足です。
朝食を終え、仕度をして出発。

先ずスネガ（Sunnegga）へ向います。
ホテルの「秘密の地下通路」を出て２,３分の所に、スネガ行のケーブルカーの乗り場があります。

スネガ エクスプレス その他の交通機関

ツェルマットからスネガへの片道キップ。
帰りはハイキングの予定です。

スネガへのケーブル乗り場は、この長い通路の先にあります。

ケーブル乗り場。
ツェルマット9:30発、ケーブルカーの乗車時間は約４分ですが、かなりのスピードで登っていきます。

スネガ エクスプレス その他の交通機関

乗車約４分でスネガ（Sunnegga）に到着。
外に出た所がスネガパラダイス（Sunnegga paradise）と言われる展望台で、マッターホルンが遮るものなく見ることができます。
しかし山に少し雲がかかっていて、スッキリしません。

スネガ 山・渓谷

パラソルや花は絵になりますね。
スネガにカフェが併設されていて、マッターホルンの絶景を見ながら休憩できるのでカフェタイムにしたいところですが、朝食を食べたばかりのためパスします。

展望台から一段降りた所にライ湖（Lei-see）があり、無人のゴンドラ？で昇降できます。
乗り場には、エレベーターにあるようなボタンを押して乗車、無料でした。

ゴンドラで湖畔に降り、湖畔を一周してみました。
マッターホルンは薄雲がかかっていて、見えそうでなかなか見えず、逆さマッターホルンも見えません。
ここからツェルマットへ向けてハイキング開始です。

ツェルマットへ向けハイキングを始めると、周囲は高山植物が咲いていて楽しませてくれます。

いろいろな高山植物が咲いていたのでアップを撮り、帰国後花の名を調べてみました。何種類かご紹介します。

カンパヌラ・バルバタ（Campanula barbata）

アステル・アルピヌス（Aster alpinus）

センペルビブム・アラクノイデウム（Sempervivum arachnoideum）

リアリナ・アルピナ（Linaria alpina）

ゲンチアナ・ウトリクロサ（Gertiana utriculosa）

トロリウス・エウロパエウス（Trollius europaeus）

ヒエラキウム・ピロセラ（Hieracium pilosella）

プリムラ・ダオネンシス（Primula daonensis）… 黄色の花はヒエラキウム・ピロセラ（Hieracium pilosella）

ハイキングコースを進むと所々に倉庫のような建物があり、床には皿のような「ねずみ返し」と言われる石が付いていて、ねずみの侵入を防いでいます。

ハイキングコースの分岐点には必ずこのような標識があります。
方向、距離、時間などが記されていますので、これなら迷うことはないでしょう。

しばらく歩くと、フィンデルン村（Findein ze Gassen）という小さな村を通ります。

フィンデルン村の一角にある、カフェレストラン、シェ・ブローニー（Chez Vrony）。ちょっと休憩することにします。

シェ ブローニィ 地元の料理

テラス席からマッターホルンが良く見えます。
標高約2,200ｍの高地ですが、この時はあまりに暑いので日陰の席へ。

とにかく暑いので、冷たい飲み物を頼みました。

シェ・ブローニーから少し歩いた所にあるレストラン・フィンドラーホフ（Findlerhof）。
マッターホルンの眺めが良く、味に定評あるレストランだそうです。

ツェルマットまでのハイキングコースは、ずっとマッターホルンを見ながら下っていきます。

標高が下がるにつれ徐々に樹木が増えてきますが、暑いので木陰の方が助かります。
ずっとマッターホルンを見ながらのハイキングは、ホントに気持ちがいい！♪

ハイキングコースの後半は木陰の中の道が多くなり、日差しを遮ることができて快適なハイキングが楽しめます。

コースのあちこちにきれいなベンチが設置されていて、気軽に休憩できます。

ハイキングコース途中の倉庫には、やはりネズミ返しが付いています。

ツェルマットに近づくと、木々の隙間からゴルナーグラート鉄道が見えました。

ゴルナーグラート鉄道 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ハイキングコースはゴルナーグラート鉄道を横切りますが、警報機はないので左右確認して渡ります。

踏切を渡り少し歩くと、ゴルナーグラート鉄道の高架橋とフィンデルバッハ（Findelbach）の滝が見えました。

ツェルマットの町に入ると、ホテルや個人宅の間を抜けていきます。このホテルにもベランダに花が飾られています。

個人宅？別荘？ にもたくさんの花が飾られていました。

ツェルマットの町に戻ってきました。
別名「日本人橋」と言われるマッターホルンのビュースポットを通りますが、薄曇りですっきりしません。

日本人橋の近くに教会がありましたが、先ずホテルへ戻ることにしました。

ツェルマットの町中で、特異な形をした清掃車に出会いました。
この清掃車のお蔭で、きれいな町が保たれているのでしょう。

ホテルへ戻る途中、町中からホテル・ショーネックが見えました。高台にあることがわかりますね。左奥がプチシャレー（別館）です。

一旦ホテルに到着。ホテル・ショーネック本館です。

グランドホテル シェーネッグ ホテル

連泊ですが、部屋は本館408号室に変更で荷物も移動されていました。
ツェルマットは１泊の予定で某旅行サイトから予約しましたが、その後予定を変更してもう１泊（前泊）をホテルのサイトへ直接予約したためです。
１泊目のチェックイン時にその旨伝えて、「できれば同じ部屋を」と頼み、ＯＫされたと思ったのですが...

ルレ エ シャトー ショーネック ホテル

本館408号室の室内。
前日のプチ・シャレー（別館）212号室と比べるとやや狭い。

部屋から見たマッターホルン。
前泊の別館のベランダには花がありませんが、本館のベランダには花が飾られていました。

昨夜の別館212号室はカードキーでしたが、本館は重厚感あるテンプルキーでした。

フロント横にあるキーボックス。外出時は重い部屋の鍵を差込み、小さくて軽いキー（トンネル入口用）と交換する仕組みです。

ホテルのテラスから町を眺めていると、ゴルナーグラート鉄道が見えました。
ホテルが小高い丘にあることがわかります。
未だ時間があるので、これからゴルナーグラート（Gornergrat）へ行くことにしました。

ゴルナーグラート鉄道（Gornergrat Bahn）ツェルマット駅は、ＭＧＢ鉄道 （Matterhorn Gotthard Barn）ツェルマット駅の向いにあります。

ツェルマット駅 駅

ゴルナーグラート往復のチケット。ユーレイルパスでの割引はありません。

ツェルマット15:36発 ゴルナーグラート行の電車に乗ります。

ゴルナーグラート鉄道 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

車体のエンブレムがカッコいいですね。

ＭＧＢ鉄道と同様、窓際のテーブルに地図が描かれています。
ツェルマットを発車し、少しすると小雨が降り出しました。

登るにつれだんだん雨が強くなってきました。

ゴルナーグラート（Gornergrat）に到着。
標高3000ｍの高地ですが、寒さは感じません。

ゴルナーグラート駅に到着した登山電車。雨が少し強くなってきました。

乗ってきた電車は、折返し17:18発ツェルマット行になります。

ゴルナーグラート駅のすぐ横から、ゴルナー氷河（Gorner-gletscher）を見ることができます。

ゴルナーグラート展望台 自然･景勝地

ゴルナー氷河が手前を流れていますが、雲りがちです。

ゴルナーグラート駅の少し上にホテルがあり、行ってみることに。

ホテルのマスコットでしょうか。

ホテルの壁にラックレールを模した時計が。面白い演出ですね。

ホテル内のレストランはセルフ式ですが、時間が遅いためでしょうか、食べる物はほとんどありません。

レストランの壁に時計が掛かっていました。
左/ニューヨーク、中/ツェルマット、右/東京の時間を示しています。日本人客が多いのでしょうね。

ホテルの近くに小さな教会がありました。中に入ってみます。

こじんまりしていますが、祭壇などが整っていました。

行きの電車は４両編成でしたが、帰りの電車（ゴルナーグラート18:36発）は２両編成でした。乗ってみると、確かに乗客は少なかった。

リッフェルベルク（Riffelberg）駅。この駅周辺にも人気のハイキングコースがあるのですが、この雨では誰もいません。

ツェルマットに戻った頃には、雨は小降りになりました。
町中をぶらつくと、アルペンホルンを演奏していました。美しいホルンの音に、しばらく聞き入っていました。

今日の夕食は町で食べることにして歩いていると、レストラン・ダービー（Derby）が目に付きました。
１階がレストランで、２階から上は３つ星の ホテル・ダービーです。

ホテル ダービー ホテル

通り沿いの入口にメニューが張り出されていました。

日本語のメニューが出ていたので、このレストランに入ることにしました。
ドイツ語は全くダメ、英語も不安があるので助かります。ただ中国語のメニューもあり、中国人客が多くてちょっと騒がしい。

通り沿いのテラス席に座りました。

スープとメインを注文。これは子羊のカレー煮だったかな？

隣の空いていた席にスズメがエサを欲しそうに集まってきます。

食事後、スーパー（COOP）へ行き、ドリンクやお土産を購入しました。

コープ (ツェルマット店) スーパー・コンビニ

部屋からの眺望。マッターホルンは未だ雲に隠れています。

今晩はマッターホルンの眺望は無理そうなので早々に寝て、明日はチューリッヒへ向います。

この旅行記へのコメント （4）

• きままな旅人さん 2023/10/30 02:51:20

  Re: ｢ホテル・ショーネック｣について

  追加ですが、この旅行記のホテルのクチコミを見て頂くと、
  本館が「グランドホテル シェーネッグ」、別館が「プチ シャレー シェーネッグ」で、丘に建つホテルの写真を見て頂くとわかる通り、本館に対して別館はかなり奥に建っていること、部屋の見取り図から212号室が角部屋で街側の眺望も可なのがわかると思います。（行った時にはクレーンが林立して眺望は良くなかった）
  ３泊される予定なら、１泊は別の部屋もアリかな？ と思います。その場合、荷物をまとめて置いておくと、移動してくれました。
  
  スイスは治安も良さそうですね、どうぞ良い旅を。
  そして旅行記楽しみにしています。

• Nishiyanさん 2023/10/28 21:34:48

  ｢ホテル・ショーネック｣についてお聞きしたいです。

  ｢ホテル・ショーネック｣は、2012年にツアーで宿泊いたしました。
  この時は本館でしたが、来年ツェルマットに夫婦で再訪します。
  ホテルは、｢ショーネック｣と決めているのですが、本館か別館か？ で迷ってます。
  きままな旅人さんは、まさに両部屋を経験してらっしゃいますね！
  水回りや、雰囲気は別館の方がいいかな？　と思うのですが、別館は部屋によっては本館の建物・屋根等が眺望の邪魔になるのでは？　と心配してます。
  ご意見をお聞かせいただければ幸いです。
  宜しくお願いいたします。

  きままな旅人さん からの返信 2023/10/29 03:38:16

  Re: ｢ホテル・ショーネック｣についてお聞きしたいです。

  Nishiyan さん、フォロー頂きありがとうございます。
  ホテル・ショーネックが気に入られたようですね、私も同感です。
  早速ですがご質問について、
  別館は１フロアに３部屋あり、マッターホルンに対して奥まった所に建てられています。
  私が宿泊した別館の部屋は本館から一番離れた角部屋の212号室でしたので、本館をあまり気にせずマッターホルンを見ることができましたが、それでも標準レンズで山を中心に写真を撮ると本館が少し入ますので、同じ広さの211号室や部屋が広い210号室ならかなり気になると思います。
  条件は同じ「マッターホルンビュー」なので、たまたま運が良かったのかと。
  部屋の料金は本館より7、8%高いが本館より少し広かったので条件は同程度と思いますが、本館と比較すると、
  別館はカードキー、新しいので木の香りが残っていた、ベランダの柵は別館が少し低いので椅子に座っての眺めが良くベットに寝たままでも眺められる、別館はベランダに花がない、水やお湯は共にOK、といった所でしょうか。
  個人的意見を言えば、別館の角部屋が指定できるなら別館を選びますが、指定できないなら本館かと。
  実はショーネックの２泊は別々に（ブッキングコムとホテル直のサイト）予約し、１泊目のチェックインの際に「同じ部屋にしてほしい」と言いＯＫされたと思っていたのですが、ホテルに帰ってみたら部屋が変更されていました。お蔭で２つの部屋に泊まることができましたが、こんなことも旅の思い出と思っています。
  
  Nishiyan さんのページを拝見しましたが、なんとなく好みが似ているようですね。私も３年前からヨーロッパ旅行を計画していますが、コロナ禍や事情で見送ってきました。
  円安が気になりますがようやく海外旅行へ行ける雰囲気になってきましたね、どうぞ良い旅を!！

  Nishiyanさん からの返信 2023/10/29 20:02:11

  Re: ｢ホテル・ショーネック｣についてお聞きしたいです。

  きままな旅人様
  早速の返信、ありがとうございます。
  また詳しく説明いただき、とても参考になります。
  11年前に訪れた際に、10年後にまた必ずスイスへ、ホテルはショーネックで、と妻と再訪を約束していました。
  円安が非常に気がかりなところですが、来年こそはと１ヶ月ほど前に航空券を購入、現在はショーネックの本館・別館で悩んでいるところです。
  ３連泊の予定ですが、本館と別館ではトータル３万円ほどの差になります。でもせっかくスイスまで行くのですから、３万円くらいいいかなとも考えたりしてます。
  来年８月なのですが、事前にいろいろ調べている今が一番楽しいですね！
  また旅行記をゆっくり拝見させていただき、改めて質問させていただくこともあるかと思います。
  今後ともよろしくお願いいたします‼