久しぶりの京都であれこれお手軽グルメと街歩き(四日目・完)~京都市内の散策は、大西清右衛門美術館と並河靖之七宝記念館をメインにして、最後は東寺総チェック。ろじうさぎとパティスリーエス、エンガワカフェのカフェ巡りもよろしおす~
2017/06/18 - 2017/06/18
83位(同エリア4363件中)
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今日は、旅の最終日。天気がイマイチなんですが、それは計算済。グルメに小さな博物館とか室内中心の予定を立ててますよ~。自由に計画が立てれない時には、逆に、これまでなかなかいけなかったところに行けてみたり、いろんな発見があったりするもの。この日も、大西清右衛門美術館や並河靖之七宝記念館ほか、そんな内容になったでしょう。
あとは、東寺の総チェックとカフェ。一見地味ですけど、これも京都らしい楽しみ。最後にうまくクールダウンできたと思います。
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五条のホテルに泊まり、せっかくなので近所の早朝散策。この辺りもお寺が多いんですよね。
極楽寺は、下京の寺社巡り南コースの寺。 -
見どころは安産地蔵。源頼朝の側室、丹後局が安産を祈願し、後に薩摩守となった島津忠久を生んだというのがそのいわれ。
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その地蔵ではありませんが、境内には小さな祠に入った石地蔵があって、のぞいてみると、口もとに少し紅が差してあるような。かわいらしい地蔵さんで、これもちょっといいと思います。
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これも同じエリアの白毫寺。
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観光の寺ではないようですが、境内に入ると何だかいい匂い。
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こんもりとしたつつじのような木に白い花が咲いていて、これはくちなしの花ですね。盛りが過ぎると枯れたような茶色になってしまいますが、この匂いはとてもいい。朝の気持ち良い散歩になりました。
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そこから鴨川を渡って、
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この巨大な建物は、鶴清。料理屋さんなんですが、200畳を超える三階大広間での300名の宴会ができたり、200名が入れる川床とか。このスケールは途方もない。機会があれば、一度は行ってみてもいいかなとは思っているんですが。。
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で、これから朝飯に向かいます。ここはもう祇園のエリアに入った感じですね。
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おばんざいの朝ごはんをいただこうと訪ねたのは、ろじうさぎ。
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入って声を掛けると、意外に若い女性が切り盛りしていてちょっとびっくり。朝は朝定食だけですと念押しされましたが、いや、それを食べに来たんですよね。
奥の座敷では女性のグループとか、皆さん予約をしてきたみたいですが、私は一人だったので、カウンター席にうまく滑り込むことができました。 -
さて、ご飯の方は、そぼろをかけた豆腐、芋の煮たのに出汁卵焼きにメインはメザシ。
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イチオシ
若いのにそれぞれしっかりおいしく仕上がってますね。
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ちなみに、私が食べている間にもお客さんが次々やってきては、もう満席ですと断られていました。是非、予約をお勧めします。
気分の良くなったところで、まずはこまごま散策を始めましょう。 -
命婦稲荷社は、住宅地というか家と家の隙間を入っていく場所。近所の人に聞かないと絶対に分かりません。
路地の入口に「鉄輪ノ井」と書いた石の杭が建っていて、 -
その奥の井戸のところに建っているお稲荷さん。謡曲「鉄輪」というのは男に捨てられた女がその男と後妻を祈り殺そうとする話。井戸はその女が身投げをした井戸とも言われているそうです。
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怨念のあるような話ですが、ただ、稲荷さんは清潔に管理されていて、雰囲気としてはむしろ爽やかです。
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菅大臣神社は、菅原道真の邸宅があった場所。道真が大宰府に左遷される時、「東風吹かば にほひ起せよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と詠んだのはここです。
社殿は千鳥破風と唐破風を大胆に組み合わせたもの。インパクトある重厚さがあると思います。 -
それに対して、その北側。「菅家邸趾」という石碑の奥に「紅梅殿」とある小さな社のような神社が北菅大臣神社。ちなみに、菅大臣神社は白梅殿社、北菅大臣神社は紅梅殿社とも呼ばれたとか。また、北菅大臣神社の祭神は、道真の父、是善卿です。
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八橋検校道場跡は、四条通りの少し南側。室町通り。植え込みの中に隠れるように駒札が立っていました。
ちなみに、八橋検校は、江戸時代初期の盲人の箏曲家であり、作曲家。いくつかの名曲も残しています。なお、京都のお菓子「八ッ橋」は、八橋検校の死を偲んで筝の形をした菓子を作ったという説もあるくらいだそう。名をはせていたことが窺えます。 -
本居宣長先生修学之地は、四条通りの一本南、綾小路通に石碑がポツンと建っていました。
ここに儒学・漢文学の堀景山、医学の武川幸順の塾があり、本居宣長の若かりし日、5年間勉強に励んだのだそうです。その後の古事記解読の関係先の一つが京都にもあったと思うと、ちょっと楽しい気分になりました。 -
少し移動して。
休務寺は、四条大宮から歩いて5分。この辺りもお寺がいくつか集まります。
山門前に、「法眼石田幽汀之墓」とありますが、この法眼というのは宮中の絵師の最高位。門下に円山応挙もいるというのはすごいですね。 -
ただ、寺の建物はちょっと近代的。趣はイマイチかと思います。
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正運寺は、加藤清正の重臣、飯田覚兵衛尉重氏直景が1600年に創建した浄土宗の寺。
山門はいかめしいのですが、 -
中に入って本堂を拝見すると緩やかなカーブを描く唐破風に花頭窓と穏やかな佇まい。洛陽三十三所第二十六番霊場の寺というのにふさわしいイメージです。
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善想寺の見どころは、山門脇にある地蔵尊。
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これは 最澄が自ら一刀三礼で彫ったもの。三日三晩、降雨を祈願した農夫、作兵衛の代わりに田植えをしたという伝説もあって、泥足地蔵とも書かれていました。ただ、覗き穴はありますが、地蔵はよく見えませんでした。
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来迎寺は、三条通商店街のすぐ北側。
表はフェンスで守られていて、境内に入ることはできません。 -
しかし、本堂に至る参道から、石灯籠などはきれいに整備されていて、スキはない感じ。
幕末に禁裏御守衛総督になった将軍、徳川慶喜に従って二条城を警護した新門辰五郎らの宿舎にもなったそうで、確かに、これだけ二条城に近い場所に目ぼしい建物はほかにはあまりないかもしれません。 -
三条通商店街に戻って。
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デンデンは、三条通商店街の街のパン屋さん。
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なに気に入って見ると美しいコロネ。コロネはあちこちで食べてますが、ケーキの上にクリームを絞ってデコレートするようなきれいな形が見えるようにしているのは初めてです。味はほどほどでしたが、こういうのは嫌いじゃないですね。
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三条通商店街の中には八坂神社御供社というのもあります。
祇園御霊会祭日には、ここに斎場が設けられ、祇園社の神輿三基を奉安されるので、又旅所という役割ですが、普段は至って静かな場所。 -
八坂神社の境外末社であることすら、分からない。何かあるなあくらいしか思わないかもしれません。
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イチオシ
そして、ここが午前中のハイライト。
大西清右衛門美術館は、茶の湯の釜の美術館です。 -
ちなみに、大西家は、千家に出入りする職人から始まり、古田織部、小堀遠州らにも仕えたという、室町時代後期から400年以上も続く京釜師の名門。釜をまとめて見るならここしかないということで前々から気になっていた美術館です。展示室は大きなビルの中。単に湯を沸かすだけの道具の時代から、わびさびを表現する美術品としての発展を辿るのですが、年代を追って作品を眺めて行っても、その流れはそう単純でもないような。
そして、私としては、むしろ、いかにおいしい湯を沸かすかという機能を追い求めた先に美しいフォルムが達成される、いわゆる「用の美」の極致を感じたかったのですが、そこもなかなかすぐには難しい。若い館長さんにいろいろお尋ねしたんですが、やはり、ちょこっと聞いて分かるというものでもないでしょう。例えば茶の席でしか感じれないものもあるでしょうし、いずれにしても長い目で見て今後の勉強のきっかけになればいいのかなと思います。 -
ここで、京都市営地下鉄 東西線を使って、京都市役所から東山駅までをサクッと移動。
ちなみに、この線は、六地蔵から太秦天神川間を結ぶ17.5kmの線。醍醐寺に行く時はこの線を使いますが、地下鉄の走っている通りはバスが少ないので、近いようでも地下鉄にするのが正しい選択です。 -
地下鉄東山駅を出てすぐの三条通白川橋。白川といえば祇園の近くというイメージですが、祇園白川はここの下流にあたります。親柱は石造りで、一見してもかなりの年代もの。傍らに都における現存最古の道標があるはずだったのですが、それは反対側だったのかなあ。よく分かりませんでした。
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そのすぐ近くにある坂本龍馬お龍「結婚式場」跡。コンビニがあって、通りを挟んだ向かい側です。説明によれば、青蓮院の旧境内で、その塔頭金蔵寺跡。本堂で内々の結婚式を挙げたということです。お龍さんの話で内々であったことが分かったといったことも説明として書かれています。
なお、石碑は新しいですが説明の方は傷んでいてちょっと読みにくいです。 -
で、ここが今日二つ目のハイライト、並河靖之七宝記念館です。
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実は、ここで明治の超絶技巧の作品を存分に堪能しようと思っていたのですが、
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なかなかのお屋敷。
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むしろ落ち着いた日本家屋の風情に癒された感じ。
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例のごとくの作品はあるにはあるのですが、
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やっぱり池を臨む居間の佇まいとか、
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このお屋敷こそが見どころのような気がします。
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イチオシ
一方で、本来なら、お屋敷と七宝の作品がコラボしてまた違う世界観が展開するといったこともなくはないのでしょうが、
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そうなっていないのはどうしてなのか。七宝というもの自体の限界もあるとしたら、ちょっと悲しいような気にもなってきます。
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ただ、美術品というのはそれ自体に普遍的な価値があるはずなんですが、日本的に言えば、家を飾る道具類というジャンルがあって、その環境の中でこそ活きている美術品が多いのも事実。そうするとそれを使う家屋がどうかという条件で制約を受けてしまうんですね。現代アートだって、言ってみればそういうこと。コンクリートの塊りに潤いをもたらす作品がそれまでの木の家で愛されていた作品と異なってくるのは当たり前といえば当たり前のことでしょう。
そういう視点で七宝を考えれば。超越技法であればあるほど落ち着いた家屋に合わなくなるのは仕方がないことなのかもしれません。
蛇足ですが、私は焼き物を収集していますが、やっぱり自分の家の置く場所に合うかどうかで選ぶことになる。食器なんかで言うと、今までのコレクションとの相性が問題なので、絶対的にいいものという視点で選ぶことはないですね。 -
四条烏丸の方に戻ってきて。
パティスリーエスを訪ねます。ここは、以前から気になっていたケーキ屋さんですが、やっと今回が初訪問です。 -
ケーキの種類はさほどでもないようですが、ここでケーキを選んで、店内でいただきます。少し待ち時間がありましたが、それはそれで気持ちを整えるにはちょうどいいでしょう。
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イチオシ
実は、東京のケーキとの違いも改めて感じたくて、事前にラ・プレシューズ アトレ四谷店にも行ってきましたが、いかがでしょうか。
で、ここのケーキとのあまりの違いに思わずニンマリ。つまり、東京のケーキは食べた瞬間に即結論が出るんですが、ここのケーキはそんなことはない。食べ進むにしたがって、複雑な味わいに何んというか翻弄されるんですね。
いただいたのは「エス」ですが、奥に仕込んであったカシスの酸っぱさなんか顔をしかめたくなるほど。しかし、それは伏線があって。。上にのった木苺のパンチが思ったほどもなかったので、なあんだと気を緩めていたところに襲ってきた酸っぱさだったんですね。甘さと少しお酒の香りやクリームの濃厚さも複雑に絡まっていて、たぶん、これはその日の自分の体調や直前に食べたものによってもどう感じるか、感じ方が違ってくるんでしょう。そういう意味で、何度でも挑戦したくなるケーキではないかと思いました。
ちなみに、ラ・プレシューズの感想はこちら。素直にストレートな表現で語れます。たぶん、いつ食べても同じ感じ方ができるタイプだと思います。
http://4travel.jp/domestic/area/kanto/tokyo/shinjuku/yotsuya/tips/12693850/#contents_inner -
そして、今日最後のハイライトは東寺です。
もう何度も来ている東寺ですが、立体曼荼羅とか少しご無沙汰しているし、調べると見落としていたスポットもあったので、今日はそれを総確認したいと思います。
京都駅の方から市バスで来ましたが、これは慶賀門になります。鎌倉前期に建てられたもので、これも南大門や北大門と同じ形式の八脚門。奥の白い漆喰の壁がそのまま見えるし、本当に飾り気がない感じです。 -
ただ、閉門は午後4時40分で、割と早い。ご注意を。
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東寺の北大門は、鎌倉時代前期に建立。その後、慶長6年(1601年)に補修された八脚門です。南大門も八脚門の形式ですが、比較するとこちらはずいぶん小ぶりです。しかし、整った美しさがあって、それが魅力となっていると思います。
ここから櫛笥小路を北に向かうと北総門に至ります。 -
北大門からすぐが真言宗総本山東寺の塔頭で別格本山である観智院。
真言宗の研究所のような位置づけです。 -
観光的には宮本武蔵の障壁画と国宝の客殿が目玉でしょう。
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その客殿は、 慶長10年(1605年)の建立。桃山時代の典型的な書院造りの建造物として国宝に指定されています。
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イチオシ
この先ですが、前回来てからだいぶ時間が経っていて。こんなに敷地が広かったっけなあという感じです。
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奥の部屋で観光客にボランティアガイドさんが説明していますが、それが宮本武蔵筆の「鷲の図」と「竹林の図」。写真撮影はできないのでここまでですが、素人の絵にしてはちょっとうま過ぎなんですよね。勢いというか思い切りの良さはあって当然なんですが、本当に不思議なほどうまいです。
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ところで、私のお勧めは、浜田泰介の書院に描かれた「四季の図」。浜田泰介は、愛媛県宇和島市の出身で、屋島寺にも作品があって、幼い頃によく見かけたお遍路さんの思い出なんかを語っていました。そういう意味でも空海には縁のある画家。華やかな絵ですが、私には思いの深さもあるように思えてならないのですが、いかがでしょうか。
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イチオシ
庭の方も少し紹介すると、これは長者の庭。言宗立教開宗1200年慶讃大事業として、今年作られたばかり。美しいです。
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路地庭園も緑が濃くて、いい感じ。ほか、東寺では、小子坊とかも意外に潤いのある場所。見て回る順番とか工夫をするといいと思います。
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ここから境内西北隅、大師堂のエリアに入ります。
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足利尊氏の寄進鐘は、説明板も何もありませんが、鐘はこの鐘しかないのですぐに分かります。ただ、これは当初のものではなく、当初のものは宝物館にあるようですが。。さほど大きな鐘ではないですが、精巧な文様があって、近くで見ると予想外に迫力を感じます。
ちなみに、北朝の光厳上皇が東寺で政務を見ていた際、尊氏は食堂で居住していたということで尊氏と東寺はそれなりに縁があります。 -
東寺の大師堂は、もとは弘法大師の住房と言われます。
現在は、修復工事中で、内部の拝観等はできません。国宝秘仏不動明王の→もありましたが、これも直接拝観できるものではありません。しかし、ぐるりを囲む縁やしとみ戸など重厚で荘厳な雰囲気は十分に感じられます。 -
大黒堂に祀られているのは、三面大黒天。三面大黒天というのは、大黒天、毘沙門天、弁財天が合体したもので、弘法大師空海の作と伝わります。なお、お堂はこの三面大黒天と不動明王が並んで祀られていて、そこは無駄がありません。
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高野山遥拝所には、高野山奥之院と書かれた墓石みたいな石柱が中央に建っています。空海は京都市街では東寺をもらいここを真言宗根本道場としますが、高野山を修禅道場としていたので、二つの足場を持つことになる。東寺にあっても高野山は気になったことでしょうし、これを見るとそうした様子までもが伝わってくるような気がします。
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天降石は、さて。天から降ってきた石という名前に根拠はあるのかないのか、ちょっと不明ですが、民間信仰の対象だった石。この石をなでて体の悪いところを治すのだそうです。東寺の七不思議のひとつでもあるようです。
そうしてみると、確かに石の表面は擦れて丸くなっている感じ。多くの人が撫でたことが分かります。 -
仏頂尊勝陀羅尼の碑の台座は亀の像。いわゆる亀趺となっていて、亀の石碑とも呼ばれています。もともとは、江戸時代後期、北野天満宮の宗像社に比叡山の僧、願海が建てたもの。今はこちらに移されて、万病に効くと信仰を集めているようです。
亀趺は、どちらかといえば儒教の関係だと思いますが、それでもここにあってまったく違和感はない。東寺は大寺だし、いろんなものを受け入れるキャパがあることを示しているように思います。 -
毘沙門堂は、国宝、兜跋毘沙門天像を安置するために建てられたお堂。この兜跋毘沙門天像は、弘法大師が唐で手に入れたものとされます。軒下ぐるりには灯籠が隙間なくぶら下がっていて、兜跋毘沙門天像への思いを表しているように思います。ただ、このエリアは大師堂が目立っているので、ここに気が付かない人は多いかもしれません。
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大師堂のエリアを出て、
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そのまま南側に進みます。
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金堂の方は、また後で。
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さきほども触れましたが、小子房は、灌頂院の並びにあって、これも通常は非公開。
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ただ、正面の唐門が見事なので、これを眺めればこれが豪華な建物であることは十分想像できると思います。特別公開の時に二度ほど入ったことがありますが、堂本印象の障壁画が素晴らしい。スイカの墨絵とか見ているだけで楽しくなってしまう、素晴らしい出来栄えです。
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灌頂院は、儀式を行うためのお堂。現在の建物は、五度目の修造で徳川家光が再建したもの。通常は非公開ですが、4月21日は弘法大師ゆかりの絵馬の参拝ができます。
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周囲は高い塀が巡って、中の建物もなんとなくの感じを想像するしかない。手の届かない感じの存在になっています。
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鎮守八幡宮は、南大門を入ってすぐ左手。少し薄手の朱の建物ですが、まだ新しい感じで、あまり歴史的なものではないように思いましたが、説明によれば、空海が薬子の変に際して、八幡神を祀り、社を創建したのが始まりということです。ただ、やっぱり、新しい感じは否めない。観光客にとってはあまり興味がわかない場所だと思います。
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最後の南大門は、東寺の正門です。現在の南大門は、明治28年に、平安遷都100年を記念して、三十三間堂の西門を移築したもの。幅18m、高さ13m。切妻造本瓦葺、三間一戸の八脚門です。
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仁王像とかはないので、内部はがらんとした空間ですが、
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その分、ゆったり感があって、傍らに腰かけているだけでも気持ちの良さがあると思います。
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蓮華門は、西側の門。南大門からいったん東寺の外に出て回る必要があります。鎌倉前期に建てられた、これも八脚門の形式。フェンスで守られているので近づくことはできませんが、けっこう立派。北大門や慶賀門よりは大きな感じに見えました。
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再び、南大門に戻って、正面が東寺の本堂にあたる金堂です。入り口はこの裏手です。
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八島殿は、南大門を入ってすぐ右手。東寺の地主神をお祭りしています。説明によると、名前は日本のことを大八洲瑞穂国というところから。東寺が出来る前からあって、空海はこの神の夢想を被って、ここに東寺を建てたとありました。
ということで、こじんまりとした神社ですが、きれいに整備され守られています。 -
イチオシ
有料エリアに入って。東寺五重塔は、新幹線からも見える東寺のシンボル。高さ55mは、木造の建築物としては日本一です。
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時期によって内部の特別拝観もありますが、普段は撮影スポット。蓮池越しの姿に、桜の季節ならしだれ桜越しの姿。どれもがぴったり絵になる美しい姿です。
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イチオシ
ここから東寺の金堂に入りましょう。
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次に回る講堂の立体曼荼羅と比べると注目度は下がりますが、
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中央に薬師三尊像が並び、本尊台座の飾りとして十二神将像は、巨大な空間をぜいたくに使ったシンプルな構成ですが、立体曼荼羅の躍動感と違って、こちらは堂々とした静の世界。二つを味わい比べるのも楽しい視点です。
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続いては、隣の講堂へ。
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こちらの立体曼荼羅は、なんといっても東寺拝観の一番の見どころ。空海がプロデュースした密教の世界観です。もう何度も見ていますが、中央から、大日如来を中心に五智如来、菩薩像5体、明王像5体、天部2体、四天王像4体の計21体は全体としての躍動感が半端ではありません。
で、今回特に印象的だったのは大日如来。こんなに目がぱちくりしてたかなあ。よくある目力というより爽やかなぱちくり。真言宗ではすべてのものは大日如来が姿を変えたもの。ものごとの根源は大日如来にあるとするのですが、それがこのようなイケメン風の爽やかな姿で表現されていることに今回初めて気が付いて。またひとつ新たな収穫を得たような気持ちになりました。 -
東大門は慶賀門と同じく大宮通りに面しています。ちょうど工事中のようでフェンスの向こうにしか見えませんでしたが、不開門と呼ばれる門。東寺に本陣を構える足利尊氏に攻めかかった新田義貞ですが、この門が閉ざされたために攻めきることが出来なかったということ。そういう目で見ると黒ずんでいかにも頑丈そうな姿。大きな戦いを経た歴史の証人といった門かと思います。
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宝菩提院から、
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北総門へ。この門は、北大門から櫛笥小路をさらに北に行った先。
鎌倉時代後期に建立された四脚門で、これも国の重要文化財です。東寺は時間になると各門が閉められてしまいます。ということで、この門も閉められていましたが、横から出入りは自由。門が閉められても観光にはまったく問題はありません。 -
六孫王神社は、清和源氏始祖の源経基を祭神とする神社。
もともと源経基の邸宅があった場所で、神社は源経基の子の満仲が創建。入口には「清和源氏発祥の宮」と大書されています。境内はちょっと荒れた感じもなくはないのですが、石橋を渡って、唐門。その奥の檜皮葺の本殿とそれなりにもったいがある。私は東寺から回りましたが、それでもアクセスが悪いので、そこが惜しいかなと思います。 -
京都十六社朱印めぐりは、熊野若王子神社、熊野神社、新熊野神社、御霊神社、藤森神社、栗田神社、市比賣神社、岡崎神社、長岡天満宮、御香宮、わら天神宮、六孫王神社、吉祥院天満宮といった京都市街・市街周辺に点在する神社を回るもの。
それぞれで違う願いを引き受けているのも面白いところ。今回の六孫王神社は、安産祈願。ただ、京都十六社朱印めぐりを強調しているかといわれれば、そうでもないような。気が付かない人も多いかもしれません。 -
清和源氏発祥の宮、六孫王神社の境内に入ると正面に現れるのが太鼓橋。さほど広くもない境内ですが、この橋は幅もあるし、表面に滑り止めの加工も施してあってなかなか立派。欄干が部分部分で新しいものと取り換えてあるのは、まあご愛嬌でしょう。
橋の架かる神龍池には鯉がいて、鯉は恋。「恋のかけ橋」とも呼ばれる橋です。 -
六孫王神社の駐車場を抜けて境内に入ると、とたんに緑が濃くなります。そして、正面には太鼓橋があって、その右手にあるのが誕生水弁財天社で、周囲は神龍池。
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主祭神として祀られている源経基は、「自分は死んだら龍神となってこの池に住み、子孫繁栄を祈り続ける」と遺言を残したというのです。
コンクリートの基礎の上に建っていて、そこの風情がイマイチですが、いわれはなかなかということでしょう。 -
清和源氏発祥の宮、六孫王神社の唐門は、本殿の前に建ついかめしい門。境内は、この門までが入れる範囲。ここから本殿までは立ち入り禁止となっています。
武家の神社の様式としては岩清水八幡宮のような八幡造りが知られていますが、その八幡造りの匂いをまあまあ感じさせてくれるのがこの頭でっかちの唐門かと思います。 -
ただ、本殿の檜皮葺とも釣り合いが取れていて、唐門、本殿はセットで味わうべきかなとも思います。
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バスで、西本願寺の方に戻ってきて。
樋口金松堂は、西本願寺の西側最寄バス停前。
ケーキとパンの店なんですが、 -
ふと気が付くと冷やし飴がありまして、奥の簡単な喫茶コーナでそれをいただきました。暑い夏には生姜の爽やかな香りが渇きをいやしてくれる。関西だと定番の飲み物ですよね。氷をたっぷり入れた一杯で、ちょっと生き返りました。
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左女牛井之跡は、西本願寺から堀川通りを上がった歩道の草むらの中。西本願寺からはちょっと歩きます。
この左女牛井(さめがい)は、源氏累代の邸、六条堀川館内にあった名水。洛中の名水のひとつとして知られていたそうです。源氏ゆかりの地を歩くモデルルートになっているようですが、正直言えば、荒れていて、あまり管理はされていないように思います。 -
今回の旅の最後の食事に選んだのは、えんがわカフェ。
四条通りから一本下がった綾小路通り。四条高倉が最寄りのバス停です。 -
靴を脱いで、通されたのは坪庭を臨むまさに縁側のような場所。
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丸テーブルに椅子が二つ向かい合わせに置いてありまして、そこに座って、ゆったり晩御飯です。
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イチオシ
麩のお店がやっているということで、麩をあれこれ使ったおばんざいメニュー。若いスタッフもいい感じの気の使いよう。
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旅の疲れを癒しながら、体に優しい気取らない料理をいただく。
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はっきりしたコンセプトが気持ちいい町家カフェだと思います。
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四条通に出て、これは四条センター。
京都駅とかのお土産物コーナーをそのままこちらに持って来たような感じ。京都の定番のお菓子とかが一通りそろっています。通りに面してお店はオープン。開けっ放しになっているのでちょこっと立ち寄るにも気軽な感じ。わざわざ行くことはないですが、四条通りのぶらぶら歩きのついでに入ってみても悪くないと思います。 -
四条から京都駅に戻ってきて、まだ時間があるので、少しぶらぶら。
JRバスチケットセンターは、京都駅を出て、たくさんあるバス乗り場の横。正面に京都タワーを見上げるような場所に建つ建物です。高速バスのチケットを求める人が主でしょうが、お勧めはここで市バスの一日乗車券を買うこと。ここで買うとバス路線の地図がもらえるので、あとあととっても便利です。 -
JR京都駅鉄道案内所は、京都タワー側の改札を出たところ。広いスペースの一角にこじんまりとある施設です。
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京都の大ざっぱな観光案内はしてくれないことはないですが、ここはあくまでJRの案内所。細かな話を聞こうとするとやんわりと断られます。
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京都駅ビル空中径路は、大階段を上がりきって、
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レストラン街の方に入って、その先。
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イチオシ
京都駅の下から見上げている分には何んということはないのですが、
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高所恐怖症の私にとってはここを歩くのは無理でした。近くまで行って恐る恐る見るくらい。けっこう高いです。
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いずれにしても、京都駅ビルは、このビルそのものが観光スポット。改札を出て巨大な空間を見上げると誰しもちょっとした感銘を受けるはずです。ただ、そうした観光客が向かうのはたいていが大階段の方。東広場は、その向かい側の高い場所にあります。ただ、やっぱり、迫力は大階段の方には及ばないので、人があまりいないのは仕方ないかなと思います。
さて、以上で今回の四日間の旅は終了。ここから東京に帰ります。お疲れ様でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- dankeさん 2018/01/27 07:51:48
- ろじうさぎに行きました!
- たびたびさん、
掲示板でははじめまして?かな。いつも旅行記を見て頂きありがとうございます。
ボリュームある京都滞在記の一遍を読ませて頂きました。なんと先月私もろじうさぎに行ってきました。理由は簡単で、グーグルマップでホテル至近の朝ごはんが食べられるところ、ということでした。私も予約なしでしたがラッキーでした。
たびたびさんは歴史や交通の描写も的確ですが、グルメの方にも詳しいですね。食好きにはとても楽しいです。
- たびたびさん からの返信 2018/01/29 10:28:45
- RE: ろじうさぎに行きました!
- 若いのにしっかりした料理を出していて、これなら人気が出るはずだなあと思いました。
カフェの食事はあまり経験がなかったのですが、京都だとこのジャンルもありかなと改めて認識した次第。
一方で、以前は有名老舗のランチを食べ歩いたこともありましたが、意外に当たり外れがあって、がっかりしたことも少なくありません。それに、嵐山吉兆とか一度くらいではその価値は分からないような店もあって、どっちにしてもきりはないんでしょう。
まあ、ぼちぼちやって行きたいと思います。
たびたび
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