夜空に浮かぶコムローイは星、大宇宙とつながる祭りイーペン　私にしては弾丸・初チェンマイの旅3-4

2016/11/14 - 2016/11/14

2016年11月14日（月）

３泊４日のチェンマイ・ツアー。
スカイ・ランタンを上げるお祭り“イーペン”を含めて、観光は中２日。

１日目はお寺を観光。　２日目はオプショナルツアーのエレファント・キャンプで、ショーや象乗り体験を楽しみました。

そして、いよいよ、この旅の一番の目的であるお祭り“イーペン”へ。

夜空に上がる無数のコムローイは、まるで星のようでした！

（旅行期間：2016年11月12日～11月15日）

エリア チェンマイ(タイ)

• 同行者: その他
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

ホテルで一休みして、イーペンの会場へとバスで向かいます。

午後の陽射しがカーテンの隙間から差し込んで、暑い！
そんな中、夕食のお弁当を受け取るとかで、途中、待たされたり…。

幹線道路でバスを降ろされ、民家のある路地をゾロゾロと歩いて、17時、ようやく会場入口に到着。

配られた六角形の入場券を見せて入ります。

会場には、クラブツーリズムの方（現地駐在員？）が応援に駆けつけていました。

チェンマイのみのコースだけでも合計60人を超え、スコータイを周るコース、バンコクなどを観光するコースの人たちも、この会場に集まります。
クラブツーリズムからの参加者は、総勢何人？

広～い会場に椅子がセットされていて、ビックリ！　至れり尽くせりです。（^o^）
まずは、自分の座席を確認。

イーペンは、地元の人たちの“イーペン・サンサーイ”と、外国人向けの“イーペン・ランナー・インターナショナル・フェスティバル”があるそうです。
私たちが参加するのは、インターナショナルのほう。

実は、“イーペン・ランナー・インターナショナル・フェスティバル”のランナーが、ラーンナー王朝を意味することをチェンマイに来て知りました。
「アスリート…？」なんて、トンチンカンなことを思い浮かべていた私…。（笑）

白い筒状の物が、夜空に上げるコムローイ。　これらは照明のようですが。

お土産を貰えるとのことで、門をくぐって、別のエリアへ。

この門、タイのお寺の屋根の形でしょう？
お祭りの会場は、どうも、お寺のようなのです。

イーペンについてググると、“メージョー大学（Maejo Univercity）”と出てきます。
もしかしたら、お寺は校内にあるのかもしれませんが、会場から大学の建物らしきものは見えませんでした。

この山は、お土産の袋。

お土産の券と引き換えます。

六角形の入場券を開くと、こんな感じ。
１枚がお土産の券で、残り５枚がスナックの券でした。

お土産の袋に入っていたのは、象さん型のネックピロー。
かさばるじゃん…。
ぶどう畑的には、いらん！　捨てるには忍びなく、持って帰りましたけど。

お菓子も貰えました。

奥の屋台のエリアで、

食べ物を、スナックの券と引き換えます。

テントに、料理やお菓子の名前が日本語でも書かれていたものの、聞いたことのないものばかり…。（^^；

チマキやお菓子、果物を引き換えました。

このエリア、人でいっぱいだし、ゆっくり屋台を見て周る時間も、気力もナシ…。
「18時には席に戻っていてください」と言われているので、席で食べることにしました。

それが、紙皿に乗っている物を落とさないように歩くのが大変…。
カバンに入れておいたビニール袋や、レジ袋が役立ちました。

汗びっしょりで、席に戻ってきました。

お土産の袋の中に入っていた大きなビニールが、荷物を置くのに役立ちました。
草が湿っているのです。

コムローイは３人１組で上げるそうで、隣の席のひとり旅の男性と組むことになりました。
話を伺うに、どうも、クラブツーリズムの別コースの参加者のよう。

男性のガイドさんがやってきて、「子どもの時、イーペンの頃はセーターを着ていた」と話す声が聞こえました。
この暑さ、やっぱり温暖化の影響なんですね。

配られたお弁当は、結局、食べず…。
トイレは長蛇の列だし、なんか、慌ただしい…。

18時を過ぎると、辺りがだんだん暗くなってきました。
会場の椅子も、参加者でびっしりと埋まっています。

18時半、スーパームーンが上がってきました。

チラホラと、コムローイも上がり始めています！

やがて、その数が増えてきました。
わぁ～、星のようだ！　コムローイで作られる、天の川！！

コムローイが、ゆっくりと動く様子を動画でどうぞ。
https://youtu.be/FZqPTtGmq1M

お坊さんたちの紹介が始まりました。

このお祭りの参加者は、約6,000人。　うち、約4,000人が日本人だそうです。
会場に流れる説明は、タイ語の次が日本語、そして英語でした。

ステージには、仏像が置かれ、

その前に並んでいるのは、オレンジの袈裟をまとったお坊さんたち。

イーペンは、夜空に浮かぶ、幻想的なコムローイの様子が注目されていますが、仏教のお祭りなのです。

2016年10月13日に崩御された、王様を追悼するお経も読まれました。

王様が亡くなって、イーペン中止のうわさも流れました。
例年は、花火やコンサート、ミスコンテストも行われていたようですが、派手なイベントは中止となって、本来の仏教のお祭りに立ち返る形での開催が決定。

今こうして、厳かな雰囲気に包まれています。

右回りの儀式。
写真ではちょっとわかりにくいのですが、たくさんの人がお経を唱えながら、大きな円を描いて、グルグルと歩いていきます。

それが終わると、スタッフが、点火台に灯油を注いで回ります。
点火台は３人に１本。　ホントに、至れり尽くせり。　

流れるお経の声、瞑想の時間。　次第に心が落ち着いていきます。

「生まれかわっても、ずっと幸せでありますように」
この言葉が、印象に残りました。

会場に流れるお経と夜空のコムローイの動画をどうぞ。
https://youtu.be/dxPv_H83pKE

20時、それぞれの点火台に火が灯されました。

コムローイを広げて…。

真ん中のチップには、灯油が沁み込んでいました。

まずは、温かい空気をコムローイに溜めるようです。
「まだ、火を点けないでください」と、放送が流れます。

大きく膨らんでいるコムローイもあります。

あっ、飛び始めた！

https://youtu.be/b32_34eePbg

私たちのコムローイは、ちっとも膨らまず、出遅れる…。

ガイドのヨシミちゃんがやってきて、「火を点けて」と教えてくれました。
ところが、なかなかチップに火が点かない…。

わぁー、綺麗！
会場のコムローイが、次々と夜空に上がっていきます。

すごい、　すごい！

息をのむ美しさ！！

天にいるお釈迦様に、感謝の気持ち込めて上げるコムローイ。
無数の光がユラユラと漂う夜空は、仏教界の大宇宙に思えました。

やっと膨らみました。
膨らみが足らず、墜落するものもありますので、焦ってはいけません。

頑張れ、コムローイ！
https://youtu.be/Yzh0crNtll8

ようやく、私たちのコムローイも大宇宙へと飛び立ちました！
感動！！　思わず手を合わせます。

コムローイが上がる様子を動画でどうぞ！
https://youtu.be/KnYMLKlvxk4

気がつけば、スーパームーンもだいぶ高く上がっていました。

20時半、余韻を楽しむ間もなく、バスに向かうことに…。

目印となる電光掲示板みたいなモノ、いろいろなグループで掲げているため、あまり役に立っていないような。（~~

脱輪したバスが細い道をふさいでいたせいか、大きな駐車場のに停まっていたバスの台数は多いとはいえません。

私たちのバスは駐車場にいないらしく、足元の悪い草むらを抜けて、幹線道路へ出ました。

路上には、ズラーっと駐車したバスの列。　その脇を歩いて行きます。
大きなバスが向こうからやってきて、怖い～！

延々歩いて、駐車しているバスの列が途切れる頃、反対方向だったことが判明。
またまた怖い思いをしながら、もと来た道を戻ります。

バスに乗れたのは、会場を出てから30分以上も経った頃。
なんだかなぁ…。

お経を聴きながら、心静かに過ごした時間がなかったら、ブチ切れてたかも？（笑）

ガイドのヨシミちゃんは、平謝り。

運転手さんがお詫びにと、灯篭流し“ロイ・クラトン”が見える場所を通ってくれました。

ピン川にたくさんの灯篭が浮かんでいます！
灯篭流しは、深夜12寺頃がピークだそうです。　さぞかし、綺麗な光景でしょうね。

ブレブレ写真でスミマセン… m(_ _)m

22時過ぎ、ホテルに戻ってきました。

（精霊ピーの祭壇）

ホテル近くでも、コムローイを上げていました。　早速、リベンジ！

感動的なイーペンでしたが、実は少々、悔いが残りました。
コムローイを上げることと、一斉に夜空に上がる瞬間を眺めること、どちらも中途半端というか…。

それで、もう一度、コムローイをあげてみたい！という気持ちに駆られたのです。

イーペンに参加される方、コムローイを早く上げてしまうのが、お祭りを楽しむコツですよ～！

お堀の所では、サイズが２種類あり、小さいほうにしました。
60バーツ（約200円）。

コムローイを買ったはいいが、火はどうするの…？

オニイサンたちは、売ること優先。（^^；
でも、しばらく待っていたら、火を点けてもらえました。

灯油がよく滲みていたので、すぐに火が点きました。

しっかり膨らんで、飛んで行くコムローイもあれば、

お堀に墜落しているものも。　これだけは避けたい…。

私たちのコムローイ、無事、夜空に飛んでいきました！

チェンマイに来れて、よかったぁ～！

ホテルのテラスから、メリディアンの奥の方向に、夜空に上がっていくコムローイが見えました。

灯篭を流し、コムローイを上げるチェンマイの特別な夜が、静かにふけていきました。

アモラ タパエ ホテル【SHA Plus+認定】 ホテル

この旅行記へのコメント （4）

• olive kenjiさん 2017/04/15 05:55:00

  海外おすすめ旅行記で見ました　素晴らしい

  ぶどう畑さん　初めまして
  
  ４ＴのＨＰの海外おすすめ旅行記に、ぶどう畑さんの写真が掲載されており、あまりにも美しくうっとりしましたので訪問させていただきました。
  
  この映像は何かテレビのＣＭで見た記憶がありますが、ここだったのですね、
  非常に幻想的で私も行ってみたくなってしまいました。
  ただ見学者6,000人内日本人4,000人とは凄い人ですね。
  また個人で見に行くのにはハードル高そうだし、ツアーはお値段高そうだし。
  しばらく静観、ぶどう畑さんの動画でも見ておきましょうか。
  ワーという声が聞こえたりでaoitomoさんも書いていたように臨場感がありいいですね。
  
  変な話で申し訳ないのですが、私亡くなる時はこの場所が理想です。
  本当に天に魂が吸い上げられいくような気分、そして宇宙と一体になる・・
  
  スーツケースの件、あんなこともあるのですね。とにかく気持ち悪いですよね。
  こういう場合、どこにクレームを言えばいいんでしょうかね。
  
  他の旅行記もまた見させて頂きますが、全ての表紙の写真が美しくインパクトがあります。
  ドイツと東南アジアが好きみたいですね。これからもよろしくお願いします。
  　　　　　　　羽田のネギうどんも美味そうだったな〜olive　kenji

  ぶどう畑さん からの返信 2017/04/15 14:23:08

  RE: 海外おすすめ旅行記で見ました　素晴らしい

  olive　kenjiさん
  
  ぶどう畑です。
  旅行記にお越しいただき、コメントをありがとうございました！
  
  夜空に浮かぶコムローイは、本当に綺麗でした。
  お経も流れる、静かなお祭りでした。
  ただ、おっしゃる通り、会場は凄い人数ですので、終わったらサッサと帰らなければならず、そこがツアーの悲しいところ…。
  
  キャリーケースのカギは、ホントに驚きました。
  高価なモノを取られたという話も聞きますので、大事なモノはいつも機内持ち込みにしているのですが、まさか、カギが壊されるとは…。
  
  ほかの旅行記もご覧いただけて、ありがとうございます！
  これからもよろしくお願いします。

• aoitomoさん 2017/03/27 16:54:37

  コムローイも幻想的です〜

  ぶどう畑さん
  
  コムローイ動画も一緒に拝見しました。
  やはり、動画があると臨場感が違います。
  
  それにしても、ベストシーズンの11月しかもお祭り『イーペン』と重ねたツアーに参加されるなんて素晴らしいです。
  
  思わず私も昨日H1Sに行ってチェンマイツアー調べてもらいました。
  『イーペン』のタイミングで行くのは難しそうですが、象に乗ったりそれ以外でも十分に楽しめそうと思ったからです。
  
  クラブツーリズムの今年開催されるツアーに乗っかれば『イーペン』も含めて楽しめそうですね。
  
  コムローイですが、上げるのもいい経験ですが、撮影も一緒になると大変なんですよね。
  コムローイを早く上げてしまう、確かにこれが正解ですね。
  私なんか撮影だけに夢中になってしまいそうです。
  
  今年か来年に本当にチェンマイ行ってしまいそうです。
  都市バンコクよりチェンマイ滞在がしたいな〜って思ってきました。
  素敵な旅行記をありがとうございます〜
  
  aoitomo

  ぶどう畑さん からの返信 2017/03/27 21:12:26

  RE: コムローイも幻想的です〜

  aoitomoさん
  
  ぶどう畑です。
  早速、旅行記にお越しいただき、ありがとうございました！
  
  HISでも、コムローイのツアーがあるはずですよ。
  ツアーがあるらしいとわかって、ググった時、最初にヒットしてきたのはHISでした。
  ただ、エレファントキャンプに行くオプションがあるかはわかりません。
  
  トラベラーさんの旅行記で、クラブツーリズムでも催行していることを知り、なんとなく、クラブツーリズムに申し込みました。
  
  JTBなどは、イーペンに合わせた、バンコクからのオプショナルツアーのようでした。
  JTBだったら、お湯が出なくなるホテルではなく、もっといいホテルに泊まれたかなぁ。（^^;
  
  クラブツーリズムもHISも、きっとまた催行するでしょうから、４月に入ったら、検索してみるといいと思います。
  
  > 私なんか撮影だけに夢中になってしまいそうです。
  
  私もそうしたいくらいなのです、お釈迦様とつながるお祭りなので、それをボイコットしたら、バチがあたる…？
  一緒のグループになった男性は、カメラを固定して、動画を録ってました。
  
  バンコク郊外のアユタヤは、遺跡があって面白いですけどね。
  まだいらしゃったことがないなら、アユタヤもぜひ！
  最近は、ライトアップの遺跡もみられるようです。