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地元住民として日頃利用している乗客の観点で開業後15周年を経過した「ゆとりーとライン」を始発駅の大曽根駅から終点高蔵寺駅まで乗車し観て来たので今回ご紹介します。<br /><br />高架上の専用軌道のレール内側をバスが走る全国的にも珍しい「ゆとりーとライン」。正式名称は「ガイドウエイバス志段味線」。<br />都市部では高速道路でもなくモノレールの高架でもない不思議な道を走行し、開発途上の郊外では一般道路を走行するユニークなバス。2001年3月に開業して以来すっかり地域に根差して沿線住民にはなくてはならない交通機関となった。<br />開業当初はジェイアール東海バスと名鉄バスが共同運行していたが、2009年9月末に両社が撤退し、2009年10月からは名古屋市交通局のみの運行委託となった。<br />信号や交通渋滞の影響も受けない専用軌道を制限速度60kmで走行し、高架上の車内からの見晴らしも良くて、「ゆとりーとライン」の優位性と素晴らしさを再確認。<br />これまでも道路中央の専用レーンを走る「基幹バス」や 15年前に日本で初めて専用軌道方式の「ガイドウエイバス」を導入した「バス先進都市」名古屋。全国的に誇れる今もなお独創的な新交通システムに拍手を送りたい。

日本初で唯一のガイドウエイバス・ゆとりーとライン

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2017/01/09 - 2017/01/10

38位(同エリア285件中)

旅行記グループ 名古屋観光

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夢道乗光

夢道乗光さん

地元住民として日頃利用している乗客の観点で開業後15周年を経過した「ゆとりーとライン」を始発駅の大曽根駅から終点高蔵寺駅まで乗車し観て来たので今回ご紹介します。

高架上の専用軌道のレール内側をバスが走る全国的にも珍しい「ゆとりーとライン」。正式名称は「ガイドウエイバス志段味線」。
都市部では高速道路でもなくモノレールの高架でもない不思議な道を走行し、開発途上の郊外では一般道路を走行するユニークなバス。2001年3月に開業して以来すっかり地域に根差して沿線住民にはなくてはならない交通機関となった。
開業当初はジェイアール東海バスと名鉄バスが共同運行していたが、2009年9月末に両社が撤退し、2009年10月からは名古屋市交通局のみの運行委託となった。
信号や交通渋滞の影響も受けない専用軌道を制限速度60kmで走行し、高架上の車内からの見晴らしも良くて、「ゆとりーとライン」の優位性と素晴らしさを再確認。
これまでも道路中央の専用レーンを走る「基幹バス」や 15年前に日本で初めて専用軌道方式の「ガイドウエイバス」を導入した「バス先進都市」名古屋。全国的に誇れる今もなお独創的な新交通システムに拍手を送りたい。

同行者
一人旅
交通手段
私鉄

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  • ガイドウエイバスが直角カーブを旋回し大曽根駅構内に入線。

    ガイドウエイバスが直角カーブを旋回し大曽根駅構内に入線。

  • 始発駅の大曽根駅駅舎

    始発駅の大曽根駅駅舎

  • 大曽根駅はエスカレーター、エレベーターも完備。

    大曽根駅はエスカレーター、エレベーターも完備。

  • 大曽根駅に到着した日野・ブルーリボンシティハイブリッドバス。<br />行先表示板上の右側天井には運行監視GPS(衛星利用測位システム)のアンテナが取り付けられ、バスが今どこを走っているかを運転指令室に伝える。<br />車両は名古屋ガイドウエイバスが保有しているが、管理は名古屋市交通局に委託。<br />一般のバス同様の車両登録番号の他に法規上は無軌条電車扱いでもあるのでGB2110形という形式称号が存在。(動力から見れば気動車扱い)

    大曽根駅に到着した日野・ブルーリボンシティハイブリッドバス。
    行先表示板上の右側天井には運行監視GPS(衛星利用測位システム)のアンテナが取り付けられ、バスが今どこを走っているかを運転指令室に伝える。
    車両は名古屋ガイドウエイバスが保有しているが、管理は名古屋市交通局に委託。
    一般のバス同様の車両登録番号の他に法規上は無軌条電車扱いでもあるのでGB2110形という形式称号が存在。(動力から見れば気動車扱い)

  • 大曽根駅南側の折り返し所。降車が終わったバスは折り返し所に入り、出発の時間まで時間調整。鉄道とは違い、折り返し所の中では誘導なしで簡単に向きを換えれてガイドウエイバスの優位性を発揮している。

    大曽根駅南側の折り返し所。降車が終わったバスは折り返し所に入り、出発の時間まで時間調整。鉄道とは違い、折り返し所の中では誘導なしで簡単に向きを換えれてガイドウエイバスの優位性を発揮している。

  • 大曽根駅改札口。朝の通勤時間帯の乗降者の多いラッシュ時には車内で運転手が料金収受は行わず駅員が検札する。

    大曽根駅改札口。朝の通勤時間帯の乗降者の多いラッシュ時には車内で運転手が料金収受は行わず駅員が検札する。

  • 始発駅・大曽根駅の電光掲示板

    始発駅・大曽根駅の電光掲示板

  • 大曽根駅はJR中央線、名鉄瀬戸線、地下鉄名城線及び市バスの乗継駅でもあり、名古屋では金山駅に次ぐ規模のターミナル駅。

    大曽根駅はJR中央線、名鉄瀬戸線、地下鉄名城線及び市バスの乗継駅でもあり、名古屋では金山駅に次ぐ規模のターミナル駅。

  • 名鉄瀬戸線尾張瀬戸行きの瀬戸線専用車両4000系。<br />

    名鉄瀬戸線尾張瀬戸行きの瀬戸線専用車両4000系。

  • 通勤時間に配慮した時刻表。<br />朝夕の通勤時間帯は5分間隔、オフピークの時間帯は10分間隔で<br />規則正しく運行されており分かりやすくとても便利。<br />名古屋市の敬老パスも全線で利用でき、オフピークの昼間の時間帯は高齢者の利用も多く、乗車率向上と市民の健康増進にも貢献している。

    通勤時間に配慮した時刻表。
    朝夕の通勤時間帯は5分間隔、オフピークの時間帯は10分間隔で
    規則正しく運行されており分かりやすくとても便利。
    名古屋市の敬老パスも全線で利用でき、オフピークの昼間の時間帯は高齢者の利用も多く、乗車率向上と市民の健康増進にも貢献している。

  • 大曽根駅~高蔵寺駅間がメインルート。志段味スポーツランド経由の中志段味行きのサブルートも追加された。<br />ゆとりーとラインの運賃は高架区間(専用軌道区間)の運賃と平面区間(路線バス)の運賃の2本立てになっている。高架区間と平面区間の境界は小幡緑地駅で、小幡緑地駅を跨いで乗車する場合は両区間の運賃を合算する。

    大曽根駅~高蔵寺駅間がメインルート。志段味スポーツランド経由の中志段味行きのサブルートも追加された。
    ゆとりーとラインの運賃は高架区間(専用軌道区間)の運賃と平面区間(路線バス)の運賃の2本立てになっている。高架区間と平面区間の境界は小幡緑地駅で、小幡緑地駅を跨いで乗車する場合は両区間の運賃を合算する。

  • ゆとりーとラインは後乗り、前降りの運賃後払い方式。<br />時刻表通りの定刻発車の運行を徹底している。発車時間に運転手が乗車扉を閉めた後に走ってきて扉を叩き「乗せて!」と訴えている人を時々見かけるが、「あとのバスをご利用ください」と言って扉は開けず発車し、安全運行を励行している。

    ゆとりーとラインは後乗り、前降りの運賃後払い方式。
    時刻表通りの定刻発車の運行を徹底している。発車時間に運転手が乗車扉を閉めた後に走ってきて扉を叩き「乗せて!」と訴えている人を時々見かけるが、「あとのバスをご利用ください」と言って扉は開けず発車し、安全運行を励行している。

  • 大曽根駅~小幡緑地駅間(6.5km)の専用軌道区間はスチール製高さ20cmのガイドレールの間をゴムタイヤで走行する。

    大曽根駅~小幡緑地駅間(6.5km)の専用軌道区間はスチール製高さ20cmのガイドレールの間をゴムタイヤで走行する。

  • 後輪の左右2つずつある案内輪

    後輪の左右2つずつある案内輪

  • 前輪の左右2つずつある案内輪。専用軌道区間が終わると収納される。

    前輪の左右2つずつある案内輪。専用軌道区間が終わると収納される。

  • ガイドウエイバスの運転席。ハンドルの右側には切り換えスイッチがあり、レバーを上下させて案内輪の出し入れをする。

    ガイドウエイバスの運転席。ハンドルの右側には切り換えスイッチがあり、レバーを上下させて案内輪の出し入れをする。

  • 運転手は大型第二種免許に加え、鉄道の動力車操縦者運転免許保持者。<br />専用軌道区間では運転手はハンドル操作はせずにハンドルから手を離す。ギアチェンジとアクセル、ブレーキ操作だけで運転。<br />運賃は乗客が降りる時に運転手が徴収。

    運転手は大型第二種免許に加え、鉄道の動力車操縦者運転免許保持者。
    専用軌道区間では運転手はハンドル操作はせずにハンドルから手を離す。ギアチェンジとアクセル、ブレーキ操作だけで運転。
    運賃は乗客が降りる時に運転手が徴収。

  • 2016年3月12日から全国相互利用サービス対応のICカード乗車券にも対応可能になった。

    2016年3月12日から全国相互利用サービス対応のICカード乗車券にも対応可能になった。

  • ICカード乗車券の利用者は器械にICカードをタッチ。ICカード以外の利用者は整理券を取って乗車。

    ICカード乗車券の利用者は器械にICカードをタッチ。ICカード以外の利用者は整理券を取って乗車。

  • 車椅子対応もしており低床のリフトも装備

    車椅子対応もしており低床のリフトも装備

  • カーブを過ぎると最高時速60kmで快走。

    カーブを過ぎると最高時速60kmで快走。

  • 車窓からは広大なナゴヤドームがすぐ近くに見られる。

    車窓からは広大なナゴヤドームがすぐ近くに見られる。

  • 砂田駅を発車すると左に90度大きく旋回。この区間のカーブは制限速度は25km。

    砂田駅を発車すると左に90度大きく旋回。この区間のカーブは制限速度は25km。

  • 矢田川を渡る地点は登坂になり、カーブと勾配のあるジェットコースターのような道は見晴らしも良く気分爽快。

    矢田川を渡る地点は登坂になり、カーブと勾配のあるジェットコースターのような道は見晴らしも良く気分爽快。

  • 矢田川の宮前橋上を快走するゆとりーとライナー

    矢田川の宮前橋上を快走するゆとりーとライナー

  • 矢田川を渡る地点の車内からの車窓。左後方に猿投山(629m)が見える。

    矢田川を渡る地点の車内からの車窓。左後方に猿投山(629m)が見える。

  • 守山駅から金屋駅の中間点からは陸上自衛隊第10師団の駐屯地が眺められる。

    守山駅から金屋駅の中間点からは陸上自衛隊第10師団の駐屯地が眺められる。

  • 名鉄瀬戸線の線路を渡る地点からの車窓風景。写真は名鉄瀬戸線の守山自衛隊前駅と瀬戸線専用車両の4000系。

    名鉄瀬戸線の線路を渡る地点からの車窓風景。写真は名鉄瀬戸線の守山自衛隊前駅と瀬戸線専用車両の4000系。

  • 車窓からは名古屋駅周辺の高層ビル群が一望できる。

    車窓からは名古屋駅周辺の高層ビル群が一望できる。

  • 相対式ホームの金屋駅

    相対式ホームの金屋駅

  • 川宮駅からは冬のよく晴れた日には真っ白い御嶽山(3067m)が眺められる。(左側写真の中央部)

    川宮駅からは冬のよく晴れた日には真っ白い御嶽山(3067m)が眺められる。(左側写真の中央部)

  • 川宮駅の駅内風景。運賃は車内徴収が基本であるので大曽根駅以外の駅は駅員常駐の必要がなくシンプルかつ堅牢な造りとなっている。

    川宮駅の駅内風景。運賃は車内徴収が基本であるので大曽根駅以外の駅は駅員常駐の必要がなくシンプルかつ堅牢な造りとなっている。

  • 大曽根駅~小幡緑地間の各駅は高架上に駅があり、エレベーターも完備。(写真は川宮駅)

    大曽根駅~小幡緑地間の各駅は高架上に駅があり、エレベーターも完備。(写真は川宮駅)

  • 川村駅から白沢渓谷駅間のジェットコースターのような勾配のスロープ。かなり厳しい勾配で普通の鉄道ならスピードも落ちるが、ガイドウエイバスならスピードも落とさずに楽々走行。

    川村駅から白沢渓谷駅間のジェットコースターのような勾配のスロープ。かなり厳しい勾配で普通の鉄道ならスピードも落ちるが、ガイドウエイバスならスピードも落とさずに楽々走行。

  • 白沢渓谷駅から川村駅間の最高地点は名古屋市街が俯瞰的に眺められるゆとりーとライン屈指の景色。

    白沢渓谷駅から川村駅間の最高地点は名古屋市街が俯瞰的に眺められるゆとりーとライン屈指の景色。

  • 小幡緑地駅手前付近の景色。

    小幡緑地駅手前付近の景色。

  • 小幡緑地駅に到着前地点を快走するガイドウエイバス。

    小幡緑地駅に到着前地点を快走するガイドウエイバス。

  • 間もなく高架の専用軌道区間が終わり「モードインターチェンジ」遮断機前で停車。案内輪を収納し、遮断機が上がると進行し一般道に入る。

    間もなく高架の専用軌道区間が終わり「モードインターチェンジ」遮断機前で停車。案内輪を収納し、遮断機が上がると進行し一般道に入る。

  • 高架の専用軌道区間終点の小幡緑地駅。守山スポーツセンターに隣接。

    高架の専用軌道区間終点の小幡緑地駅。守山スポーツセンターに隣接。

  • 小幡緑地駅敷地内にある名古屋ガイドウエイバス本社社屋。ダイヤの遅れや事故がないかを確認する「運転指令室」がある。

    小幡緑地駅敷地内にある名古屋ガイドウエイバス本社社屋。ダイヤの遅れや事故がないかを確認する「運転指令室」がある。

  • 竜泉寺口の交差点を右折し、これから一般道に入るガイドウエイバス。

    竜泉寺口の交差点を右折し、これから一般道に入るガイドウエイバス。

  • モードインターチェンジの遮断機を通過し、進行すると一般道(県道15号名古屋多治見線)を走行。

    モードインターチェンジの遮断機を通過し、進行すると一般道(県道15号名古屋多治見線)を走行。

  • スーパー銭湯の元祖「竜泉寺の湯」を車窓から眺める。

    スーパー銭湯の元祖「竜泉寺の湯」を車窓から眺める。

  • 対向車線のバス停で停車中の大曽根行きバス。

    対向車線のバス停で停車中の大曽根行きバス。

  • 中間の折り返し駅中志段味のバス駐車場。

    中間の折り返し駅中志段味のバス駐車場。

  • 東谷橋手前では名古屋市バスとすれ違い。

    東谷橋手前では名古屋市バスとすれ違い。

  • 一級河川の庄内川を渡り、間もなく終点の高蔵寺駅。

    一級河川の庄内川を渡り、間もなく終点の高蔵寺駅。

  • 大曽根駅から約40分でJR中央線の高蔵寺駅に到着。終点高蔵寺駅で停車中のガイドウエイバス。

    大曽根駅から約40分でJR中央線の高蔵寺駅に到着。終点高蔵寺駅で停車中のガイドウエイバス。

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