古きよき移民街・ポーランド人街とウクライナ人街＆エスニック料理の店紹介散策～2016夏・アメリカ＆カナダ、エスニックタウン巡り(11)

2016/08/14 - 2016/08/14

2016年8月5日～18日
アメリカ＆カナダ、北米エスニックタウン巡り
羽田→北京→JFK→モントリオール→ケベック→LGAからのNY滞在

大統領選を控え、先行き不透明なアメリカ情勢。そして年末のイラン行きを前にして、イラン入国者はアメリカ入国時にビザが必要、という面倒な法律が成立。。。
イラン行きの前にかねてから行ってみたかったNYのエスニックタウン巡りを決行、AirB&Bでブルックリンのアパートメントに滞在して、NY各地のエスニックタウン&宗教施設を訪問。

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8月14日(日)
ニューヨークに来てからは、初日のユダヤ人街、2日目のバルカン移民&旧ソ連移民街、3日目のサンセットパークの中華街&ラテンアメリカ街→ベイリッジのアラブ人街めぐりと、ブルックリン＆クイーンズの移民街めぐりの毎日。

この日は朝からNYの鎌倉ことフラッシングへ行き、世界最大級のチャイナタウン&インド寺×2(ヒンディー教寺院マンディルとシク教寺院グルドワーラ)の祭事に参加。ぐったりエネルギーを使い果たしつつ、祭事で別のエネルギーが注入された感…笑。
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その足で夕方から、東スラブ祭りと称してポーランド人街のあるグリーンポイントと、ウクライナ人街のあるイーストヴィレッジを訪れました。
どちらも1890年代くらいから発展してきた移民街で、ウクライナ人もポーランド人も混ざって移植してきたようです。
イーストヴィレッジの方はほぼ廃れていて面影を残す程度でしたが、ポーランド人街のほうはばっちりポーリッシュな雰囲気でした。どちらも古くからある由緒正しいコミュニティですが、その移り変わりや廃れ具合もまたリアルなニューヨークの一面なんだと感じさせられました。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: エアカナダ 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

8月14日
フラッシングから、NYメトロを乗り継いでGラインのgreenpoint ave.にて下車。ここからポーランド人街が広がっています。
https://goo.gl/maps/tNC2Bm8eSRo

グリーンポイントアヴェニュー。大きなポーランド系カトリック教会がランドマーク的存在。

さっそくポーランド語の看板がお出迎え。

街のそこかしこがポーランド語の看板だらけ。

ポーランドベーカリー屋とギャラリー、本屋が入った複合ビル。装飾もステキだ。

ポーランド語の本屋さん。日曜だからか残念ながらクローズしていた。

このポーランド人コミュニティは、およそ120年前ほどから発生したと見積もられています。なかなか年季がはいっている。

そのためか、老人ケアセンターなど年配の方向けの広告もよく見られた。

もちろん小さな子供向けのコミュニティの広告もあり。規模は巨大ではないが、それなりの大きさを保っているようだ。

コミュニティ同様、建物も年季の入ったものが多い印象。

ポーリッシュ×スラヴィック系の銀行。
ポーランド人のみならずスラブ系の人々も対象にしてるのは、昔ポーランドは国が分割されていたことにちなむのかもしれない。

遅い時間だったのでほぼ売り切れてて盛況のほどがうかがえた。

OLD POLAND BAKERY
オールドポーランドベーカリー
いかにもオーセンティックなポーリッシュのパンが売ってそうなお店。

遅い時間だったのでほぼ売り切れてて残念！でも盛況のほどがうかがえます。

一見普通のオーガニック系スーパーに見えて、経営はポーランド人という。いいですね。

中にはポーランドのお酒がズラリ。ウォッカにサクランボのお酒も！そして下段には何故か日本酒が笑

ポーリッシュ薬局発見。もちろん突撃してみる。

とりあえず表示は映画だけど、品物はほぼポーランド製品。ハーブ系がなかなか品揃えが良かった。

そしてこの界隈にあるポーランドスーパーが凄かった。品揃えが半端ない…

入口を入ると、ポーランド語の看板にポーランド製の食材が左右からお出迎え。

ポーランドといえば豊かな自然。ジャムがズラリと並ぶのが圧巻！

ベリー類が特に充実。100%ポーランド製。

おなじみクノールのスープの素。ジュレックやらボルシチやらのポーランド的スープの素にトキメク★

缶詰もまたお国柄が出るところ。色々面白いのがありました。

一番カオスだったのが、"コーカサス風サーディン"。ポーランド人の考えるコーカサスのイメージって…笑。
こちらはお買い上げ、帰国後に知人宅で味見するとチョイ辛めのトマト味でした。

乳製品も豊富。バターにヨーグルトにその他諸々。美味しそうだー！

スパイス類。こちらは流石にポーランド製ではないけれど、パッケージング会社はポーランド系。

そしてフレーバーティーやハーブティーも豊富。本国でも買いましたが、こちらでもお買い上げ。香りが強めでいい感じに異国感出てます。組み合わせも苺とルバーブとか。

最後にポーランドといえばこの一品！ハチミツは欠かせないですね。ポーランドのハチミツは甘くて濃くて美味なイメージ。本国でも美味でした。

色々買い込んだのち、外歩きに戻ります。
ポーリッシュフードのレストランも何軒も並んでいた。一番人気のこちらkarczma、17時という微妙な時間だけどなんと行列ができててビックリ！
https://www.yelp.com/biz/karczma-brooklyn

メニューを見るとピエロギやボルシチなど。ウクライナも多少入っていた。ポーランド-ウクライナ-リトアニアの辺は歴史的に国境が移動しているため、お料理は一部共通してるところがある。

もう一つ人気のレストラン、CHRISTINA'S(クリスティーナズ)も、席が埋まってて盛況でした。
https://www.yelp.com/biz/christinas-brooklyn

メニュー表。ポーリッシュアメリカン料理ということで、コテコテのポーリッシュと肉的なアメリカ料理が合わさった感じ。これぞ移民街ならでは！

その中でもお手軽には入れそうなポーリッシュカフェを発見！その名もポルカドット。内装も名前もカワエエ…(≧∀≦)
https://www.yelp.com/biz/polka-dot-greenpoint

黒板のメニュー表示もカワエエ。入店を即決！

木の作りが温かみのある店内。そしてやはりふんわりとかわいい雰囲気です。同じくグリーンポイントにある乙女ベーカリーのBakeriにも似た雰囲気。

ケースに並ぶお手製のお惣菜が美味そう！間違いない感じ(´∀｀)

綺麗なスラブ美人女性２人組がキッチンとキャッシャーを担当。惜しむらくは、この方々の愛想の無さ…。スラブ系の店員ってなんであんなに愛想ないの…。そして残念すぎる。それ以外は100点満点のお店なのに。
後述のウクライナレストランのウェイターも同じく愛想無くてビックリ。これだから東スラブ人は…（偏見）

本当にかわいい内装なのに勿体無すぎる…がんばれポーランド人。

白木のテーブルもセンス良く、こんなお店が日本にもあったらなあと思う。甘すぎず、かといって冷たすぎず。

いちご水やレモン水など。フレーバーウォーターのディスプレイも抜群！美味しそうでかつ素敵。容器が店の名前のとおり、ポルカドットなのもまた◎(*´∀｀*)

メニューを見るとピエロギなどもあるみたい。胃袋いくつあっても足りない系や…

メニュー構成はポーリッシュのみのらず近隣諸国のお料理も出してて、そこがまたポーランド的。

頼んだのは、ポーランドといえばコレ！なポンチキ。これ大好きなんですよねぇ。もちろん中身は薔薇ジャムで、いちご水を添えて(≧∀≦)　美味です！

お腹もココロも満たされたところで、再び町歩き再開。最後にポーランド系カトリック教会をまわってみました。

有名どころは閉まっていたため、開いていた聖ジョーンズ教会へ。

教会の食卓開放の広告も、英語ウクライナ語ポーランド語の表記が。

日曜のミサ後だったからか誰もおらず。ステンドグラスが美しい、とても静かな空間でした。

ポーランド人街を十分堪能した後は、イーストヴィレッジのウクライナ人街へ。近年オシャレ化が進んでいるマンハッタンのこの地域は、ブルックリンとはまた違った雰囲気。移民街にありがちな野暮ったい生活感がない。

ここにもいきなりポーランド人的なお店が。やはりポーランド人とウクライナ人、スラブ系として共通の文化があり一緒にいて居心地良かったんだろうな。

教会もポツポツある。
ウクライナ人は正教会なのに対して、ポーランド人はカトリック。その辺りで住み分けがなされている。

ここで一帯を代表する老舗ウクライナ料理ダイナー、ベセルカへ。

ベセルカ (イースト ヴィレッジ店) その他の料理

内装。アメリカンダイナーっぽい雰囲気だけど、ウェイターの無愛想感がスラブ的である。良いのか悪いのか…

アメリカンダイナーっぽいメニューに加え、この店のアイデンティティとも言えるウクライナ料理プレートももちろん健在。コンボプレートと冷たいボルシチなどを頼む。

まずは東スラブな冷たいボルシチと、ベリースープから。ベリースープは甘くて不思議な風味。どちらも夏ならではの味だ。

プレートセットのサラダ。付け合わせのタルタルソースと一緒に。

そして本丸はこちらのヴァレニキ=ピエロギ。餃子の原型みたいな食べ物です。ソテーオニオン、アップルソース、そしてサワークリームを添えて。本国ほどの味ではないけれどほどほどに美味！

最後は別腹なデザート。ウクライナのクリスマスに食べられるkutyaクチャというナッツ類などでできたデザートをチョイス。両側多めでちょっと大味だったので半分はお持ち帰りに。

このお店、ウクライナの移民とともに歩んできたお店なんだなぁと思った。アメリカンダイナー寄りになっても ウクライナの精神は残されており、こんなレシピ本も出ている。ごちそうさまでした。

最後にウクライナ正教会へ行って、イコンに癒されてこの日は終了。やはりステンドグラスよりもこっちの方が落ち着くなぁとおもったり。

同じスラブ系なれど、未だ健在なグリーンポイントと、対称的に縮小傾向にあるイーストヴィレッジ。移民街も時の流れや経済とともに移り変わっていくんだなぁと、改めて思わせてくれる訪問でした。