★街十色～ 石巻 のいろ　 その２ 石巻Dolce Vita篇★

2016/11/26 - 2016/11/27

今年春頃、ある雑誌で
「石巻はローカル菓子の秘境」の一文を見た瞬間、

え？本当？行きたい！！

確かにその記事の横には
今まで見た事無いお菓子が美しく並んでいて
その写真に釘付けになりました。
石巻に行く事になったら絶対お菓子！と
心に決めていたローカルスイーツ巡りです。

エリア 石巻(宮城)

• 旅行の満足度: 5.0

• 旅行の手配内容: 個別手配

JR石巻駅前で車を借りて
まず一件目、駅ほど近くの『萬楽堂』
パンとお菓子のお店です。

各地のパン屋オリジナルのパンは
パッケージ共々、今後
もっと攻めて行かねばなるまい。

カツ厚すぎだし、焼きそばは挟み過ぎだし、
もうこの太っ腹感、たまらない。

地元産のホヤ（海鞘）を使ったマドレーヌ。
試食もあって、イチオシ。

移動販売の可愛い車も店舗前にありました。

『萬楽堂』で買ったもの。
スライスパン 角つけピーナッツ ￥162
購入後車内で即消費。本当に角つけでした。

ショッパーに、

お店オリジナルの紙袋も可愛い。

ホヤマドレーヌ ￥150
粉末で入っているので、ホヤ風味
(磯っぽい香り）は特に感じず。
少し濃厚（←ホヤ効果？）な美味しいマドレーヌです。

黄金ごまゆべし ￥120

ごまがたっぷり入ったゆべしでした。
地元石巻の方々に長年愛され続けているそうです。

三元豚カツサンド ￥324
この厚さは買わずにはいられないでしょ。

左は確か今週おススメのパン的なネーミングの
イチジクとくるみのパン、￥300くらい。
休み明けの会社で美味しさを噛み締めた。

石巻立町復興ふれあい商店街、
先程の『萬楽堂』さんからすぐ。

『萬楽堂』さんも昨年まではこの仮設の商店街に
店舗を構えていたそうです。

二件目はこのふれあい商店街内の
『佐藤ちゃきん屋』

店舗前まで行くと移転したとの貼り紙が。

移転先も近い様なので、すぐ行きますか。

よいしょ。

「製あん所」って、改めて見てみると
なんて素敵な日本語！

「どちらからいらっしゃったの？」の言葉に
思わず「東京から来ました、今仮設の方に行ったんだけど、
雑誌見て来ました、美味しそうで、どうしても食べたくて、」等々。

一方的に捲し立ててしまった私に対して
お母さんの「あらー、ありがとうねぇ」が沁みて沁みて…
いえいえ、こちらの方がありがとうですって。

『佐藤ちゃきん屋』さんはこのちゃきん一本で勝負するお店、
10個くらいなら一人でぺろりといけます。

石ノ森萬画館を堪能後、魚市場へ。

石巻市 魚町 1-8 石巻漁業協同組合　仮設店舗 １F

斎太郎食堂

市場内なのでもちろんお仕事の方が多いですが、
観光客や地元の小さなお子様連れの家族もいて
入りにくい感じは無いです。

ビジターらしく豪華な刺身定食にしてみました。

もっとリーズナブルな
日替わりの刺身定食（刺身の種類が
抑えめの分、すごいボリューム。）
もあります。写真のこれは豪華版。

厚切りで山盛りで、幸せでした。

定食に就いていた、謎のデザート。
何なのか未だに謎。

その後、日和山公園へ。

ここでも案内図に描かれているのは
石ノ森キャラ。

オールドスクールなお土産物屋さん。

公園から見える海。

あの日雪の降る中、近くの工場から
白衣のまま避難して来た人達の写真と
その後眼下に広がった惨状の説明文。

何度も説明文を読んだり、
今は全く静かな海を眺めたり。

背後に何かの気配を感じ、
振り返るとゴロゴロ・・・。

やってきた。

日和山公園にある鹿島御子神社のにゃんこ。
くつろぐ頭部にちょうど鳥居が。

冷え込む、との予報に反し穏やかで暖かです。

オシャレな手水。
アイビーを巻かれた龍は初めて見た。

ほっぺが赤い狛さん。

左半分 お稲荷さん。

こちらは縦に長い狛さん。

お守り売り場・・・さっきのにゃんこ、
絶対ここでも、我が物顔で寛いでるよね！
この抜け毛の感じ！絶対ここでゴロゴロしてる^^

大学生と七五三の群れ。

日和山公園、山側。旧北上川と
中州にあるドーム型の建物が石ノ森萬画館です。

好きな山頭火の碑もあった。

下山して三件目『笠屋』

こちらのイチオシローカル菓子は
こけし味噌パン。

こけし味噌パン暖簾。

「がんづき」という、ういろうに少しばかり似た
お菓子もあり。（手前）
岩手、宮城中心の東北のお菓子だそうです。

こけし味噌パン、頭部バージョン。
パン、というか、柔らかいクッキーの様な、
ちょっとボウロの様な、うーん、
やっぱりオリジナルなローカル菓子なんだな。
顔は手描きで、目はレーズン、一人一人表情が違います。
ちょっと泣きぼくろの様にもなって、セクシー。

こけし味噌パン、フルレングスバージョン。

袋を留めるのに使われているマスキングテープも
こけし柄でした。かわいい。

旧北上川から北上川沿いに、遡って。

この辺りは『日本の音風景百選』に選ばれた
「北上川河口の葭原」が広がっています。

石巻市北上町十三浜字追波　　釣石神社

追波湾の入り口で、津波の爪痕が
まだ色濃く残っていました。

真新しい社殿。

御神体の石が幾多の災害でもビクともしない為
受験の神様として有名だそうです。

石の横の階段、色が変わっている辺り（白っぽい部分）は
津波後に修理されたみたい。

その白い部分の何段も上に
津波到達の印が。

奥之院の狛さん。

津波の被害が甚大だった為か、
大規模な河川工事を行っており
ダンプがひっきりなしに往来していました。

葭原も埋め立てちゃうのかな。

上に雲が厚いので
太陽より下が夕焼けの旧北上川。

石巻の市街地に戻って来ました。

『ふしみ屋菓子店』こちらも
商品はゆべし一本で勝負するお店。

お店のカウンター奥に祀られた七福神、
一番右にはショッカーが。さすが石巻。

日持ちするのでお土産用に箱で
２０個入りを買ったのですが
あまりに美味しくて全部食べてしまいました。

旅行後思い出しては「送ってもらおう」
と呟いています。

五件目『甘陣本舗』

おやつにも、何なら食事にもなる
赤飯まんじゅう。
私が行った時は「６個入りの箱を２０個」と
予約して行くお客さんがいました。

最後は『菓子の三平』

オーナーさんは航空ファンの様子。

政府専用機（千歳基地所属）もあったから
自衛隊機が特に好きなのかな。

いわゆる「洋菓子店」のこのラッピング文化も
後世に伝えて行かねばなるまい。

大好きイチジクのタルト。
クリーム欠けたのはご愛嬌。
（取り出す時箱に付けてしまって…ゴメンナサイ）

三平さんは「ポンポコタヌキ」という
バタークリームの可愛いオリジナルケーキがあるのですが
私が行った時は残念ながら売り切れ！大人気！

ところで今回「たぬきの形をしたケーキ」を探して
日本全国、時には海外まで旅する人のブログを発見し、
世界には本当に凄い人、素晴らしい人がいる事を再確認。

念願だった石巻のローカルスイーツ巡りを
無事終え、石巻での晩餐。

石巻駅から徒歩２分程、『うわぬま』

お店の前のメニュー表だけでもう
美味しい事がよく分かるお店。

豪華なお通し。

石巻と言えば！この時期！牡蠣！牡蠣ですよ！

クジラと金華鯖の炙り〆鯖。

白子の天ぷら。

政敵がいる場合「白子大好き」って言うと
「セクハラ発言です！」とかなるから気を付けな、
というアドバイスを昔頂いたのですが、そんなバカな。
いや、そもそも政敵がいる様な素敵な仕事してないし。

地酒をもっきりで。

山田錦100％使用の日高見。

どんこ肝たたき　

石巻焼きそばで〆ました。
あーー全部美味しかった！！美味しかった！！

一駅だけ仙石線に乗って、

オヤスミナサイ、明日は田代島です。