団塊夫婦のヨーロッパ絶景の旅・2016秋ー「天空の城」ホーエンツォレルン城を見下ろす山へ

2016/10/13 - 2016/10/14

2016年の紅葉を巡る旅は、日本の立山黒部アルペンルートを皮切りに、カナダかイタリアのフネスかさんざん迷った末に、ヨーロッパのドイツ、オーストリア、イタリア、チェコの紅葉を見る旅に決定。出発1週間前に航空券をとり、黒部から帰って3日後に出発するという、あわただしい出発となりました。紅葉は天気次第なので、天気予報の快晴の日をフネスにあてることが難しく、天気は快晴なるも、紅葉は若干早すぎ。その代り後半の南ドイツからドレスデンまでの道はまさに紅葉（実際には黄葉）街道。思いのほかすばらしい黄葉を堪能することができました。
その４は、バーデンバーデンから再びレンタカーを借りて、黒い森をぬけ、ホーエンツォレルン城の麓のホテルに一泊し、翌日は城を見下ろせる向かい側の山に登り、紅葉越しの城を遠望したときの旅行記です。（表紙写真は、山の上に建つホーエンツォレルン城）

今回の旅の全旅程は以下の通り。

10月11日　成田ー＞フランクフルトー＞リンブルク（泊）
10月12日　リンブルク（レンタカー）－＞フロイデンべルクー＞ケルン（泊）
10月13日　ケルンー＞バーデンバーデン（レンタカー）－＞ヘッヒンゲン（泊）
10月14日　ホーエンツォレルン城ー＞リヒテンシュタイン城ー＞フッセン（泊）
10月15日　ノイシュヴァンシュタイン城ー＞ミッテンヴァルトー＞シュタイナハ（オーストリア）（泊）
10月16日　シュタイナハー＞フネスの谷（イタリア）（泊）
10月17日　フネスの谷ー＞アホルンボーデン（オーストリア）（泊）
10月18日　アホルンボーデンー＞オーバーアマガウ（泊）
10月19日　ガルミッシュパルテンキルヘンでレンタカー返却後、鉄道でレーゲンスブルクへ（泊）
10月20日　レーゲンスブルク（レンタカー）－＞ドナウ河畔ー＞プフレイムド（泊）
10月21日　ナブブルグ見学後、チェコへ。マリアンスケラズーニエ経由で
　　　　　再びドイツ側のオーバービーゼンタールへ（泊）。
10月22日　再びチェコに入り、ジェチンを経て、エルベ川沿いをドイツ側に入り、ケーニヒシュタイン要塞見学後バードシャンダウへ（泊）
10月23日　ザクセンスイス国立公園ー＞>ドレスデン空港(レンタカー返却)。ドレスデン市内見学後、バスでプラハへ（泊）
10月24日　プラハー＞（パリ経由）－＞成田着（10月25日）

エリア ドイツ

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホーエンツォレルン城はドイツの3大名城の一つとして数えられ、海抜８５５ｍの円錐形の山の上に建てられていることから、「天空の城」として知られている。11世紀に建てられ1423年に破壊された後は、フリードリッヒ・ウィルヘルム４世がプロイセン王になる前に再建されたそうだ。私達は、2005年のヨーロッパ旅行で初めてこの城を訪れたが、初期のデジタルカメラだったため、あまり満足の行く写真は撮れず、今回紅葉の時期に合わせて二回目の訪問となった。訪れた時期は紅葉には若干早すぎたようで、残念だったのだが、手前の森は若干黄葉しはじめていた。

バーデンバーデンでレンタカーを借り出し、黒い森を抜けてホーエンツォレルン城のあるヘッヒンゲンまで向かう途中、思いがけず綺麗な町に遭遇した。後で調べたらHorb am Neckarという町だった。

旅行3日目（10月13日）、ケルンから列車移動してバーデンバーデンには昼に到着。駅にユーロカーのオフィスがあると思って、予約を入れておいたのに、実際はタクシーで行く羽目になった。駅へはチェックインを済ませた予約客のみ配車することを告げられた。ともあれ借り出された車はまたもやミニクーパーのオートマ。希望していたのはマニュアルの一番小さな車だったが、普段乗っている車より少し大き目だった。

カーナビに目的の町ヘッヒンゲンを入れたら、通る予定だった黒い森とは反対方向のカールスルーエに行く高速に入ってしまった。仕方なく高速を出てから、もう一度黒い森の近くの地名を入れ直して再出発。おかげで30分くらいロスしてしまった。再出発すると、今度は無事バーデンバーデンの町を走ることができた。写真はバーデンバーデンの街並。

少しは紅葉しているが、まだまだだ。

家の壁に面白い絵が。

黒い森の中の道。黒い森と言うだけあって針葉樹が多く、紅葉はほとんど見られなかった。しかも森というので、高低差がない道を走るのかと思っていたら、峠越えのような道を走るはめに。わざわざ遠回りした甲斐がなかった。無駄な労力と時間だった。

このあたりは高度が高く見通しがよかった。

ようやく黒い森の出口の町フロイデンシュタットに着いた。

沿道にはちらほら紅葉も。

道路からの整然と並んだ家並みの遠望。いかにもドイツらしい風景だ。

畑には菜の花のような黄色い花の絨毯。紅葉と菜の花は日本では見かけないが。

やがて教会の尖塔が見えてきた。

坂を登り、かわいい街をぬける。

広場は工事中だったが、ここにも趣ある木組みの家があった。

町をぬけ、町を見下ろすところに差し掛かったので、車を止めて撮影。すばらしい眺めだった。予期せぬ光景に少し興奮した。名も知らない町でもこんなにすてきなところがあるのだから、ドイツは奥深い。帰ってから調べたら、Horb am Neckerという町だった。

教会を拡大して。

背後の山は色づき始めたばかり。

町全体。

教会を中心にバランスよく家が配置されているのには、驚きだ。誰が考えてこのような街づくりをしているのだろうか？

パノラマで(画像をクリックしてください）。

フロイデンシュタットからヘッヒンゲンまでは、かなり複雑なルートだったが、カーナビの誘導で迷わずに走れた。ヘッヒンゲンが近づくと、立派な整備されたハイウェイを通った。

ヘッヒンゲンの手前で見かけた教会。横の木はきれいに紅葉していた。

正面には、お目当てのホーエンツォレルン城が見えてきた。

今夜のホテルは、ヘッヒンゲンの郊外で、お城のすぐ下にあるGasthof Hotel Lowen。ヘッヒンゲンの町に立ち寄り、水を買おうとしたが売っているところが見つからず、引き返してホテルへの道を入る。道沿いからはお城が目の前だ。

ただし、夕方で逆光なのでぼんやりとしか見えない。

さらに拡大するも状況は同じ。明日の朝に期待。

これは、2005年の夏に来たときの写真。お城の形が上の写真と似ているので、似たような場所から撮ったのかもしれないが、どこから撮ったのかほとんど記憶がない。当時のデジタルカメラは初期のものだったので、お城を拡大撮影しても、まともな写真にはならなかった。

同じく2005年のお城の写真。お城の内部も見学したはずだが（ドイツ語ツアーだった）、内部の撮影はできなかったので、内部の様子に関してはほとんど印象がない。

ホテルの部屋。ベランダからは、お城が一望できた。

ベランダから見たお城。日は落ちていてほとんどシルエットだ。

夕食はホテルのレストランで。

ドイツに来てはじめてのディナー。サラダバーと牛肉と豚肉のカツレツ。ボリュームたっぷりで満足。今日の走行距離は161.3キロ。

旅行4日目（10月14日）、今日は朝から晴れている。期待できそうだ。

朝食。ドイツはどこもメニューが豊富でおいしい。

朝食を食べたレストランの中。

チェックアウト前に、部屋から再びお城を撮影。

朝は順光なので綺麗に撮れた。

拡大して。

塔も拡大して。

9時前にはホテルをチェックアウト。今日はフッセンまで走る予定。今日の道程も長い。

ホテルの玄関にはかわいい人形が置いてあった。

ホテル近くにかわいい教会を発見。形がいままで見たことがないくらいかわいい。

ホーエンツォレルン城を見下ろすことができる山は、Raichbergといい、Onstmettingenという町を通り過ぎたところにあるらしい。山の近くにホテルが1軒あることがわかっていたので、そのホテルの住所をカーナビにセットして走る。

途中の紅葉。

Onstmettingenの町の中。かなりの山道を登った先にあり、意外に標高が高いところにある町だった。

さらにRaichbergへの分かれ道を登る。

目的のホテルに到着。そこはバスの終点にもなっていた。時刻表を見ると1日4便程度はあるようだった。ヘッヒンゲンの駅から出ているが、5月1日から10月16日までの運行。

ホテルの先のなだらかな歩道を歩き始めると、見張り塔のような建物に遭遇。

ドアが開いていて中に入れた。入場料が0.5ユーロと書いてあったが、だれもいなかったので、階段を上っててっぺんまで上がってみた。

展望台からの眺め（画像をクリックしてください）。お城はどこに見えるのか？実際にはお城の方向とは反対側を見ている。左下に見えるたてものが先ほどのホテルレストラン。

反対側に周るとお城を発見！　ただあまりにも遠く、下のほうは樹木に隠されていた。昔はもっと見えていたのだろう。

それでも拡大して撮影。

目いっぱい拡大してみると、確かにホーエンツォレルン城だ。

展望台から降りて、さらに空地を奥のほうに歩いていくと、ベンチが置いてあるところに出た。

ついに目的のお城を見下ろす展望所に着いた。

展望所からの全景。

手前の山の木々はきれいに紅葉していた。

右側にはヘッヒンゲンの町が広がっていた。

少し拡大して。

さらに拡大して。きれいな円錐形の山の上に建てられていることがわかる。雲海の上に見える城がすばらしいとか。見てみたいものだ。

撮影している間、太陽がでてきて紅葉がきれいに見えた。その後何度も日が差したり、曇ったりしたので、その度に撮影し直すことになり、なかなかその場を立ち去りがたくなった。

この位拡大すると、城の様子が良くわかる。

しつこいようだけど、さらに拡大。

右側奥にはヘッヒンゲンのきれいな街並みがみえた。

ほんとうにドイツの家は色と形が統一されていてきれいだ。

手前に赤い実のなる木をいれて撮影。

拡大して。

引いて撮影。

一段と日が差したとき。絵のような風景だ。

すばらしい風景をバックに記念撮影。そのうち外国人のカップルがやってきたので、場所をゆずることに。

再びこの空地をホテルの方向にもどる。

再びホテルレストランの前に戻ってきた。今はシーズンオフのせいか、閑散としている。

ホテルの前にはトレッキングルートが貼られていた。夏には大勢の人で賑わうのだろうか。

本来の駐車場はこの道のはるか下のほうにあるのだが、私達は空いていたので、ホテル横の駐車場に止めさせていただいたのだった。下から歩くとかなりかかりそうだ。

Onstmettingenの町に戻ってきた。まだ10時15分。これから向かうのはリヒテンシュタイン城。どんな絶景が待っているか？楽しみだ。（その５に続く）