アートを巡る旅　in ドイツ　18日目‐２～ディンケルスビュール～

2015/06/30 - 2015/07/21

ロマンチック街道バスで南下して、この日の宿泊地、ディンケルスビュールへ。
バス移動中、爆睡。友人に起こされ、道聞いて。と、(ローテンブルクの事があってか、バーゼルからの積もり積もった不満か…）厳しいことを言われ、寝ぼけながら、バスを降りてすぐ、テラスのテーブルセッティング中のお姉さんに、町の中心地はどちらか聞いたら、睨まれながらつっけんどんな言い方で教えられ、目が覚めました。お仕事中だものね…。不機嫌ながらも教えてくれたので、とっても良い人です。
ディンケルスビュールの街歩きの旅行記です。


この回は、７月１７日(金）の旅行記。

主な訪問地：ディンケルスビュール

エリア ディンケルスビュール(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 観光バス 徒歩

道が石畳で、スーツケースを持ちながらホテルを探すのは大変だと思い、友人にスーツケースを見ていてもらい、先に、ホテルの位置を確認しに来ました。
なかなか、スーツケースを持っての移動は大変な街です。

かわいい鉄の看板のある、かわいいホテルです。１階がイタリアンレストランになっています。

ホテル レストラン ピアッツア ホテル

素敵なマダムが迎えてくれて、チェックイン。ホテル名通り、イタリアンマダムっぽい。上の階だから、スーツケース運ぶわね、と、私のを持ち上げてくれたのだけど、私は大丈夫ですと言ったら、友人のキャリーバックをこの部屋まで運んでくれました。
シンプルで、清潔な部屋。前日のフランクフルトの部屋がひどかったので、ちょっとテンションあがりました。

ロマンチック街道バスにディンケルスビュールの日本語の地図があったので、それを見ながら街を散策します。

聖ゲオルク教会 (ディンケルスビュール) 寺院・教会

Marktplatzのワインマルクト

マルクト広場 (ディンケルスビュール) 広場・公園

奥のがヴォルニツ門
シュタゥフェン王朝時代（12～13世紀)のもので市の４つの門の中で、最も古いものです。14世紀後半に塔が高くされました。鐘塔付きのルネサンスの破風(屋根)は、16世紀のものです。

ヴェルニッツ門 建造物

カラフルな家も多くあります。

Munster St.Georg
聖ゲオルグ大聖堂へ。

とても天井の高い大きな教会です。
1448～99年に教会建築の名人ニコラウス エセラースの設計のもと建てられました。
身廊と側廊が同じ高さのハレンキルへ型で、11本の支柱が身廊の網状のドームと側廊の星状のドームを支えています。

キリストの磔の主祭壇。

天井には、聖母子像。

聖フロリアンかな？ちょっとかわいらしい。

脇祭壇の三位一体祭壇。

好みの彫刻。

こちらにも、聖フロリアン。
家々が密集している街なので、火事があったら大変なことになりそうだものね。

聖セバスチャンの祭壇。

こちらも歴史がありそうです。素敵な彫刻がされています。

一旦外に出て、教会の塔に登ります。1.5ユーロ。

ひたすら螺旋階段。

まだまだ、階段を上ります。

大きな鐘。

木の螺旋階段。

ようやっと、到着。
この緑青の扉が素敵です。

ディンケルスビュール、一望。清々しいです。
赤茶色の統一された屋根が美しいです。塔より高い建物が無いのもまた良いですね。
15世紀までに築き続けられた城壁に取り囲まれています。

カラスの彫刻が街を見守っているようです。

こういう古いのが、ふと、ある感じが素敵です。

セグリンガー門
1648年にスウェーデン軍の攻囲により、破損し、崩壊。1655年にイタリアの建築士アントニオ ドンによりバロック様式で再建されました。

セグリンガー門 建造物

三王(東方の三博士)礼拝堂
1378年にはじめて史料に登場、今日では、戦没者慰霊堂となっています。

Dreikonigskapelle 建造物

中はとってもシンプルでした。

ちょこんとした煙突のようなものが、かわいい。

城壁沿いを歩きます。塔がいっぱい。14もあります。

同じように見えて、実はそれぞれ個性的な建物ですね。

Grunerturm

道に祭壇がありました。

こういう所に登りたくなります。

少し高台。

窓辺のレースとブルーの扉がかわいい。

古い普請場の穀物倉庫
どっしりとした木骨家屋。16世紀の初めに市の穀倉として建てられました。

穀物倉庫 ホテル

アーチ状の門があるとくぐりたくなります。

アトリエのようです。

ローテンブルグ門
付け柱の装飾が付いた段状破風(屋根)の門櫓が1390年に造られたもので、塔は16世紀のものです。拷問地下室、三階には牢獄の部屋がありました。

ローテンブルグ門 建造物

外に抜けると、池があります。
囲い池は、防衛施設としての機能があったそうです。

リンゴがたわわ。

ファオル塔(怠け者の塔)と公園管理人の小屋
牢獄つきの怠け者の塔(責務者拘留塔)だそうです。

白いアジサイ。
丁度1か月前、日本でアジサイを見てきたことを思い出しました。

鳥もいっぱいいました。

ローテンブルク門。

ミラーにすっぽりとお家が写っていました。

塀の波の頭が、ちょっとだけ色がついてるのがかわいい。

中でバーベキューをやっていました。
個人宅に見えたので去ろうとしたら、友人は平気な顔で中に入っていったので、私も後ろに付いて入らせていただきました。一人だったら、無理だな…。
ヤギ？羊？の頭が、どんっと置いてあるのを友人が見つけ、そういうのが苦手な私は、ぎゃ～と、逃げました。

奥は、時代が遡ったような不思議な空気が漂っていました。
(ヤギの頭を見る前です）

ワインマルクトに戻ってきました。
友人は、提出しなければならないレポートを書きたいというので、一旦、ホテルに戻りました。
私は、明日のバス停の位置の確認をしつつ、もう少し街歩きをします。

楽器を持った人たちが。これから何か演奏するようですね。

そう、ちょうどこの日から、キンダーツェッヒェ(子供祭り）でした。
ひょっとして、行進とか見られるかな？と期待していたのですが、それは、土日だけのようです…。残念！
この日は、前夜祭っぽい雰囲気でした。この広場でもこの後何か催されるようでした。

Karmeliterkloster
カメリター修道院の聖パウルス教会。1840～43年に建てられました。

ひっそり描かれた壁画。

ネルトリンガー門/市製粉所
1400年ぐらいのもので、段状破風は16世紀のものです。
奥のは14世紀に造られた城塞のような市製粉所。今は3D博物館になっています。

ネルトリンガー門 建造物

中世の格好をしたお兄さん。

Salwartenturm

アスファルトの道、発見！
この道ならスーツケースもコロコロできます。

Bauerlinsturm
ヴォルニツ川の岸辺にある市の象徴です。
16世紀に造られた独特な木組みの段層、急こう配な切妻屋根の塔。
名付け親は、塔の監視人と製皮工のハンス ボイァーリング。

農家の塔 建造物

Henkersturm

ヴォルニツ川からの疎水。
少し小雨が降りだしました。ドイツでの雨はブレーメン以来。
でも、傘を差さなくても大丈夫な程度で、すぐに止みました。

Dreigangsturm

バス停の場所が、イマイチわからず…。
お掃除に来たおばさんがどうしたの？と話しかけてくれ、ネルトリンゲン行きのバス停はどこかと聞いたのだけど、どうも英語はさっぱりわからないとの事で、メモを見せようとしたのだけど、英語は分からない、分からないと、後ずさり…インターネット、インターネット(で調べなさい)と繰り返し言うのみで、結局わからず…。でも、物凄く心底心配してくれていたのは、よ～く分かったので、お礼を言ってその場を去りました。

子供たちが、きゃっきゃ、自転車に乗って通りすぎていきました。

18時をまわったので、そろそろ良いかなっと、友人を呼びつつ休憩もかねてホテルに戻りました。

ホテルから出ると、何やら行進が！
そうだった、広場では何をやっていたんだろう？バス停探しで、忘れていました。

若い子？だけでもないけど、主に若い子たちがカップルになって、行進して行きました。

このグループは、おそろいのスカートがあって、なかなかかわいい。

ちょっとだけでも、お祭りの雰囲気を感じられて良かったです。

さっきのお兄さんとは違うのかな？チューバのお兄さんも増えてました。

もう一度、先ほどとは違う遠回りルートでバス停を探しに行きました。

おばさんに話しかけられた場所のすぐそばにありました…。
なぜ、分からなかったのだろうってぐらい、すぐそば。

おなかもすいたので、夕食のレストラン探し。
本当は、キンダーツェッヒェの前夜祭のようなビール祭りを少し離れた城壁外の広場でやるというのを聞いていたのだけど、ほぼ4時間半歩きっぱなしで、もうくたくただったので、断念。
私はホテルのイタリアンでもよかったのだけど、友人は、ドイツ料理！との希望だったので、おいしそうな、そこそこ賑わっているところを選定するために、行ったり来たり…。もう、へろへろ。

30分かかって選んだ大賑わいのレストラン！意外と久々のドイツ料理！
というか、ちゃんとしたドイツ料理、最初のデュッセルドルフ以来かも…。
なんてこった！！この旅、あまり食にはこだわっていませんでした。疲れで、ほぼ思考停止状態だったので、ドイツ料理にこだわってくれた友人に感謝です。

のどが渇きすぎて、食事が来る前にビールをほぼ飲み干してしまった…。

ということで、もう一杯！斜め前のお兄さんたちが飲んでいたのがおいしそうだったので、指さしてあれと同じのと頼みました。おいしかった！！
前の席に座っていたおじ様おば様軍団が、集合写真を撮ろうとしていたので、撮ってあげたら感謝してくれて、少し交流。カールスルーエから旅行に来たとの事でした。行きたいと最後の最後まで悩んで諦めたところだな～、面白そうな美術館があるんだよね～というのが話せれば尚更良いのにな…と思いながら、何だか楽しい夕食の時間になりました。

夜警ツアー。ゲオルグ大聖堂から21時スタートです。
ディンケルスビュールのツアーは無料なので、ドイツに来る前まではぜひ参加しようと思ていたのですが…。
夜と言っても明るいのでね。
それに加え、歩き疲れてへとへとだったので参加しませんでした。

ディンケルスビュールの夜警ツアー アクティビティ・乗り物体験

この旅行記へのコメント （2）

• sanaboさん 2017/03/16 19:02:31

  はじめまして

  zyuyumさん、はじめまして
  
  ご訪問、ご投票をいただきまして、ありがとうございました。
  
  ドイツ在住のご友人とドイツをゆっくりと周られたのですね。
  今日は、オーバーアマガウとディンケルスビュールの旅行記を
  拝見させていただきました。
  
  2012年秋にバイエルン地方からロマンティック街道周辺を旅行しましたので
  どちらも大変懐かしい街で、楽しく旅行記を拝見しました。
  
  ところで山羊の頭ですけど、もしかしてバーベキューのお肉となった
  ヤギちゃんの頭だったのでしょうか？＠＠
  
  またお邪魔させていただきますね。
  これからもよろしくお願いいたします^^
  
  sanabo

  zyuyumさん からの返信 2017/03/17 09:24:05

  はじめまして

  sanabo さま
  
  こちらこそ、投票してくださったのにもかかわらず、何のお礼も言わず、大変失礼いたしました。
  ようやくドイツ旅行記を書き終わることができ、今まで、いいね　を押してくださった方々の旅行記へ訪問しています。
  (影響されやすい性格なもので、途中で見るのは抑えていました）
  
  どの方の旅行記も面白く、素敵な旅をされていて、やっぱり、途中で見なくてよかったなぁと思いました(^_^;)
  今、少しへこんでいます…。
  
  光の祭典、素敵ですね！私も、リヨンの光の祭典にいつか行ってみたいのです！！
  まだ、sanaboさんの旅行記へは、プロジェクションマッピングの物しか見られていませんが、これから、ドイツ旅行記等々、ちょくちょくおじゃまさせていただきます。
  
  
  
  > ところで山羊の頭ですけど、もしかしてバーベキューのお肉となった
  > ヤギちゃんの頭だったのでしょうか？＠＠
  
  おそらく…そういう雰囲気の、解体上手そうな、本気で中世の営みをしていそうな方々でしたので、敷地中に入るのを躊躇したところはあります…。ヤギの目と合って、ぎゃ〜〜っと、ダッシュで逃げました。
  
  
  
  メッセージ、ありがとうございました。
  
  zyuyum