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早朝にテンテナを出発してランテパオに到着した頃には日が沈んでいました。<br />長距離移動になるので途中の町で1泊する予定でしたが、予定を繰り上げてのトラジャ到着です。<br />トラジャでは4連泊、ゆっくり観光です。<br />プロテスタント系のキリスト教徒が多数ですが、アニミズム信奉がいまもなお彼らの生活の中核となっています。<br />トラジャは葬式・埋葬の風習が独特なことで知られています。<br />田園風景が広がり人々は穏やかで豊かな暮らしのように感じました。<br />犯罪もほとんどないそうで、市場などの人混みを歩く時でも「スリに注意!」なんて誰一人として私に注意することもありませんでした。<br />ある意味閉鎖されたコミュニティーなので犯罪など犯したらトラジャに居られなくなるんでしょうね...<br /><br />トラジャでは7,8月は冠婚葬祭の季節だそうです。<br />インドネシアのでは6月中旬から7月中旬が学校休暇なのでトラジャを離れている学生たちもこのころに帰省するらしいです。<br />そしてヨーロッパの休暇月でもあるので多くの観光客が訪れていました。<br /><br />自力で観光することは簡単ですが、地元のガイドと一緒のほうがトラジャの珍しい風習や建造物についての話を聞くことができるので有意義な時間が過ごせると思います。<br />特に葬式などは無礼があっては自分が恥ずかしい...何も知らないで親族席に土足で上がる観光客も見かけました。<br />トラジャの人に、外国人観光客についてどう思うかと尋ねたところ「自分たちの文化に興味を持ってくれることは嬉しいし、知らないでやっていることだから構わないよ」と心の広い返答でした。<br />親族には100,000IDRほどを包むか、煙草1カートンを供物として渡し、見学させてもらうほうが良いようです。<br /><br />トラジャ族は「生」と「死」を同等かつ相対的に捉え、両者には密接な関係が存在すると考えていたそうです。<br />「死ぬために生きている」とも言われるトラジャ族の葬儀には大変な費用がかかります。<br />葬式では水牛が生贄にされます。<br />たくさんの水牛を生贄にすることで故人は天国へ行くことができるそうです。<br />喉笛を掻っ切られた断末魔の水牛が吐き出す血を浴びて笑うトラジャの人たちと、それを見てドン引きしているヨーロッパ人観光客...<br />興味深い光景でした。<br /><br />トラジャの伝統的なな家屋(トンコナン)は入り口が必ず北を向いています。<br />なので、その舟形の屋根を見ると方角がわかるのです。

インドネシアの旅★Sulawesi Selatan :: Tana Toraja

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2015/08/06 - 2015/08/08

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旅行記グループ インドネシアの旅

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edan

edanさん

早朝にテンテナを出発してランテパオに到着した頃には日が沈んでいました。
長距離移動になるので途中の町で1泊する予定でしたが、予定を繰り上げてのトラジャ到着です。
トラジャでは4連泊、ゆっくり観光です。
プロテスタント系のキリスト教徒が多数ですが、アニミズム信奉がいまもなお彼らの生活の中核となっています。
トラジャは葬式・埋葬の風習が独特なことで知られています。
田園風景が広がり人々は穏やかで豊かな暮らしのように感じました。
犯罪もほとんどないそうで、市場などの人混みを歩く時でも「スリに注意!」なんて誰一人として私に注意することもありませんでした。
ある意味閉鎖されたコミュニティーなので犯罪など犯したらトラジャに居られなくなるんでしょうね...

トラジャでは7,8月は冠婚葬祭の季節だそうです。
インドネシアのでは6月中旬から7月中旬が学校休暇なのでトラジャを離れている学生たちもこのころに帰省するらしいです。
そしてヨーロッパの休暇月でもあるので多くの観光客が訪れていました。

自力で観光することは簡単ですが、地元のガイドと一緒のほうがトラジャの珍しい風習や建造物についての話を聞くことができるので有意義な時間が過ごせると思います。
特に葬式などは無礼があっては自分が恥ずかしい...何も知らないで親族席に土足で上がる観光客も見かけました。
トラジャの人に、外国人観光客についてどう思うかと尋ねたところ「自分たちの文化に興味を持ってくれることは嬉しいし、知らないでやっていることだから構わないよ」と心の広い返答でした。
親族には100,000IDRほどを包むか、煙草1カートンを供物として渡し、見学させてもらうほうが良いようです。

トラジャ族は「生」と「死」を同等かつ相対的に捉え、両者には密接な関係が存在すると考えていたそうです。
「死ぬために生きている」とも言われるトラジャ族の葬儀には大変な費用がかかります。
葬式では水牛が生贄にされます。
たくさんの水牛を生贄にすることで故人は天国へ行くことができるそうです。
喉笛を掻っ切られた断末魔の水牛が吐き出す血を浴びて笑うトラジャの人たちと、それを見てドン引きしているヨーロッパ人観光客...
興味深い光景でした。

トラジャの伝統的なな家屋(トンコナン)は入り口が必ず北を向いています。
なので、その舟形の屋根を見ると方角がわかるのです。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0

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  • ★お葬式の生贄

    ★お葬式の生贄

  • ★トラジャ族のお墓

    ★トラジャ族のお墓

  • この時期はお葬式が多いとのこと。<br />ヨーロッパからの観光客がたくさん見学に来ていました。

    この時期はお葬式が多いとのこと。
    ヨーロッパからの観光客がたくさん見学に来ていました。

  • そこそこ大き目なお葬式らしく、数頭の水牛が生贄にされます。

    そこそこ大き目なお葬式らしく、数頭の水牛が生贄にされます。

  • 手際よく皮がはがされていきます。

    手際よく皮がはがされていきます。

  • 皮も肉も余すところなく、親族や村の人に分けられます。

    皮も肉も余すところなく、親族や村の人に分けられます。

  • 親族席にあがらせていただきました。

    親族席にあがらせていただきました。

  • 水牛マーケット、結構なお値段です。

    水牛マーケット、結構なお値段です。

  • 豚も葬式の生贄にされます。豚さんは水牛よりは安価。

    豚も葬式の生贄にされます。豚さんは水牛よりは安価。

  • 清潔な豚舎できもちよさそう。

    清潔な豚舎できもちよさそう。

  • 赤ん坊が埋葬されています。

    赤ん坊が埋葬されています。

  • トンコナンの内部

    トンコナンの内部

  • 亡くなった方の生前の姿を人形にしています。

    亡くなった方の生前の姿を人形にしています。

  • ガイドさんのお家に招かれての夕食です。

    ガイドさんのお家に招かれての夕食です。

  • トンコナンに宿泊することができます。

    トンコナンに宿泊することができます。

  • 部屋はこんな感じ、トイレは離れです。

    部屋はこんな感じ、トイレは離れです。

  • 普通のリゾートホテルに宿泊しました。

    普通のリゾートホテルに宿泊しました。

  • 週一で開催される水牛マーケット

    週一で開催される水牛マーケット

  • 水牛の値段は体の大きさに比例します。そしてアルビノはとても高価!

    水牛の値段は体の大きさに比例します。そしてアルビノはとても高価!

  • 豚は生きています、この姿勢にされるとおとなしく寝てしまうらしいです。

    豚は生きています、この姿勢にされるとおとなしく寝てしまうらしいです。

  • 闘鶏もさかんです。みなさん自慢の鶏を持ち寄っていました。

    闘鶏もさかんです。みなさん自慢の鶏を持ち寄っていました。

  • トラジャ名産のコーヒー、ブレンドされていないアラビカ種とロブスター種を買ってみました。<br />値段はアラビカのほうが倍ほど高いですが、トラジャのロブスターは自分好み!

    トラジャ名産のコーヒー、ブレンドされていないアラビカ種とロブスター種を買ってみました。
    値段はアラビカのほうが倍ほど高いですが、トラジャのロブスターは自分好み!

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