2016/07/17 - 2016/07/17
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miharashiさん
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2016年の7月中旬の晴天が続く時期を狙って、スイスなどヨーロッパアルプスのトレッキングに出かけました。旅行期間中は、事前の天気予報よりも天気が良く、7日間晴天続きで、その間毎日トレッキングに明け暮れることになりました。第四部は、エランの谷に続いて、その東隣のアニヴィエの谷を二日間でトレッキングしたときの後半部分の旅行記です。(表紙写真は、思わぬところで見えたマッターホルン)
旅行の全日程は以下の通り。
7月14日 羽田 0:30ー(エミレーツ航空、ドバイ経由)?>13:15 ジュネーブ着(空港でレンタカー借り出し)。
ジュネーブ空港ー(車)ー>エランの谷。 (エヴォレーヌ泊)
7月15日 エヴォレーヌー(車)?>アローラ。アローラ周辺をトレッキング後、車でグイユまで戻り、ラック・ブルーまで往復トレッキング。(エヴォレーヌ泊)
7月16日 エヴォレーヌー(車)?>(アニヴィエの谷)グリメンツ。
グリメンツからロープウェイでCol de Soreboisそば(Contrate)まで上がり、そこからCol de Soreboisまで往復トレッキング。
グリメンツー(車)ー>ツィナール。(ツィナール泊)
7月17日 ツィナールー(車)ー>サン・リュク。ケーブルカーでTignousaへ。
そこからBella Tola小屋を経て、Bella Tola湖まで往復トレッキング。(ツィナール泊)
7月18日 ツィナールー(車)ー>テッシュー(電車)ー>ツェルマット。
ツェルマットからゴルナーグラート鉄道でローテンボーテンへ。
ローテンボーテンからリッフェルアルプまでトレッキング。(テッシュ泊)
7月19日 再びツェルマットヘ。さらにスネガケーブルカーとテレキャビンでブラウヘルドへ。
ブラウヘルドからシュテリゼー、グリンゼー、ライゼーを経由してスネガまでトレッキング。(テッシュ泊)
7月20日 テッシュー(車)ー>グラン・サン・ベルナール峠ー(車)ー>クールマイヨール(イタリア)。
車でフェレの谷に入り、ラヴァケイまで移動後、ボナッティ小屋まで往復トレッキング。(クールマイヨール泊)
7月21日 クールマイヨールー(車)ー>シャモニー(モンブラントンネル通過)。
レ・プラーズからテレキャビンでフレジェール、さらにリフトでランデックスまで上がり、そこからラック・ブランを経由してフレジェールまでトレッキング。(アルジャンティエール泊)
7月22日 アルジャンティエールー(車)ー>サン・レオナール(スイス) (地底湖見学)。サン・レオナールー(車)?>モラン(シエール)。(モラン泊)
7月23日 モランー(車)ー>ヴベー(チャップリンの墓)ー(車)ー>ローザンヌ(ノートルダム大聖堂)ー(車)ー>トロシュナ(オードリーへプバーンの墓)。(ローザンヌ泊)
7月24日 ローザンヌー(車)ー>ジュネーブ空港(レンタカー返却)。
ジュネーブ15:15 ー(エミレーツ航空、ドバイ経由)ー>(25日)17:30 成田着。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アニヴィエの谷の初日(16日)に、快晴のソルボアに登ってしまったので、翌日(17日)は、ツィナールから再びソルボアに登るのはほとんど意味がなくなってしまった。そこで、谷の入り口に近いサン・リュクからケーブルカーで上がり、そこからさらに山の上目指してトレッキングをすることにした。ここは、アニヴィエの谷の東斜面に当たるので、西斜面にあるソルボアとはまた違った山々の眺望が期待できるためだった。その期待通り、トレッキングを開始すると、ソルボアからは見えなかったマッターホルンが、すぐにその姿を現した。(写真は、隠れたる山上湖:Lac de la Bella Tola)
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7月17日、朝食は7時からでビュッフェスタイル。7時ちょっとすぎにレストランに下りていったときには、ドイツ人の団体客がもうすでに大半の席を占領していた。いつも私達が一番乗りのことが多いのに、珍しい。朝食は十分な量で満足。8時45分にはサン・リュクへ向けてツィナールを出発。(写真は泊まったホテルのテラスからの眺め)
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今日も雲ひとつない青空だ。ツィナールを後にして谷の入り口の方角に下っていく。途中でAyerという町を通り過ぎた。目的地のサン・リュク(St-Luc)までは、ここからショートカットの道があり、カーナビはそちらを行くように指示するが、道が狭そうなので、パスしてその下のヴィソワから上がる予定でいた。
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ところが、ヴィソワの手前で道路が封鎖されていた。何かの催しのせいらしい。迂回路にも入り損ねてしまい、仕方なくまた来た道をAyerまで戻り、ショートカットの道を走ることになった。写真は戻るときに撮影。前方にはツィナールの奥の山(ベッソとチナールロートホルンか?)がきれいに見えていた。
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サン・リュクへのショートカットの道。メインの道よりは狭かったが、途中まで前の車についていったので、難なく通過することができた。
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サン・リュクから上がるケーブルカーの駐車場に到着。時刻は9時40分ごろ。ケーブルカーの駅は写真左方向に5分くらい上ったところにあった。表示がないのでわかりにくい。
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10時のケーブルカーで上がる。上がったところは、Tignousaというところで、標高は2186m。写真は、駅のテラスからの谷の奥の方の眺め。ルピナスを入れて写真をとろうとして、主人は危うく柵に張ってある電線にふれそうになった。みなさんご注意を!
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上の写真で見えた山を拡大。右側はダン・ブランシュ(4357m)、左側の山はマッターホルン(4478m)だ。昨日登ったソルボアからは隠れて見えなかったので、ここにきて正解だった。
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宿でもらった地図によると、山の上のほうにはいくつかの湖があるようなので、そこまで歩いてみることにした。道標では、湖に行くトレイルは駅から右の方向になっていて、しばらく歩いていったが、どんどん下がってしまうので、途中で引き返し、反対方向のBella Tola小屋にいくトレイルを上がることに。
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引き返して、ケーブルカーの駅を通り過ぎたところに、黄色の花が一面に咲いていた。マッターホルンとダン・ブランシュをバックにして撮影。
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その左側に見えるワイスホルンもバックにしてもう一度。なかなかトレッキングが始まらない。
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Bella Tola小屋目指して登り始める。写真は上って来た道を振り返って撮影。中央にケーブルカーの駅が写っている。時刻は10時半ごろ。
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トレイルの右側(南側)の眺め。左側にワイスホルン、右側にはマッターホルンとダン・ブランシュ。
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パノラマで(画像をクリックしてください)。
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ワイスホルン(左)を拡大。右の山はその前にあるLes Diablons(3609m)か。
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マッターホルンを拡大。ちょうどツェルマットとはほぼ反対の方向から見ていることになる。
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ダン・ブランシュの拡大。マッターホルンより少し低いが、こちらのほうが近いところにあるので、マッターホルンより高く見える。
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マッターホルンとホテルワイスホルンのツーショット。ホテルワイスホルンは、ケーブルカー駅からツィナールまで通ずるトレイルの途中にあり、山小屋としては最高級のホテルだ。標高も2337mで、ここまで行くには200m近い標高差を歩いて登る必要がある。
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石が積み重なっているところを通過。何のためだろうか?
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Bella Tola小屋(2345m)に着いた。時刻は11時10分ごろ。ここまでの登りに40分ほどかかった。テラスでアイスクリームを食べる。まだ客は誰もいなかったが、ホテルの従業員がテーブルセッティングをはじめていた。これから続々と登ってくるのだろうか?
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小屋のテラスからの眺め。周りは広々していて、ヴァレーアルプスの眺めもすばらしい。山を見るだけならここまででも十分だろう。
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小屋の前で記念撮影。後ろではなにやら準備中。もしかしてパラグライダー?
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小屋を後にしてさらに登る。時刻は11時20分。
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登り始めると、ワイスホルンがだんだん前山の陰になって見えにくくなっていった。
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岩の間を縫うように続くトレイル。道標はあまり見当たらず、岩に塗られた赤いペンキがトレイルのサインだ。
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だだっ広い中を登っていく。霧でも出たら迷いそうな道だ。
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花を撮影しながら歩いて行くので主人とこんなにも差がついてしまった(写真中央は私)。
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ワイスホルンは完全に隠れてしまった。
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そのかわり、マッターホルンは前より良く見えるようになった。
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マッターホルンの方角を拡大。その左には今まで隠れていたベッソも見えた。
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マッターホルンの拡大。
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アルペンローゼが咲いていた。
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歩いてきた方向を振り返る。斜面を横切るようなトレイルが続く。ガレ場で歩きにくい危険な道だ。(写真は私)
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きれいな紫の花を入れて。
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谷の西側。昨日行ったグリメンツが見える。
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グリメンツの拡大。
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延々と続くトレイル。山の眺望がなければ退屈な道だ。他に歩いている人もいない。
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湿原のようなところにさしかかる。池のようなものもできていた。
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湿原には花もいっぱい咲いていた。
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同上。
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そのうち水が上から流れだして川のようになっているところに差し掛かった。簡単には渡れそうもなかったので、下のほうにあった車道を登ろうとしたが、車道もまた途中で川で寸断されていてギブアップ。結局トレイルまで引き返すことになってしまい、思わぬところで30分もロスしてしまった。
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意を決して、ストックを使って流れをわたる。飛び石を伝っていくと意外と簡単にぬれることなく渡ることができた。流れが急なので、滑ったら大変だ。
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渡った後にすれ違ったトレッカー。見ていると、いとも簡単に流れを渡って行ってしまった。
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トレイルは車道に合流して、さらに上まで続いていた。この坂道が長くてけっこうきつかった。天気が良すぎて、日ざしが強かったからだ。時刻は午後1時20分ごろ。Bella Tola小屋を出発してから2時間経過。
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登って来た道。坂はまだまだ続いた。
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残雪もあった。この先が湖への分かれ道になっていた。
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湖への分かれ道(右方向)。そのまままっすぐ進むと、Bella Tola山(3025m)の肩まで登ることになる。その道を何人かのトレッカーが登っていくのが見えた。
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分かれ道の先にようやく目指す湖が見えてきた。
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到着した湖。地図には湖の名前が記されていなかったが、さっきの分岐点の道標には、Lac de la Bella Tola と書かれていたので、たぶんその湖と思われる。
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上の写真の右側。時刻は1時30分すぎ。Bella Tola小屋から2時間10分。
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斜面には可憐な花。
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花と湖のツーショット。
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思いがけずきれいな水の湖だった。
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残雪の山々と湖をバックに。
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花も一緒に。
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残雪の山々をバックに透明な水をたたえる湖。隠れたる絶景地だ。
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同上。
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澄んだ水。
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湖と背後の山を一緒に撮影。対岸に見える斜面は、湖に来たときに歩いて横切った斜面だった。
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以下、湖に到るまでのトレイルで見かけた花々をまとめて掲載。その1。
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その2。
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その3。
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その4。
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湖を後にしたのは午後1時50分ごろだった。湖からのトレイルは、広い車道ができていて、ややわかりにくかったので、その車道を下っていく。同じ道の前を歩く人がいたので、たぶん大丈夫だろう。前を歩いている人は主人。以後これくらい離れて歩くことになる。なにしろ連日のトレッキングで筋肉痛がひどく、下りがつらかったからだ。
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途中に現れた小さな湖。地図にも載っていなかった。
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道の途中で見かけた花。菫の一種だろう。
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スキーリフトの管理のための道のようだった。しばらく歩いていると、後ろから親子づれが同じ道を歩いてきたので、一安心。この坂を下るのが一苦労。歩くたびに筋肉痛。先を歩いているのが主人。
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道の右側は、広々とした谷になっていた。谷の中にもきれいな花が。
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マーガレットに似た黄色い花。まるで造花のようにきれいだった。
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小さな川も流れていて、その脇には白い花が群生していた。この川は湖から流れ出た水が川になったものだ。谷奥に見える山は、さっきまでいた湖の背後の山だ。
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川べりに咲く白い花々。
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川が滝のようになって流れ出るところから谷の上のほうを撮影。水が澄んでいる。
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突然トレイルをあらわす赤いペンキが現れた。ここまでは車道がトレイルだったようだ。ここで、再びトレイルに入ることに。
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トレイルに入ってすぐに谷の上方を撮影。
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時刻は2時40分ごろ。トレッキング出発から4時間以上経過。
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最初に登ったBella Tola小屋も見えた。
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再び草原を下る。この先にあった道標を見ると、最初に行こうと思った湖は、もっと遠回りの違う道だったことが判明。そこに行っていれば時間がさらにかかってしまっただろう。予定とは違うトレイルでも思いがけない絶景の湖に出会えたので、まさに怪我の功名だったようだ。(先を歩いている人も主人)
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ケーブルカーの駅が見えてきた。写真の下に写っている道路まで下りれば、トレッキングも終わりだ。
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草原を下る道はやや遠回りの道になっていた。
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下り道の途中に、アルペンローゼがかたまって咲いていた。
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トレッキング最後の記念撮影。
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まどろこしいので、途中から草原の中を突っ切って下に下りる。
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ようやく下の道路に下りて来た。下ってきた斜面は牧場になっていた。時刻は3時を過ぎていた。
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ケーブルカーの駅とホテルワイスホルンを結ぶ道に出たら、マウンテンバイクで走ってきた人に出会った。この先のホテルワイスホルンまで行ってきたのだろうか?
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道路の下を川が滝のように流れていた。さっきまで歩いていた谷から流れてきた川だ。今年は水が多かったのか?
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上記の滝の下流方向。同じような滝を二つ渡った。最後はやや上り坂。4時発のケーブルに間に合うように重い足を引きずるようにして、急いで歩いた。
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4時のケーブルカーになんとか間に合う。1時間に一本しか動いていないので、これを逃すときついからだ。満員に近い状態でサン・リュクまで下りて来た。駅から駐車場へ歩いて行く道からはきれいに山が見えた。
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ツィナールへ戻る。今日のトレッキングは、これまでで最長の5時間に及んだ。かなりマイナーなトレイルで、道標もあまり整備されていないので、天気がよほど良くないと、初心者は難しいかもしれない。山の眺望だけなら、最初に登ったBella Tola小屋まで往復するだけでも十分楽しめるだろう。明日は、ツェルマットまで移動してトレッキングする予定だ。(第五部に続く)
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