2013/07/10 - 2013/07/10
29位(同エリア94件中)
ロク69さん
7/10(水)は、まずジナールからゴンドラでソルボア駅まで昇る。そこからハイキングをスタート、コルヌ・ド・ソルボア(Corne de Sorebois、2896m)を経てモアリ湖まで降って、グリメンツまでのコースを歩く。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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8:00発のゴンドラで出発、あっという間に上部のソルボア駅(2438m)に連れて上がってくれる。8:10に歩き始める、大きく緩やかにカーブするルートを黙々と進む。約50分で工事中の現場を通過する。この工事は、グリメンツからコルヌ・ド・ソルボア下までゴンドラを設置するものらしい(2013年冬完成予定)。展望が開けて、ジナール村の背後の高峰群がきれいに見えてくる。左のビスホルン、ワイスホルンからロートホルン、ベッソを経てオーバーガーベルホルンまでの眺望が美しい。最下端の建物がゴンドラの駅だ。
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進む方向(北西)には、ロック・ドルジヴァルと遠く真っ白な氷河を持ったのヴィルドホルン(Wildhorn、3248m)が見えてくる。ヴィルドホルンはローヌ谷の向こう側にあるが、こうして望遠で撮るとロック・ドルジヴァルのすぐ背後にあるように見える。
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ついで右手(その東)には、ヴィルトシュトルーベルが同じく氷河を抱いているのが分かる。
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さらに東方向(右)には、リンダーホルン(Rinderhorn、3448m)、アルテルス(Altels、3629m)、バルムホルン(Balmhorn、3698m)の3山が揃う。その右に少しだけ覗いているのは、ドルデンホルンの一部だ。
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右手の北東方向は、右端のブルギホルン(Burgihorn、3070m)から左が大きく抉れたヴィジヴィのコル(Col de Vijivi、2914m)を経て、トゥルトマンシュピッツェ(Turtmannsipze、3080m)、その左に連なるトゥーノ(Le Touno、2899m)と目の前に広がっている。トゥーノの右肩後方に遠くビーチホルン(Bietschhorn、3934m)の頭が覗いている。
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南東のジナール村の後方は、ワイスホルンからベッソまでの大パノラマが美しい。中央の細い流れの右上の黒く丸いピークは、ロック・ド・ラ・ヴァッシュ(Roc de la Vasche、2581m)、その左上の黒い三角ピークは、ポアント・ダルピテッタ(Pointe d' Arpitetta、3133m)、さらに左のミロンのコル(Col de Milon、2976m)を経てテト・ド・ミロン(Tete de Milon、3693m)とせり上がっていく。そのミロンの稜線を降ったところに、トラキュイ小屋(Cab. de Tracuit CAS、3256m)がある。
参考:ロック・ド・ラ・ヴァッシュの記録URL
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10488908/
トラキュイ小屋の記録URL
http://4travel.jp/traveler/roku69/album/10587957/
http://4travel.jp/traveler/roku69/album/10596269/ -
コルヌ・ド・ソルボア頂上直下には、ルート上に多くの残雪がある。稜線の向こうには、モアリ湖を囲む山々が見えてくる。左から、氷河を持ったポアント・ド・ムルティの2つのピーク、ついでモアリ、右奥の尖ったツァ・ド・ラノ、ブレオナと連なる。さらに遠く中央右奥には、アローラ方面の山々が見えている。左から、ダン・ド・ベルトール(Dents de Bertol、3547m)、針峰のエギュイーユ・ドラ・ツァ(Aig. de la Tsa、3668m)、ジェネヴォア(Pointe des Genevois、3674m)、ペロック(Dent de Perroc、3676m)の名峰群だ。
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アローラ方面の拡大、なんといってもラ・ツァ峰の天を突くような鋭さが見事だ。
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ジナールの谷側の眺め、中央のガルド・ド・ボルドン(Garde de Bordon、3310m)が大きい。左奥に、白いオーバーガーベルホルンとヴェーレンクッペが見える。その左はおなじみのベッソだ。
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登ってきた斜面の様子、左にゴンドラのソルボア駅が小さく見える。
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9:15にコルヌ・ド・ソルボアに到着、残雪はあったが、アイゼンなしで来られた。東方向、トゥルトマンシュピッツェ、ヴィジヴィのコル、ブルギホルンと左から続く。ついでヒルシホルン(Hirsihorn(Pointe de la Forcretta)、3076m)、さらにフリリホルン(Frilihorn、3144m)と続く。中央手前の棚状になったところは、先日歩いたルートだ(ホテル・ワイスホルンからジナール)。
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ジナール村から直接立ち上がっているレ・ディアブロン(Les Diablons、3609m)も大きな安定感ある山容が素晴らしい。下部の工事は、グリメンツとコルヌ・ド・ソルボア下を結ぶゴンドラ(リフト?)のものだ。
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その左(北東)側、中央やや右にトゥーノと重なるビーチホルン、やや左は、ベッラ・トーラ(Bella Tora、3025m)とロートホルン(Rothorn、2998m)だ。左はるか遠くは、バルムホルン、ドルデンホルン、ブリュムリスアルプ連峰がかすんで見えている。
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北側は、バルムホルン3山(アルテルス、リンダーホルン)、上部に氷河と残雪を纏ったヴィルトシュトルーベルがある。
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その左は、ロック・ドルジヴァル(手前)とヴィルトホルンがほぼ重なっているのが見えている。
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残雪の中、鉄塔のあるピークまでよじ登ってみる。アローラ方面には、ギザギザのルージュ・ダローラ(Aig. Rouges d’Arolla、3646m)と背後に巨大なグラン・コンバン(Grand Combin、4314m)が見つかった。
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ルージュ・ダローラ連峰の拡大。どこからでもその鋭い山容が素晴らしく見えて、その存在を見つけやすい。
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グラン・コンバンの偉容、距離があるため霞んではいるがその大きな存在感は見るものを圧倒する迫力を持つ。
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ポアント・ド・ツァテの稜線の向こうには、アローラの3山、ピーニュ・ダローラ(Pigne d’Arolla、3790m)、ラ・セルパンティーヌ(La Serpentine、3713m)、モンブラン・ド・シェイロン(Mont Blanc de Cheilon、3870m)の上部が覗いている。
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さらにはるか西方向には、モンブラン(MontBlanc、4808m)も遠望できる。
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ダン・ブランシュもごく一部ながら見えている。
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北西には、奇怪なピークを2つ持つベック・ド・ボソンが見える。斜面の残雪の縞模様は美しいが、コースを歩くときは例年以上に時間が掛かりそうだ。
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北東方向は、右遠くにきれいな三角のピークのビーチホルン、中央奥はユングフラウ(Jungfrau、4158m)、左に横縞模様のブライトホルン(Breithorn、3780m)が美しく並ぶ。手前の黒い山並みは、右端がトゥーノ、中央の黒い山塊はメイドシュピッツ(Meidspitz、2935m)だろう。
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20分の展望を楽しんだ後、9:35に出発。モアリ湖へゆっくりと降りていく気持ちで歩き始めるが、写真の標識をみて、グリメンツと書いてある方向へ進んでしまった。今日の目的地がグリメンツだったため無意識にこちらへ入り込んだ。しばらくは残雪のコースを歩くが様子がおかしいのに気付く。15分ほどでコースがなくなり直進すれば、ツィロウク(Pointe de Tsirouc、2778m)方向になる。左手に進めそうな斜面があったのでそちらへ行く。踏み跡もなく地図にもルート表示はない。
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はるか左手にモアリ湖は見えるが、依然ルートはない。しばらくして500mほど向こうからハイカーが大声で叫んでくるが、フランス語らしいので良く分からない。「英語で言って欲しい」と応えると「危険、引き返せ」と言っている。無理に進んでも危険なので200mほど斜面を登り返してどうするべきか考える。少し上部にもどったので状況がやや詳しく見える。2つのコブを越えて行こうとした最初のルートはコブの向こう側が急峻なようだ(ハイカーが叫んだ意味はこのことかと気付く)。高度を下げずに左手にトラバースすれは大きな起伏はなく進めそうに見えるので、そちらへ方向転換してみる。
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約30分を費やしてモアリ湖へ近づくと、はっきりとした道が見えてきた。 正常なルートが見えてくると安心して進める。また進むうちに踏み跡らしきものも現れてくる。最後の斜面を乗り越えるとコース上に飛び出した。これで間違ったルートを脱してやっと正常なコースに戻れた、パートナーも安心した様子だ。
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結局、モアリダムには11:00に到着、頂上スタートから1時間25分を要している(通常コースの場合は約1時間)。10分の休憩後、グリメンツへ向けて出発する。ダムの堰堤を渡り、そこから急斜面をジグザグに降りていく。
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見上げるセ・ド・マリンダ(Sex de Marinda、2906m)、特徴ある形の山だ。
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北方向には、ヴィルトシュトルーベルの山々が美しい。
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間違って降りてきた斜面を見上げる。コルヌ・ド・ソルボアのピークは写真の右手外、この斜面を左手から右方向へ進んで降りてきた。
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ダム堰堤を見上げる、あらためてダムの高さに驚く。
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道は一旦、バス道路を横切って前方の河原をしばらく進む。目の前には厳しい表情の岩尾根がある。
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岩尾根の拡大、岩の隙間から幾本もの木々が出ているのが興味深い。
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モアリダムから約1時間でバス停(Morette)に到着、グリメンツに向かうつもりだったが時刻表を見ると10分後にジナール行きのバスが来る。時刻は12時すぎだが気持ち的に疲れてしまったし、歩いているところも谷間なので眺望もないので、そのバスに乗って帰ることにした。
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アパートには買物をしてから帰着、1時過ぎだった。しばらく昼寝をして風呂に入って夕食を作る。献立は、アンチョビ入りパスタ、焼きソーセージ入りルッコラ・サラダ、干し大根とキウリ皮の和え物、赤ワインだった。
本日の全行動時間3時間55分、うち休憩35分、実動3時間20分、登り450m、降り900mだった。
今日は不覚にもコースを取り違えて45分ほどルート外を歩き、気を使った分だけ疲れたようだった。ハイキングには、「思い入れ、不注意、勘違い」などは禁物であることを改めて認識した。天気が良かったので、ルート外でも見晴らしが良かったのが幸いだった。
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