2016/07/13 - 2016/07/17
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binchanさん
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7月15日金曜日、旅行三日目。
基隆歴史探訪もこの砲台が最後の訪問地です。
朝からここまで、巡ってきた見どころを箇条書きにしてみましょう。(括弧内の数字は旅行記の番号)
06:59 基隆要塞司令官邸(14)
07:03 基隆法國公墓(14)
07:14 民族英雄墓(14)
07:24 北白川宮能久親王紀念碑(14)
07:44 二沙湾砲台(海門天険)(15)
08:45 役政公園(16)
朝食
09:45 海港大樓(16)
ここからタクシー
10:07 劉銘傳隧道(16)
10:49 槓仔寮砲台(17)
11:29 龍目井(18)
11:36 社寮東砲台(18)
11:56 和平島公園(19)
12:26 基隆市長官邸(20)
12:36 基隆要塞司令部校官眷舍(20)
12:51 築港殉職者紀念碑(20)
13:06 築港出張所仙洞町官舍(20)
13:12 仙洞巖(21)
13:28 佛手洞(21)
13:52 白米甕砲台(22)
並べてみてみると、10時以降タクシーを利用し始めてからはやはり効率が段違い。タクシーや車で回ると、「点」の観光になってしまうのが残念ですが、運転手さんから得られる情報など面白いこともたくさん。相性のいい運転手さんに巡り合えたら、今後もどんどんタクシーを利用しよう。
劉銘傳隧道だけはメーターで200元、その後は2,000元でチャーターでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
13:52、白米甕砲台にやってきました。
運転手さんは最初に破屋を見せて、「日本時代の倉庫だ」と。ほんと、日本建築推しだわ。 -
古くは1654年の史料にオランダがここに要塞を築いていたという記録があります。別名荷蘭城(オランダ城)と言われる由縁です。ちょうど台湾北部をスペインから奪還したころで、その時すでにスペインの要塞があったとも言われています。
基隆港のまさに入口に位置し、和平島と一対で要塞を築けばかなり効力が発揮できそうな立地です。基隆を拠点とした勢力は、当然ここを要塞化したことでしょう。
鄭氏時代は台湾東部には目立った要塞は築かれていません。対峙していたのは大陸の清朝ですからね。
19世紀になると、西洋列強や日本相手の海防のため、再び基隆の要塞が整備されていきます。アヘン戦争では英国艦隊を撃破したものの、1884-5年の清法戦争では、この砲台がある基隆港西岸からフランス軍の上陸を許してしまいます。
その後劉銘傳がこの砲台を強化しましたが、1895年の日本軍の上陸は、基隆の要塞を避けて鹽寮(澳底)から行われたため、その威力を発揮することなく終わりました。
日本は日露戦争に備えてこの砲台を整備。現在残っている遺構は日本時代のものです。白米甕砲台 観光名所
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隣にある発電所の煙突が目立ってます。
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砲座。
海岸と並行して4座並んでいます。 -
配備されいていたアームストロング砲は役政公園で見ることができます。
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砲座の下にあったのは砲側庫。
兵士が待機する場所であり、砲弾を置いておく場所でもありました。 -
入口はこんな感じ。
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砲側庫前から指揮所が見えます。
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砲台はどこも眺めがいいですね。
ただ、海の景観はやはり槓仔寮が一番。たぶんあちらの方が標高が高いんだと思います。 -
白米甕砲台の景観で素晴らしいのは隣にある「協和火力発電所」。
1977年から稼働しています。深澳発電所、北部火力発電所と廃止された発電所とか、稼働にこぎつけない核四(第四原発)とかばっかり見てきたので、元気に発電している姿が頼もしいです。 -
駅とか埠頭とかトンネルとか工場とか、産業インフラってかっこいいですよね。こういうものがないと人現代人の生活は成り立たないですから。人間って自分に都合のよいものは美しく見えるもの。だから産業インフラって美しく見えるんだろうな〜。普遍的機能美もあるでしょうけどね。
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東側の小山に向かう階段。
「ここは景色がきれいで、韓国映画も撮影されたんだ。はい行って。」と運転手さんから指令が下りました。え〜、この階段結構長いですけど?
しかし、指令の拒否はできません。も〜、ロケした映画監督って誰だよ、と思って調べてみたけれど何もヒットしない。また聞き間違い?誰もロケしてなかったら運転手さんの陰謀だ!(どなたかご存知ないですか。白米甕砲台でロケした映画…) -
階段急だし…
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上に到着してみたら、なるほど観測所でした。
まあそういうことなら上ってきた甲斐があります。しかも遺構の形式は清代のものらしいって。 -
とはいえ、めぼしい遺構はこれくらいだったかな。
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眺めも若干良くなってる?
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少なくとも、さっきの場所からは見えなかった基隆嶼が見えます。
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下りてきた後は、運転手さんとお互いに写真撮影。
この方のおかげで楽しく観光できました。 -
砲台駐車場から港の眺め。
駅に戻る途中、仙洞隧道跡がちらりと見えました。港西岸への線路が通っていたトンネルです。1917年から2006年まで使われていました。いろいろ調べて行ったつもりでしたが、知らなかった史跡がたくさんあるもんです。基隆、恐るべし。 -
駅前の遊覧船乗り場に戻ってきました。11時のクルーズをパスしてタクシー観光していましたが、果たして午後にも便があるのでしょうか。タクシーの運転手さんは「1時間に1便あるから」と言っていましたが、そういう現地情報って怪しいことが多いからねえ。
幸いこの日は16:00のクルーズがありました。
クルーズ会社の係員さんに聞くと、確かに1時間に1便ずつあるそうです。ただ最少催行人員が15名で、それもその場で集まればいいってものでもないらしい。あらかじめ15名以上の予約が入っている場合のみその航班が催行されるシステムです。
切符を購入して、時間まで食事をして待つことに。基隆港遊覧船 船系
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14:34、同じ建物にあるIkariコーヒーで遅めの昼食。
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チキンサラダセットとアイスコーヒーで173元。
冷房の効いた室内で体を冷ましつつ栄養補給。食後一度ホテルに戻って30分ほど休憩しました。
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