2016/05/04 - 2016/05/04
23位(同エリア70件中)
kojikojiさん
- kojikojiさんTOP
- 旅行記1484冊
- クチコミ1138件
- Q&A回答73件
- 2,682,622アクセス
- フォロワー151人
通年ゴールデンウィークは仕事をしているか家でじっとしていることが多いのですが、予定している6月の旅行が2週間ほどしか取れないのでどこかに行こうという事になりました。比較的早い時期にアクションを起こしたのでクラブツーリズム社の「九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山8日間」の予約が取れました。ANA便でマイルが貯まるのも選選択肢の1つでしたが、近年値段が下がってきたのも魅力でした。今回のタイトルの「熊猫深山」は中国の民謡の題名からお借りしました。中国では廃れてしまった歌ですが、日本で唯一中洲産業大学森田一義教授が伝承されています。テレビ業界では「タモリ」として知られている方です。
ツアー7日目で実質観光の最終日の「峨眉山」の観光です。ホテルを出て峨眉山内の専用バス乗り場まで移動します。ここからバスで2時間とロープウェイ乗り場まで600段以上の階段を登って、片道で3時間かかります。同じルートを戻ってくるので移動だけで6時間ほどかかります。前日の車内で金頂の高さ48メートルの四面十方普賢菩薩像は工事中で観られないという案内がありましたがこれにはガッカリです。分かっているなら事前に教えてほしいと思いました。山頂では45分ほどの自由時間が与えられました。一番奥の万仏頂までは行けませんが、雲海の中を散策できました。普賢菩薩を見ることは出来なかったのですが、金環を生まれて初めて見られたのは感慨深いものがありました。ここでも母の写経を持ってこれなかったことを後悔しました。金頂では芥川龍之介の「杜子春」を真似て、杖にまたがってみましたが洛陽へ飛ぶことは出来ませんでした。帰国後に九塞溝の旅の報告をしましたが、「私は九塞溝や黄龍より、子供の頃に読んだ杜子春に出てくる峨眉山を見て見たかった。」という言葉に胸が詰まりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 団体旅行
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
PR
-
さぁ峨眉山へ登る前に朝ご飯ですよ。
-
「花巻」蒸しパンです。
-
「凍杷」(トンパ)米本当は米偏に巴)これが最高においしかったです。あまりのおいしさにガイドさんに名前を聞いたほどです。本当は冬に食べる蒸し米パンだそうで、この辺りの名産だそうです。トウモロコシの皮に包んであります。
-
包を開けるとこんな蒸しパンのような姿です。味を例えるならかるかん饅頭の皮の部分の暖かいものです。
-
「芋仔」中国の方もキヌカツギ好きですよね。
-
奥では麺を茹でてくれます。味付けはお好みで。
-
料理の数も多くておいしいレストランでした。
-
「粽」中華風の味付けです。
-
「蒸茄子」もピリ辛の味で美味しかったです。
-
「叶児杷」これは成都の四川飲茶で食べたのと同じ料理です。この辺りの名産品です。
-
最後の朝食もいしくいただきました。今回のツアーでは辛いものが全くダメな方が何人かいらしてちょっと気の毒でした。
-
ホテルを出てバス乗り場に向かう途中にも大きな寺院がいくつかありました。
-
すぐにバスセンターに到着です。
-
ここでトイレを済ませておかないとしばらく我慢しなければなりません。
-
ガイドさんが切符を買っている間しばらく休憩です。おじさん思っている竹の棒は階段を登る際に使う杖です。1本3元で売っています。
-
今年は申年なので申年生まれの方は入山料が無料になっていました。旧暦なので単純に1月1日で切り替わっていないのが面白いです。外国人にも適用されるのかは分かりません。
-
おばあさんが観光客相手に線香を売り歩いています。
-
ようやくバスに乗りましたが定員まで数人足りなかったのでしばらく待つことになりました。バスセンターを出ると直ぐに険しい山中を走ります。九十九折りの道が続くのでバスに弱い人は乗り物酔いの薬が必要かもしれません。
-
車窓から茶畑も見えました。峨眉山のお茶買わなければなりません。
-
1時間ほどで1回休憩があります。トイレと小さなお土産屋さんがあります。
-
加水のサービスとバスの洗浄サービスがあります。この少し先までは自家用車も乗り入れられました。
-
猿の腰掛やお茶も売っていました。
-
峨眉山は蝶で有名なのでたくさん標本を売っていました。日本へは持って帰れないそうですが。
-
雷洞坪バスターミナルからロープウェイ乗り場までの約1kmはしばらく登山になりますので妻に竹の杖を買ってあげました。ツアー参加者18名のうち1人だけです。まあ買った理由は別にあったのですが。
-
4人がかりでロープウェイ乗り場までの600段を担いでもらうことが出来ます。チップを入れて片道300元だそうです。
-
桂林の郊外にある龍背棚田に行ったとき、駕籠舁きのおじさんが「大姉!大姉!」と追いかけられたことがあります。さすがプロです。人を見る目があるなと思いました。300元の話は前の日に聞いていたので、昨晩のマッサージ156元と杖3元合わせたほうが安いと計算していました。
-
標高が高いので雲の中を進みます。
-
幻想的な木々の間を進んでいきます。
-
途中お土産物屋さんやお茶屋さんが店を出してます。
-
こんな霧が出ていて山頂の景色は大丈夫だろうか心配になります。
-
妻が羨ましそうに目線を送る先には…。
-
やはり登りが商売になるのでしょうね。
-
ロープウェイ乗り場に到着です。
-
ここでチケットが配られます。
-
ロープウェイは100人乗りが2台だけなので空いていて良かったです。
-
車中も霧で覆われていますがシャクナゲが咲いているのが見えました。
-
工事の仮囲いに覆われた四面十方普賢菩薩です。4面あるのだから3面づつ工事すればいいのにと声が上がります。2016年7月までの工事という事でした。これにはガッカリです。
-
峨眉山は猿でも有名です。申年生まれの人の免費(無料)もそのためです。サルのぬいぐるみセット120元は気にはなっていたけど買いませんでした。
-
金頂(華蔵寺)の参道の階段に到着しました。普賢菩薩の乗る六牙の白い象がお出迎えです。
-
無残な姿というか、無粋な姿です。
-
脇にあった写真で記念写真。
-
このお寺では尼さんの姿をよく見掛けました。普賢菩薩は女人成仏を説く法華経に登場するからだと思いました。
-
はためく旗は仏教を象徴するもので「六色仏旗」(ろっこんしょくき)「六金色旗」(ろっこんじきき)と呼ばれます。青は仏陀の頭髪の色で「定根」をあらわし、黄は仏陀の身体の色で「金剛」をあらわし、赤は仏陀の血液の色で「精進」をあらわし、白は仏陀の歯の色で「清浄」をあらわします。
-
へたばった姿を見逃しませんよ。
-
ロープウェイを降りると眼下に雲海が広がっていました。
-
これ見たかったです。金頂でもっとも存在感を放つのは四面十方普賢金像で、高さ48メートル、重さ660トンもの大きさのブロンズ像には金メッキが施されています。六牙白象に載せられた蓮の台座に座る普賢菩薩は、あらゆる方角を見渡せる10面の顔を持ち、阿弥陀仏の教えが込められています。
-
自由時間がもらえたので、まずは参拝を済ませます。
-
峨眉山の次鋒にあたる金頂(3,079m)です。普賢菩薩を祀る絢爛豪華な黄金伽藍が建ち並んで、峨眉山でもっとも有名な寺院の一つの華厳寺大雄宝殿です。
-
また雲が上がってきました。
-
快晴の青空に映える金頂。
-
下界からすごい勢いで雲が上がっています。
-
どの方角からも普賢菩薩は拝めず。
-
芥川龍之介の「杜子春」では洛陽の西の門の下でぼんやり空を仰いでいる杜子春は再び老人と出会います。前の2回と同じように金持ちにしてやると言われますが、その言葉をさえぎり人間に愛想が尽きたと言います。そしてあなたは徳の高い仙人だろうから弟子にしてほしいと頼みます。すると老人は「いかにもおれは峨眉山に棲すんでいる、鉄冠子(てつかんし)といふ仙人だ。始めお前の顔を見た時、どこか物わかりが好ささうだつたから、二度まで大金持にしてやつたのだが、それ程仙人になりたければ、おれの弟子にとり立ててやらう。」
-
鉄冠子はそこにあつた青竹を一本拾ひ上げると、口の中で呪文を唱えながら、杜子春と一緒にその竹へ、馬にでも乗るように跨ります。すると竹杖はたちまち竜のやうに勢よく大空へ舞ひ上つて、晴れ渡つた春の夕空を峨眉山の方角へ飛んで行きました…。
-
峨眉山の山頂で青竹に跨りたいという願いは叶いましたが、洛陽へは飛んでいけませんでした。帰国して母に四川省の旅行の話をしたら「私は九寨溝も黄龍にも行きたいとは思わないけれど、子供の頃に読んだ杜子春に出てくる峨眉山がどんな所か行ってみたかった。」と言われ、また親不孝したかな、仙人にはなれないなと思いました。
-
まだ時間があるので万仏頂のほうへ歩いてみます。
-
雲海の中にその姿が見えてきました。
-
ほんの瞬間雲が晴れて姿を現しました。これでもう充分です。
-
タルチョのところで引き返します。
-
一緒に歩いていたツアーの方が空を見上げているので目をやると「日暈(ひがさ)」が現れていました。薄いベール状の雲が高い空に広がった際に、雲を通る太陽光が氷の粒に反射して見える現象です。
-
普賢菩薩を見ることが出来ませんでしたが、峨眉山の山頂でこの金の環を見られただけで充分だと思いました。
-
思わず手を合わせます。
-
峨眉山のお土産に線香でも買おうと思ったのですが、小さいひと箱が760元!お手ごろ価格のものはなさそうだったので諦めました。
-
同じルートをまた戻ります。
-
もう金の環は無くなっていました。
-
背中に刺繍までしてあったのね。
-
下界へ降りる前に昼食です。これはおばあさんの振りをしているだけです。
-
鯉を丸揚げにしてピリカラのソースを掛けたもの。カリカリに揚げてあるので川魚特有の泥臭さはありません。このタレでご飯食べたらおいしいです。
-
凍コンニャクと鶏煮込み。
-
賽の目切の筍炒め。
-
生のキクラゲ炒め。
-
肉細切りと玉ねぎ炒め。この時期中国も新玉ねぎなのかおいしい一品でした。
-
青菜炒め。
-
スープには筍が入っていますが、穂先の方に切り込みが入れてありました。ツアーの方が「どうですか?」と尋ねるので「茶筅を食べているみたいです。」と答えました。
-
青菜炒めは数種類出てきます。
-
青菜の唐辛子とニンニク炒め。
-
チケットに「老年遊覧半額券」と書かれてあってショック!それでも220元って高い!クラツーさん大丈夫ですか?
-
シャクナゲがきれいに咲いていました。下りは少し余裕が出てきて景色も楽しめます。
-
来るときは霧の中だったロープウェイ乗り場も晴れると違う雰囲気です。建物にお茶屋さんがあったので「峨眉雪芽」というお茶を購入しました。きれいな化粧箱に入って1個20元と30元、2個づつ買って100元で母へのお土産にしました。
-
下りのロープェウェイも空いていたので良かったです。
-
下るにつれて霧が濃くなってきます。
-
急勾配の岩場にシャクナゲがきれいに咲いていました。
-
霧が深くなってきました。
-
山頂付近から少し下がっただけで景色も天候も違って見えます。
-
下りの駕籠屋さんは幾分楽に担いでいます。
-
そして霧の中を歩きます。
-
「峨眉山香茶」は500グラムで360元!
-
「峨眉雪芽」これは先ほど山頂で買ったのと同じ種類のお茶でした。
-
「峨眉山香茶」のアップです。結局ここではシャスミンの花だけ購入しました。1袋10元を2個ですが半額にしてもらいました。
-
更に霧の中を歩いていると。
-
峨眉山の主である中国特有の霊長類チベットアカゲザルです。「四川短尾猴」「大青猴」と呼ばれますが峨眉山では「峨眉霊猿」とか「猿居士」と呼ばれるそうです。サルも峨眉山で修行しているのですね。
-
餌をもらったボス猿です。
-
上手いこと袋をちぎって中のナッツを食べています。
-
なんか目が合った。
-
またバスに乗って麓までドライブです。下る分スピードも速く休憩もないので1時間ちょっとだったと思います。
-
渓谷の景色がきれいでした。外科医には菜の花も咲いていました。
-
バスセンターに到着。
-
三輪カーで果物が売っていました。ガイドさんが声を掛けます。
-
これもフルーツです。「雪蓮」という名前です。洗って皮を剥いて食べます。
-
梨のような食感でほのかな甘さがあります。湖南省の鳳凰でこれと似た「土瓜」という根菜のフルーツを食べたことがあります。それに似た味がしました。
-
峨眉山インターから高速で成都に戻ります。後は陳麻婆豆腐店へ行て最後の晩御飯です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2016 九塞溝・黄龍・楽山・峨眉山・成都の旅
-
前の旅行記
熊猫深山之旅(9)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】パンダの後は「楽山大仏」をボートから望み、峨眉山報国寺に極楽...
2016/05/03~
楽山
-
次の旅行記
熊猫深山之旅(11)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】峨眉山から成都へ戻り「陳麻婆豆腐店」で麻辣に痺れ、夜の寛窄...
2016/05/04~
成都
-
熊猫深山之旅プロローグ オーチャードホールで楊麗萍(ヤン・リーピン)の雲南映象を観て九塞溝へ向かう。
2016/04/16~
渋谷
-
熊猫深山之旅(1)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】ヤクの背に揺られて成都から松藩古城を経て九寨溝へ向かう。
2016/04/28~
成都
-
熊猫深山之旅(2)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】九寨溝の3つの渓谷を歩き、タモリの「熊猫深山」の歌を謡う。
2016/04/30~
九寨溝
-
熊猫深山之旅(3)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】九寨溝でのオプショナルで楊麗萍(ヤン・リーピン)の蔵謎を観て...
2016/04/30~
九寨溝
-
熊猫深山之旅(4)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】九寨溝から標高4006メートルの雪山梁子を越えて黄龍へ至り、...
2016/05/01~
黄龍
-
熊猫深山之旅(5)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】都江堰に立ち寄り「秦堰楼」と「二王廟」の建築を学び、秦国の水...
2016/05/02~
成都
-
熊猫深山之旅(6)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】成都に戻り「錦里」を散策し「武候祠」を参拝し、岳飛筆の「前出...
2016/05/02~
成都
-
熊猫深山之旅(7)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】成都の夜はオプションの「錦江劇場(芙蓉国粹劇場)」で川劇に酔...
2016/05/02~
成都
-
熊猫深山之旅(8)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】「成都パンダ繁殖研究基地」で生まれて初めて本物のパンダに出会...
2016/05/03~
成都
-
熊猫深山之旅(9)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】パンダの後は「楽山大仏」をボートから望み、峨眉山報国寺に極楽...
2016/05/03~
楽山
-
熊猫深山之旅(10)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】峨眉山山頂で杜子春を真似るが洛陽へは至れず。太陽を囲む光の...
2016/05/04~
峨眉山
-
熊猫深山之旅(11)【九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山】峨眉山から成都へ戻り「陳麻婆豆腐店」で麻辣に痺れ、夜の寛窄...
2016/05/04~
成都
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2016 九塞溝・黄龍・楽山・峨眉山・成都の旅
0
101