2016/04/28 - 2016/04/29
349位(同エリア984件中)
kojikojiさん
- kojikojiさんTOP
- 旅行記1488冊
- クチコミ1141件
- Q&A回答73件
- 2,694,924アクセス
- フォロワー152人
通年ゴールデンウィークは仕事をしているか家でじっとしていることが多いのですが、予定している6月の旅行が2週間ほどしか取れないのでどこかに行こうという事になりました。比較的早い時期にアクションを起こしたのでクラブツーリズム社の「九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山8日間」の予約が取れました。ANA便でマイルが貯まるのも選選択肢の1つでしたが、近年値段が下がってきたのも魅力でした。今回のタイトルの「熊猫深山」は中国の民謡の題名からお借りしました。中国では廃れてしまった歌ですが、日本で唯一中洲産業大学森田一義教授が伝承されています。テレビ業界では「タモリ」として知られている方です。GWにはフライング気味の28日の午後に成田集合しましたが、空港は意外なほどに空いていました。今回は添乗員さん付のツアーなので各自チェックイン後に再集合がありました。総勢18名のツアーという事です。後で分かりましたが九寨溝の公園内の専用バスの定員が二十数名なのでこれがリミットなのです。解散した後は成都の空港で再集合という事です。成都の空港で再集合した後はバスでホテルに向かいます。現地のガイドさんは劉さんでアシスタントに趙さん、ドライバーが謝さんとさすが三国志のお膝元です。バスは大型なので長距離の移動も楽な印象を受けました。成都のホテルは最終案内で変更になっていました。成都で1泊して翌朝は早朝に出発して九寨溝へ向かいます。途中に松播古城の見学はありますが、約500キロ10時間の移動になりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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4月28日は午前中だけ仕事をして昼過ぎにスカイライナーで成田空港へ向かいます。ゴールデンウィークに旅行するには初めてです。テレビの画面を妻が横切る姿がフジテレビの夕方のニュース番組に映ったようで義兄からメールが入りました。
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やっぱりゴールデンウィークの本番は29日からのようで空港は一部を除いてガラガラです。旅行会社の手続きを済ませて荷物を預けた後に再集合がありました。今回のツアーは添乗員さんが同行するツアーで参加者は18名です。同じ行程で添乗員さんのいないツアーもあったのですが催行されなかったようです。各自で出国手続きを済ませ、次に集合するのは成都で飛行機を降りたところです。
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朝からパラパラ振っていた雨はかなり強くなっていました。仕事先からは雨が降っても大丈夫と思っていたのですが。
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沖止めの機体に乗るときに濡れてしまいました。
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それでも雲の上はいつでも晴れです。機体は767-300で往路と復路では座席数が違うものでした。座席はほぼ満席で中国へ帰る団体ツアーの方が多いように見受けられました。
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最初にビールを飲んで食事を待ちます。事前にHPでメニューは見ていましたが、量も少なくてこれでは夜中にお腹が空くなと思いました。
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挙句にお願いした「 茅乃舎」とANAが共同開発した野菜スープは届きませんでした。
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メニューにあったアルコールも「この路線にはビールとワイン以外のアルコールは積んでおりません。」ですって。潰れる前のJALの応対も酷かったけどANA大丈夫かしら。
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「レヴェナント: 蘇えりし者」を観終わると上海を越えた辺りを飛行中で、夜景がきれいに見えました。あれだけスター・ウォーズとタイアップしていながら機材が違うからと放映無しなんて。
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しばらくすると南京の街が輝いて通り過ぎて行きます。
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成都に到着して飛行機を降りたところで再集合して皆さん揃って入国審査と税関を通過します。荷物をピックアップしてまた点呼があります。中国のみなさんは日本で買ったお土産を大量に持っていらっしゃいます。ありがとうございます。
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ガイドさんが出迎えてくれてバスに乗り込みます。あぁ至れり尽くせりのツアーは歳と共に好きになってきました。
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お迎えに来てくれたバスで8日間の移動をするそうです。40数人乗りのバスに18人なので席に余裕はあります。やっぱり前の方が人気があるようなので、我々は後ろの席にしました。
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ガイドさんは「劉」さんでアシスタントに「趙」さん、ドライバーさんが「謝」さんとさすが三国志のお膝元の成都ですね。
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20分ほどでホテルに到着しました。7泊8日のうち3泊はこの「成都向陽大厦」でした。当初は他のホテルでしたが旅行会社の最終案内で変更になっていました。
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クチコミもほとんど無く、情報も無いので心配でしたが…。ツアーでなければ選択されないであろうホテルでした。立地もそうですが何しろ暗いのです。家に帰って写真を見て初めて絨毯に模様があったと知ったくらいです。このホテル以外にも暗いホテルが多かったので電池式のランタンが必要かもしれません。
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部屋からの眺めです。成都市内の南部の二杯高速の手前が東で奥が西です。交差しているのが人民南路四段で、右に行くと天府広場まで行けます。
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ホテルの右側の路地を進むとコンビニと中国銀行のATMがあります。どちらも24時間営業です。
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「6+1」というローカルのコンビニで、白酒(パイチュー)にビールや水や清涼飲料水、お菓子に生活雑貨など取り揃えてありました。ホテルのロビーにもATMがありますが日本のクレジットカードが使えませんでした。日本だと暗証番号は4桁ですが中国では6桁になります。4桁を認証させるボタンが認知しないとだめなのですが、さすが中国銀行は大丈夫でした。
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成都でポピュラーだったビールは雪花のシリーズでした。薄くて美味しくない割に高い純生は8元もします。もう1本は4.5元。初めに2本でいいかなと思ったのですが、結局たりませんでした。
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もう一度コンビニに行って更に2本飲んでしまいました。やっぱり機内食が少なかったのでお腹が減ってきました。持ってきたカップ麺も食べてしまいました。
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午前6時では高速道路も空いていますが、7時を過ぎると渋滞が始まります。渋滞の緩和のために地下鉄を建設中との事でした。道路の交差した対角線には系列の「ケンピンスキー・ホテル」があります。(尖った塔が乗っている建物)ブダペストで泊まって以来ケンピンスキーのファンではありますが…。Spaやナイトクラブは15%割引になります。
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夜中にビールを4本も飲んだのでちょっと二日酔い気味です。食欲もあまりないので…。ここの肉まんは美味しかったです。
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18階まであるのにエレベーターは小型の遅いものが2基しかありません。混んでいるので食事に行くだけで何度か見送ります。挙句に朝食のレストランは韓国の団体さんにほとんどの席を押えられていました。彼らのマナーの悪さはどこの国に行っても感じます。人に席を譲るなんてことは全く考えません。開場は午前7時ですが6時30分には食事ができます。料理が揃うのは7時ですが、早めの行動が望まれるホテルです。
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同じテーブルの前の席に座った妊婦さんが美味しそうに食べていたので食べてみました。湯園(白玉だんご)は優しい甘さでした。
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モーニングコールが6時30分で朝食が7:00、7時50分にロビー集合というような毎日が1週間続きます。我が家の場合はモーニングコールの電話の前にすべてを終えて妻が起きるのを待ちます。もちろん目覚まし時計を鳴らしてはいけません。
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成都市内を西に向かいますが、出発した8時にはかなりの渋滞が始まっていました。成灌高速に入るとバスはスムーズに走り始めました。
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40数人乗りの大型バスに乗客は18人で、最前列は添乗員さんとガイドさんの席です。中国のバスは最前列は保険対象外なので注意が必要です。ツアー中シートベルトが義務付けられます。
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1時間も走ると車窓の風景は岷江沿いの渓谷に変わります。
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この川筋は2008年の四川大震災で大被害を受けたところです。貴州省を旅する直前のことだったので、現地の旅行会社へ連絡して「中国が大変な被害を受けているのに旅行に行ってもよいものだろうか?」と問い合わせました。回答は「大変な時ですが旅行に来ていただけることが、中国経済にとっては良いことなのでぜひ来て下さい。」ということでした。そんなことを思い出しました。
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豆腐と川魚(ナマズ)を煮込んだ料理がこの辺りの名物です。同じような店が延々と100軒以上あったと思います。味はもちろん麻辣味で辛く痺れるのでしょう。豆腐の柔らかさと魚の身の柔らかなが食欲をそそる逸品だそうです。
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高速道路を抜けると道端でサクランボを売る人がたくさん見られます。1斤(500グラム)いくらくらいするのでしょうか。真っ赤に色づいて美味しそうでしたが、バスを停めるスペースは無く、車窓から眺めるだけです。九寨溝の道端で買ったサクランボは200グラムくらいで10元にしてもらいました。
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地震で壊滅的な被害を受けた文川(本当はさんずいに文)の町です。地震の後は各省ごとに復旧を助けて、道路も建物も新しくインフラも整備されたそうです。
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岷江の右岸は茶坪(チャーピー)山脈、左岸はチョンライ山脈へ続いていきます。川を遡った先には岷山(ミンシャン)山脈が横たわっています。
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成都を出てちょうど2時間でトイレ休憩になりました。
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こんな超市(スーパー)と飲食店を併設したところです。トイレは男女問わず1回1元です。九寨溝や黄龍の公園以外は有料トイレが多いので1元札が結構必要です。男の人は良いけれど女性はニイハオトイレも多いので大変でしょうね。
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周りの景色はあまりにも雄大で美しいですが。
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この川筋の土壌は鉄分を多く含んでいて、果樹の育成には向いているようです。
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道筋に巨大な枇杷のオブジェがあったくらいなので名産品です。1斤20元くらいです。
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チャン族の「キョウ籠」と呼ばれる塔が見えてきました。地震の後に新しく建て替えられたものだそうです。塔はその機能によって見張りのための警戒用櫓と戦いのための戦闘用櫓とに分けられるそうです。「荘房」と呼ばれる住居部分と一体になっているので村自体が要塞になっているそうです。
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以前「中国神秘紀行」というBSの番組で紹介されていて一度訪問してみたいと思っていたのですが、今回は残念ながら車窓からの眺めだけです。またその番組では嘉絨蔵族(ギャロン・チベット族)の住む「美人谷」も紹介していていました。昔、昆明から麗江経由で香格里拉に入って、「ギャルタン・ディチョン」というホテルに泊まりました。やはりBSの「トラベリックス」という番組で紹介されていたのですが、出迎えるフロントの女性がものすごい美人でした。その人をみつけ「日本のテレビで観てあなたに会いに来ました。」と言ったら周りにいたスタッフに大笑いされました。九寨溝への道中「美人谷」のことばかり考えていました。
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最初の休憩から更に2時間走って茂県(マオシェン)の手前でトイレ休憩です。添乗員さんは先を急ぎたかったようですが、運転手さんにちゃんと休憩を取らせないとならない決まりがあるそうです。ちょうど労働節の休み前で警察の取り締まりまりもありました。日本だとルールが無いように報道される中国の国内事情ですがそんなことはありません。
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羌笛を吹く羌(チャン)族の男性とヤギの像が入り口に置かれたテーマパークです。これも地震の後に数多く造られたものの1つだそうです。パークの奥には民族を紹介した博物館まで併設されていました。博物館は入場料は無料だそうです。
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広場では羌族の人たちが民族衣装を着て踊っていました。
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トイレ休憩は20分くらいでしたので近くまで行って写真が撮れました。
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羌族は原始宗教である精霊・多神崇拝(アニミズム)を信仰しています。許(シュイ)と呼ばれる巫師(シャーマン)が先導する姿も見えます。頭被りは納西(ナシ)族の東巴(トンパ)様のようでもあります。
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羌族は刺繍が上手なことでも知られています。貴州省を個人旅行した時は道すがら妻に似た背格好の女性を見つけては民族衣装を着させてもらいました。こんな衣装着せたかったな。意外と似合うんです。
長角苗族編 http://4travel.jp/travelogue/10354530
季刀苗塞編 http://4travel.jp/travelogue/10354647
短裾苗族編 http://4travel.jp/travelogue/10354713 -
8年前の話ですが貴州省の村を1つ貸し切って入村式とお祭りを開催してもらうのに700元、当時のレートで9,000円くらいでした。200人から300人の村人が総出です。いい時期に旅行できたと思います。
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そろそろバスに戻らないといけません。戻り道は市場の中を通り抜けました。やっぱりここは素通りできません。四川省名物がたくさん並んでいます。
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干花椒(ガンホァージャオ)は太陽光で干した痺れる麻(マー)の味です。1斤(500グラム)50元が相場で、200グラム20元と言われたので買いました。ものすごい良い香りです。合わせて青花椒(チンホァージャオ)も同量買いました。
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これも勧められたのですが、何に使えばよいのか筆談している時間はありません。こんな時ツアーは不便だと思ってしまいます。
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これは元々の姿さえ想像つきません。
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干したキノコ類もたくさんありました。これは干し椎茸みたいです。香格里拉で干し松茸を買ったことがありますが、味が濃すぎてあまりおいしくなかった思い出があり購入には至らず。
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こちらは試食があったので食べてみましたが美味しかったので購入しました。瓜の種を干したものをハチミツで固めた「蜂蜜瓜子酥」です。雷おこしを想像してもらえればいいと思います。1パック10元を2パック買いました。
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そして売っていた女の子と記念写です真。民族衣装も可愛いけれど彼女も美人です。
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「美人谷」には行けなかったけど少し気持ちが軽くなりました。貴州省では物売りのおばさんが見事な総刺繍のネンネコを持ってきたりするのですが、四川省ではそんな人にも刺繍にも工芸品にも出会えませんでした。
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バスが走り出すとすぐにお昼を食べる「茂県国際飯店」に到着です。添乗員さんが先を急ごうとした訳が分かりましたが、羌塞に寄れたのは私にとっては幸いでした。
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ガイドさんは「成都から離れれば離れるほど食事は美味しくなくなります。予めご承知おきください。」と言っていました。どんなものが出てくるのかと思っていると。最初に出てきたのは「仔骨肥腸」太切りの炒めたジャガイモの上に米粉をまぶした骨付き肉やモツ炒めの乗ったピリカラ料理で四川省の名物料理です。
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新鮮なキノコ類と豚バラの炒めたものはシンプルな塩味です。
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生のきくらげと豚肉炒めは豚の油の甘さが食欲をそそります。
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言わずと知れた「麻婆豆腐」です。
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「青葱肉絲」甘辛い細切り肉と青葱と白葱の細切りが何ともいえないおいしさです。
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家常菜の代表の「西紅柿炒蛋」は昔北京郊外の街道沿いの定食屋で初めて食べた時は世の中にこんなおいしい料理があったのかと思ったほどです。家でも晩御飯のおかずに作ってもらいますが、池袋の「蘭蘭」という北京家常菜の店にもよく食べに行きます。
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この「茂県国際飯店」は九寨溝で2泊した後の黄龍観光の後に成都へ戻る途中に1泊することになっています。ここ茂県は成都と九寨溝間480キロのちょうど中間地点です。
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昼食後は休憩する間もなく九寨溝へ向かった岷江沿いの道を走ります。途中対岸に茶葉古道が見えました。岩に刻まれた「茶葉古道」の文字も確認できます。以前雲南省の麗江に1週間ほど滞在したので馬を引き連れた馬子の姿を何度も見ているので感慨深いものがあります。
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こんなところをキャラバンを組んで命がけで交易したのですね。今回の旅ではバスの中で聞くためにipadを持ってきていました。馬の交易ではなくヤクの商隊を描いたエリック・ヴァレ監督の「キャラバン」という映画の音楽がチベット仏教の経典を交えた素晴らしい音楽なのですが、これを聞きながらここを通り過ぎた時は涙が出そうになりました。
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茂県の峡谷の美しさは心に残るものがありました。いくら見ていても飽きないです。
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こちらの方は体を休めることに専念しています。
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車窓の左側に「上海子」という湖が見えてきました。この近くで4回目のトイレ休憩です。
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バスが停まると加水と洗車のサービスがあります。普通は有料ですが観光バスなどは無料なのかもしれません。洗車中にトイレ1元以外にお客はお金を使うのですから。
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街道を挟んだ反対側の湖側には白いヤクが等間隔に並んでいます。
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白いだけではなく手入れが行き届いているので純白の毛並みです。可愛らしくリボンで飾られています。これに乗りたかったのです。
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象には何度も乗っていますがヤクは初めてです。ひと乗り10元です。
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歌舞伎で用いる鏡獅子の鬘や僧侶が用いる払子にもヤクの尾毛が使用されていますし、戦国時代の武将の甲冑にも用いられています。「唐の頭」と呼ばれるものです。そう「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭に本多平八」と言われたのはこの白いヤクの尾毛です。幕末ではヤクの尾毛は黒毛が薩摩藩、白毛が長州藩、赤毛が土佐藩の軍帽に使われています。
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ヤクを連れたお兄ちゃんがポーズを要求します。中国の人はポーズ取るの好きですからね。
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記念にお兄ちゃんとも写真を撮りました。
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「今度は奥さんと一緒に。」とポーズを取らされます。彼は自分でも皮のケースに入った古いカメラをタスキ掛けしていますが、彼に写真を頼む人はもういないでしょう。でも彼にとっては財産なのでしょう。もしかしたらお父さんの物だったり物語があるのでしょう。ちょっと寂しい気持ちになりました。
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チベット語では雄のヤクだけを指す言葉で雌はディというそうです。毛が長すぎて雄雌は分かりませんが、おとなしくて優しい目をしたヤクでした。
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まだ少し時間があったので乾物屋さんも覗いてみます。そして片っ端に試食させてもらいます。
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店のおばさんは「クルミ!クルミ!」と言っていましたがクルミ科ではありますがペカンとかピカンと呼ばれるものです。ローストしてフレーバーが付けてあるので香ばしくておいしいです。クルミにある苦さは全くありません。
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2種類のペカンナッツとマカダミアナッツを混ぜて1斤40元とのことでした。100グラムほどおまけしてもらい、ドライフルーツのトマトとサクランボと梅とブドウを少しづつもらって納得の買い物です。ここでの味は舌に残ってしまい、帰路に立ち寄って大量100元分も買ってしまったので、結果はおばちゃんの勝ちかな。
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焼き芋もおいしそう。煮卵も…。
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川の流れの緩やかな所では川砂利の採掘をしていました。日本では見かけない船です。
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羌族の集落をいくつも超えていきます。
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街道沿いにはリンゴの花がきれいに咲いていました。
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山の斜面に風馬旗(タルチョ)が見えてくると蔵(チベット)族のエリアに入ってきたことを感じさせます。
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岷江沿いに成都から甘粛省の蘭州まで続く高速鉄道の建設が進んでいました。国内の高速鉄道が完備で来たらヨーロッパまで続けようと考えている「一帯一路」の政策があながち誇大妄想ではないと感じさせます。
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中国風の寺院のようですが、塔の上の球体と三日月から回教(イスラム)寺院ということが分かります。回教寺院には必ず清真寺という名前が付いています。
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午後5時近くになって「松潘古城」に到着しました。
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町を囲む城壁は近年に修復されたものだそうです。まずは城外の駐車場にバスを停めてトイレ休憩です。観光客目当ての串焼きや大麦パンが売られています。「正宗」とは本物という意味です。
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ヤクの生殖器を乾燥させている店が多いです。
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ここまで乾燥させてどうやって食べるのでしょうか。
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これらもどうやって食べるのでしょうか???
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この子ヤギも近い将来食べられてしまうのでしょうね。
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東の城門までたどり着きました。ここから西門までみんなで歩いて観光するとのことです。クラブツーリズムの今回のツアーではガイドレシーバーが貸与され、イヤフォンで説明を聞くことが出来ます。
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文成公主(ぶんせいこうしゅ)と吐蕃のソンツェン・ガンポ王の姿です。公主とは天子または皇帝の娘を意味し、唐の太宗李世民(りせいみん)の娘です。641年にソンツェン・ガンポ王は公主を娶った記念に拉薩(ラサ)に唐の建築様式の宮殿を建てます。これがポタラ宮で公主の随行者には金属加工、紡績、窯業、製紙、醸造の技術者も含まれていたので、それらの技術が吐蕃(チベット)に伝わったそうです。
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公主がお茶好きだったため飲習が貴族から庶民に伝わったそうです。そこから茶の交易が生まれ、道中の茶葉古道が発達されるわけです。この旅の前にいろいろ調べて知識があったので風景を見ていても感じることが多くありました。また、この松潘に2人の像があるかというと公主の父李世民がソンツェン・ガンポと初めて交戦したのが松州だったからだそうです。チベットとの友好という意味もあるのでしょうが、現在の中国とチベットの関係を考えると複雑なものも感じました。
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城内に入ってすぐの銅像です。中国の旅行サイトまで調べたけど名前など不明で、触っていないので銅像かも不明です。城門の騎馬像は銅像風には見えるけれど、壊れた左手の断面はFRPでした。
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リヤカーを押す回族の男性とは散策の帰りにまた出会いました。積まれていたのは…。
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超大型犬で希少種のチベタン・マスティフの毛皮でしょうか。一時は数千万円とか数億円で取引された犬種ですが、汚職摘発などで賄賂として使えなくなり価格が暴落したと聞きました。雑種かもしれませんが毛皮はいくらくらいするのでしょう。肉はもちろん食べちゃいますよね。
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さあこれは何の作業でしょうか?怪しい雰囲気ですが。
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答えは泥にまみれた「冬虫夏草」です。冬虫夏草とはオオコウモリガの幼虫に寄生した植物です。1本30元から100元だそうです。
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専用のブラシできれいにしている訳です。我々のガイドさんに「お客さんに買ってくれるように言ってよ。」と言っていたそうですが、さすがに手が出ません。
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泥がついていると何だか分からないですね。
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きれいにブラッシングして赤い糸でお化粧して可愛くなりました?
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東門から西門へ向かっての大通りをまっすぐ進みます。四方を山に囲まれた交通の要所だということが感じられます。
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袖の長いチベット族の服を着たおばあさんです。琥珀の飾りで着飾った人は写真を撮るのにお金が必要です。20元くらい要求されるようです。ガイドさんからもトラブルことがあるので注意がありました。
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大通りは多くの人で賑わっています。お店を覗きたい思いはありますが、ガイドさんがどんどん進んでしまうので後をついていくしかありません。
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完全な民族衣装でなくてもかっこいいです。
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上着の脱ぎ着で体温調節するそうです。寒暖の差が大きい土地ですからね。
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何をするでもない人が大通りにたくさん出ています。
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古松橋に到着しました。この橋は車は通れません。
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トン族の風雨橋のようでもあります。昔はいろいろな出会いの場でもあったのでしょう。稚拙で古くはありませんが天井画や壁画から風習や歴史を読み解くことが出来ます。
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橋を越えると西門も近くに見えてきます。
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東西南北に立派な門がありますが、北側の門は高い山の上にあります。
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城門の手前でUターンしてバスに戻ります。この辺りは自由市場になっていました。サクランボは売っていませんでした。
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夜になったら明かりが灯ってきれいなのでしょうか。城内に泊まれるホテルなどは見掛けませんでしたが、ここから馬に乗って数日キャンプしながらトレッキングするツアーもあると聞きました。
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同じ道を戻るので同じような人とすれ違います。
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蔵族と回族の方が半々のように見えました。
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最初にすれ違ったリヤカーのおじさんはヤクの頭蓋骨を満載して戻ってきました。追いかけようにも息が切れるので走れない!
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食べ物を扱うのは回族の人で、土産物屋や冬虫夏草を扱うのは蔵族のように見受けられました。
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妻は黄銅のやかんが欲しかったそうです。豹の毛皮もまだ普通に売っているのですね。本物かどうかは分かりません。
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黄色いポットも可愛いけど、アクセサリーも見たかったですね。店の奥にも面白そうなものがありそうです。
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何屋さんか分かりやすい店名です。
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過去と現在が交差した一瞬です。
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一見普通の町中の観光ですが、標高は2800メートルほどあるので歩くだけでも息切れします。
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像と同じポーズでとみなさんから声を掛けられながら、体の位置が合っていないことに気が付きました。酸素が脳に行き渡っていなかったのでしょうか。
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30分くらいの古城見学でしたが一応は奥の城門まで行けたので満足です。
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松藩を過ぎると周囲の景色からもチベット文化圏に突入したと感じてきます。
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そして山々には残雪が望めます。
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羌族の石積の住居とは全く違った蔵族(チベット族)の木造家屋です。黄金色に輝く寺院の建物も豪華です。
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風馬旗(タルチョ)がたなびき、お経が空に流れていくようです。思わず「オンマニペメフム」とマントラを唱えます。
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オン(オーム)は神への呼びかけで、マニは宝あるいは仏法を意味し、ペメフム(パドマ)は蓮の中の花のことです。合わせると「蓮の花の中の宝よ」です 。
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「干海子風景区」を通過すると「九寨溝」はもうすぐです。
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集落に入ったなと感じる間も無く九寨溝到着です。九寨溝と言ってもひとつの町では無く、ホテルを中心に周辺に飲食店などが集まった場所が幾つかあるようです。大自然の景色から途端に俗っぽい世界に引き戻されるので少々驚きました。
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今回2泊する「ハワード・ジョンソンホテル」です。ほとんど英語は通じないのでハワードもジョンソンもいません。
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巨大なロビーは総大理石で、まさに「蓮の花の中の宝よ」と言わんばかりのオブジェです。このオブジェがマントラを具現化しているなんてほとんどの人が気づかないでしょうね。
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ロビーの横には巨大なアトリウムがあり、チベット風の建物に小川が流れ、木々が植えられています。寒い冬も開放的で明るい雰囲気が感じられるのでしょう。チェックインはガイドさんと添乗員さんがしてくれるので、上層階がいいとか景色はどうだとかフロントの人と交渉することもありません。
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ホテルは立派でしたし、朝食も美味しかったのですが、ここの2階のレストランの食事はあまり美味しくいただけませんでした。
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全体的に味が薄い印象です。日本人向けに辛さを押えているのかもしれませんが。
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多分料金上は一番高い川魚もあまり箸をつける人はいません。今回のツアーに限らないのですが、品数を減らしても質を上げた方が嬉しいです。今回のツアーでは18名なので9人づつ2卓に分かれました。それぞれ9品+スープ+麺という構成でした。備忘録代わりに写真を撮っておくのですが、ここ以降しばらく同じような料理ばかりだったので割愛します。
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部屋は事前に調べてあった通り快適でした。4トラベルのホテルリストにも掲載されていなかったので登録までしたくらいです。
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ベットメイクはちょっと雑ですが、寝具は快適でピローも硬さの違うものが2個置かれてあります。
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バスルームも総大理石で、大きめの洗面台にモザイク画まで施されたバスタブです。こんな山奥ですがお湯も豊富に出ます。
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シャワーブースは独立しています。排水がちょっと弱いのと部屋によっては温度調整が出来なくて熱過ぎることもあるようです。
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部屋との間には電動ブライドあり、部屋の窓のカーテンも電動でした。
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アメニティは一応揃っています。コンセントもたくさんあります。
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バスローブにスリッパとアイロン台とアイロンまでありますが、問題は冷蔵庫が無いという事です。ビールは歩いて5分のところにスーパーがあるのでそこで調達しました。朝夕は冷えるので果物や飲み物はベランダに出しておきました。
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旅行中はスケッチブックにチケットや名刺や飲んだビールのラベルまでスクラップして、備忘録を書いておくのでデスク周りは大切です。無料ミネラルウォーターが2本ありました。
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ベランダからの眺めは素晴らしいのですが、木製のベランダの手摺は日本の基準ではありえない造りなので、寄りかかったりしない方が賢明です。クラツーさんもご注意を。
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遠くに雪を頂いた山が望めます。ちょっとマッターホルンを思い出させます。バンホフホテルの近くのホテルに泊まって、朝夕ベランダから眺めたことを思い出しました。
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部屋の正面の山肌にはタルチョがたなびいています。以前の雲南省の旅で香格里拉で買ったタルチョ持って来ればよかったと後悔しました。
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廊下のじゅうたんがフカフカ過ぎてキャリーバックのキャスターに負荷がかかり引きづらいのは贅沢な悩みです。
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ホテルのロビーでも「蔵謎」や隣の劇場のショーのチケットは買えましたが、往復の送迎や席の善し悪しもあるのでガイドさんにオプションとしてお願いしました。
細かい手数料が彼らの収入になります。昔は中国のガイドさんは給料制では無くてコミッションが収入だったと聞いたことがあります。このホテルも郵便物は預かってくれないので、九寨溝の郵便局の出店か黄龍の出口近くの郵便局の出店のポストを利用するしかありません。 -
食事が済んでもまだ時間が早いので表に出てみます。
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隣はびっくりするほど俗っぽいテーマパークでした。毎晩10時頃までショーがあるので部屋にいると多少うるさいです。
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「九寨宋城蔵羌古城」という施設でした。
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俗っぽいけど中国を数多く旅して慣れてしまっているのか嫌いではありません。
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九寨溝の名の起こりは渓谷(溝)にチベット族の暮す村(寨)が9つあることからこの名が付いたと言われ、チベット族の伝承では山の女神セモが天界から落とした鏡が 108つに砕け散って湖になったとされています。その女神が巨大な像になって鎮座しています。
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そして巨大なマニ車があります。香格里拉にも同じくらい大きなものがあったのを思い出します。
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ゲートがあるので有料エリアには入りませんでしたが、表にはバーストリートがあります。ここはチベット族の衣装を着たお姉さんが呼び込みをしているカラオケ店です。
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その先にはカルフール(家来福)の名前を真似たような家福超市(スーパー)があり、ここでワインとかヤクのヨーグルト購入しました。
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冷えたビールが売っていなかったのと、表で何か食べたかったのでホテル前の「農民飯店」に入ってみました。ビール10元ですが冷やしてないけど程よく外気で冷えています。
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「担担面」は2両と3両と普通盛と大盛があり、それぞれ12元と15元でした。
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「抄手」は肉入り雲呑でしたがこれも同じ料金です。1両は50グラムなので2両で100グラムの面という事です。オリンピックのNHKの撮影スタッフで北京に行った弟が3人で餃子屋に入って、訳も分からず1人1斤づつ餃子を注文したらテーブルが餃子で埋まったという話を思い出しました。粉1斤500グラムですからその皮から出来る餃子の数は計り知れません。
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基本どちらもスープは同じうす味でした。担担麺は肉みそが美味しかったのと雲呑が意外に美味しかったです。全部で34元で約600円の夜食でした。
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部屋に戻ってからはスーパーで買ってきたワインを開けました。「成都紅」という地元ワインです。500ミリリットルで18元、340円くらいのワインですがこれが美味しい!ハンガリーのトカイかシチリアのヴィーノ・マンドルラ(アーモンドワイン)かマルタのミード(蜂蜜ワイン)を思い出させる味です。変な甘ったるさもありません。冰紅葡萄果酒とあるので、多分アイスワインということです。あまりの美味しさと安さなので翌日に店にあったワイン全部買い占めました。普段ならこんな山奥で買わないで成都に戻ってから買うのでしょうが、荷物の移動の楽なツアーだという事と成都に戻って自由になる時間があるか分かりません。
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道中に買ったペカンナッツ(クルミ)とヘーゼルナッツをつまみに贅沢な時間を楽しみました。ヤクのヨーグルトは明日のお楽しみにしました。長い1日の終わりです。
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2016 九塞溝・黄龍・楽山・峨眉山・成都の旅
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