2016/05/03 - 2016/05/03
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kojikojiさん
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通年ゴールデンウィークは仕事をしているか家でじっとしていることが多いのですが、予定している6月の旅行が2週間ほどしか取れないのでどこかに行こうという事になりました。比較的早い時期にアクションを起こしたのでクラブツーリズム社の「九寨溝・黄龍・峨眉山・楽山8日間」の予約が取れました。ANA便でマイルが貯まるのも選選択肢の1つでしたが、近年値段が下がってきたのも魅力でした。今回のタイトルの「熊猫深山」は中国の民謡の題名からお借りしました。中国では廃れてしまった歌ですが、日本で唯一中洲産業大学森田一義教授が伝承されています。テレビ業界では「タモリ」として知られている方です。
ツアー6日目は朝から「成都パンダ繁殖研究基地」の見学です。2日目に九寨溝へ行く高速道路から左側に入り口が見えたので大体の距離感は分かっていました。何でこんな朝早くからと思っていましたが、ガイドさんによるとパンダは暑がりなので朝の涼しい時以外はエアコンの効いた室内にいるので急いだほうが良いということです。なるほど言うことに一理あります。実はパンダを生で見るのは今回が初めてでした。小学生の時に上野動物園にランランとカンカンが来日したのですが、見に行くことはありませんでした。ガラス越しに数秒なんて見たことにならないと思っていましたから。父の勤めていた共同通信社が薄い写真集を出していたのでもらうことが出来ました。それを学校に持っていったらみんなに羨ましがられたというのがパンダの思い出のすべてです。そしてこの日新しい思い出が出来ました。5歳になった姪と約束したパンダの帽子も繁殖基地で買うことが出来ました。お土産に買っておきながらフライングで被ってしまいましたが。姪はゴールデンウィークの後半、暑い日が続きましたがこの帽子を被って外出したそうです。そこまで喜んでもらえて大満足でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 団体旅行
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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早朝に成都を出て30分くらいで成都郊外の「成都熊猫繁殖研究基地」に到着しました。駐車場から入り口までは5分ほど歩きます。大きな看板がありましたがとても広大な敷地です。多分全部見るのでは無いであろうことは想像できます。ここには80頭の大熊猫がいるそうです。
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駐車場から入り口まではお土産瓜の屋台が並んでいます。お願いですから夢を売ってください。こんなビニール詰めのパンダなんてかわいそうです。
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何となく妻とシルエットが似ています。一応確かめてみると妻は上野動物園でパンダを見たことがあるそうです。地方出身者のほうが東京詳しいですよね。フン。
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看板の前で記念写真を撮ってもらいます。文字が隠れないように座りました。
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パンダが檻に入っているようなデザインです。
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「功夫大熊猫」カンフー・パンダの人形が置かれてありますが、著作権については不明です。
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黄金のパンダ親子と記念写真。
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ガイドさんの「ここは戻ってくる頃には混み合ってますよ。」の声にみなさん記念写真を撮り始めます。
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季節の花も植えられて整備が行き届いている印象を受けます。
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こんな竹藪を歩いているとパンダが出てきそうな気分になってきます。
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お金持ちの中国の人は巡回バスに乗って移動です。
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初めて見たパンダがこれです。
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なんか新鮮なものを感じません。
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なんだろうこのゴロゴロした感じ。
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家の居間でいつも見慣れているシルエットだからです。
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きれいな雄の孔雀がいました。
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首の動きを見ていると4月中旬にオーチャードホールで観た楊麗萍(ヤン・リーピン)のシャングリラの孔雀舞を思い出します。彼女は絶対に肩、肘、手首以外にもう一つ関節があると思います。それくらい見事な孔雀の動きです。
シャングリラ:http://4travel.jp/travelogue/11122555 -
朝早い時間は表に出て食事中です。大きく見えますがこの子たちはまだ子供です。竹ではなく筍を食べています。
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その食べっぷりと人間ぽい手の動きや仕草が愛される要因なのだと思います。
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上手いこと皮を剥いて柔らかいところだけ食べていきます。
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妻も生で見るのは初めてです。やはりガラス越しでは興醒めします。
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旅行記のタイトルの「熊猫深山の旅」がこれでやっと成立しました。
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「成都熊猫繁殖研究基地」は1987年3月に設立され、保護されたが自然に帰すことが困難だった6頭のパンダから始まったそうです。2011年までに累計172頭のパンダの繁殖に成功しています。
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パンダの保護方法の改善のために多くの組織と協力していて、1994年に日本のアドベンチャーワールドが世界初の協力先となり、15頭のパンダの繁殖と育成に成功しています。
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パンダのことを思い出すと1972年9月の日中国交正常化を記念して中華人民共和国から贈呈された北京動物園で飼育されてランランとカンカンです。当時11歳で小学校の5年生でした。
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当然学校ではパンダの話題で持ちきりでした。その頃は雑誌なんて買えるわけもなくテレビで見るだけでした。実際にパンダを見た友達もいなかったと思います。父が共同通信に勤めていたせいで、出版した写真集を持って帰ってきました。
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その写真集を学校に持っていったら先生を始めみんなで回し読みしたことを思い出します。自分ではパンダにはほとんど興味が無かったので上野動物園に行くこともありませんでした。
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そのうち学校でのパンダブームも終わり、話題にもならなくなりました。その後全くパンダを見る機会もなく、そうなると初めに見るのは本家の中国にしようと思うようになり、その願いはこの日に叶いました。
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実際に間にガラスなどを介さずにパンダを眺めるとその魅力を認めざるを得ませんでした。
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この体系のバランスといい色の配置といい、完成されたデザインを感じます。
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神の作ったもっとも完成されたデザインかもしれません。
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しかし竹を噛む以外にすることは無いのだろうかと思います。
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左右の歯でバランス良く嚙んでいます。まるで歯を磨いているようにも見えます。
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中に人間が入っているのではないかと思うほどの表情をするときがあります。
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そしてまた竹を食べ続けます。
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一応人間の視線に対して背を向けているように感じます。
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食べ終わって昼寝中のパンダ。
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食後に運動しているパンダもいました。
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環境は良いと言っても所詮は塀で囲われた中だけの運動です。同じルートを何周もするのを見ていると可愛そうになってきます。
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そしてまた食べ始めます。
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間にガラスも無く、至近距離なので食べる音が聞こえてきます。
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パンダには首が無いのかと思っていましたが。
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ちゃんと首がありました。
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歩く姿は尻尾の無いタヌキを想像させます。
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こういった茂みの中にいた方が自然な感じがします。
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食べる姿は全く自然な感じがしません。
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ただただ食べる。
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食べる。
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食べる。
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まだ食べる。
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食べる。
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食べる。
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両手で食べる。
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ため息をつく。
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そして食べる。
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簡単に体は起こせません。
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座りなおしてまた食べる。
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下を向いて食べる。
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ほおばる。
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前日の絵葉書はパンダポストに投函しました。この繁殖基地にはパンダ郵便局もあるようですが、立ち寄っている時間はありません。
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こんな自然な姿を九塞溝で見たかったです。
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九寨溝や黄龍で欧米人を見掛けることは稀でしたが、ここでは半数以上が欧米人でした。ここ以外にも雅安など数か所のパンダ基地を廻ったり、お手伝いをするそうです。
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欧米人の子供の食い入るような視線が印象に残りました。
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食後の運動中。
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ずっと見ていても飽きることがありません。
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11歳からの45年分のパンダを見たような気がします。
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基地内の売店でパンダの帽子を買いました。表でならもっと安く売っていますが、質が違います。安いものは毛がすぐ抜けてくるそうです。芯もしっかりしていないのでテロンテロンです。ここのものはタグも付いているしデザインも可愛いです。もちろん我が家のパンダちゃんも可愛いです。
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後には体もちゃんとついています。
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パンダが食べる筍が山盛り届いていました。いつか赤ちゃんパンダがいる季節にも来てみたいものです。
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自由時間の後はレッサー・パンダのエリアを歩きながら出口に向かいます。好きな人なら一日いても飽きないのでしょうね。奥のエリアまで走って行った人もいらっしゃいましたが、我々にはこれくらいで充分です。
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レッサー・パンダも初めて見ました。ほとんど柵もなく自由に放し飼いのように見えます。
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こちらはかなり動きが素早いです。
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普通に歩くように木を降りていきます。
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逃げてしまわないのか心配になります。
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地面に降りるとみられるのが嫌なのかどこかへ行ってしまいました。
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ここはやっぱりジャイアントパンダを見るところのように思えます。
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出口へ戻る途中の竹藪で記念写真を撮りました。
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この帽子は姪っ子には受けました。うちに遊びに来て、この帽子を被って廊下を行ったり来たり。5月の暑い日なのにこの帽子を被ってお出掛けもしたそうです。
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一応おじちゃんも被ってみました。
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パンダ繁殖研究基地の見学の後は一度成都に戻って昼食を摂ります。
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寛窄巷子という古くから残る街並みの一角にレストランはありました。この日は一応「四川風飲茶」ということになっています。店の個室で2卓に分かれての食事になりました。
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期待が持てそうなので最初からカメラを用意しておきました。
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「鍋巴肉片」(グオバーロウピェン)
おこげの餡かけ料理です。ジュッという音が食欲を誘います。 -
「宮保鶏丁」(ゴンバオジーディン)一口大に切り揃えられた葱とナッツと鶏肉が甘辛い味付けでとってもおいしかったです。
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「回鍋肉」(ホイゴーロウ)ガイドさんに教わりましたが、ホイコーロウの回は戻すという意味があり、一度蒸すなりした肉をもう一度鍋に戻して炒めるという料理だそうです。これも辛くて美味しい!
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「西紅蛋花湯」(シーホンダンホァータン)トマトと卵のスープは我が家の定番料理でもあります。
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いつものサツマイモの茎炒め。これは今回の旅では何度も出ました。
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「叶児杷」(本当は米偏に巴)という蒸し団子です。肉そぼろと胡桃味の餡が入った眉山の名物料理です。
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「鮮肉包子」(シェンロウパオズ)は肉まんです。
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「抄手」(チャオショウ)は肉入りワンタン。写真にはありませんが、「紅油餃子」(ホニョウジャオズ)という四川名物のラー油たっぷりの辛い餃子もありました。
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「三大炮」餅米と黄粉に黒蜜を掛けたデザートです。味は船橋屋のくずもちを想像すれば遠くないと思います。これは元々屋台などに大きなまな板があり、その上に銅板を置きます。さらにその奥にはきな粉が入った大きなザルが置いてあります。職人さんがもち米を3個丸めて銅板の上に放り投げます。すると3個のお餅が銅板の上を「ダン・ダン・ダン」と跳ねてきな粉の中に着地します。その様子から三大炮と名づけられたそうです。昨日錦里でも見掛けました。
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「味典」www.cdweidian.com
今回のレストランでは「陳麻婆豆腐」と並んで美味しいお店でした。 -
マレーシアのペナン島のアートウォールのようでもあります。
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昔の市井の風情が再現されている街並みがありますが、無情にもバスへ急がされます。
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ここへは最終日の夜に来ようと思っているのですが、昼間の姿はこれが見納めです。
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最終日にもう一度戻ってきたときはホテルからタクシーで22元の距離でした。さあ最後の楽山と峨眉山観光へ向かいます。
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