富良野 de ＳＫＩ！　Jan2016

2016/01/04 - 2016/01/06

今年のお正月休みは、３年ぶりにスキーをしようと北海道へ。

しかし、暖冬に加え雪不足で、スキー場のオープンが軒並み遅れている。

リフト券付ホテルを予約したものの滑ることが出来るのか。

直前まで心配したが、大丈夫だった。

−６℃位で、気温が高く、３日間とも雪が降ったので、

青空に太陽は望めなかったが、雪質が良いパウダースノーのゲレンデで

久しぶりのスキーを楽しんだ。

加えて、スキーの後の雪見露天風呂も良かった！

エリア 富良野(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田空港から旭川空港に向かう。

東京の天気は良い。

気温１２℃。

はたして、北海道の気温は、何度なのか。

この時期、羽田行きは、どの便も満席だが、

下り便には空席があり、何よりウルトラ先得で予約すると

往復３万円を切ったのは有難い。

離陸してまもなく、羽田沖を旋回し

宮古市上空を目指す。

今日みたいに天気が良いと、Ａの席だと

後方に富士山が見えるんだけどね。

ベルト着用のサインが消えて、

千葉県上空か。茨城県か。

いよいよ北海道上空。

後ろに座っていた女の子が

『わーー！見て見て！雪だよ〜！すごいね〜！白いね〜！』

と大喜びだった。

小学生くらいの姉妹が、二人だけで旭川に行く様だ。

キッズおでかけサポートを利用しているんだろうね。

今回選んだお宿が、こちら。

富良野プリンスホテル。

富良野に宿泊するのは数回目で、新館にも泊まった事があるが、

今回はあえて旧館。

ホテルをどこにしようかという時、夫は即座に『富良野プリンスホテルに泊まりたい』と言った。

理由を聞くと、スキーを楽しむ為にホテルに泊まること、ましてや連泊するなど

あり得ないことだった。

４０数年前、そんな余裕があるのは、ほんの一握りの人達だった。

高校時代、スキー部に入りたいと言うと、スキー部はお金がかかるからと

やらせてもらえなかった事が、今でも悔しい思い出として残っている様だ。

≪年を取るのも　悪くない
　　　毛は抜けても　夢や希望は生えてくる≫

夜、食事に行こうと外に出ると、幻想的な景色に遭遇した。

もちろん新館は、すべてが揃っていて申し分ないのだが、

私達には旧館がぴったりだった。

部屋数が少ない分宿泊客も少なく、静かだし、落ち着けるし、山小屋風の三角屋根が魅力で

スイスのコテージにでも来ている様な雰囲気を、味わう事ができた。

値段は、ポイント使えて、１泊１人１０３５０円。

リフト１日券(５２００円相当)と朝食付きなので、とても安い！

レストランの天井から吊り下げられているランプ。

歴史を感じるアンティークな物で、照度も良い。

ランチにあんかけ焼きそばを食べたが、具材が良く、

白菜など野菜もそうだが、豚肉が美味しかった。

朝食は和・洋のバイキング。

スタンダードなメニューに加えて、スープカレー、豚肉のしゃぶしゃぶ、

じゃが芋・南瓜・ブロッコリーなどの蒸した温野菜、パンが特に美味しかった。

素材にこだわっているのが分かったし、富良野市は食べ残し政策を実施していて

「食べ残しをしないように」と、丸太に記してカウンターの上に置いてあった。

不味ければ、「こんなの食えるかよ！」になるんだろうけど、

美味しかったので、「なるほど、食べられる量だけ取ろう！」という気持ちになった。

雪景色を眺めながら、ゆっくり朝食を味わう至福のひとときだった。

この、ふらの牛乳とトマトジュース、そしてふらの濃いヨーグルトが絶品。

満喫・満腹・満足・！

出口に、テイクアウト用の珈琲があったのも、嬉しいサービスだった。

それにしても、外国人のカップル・家族連れが多く、富良野でこんなに多くの

外国人を見たのは初めてだ。

雪が降りしきる中、中国人の女の子達が、バスを待っている。

寒そうだね。

それでも気温は、ー５℃。

富良野にしたら、そうでもない。

さぁ、いよいよ滑るぞ！　Ｆｕｒａｎｏスキー場。

ロッカールームで準備をしていると、木村公宣さんを見かけた。

富良野スキー場で、木村公宣スキースクールを主宰しているんだね。

夫はスキー少年だったから、はやる気持ちが抑えられない様子。

私は３年ぶりなので、緊張している。

ましてや、どっかり降り続いている新雪のせいで、ゲレンデも荒れている。

いきなりゴンドラに乗っては　きついので、ちょっと下で練習。

富良野プリンスホテル側の北の峰ＺＯＮＥでゴンドラに乗り、

滑り下りて、途中の連絡コースから、富良野ＺＯＮＥに行きロープウェーに乗る。

その連絡コースで、歩く距離がきついという口コミがあって心配したが、何とかクリア。

雪が激しく降っていたので、ゴーグルは曇るし、足元は悪いし、私は四苦八苦。

夫は、お茶の子さいさい。童心に戻って楽しんでいた。

お昼は、ロッジでラーメンを食べる。

ここでも外国人の多さにびっくり。

思わず厨房のおばさんに聞いたら、３が日は日本人が多かったけど

４日以降は、ほとんどが外国人だという。

みんな美味しそうにラーメンを頬張っていたけど、黒いキクラゲを見つけて

『これは、何だ　何だ？』と驚いていたのが印象的。

ゴンドラは、午後３時１５分で終わりなので、

あとは、ナイター照明のあるファミリーゲレンデで楽しむ。

このコースが、私にはぴったり。

夜には雪も止み、ナイター照明に照らされた美しいゲレンデと

夜景を楽しむことができた。

来て良かったな〜と思う。

スキーの後の食事と温泉が、もう最高！

照明の具合で、雪面が、こんな色に写った。

　≪日はおちてるり色世界冬の海≫

夜は、ここのお店で焼き肉を堪能する。

実は、前の日に来てみたら満席で入れなかった。

仕方なく諦めて、予約しておいたのだ。

新しいお店で人気店の様だが、どれも安くて美味しかった。

牛肉カルビ・サガリ・上タン・ジンギスカン・豚サガリを頼んだが

どれも１人前の量が多く、満足だった。

富良野に来て思ったが、ここは『お肉が旨い！！』

かみふらのポークが有名で、上富良野と言ったら豚サガリなんですって。

食べた事ありますか？

噛めば噛むほど旨みが出て、ジューシーで実に美味しかった。

ここのお店は、大正解！　『たいへん　おいしゅう　ございました。』

店内は、シックで換気も良く、ＢＧМがジャズなのだ。

落ち着いた雰囲気で、良かった。

たらふく食べて２人で５０００円って、随分と安い！

最終日の朝になって、ようやく晴れ間が見えてきた。

リフト３時間券で滑ろうかとも思ったが、無理をせず、

観光がてら、白銀の世界をドライブする事にした。

駐車場に置いてあった車には、ゆうに３０センチは超える雪が積もっていた。

富良野プリンスホテルをチェックアウトして、新富良野プリンスホテルに行く。

お目当ては、浴室にあったボディソープの香りが気に入り、ショップに売っているというので売店へ。

行ってみると、他にも欲しい物が一杯。

ラベンダーの石鹸・蝋燭・お香・紅茶・パック、ふらのドレッシング、ジャム・・。

また朝食で食べたパンも買えるというので、プリンスパン工房にも行ってみた。

ここでも外国人の７歳位の男の子がパンを買っていた。

驚いたのは、私も気付かなかったのに、トレーの上にちゃんと用意されていた

紙ナプキンを敷いて、その上にパンをのせていた事。

いゃぁ〜、子どもなのに、スマートだなぁと感心してしまった。

ホテルの目の前にあるニングルテラスに行ってみる。

この氷柱。この雪景色。

雪に縁のない人が見たら、感動するだろうなぁ。

ニングルテラスは、富良野の森の中にあり、それぞれテーマを持ったログハウスで

クラフトマン達が知恵を絞って創作したクラフト作品が並べられている。

１５軒あるお店を、ゆっくり見て回る。

新富良野プリンスホテルの売店で見た、この硝子に一目惚れ。

麓郷(ろくごう)にある「グラス・フォレストｉｎ富良野」に行くと、種類も豊富だと聞いて行ってみた。

写真撮影不可だったので、外観の写真すらないが、行って良かった。

これらは、買ってきた３つのグラス。

しばれ硝子が有名で、ホットドリンクを入れても大丈夫なグラスや

最初は少ないヒビも、時間の経過と共に、どんどん増えていき、

模様の変化も楽しめる。

富良野駅から車で２０分もかかるが、

途中に小川が流れていて、とても風情のある場所で、夏も良いだろう。

制作体験も出来る様で、ぜひまた訪れたいギャラリーだ。

飛行機は、旭川空港２０：２５発の最終便。

それ迄の間に、この吹上温泉保養センター白銀荘に来るのが楽しみの１つ。

何と言っても、温泉が良い。ただ吹雪だと辿り着けない。

泉質は良いし、冬の露天風呂の景色が最高。

筋肉痛で太ももがパンパンだったのに、長い時間お湯に浸かり

すっかり楽になった。

こんな所にも外国人がやって来ていて、ここ２〜３年で、急激に増えたらしい。

どうも自国に帰ってインターネットでグッドコメントを書き込みしていて、

それを読んでまた人が来る、という事らしい。

混浴露天風呂があるなんて知らなかったが、若い女性二人が内湯に入って、

さっさと出たかと思ったら、水着に着替えて混浴露天に入って行った。

彼女達は、それを知ってて、水着も用意していたという事だ。すごい！

英語圏でない人も多く、電話の対応が大変だとオーナーは、おっしゃっていた。

実際にバス停にいたノルウェーから来たというご夫婦に話しかけてみた。

私などからすると、断然ノルウェーの方が、どこもかしこも良いと思うが、

『ここは、みんなが親切！！』と言っていた。

いずれにしても、こんな田舎に人が集まるって、とても良いことだ。

２泊３日の短い旅だったが、充分に北海道の冬を堪能しました。

加齢とともに、スキーなんて自信がないと思っていたが、

結構　年配の方達も多く、ネガティブにならず、出来るだけ長くウィンタースポーツを楽しめる様に

日々無理せず体を鍛えていこうと思いました。

帰ってからも、心と体の調子がよく、生き生きと暮らせているので、それも旅のお陰かと感謝しています。