大分訪問2015⑧（中津市街Ⅱ　中津城・福澤諭吉旧居・大江医家資料館他)

2015/03/20 - 2015/03/22

薦神社から戻ってきて、再度市街の散策です。

一番駅から遠い福澤諭吉旧居でも、駅から徒歩15分程なので、
充分に歩いて回れる距離にあります。
駅でレンタサイクルを借りて市外散策したので、
結構色々な場所を見て回ることが出来ました。

医科資料館等、他の地域では目にすることのなかった
貴重な場所を訪問することが出来ました。

エリア 耶馬溪・中津・玖珠(大分)

• 旅行の満足度: 4.5

中津市街に戻ってきました。まずは寺町の少し先にある大江医科資料館を訪れます。
中津藩御典医の大江家にまつわる資料が展示されています。
華岡流の医術を学んだと云う事で、華岡青洲の資料も展示されています。

大江医家史料館 美術館・博物館

解体新書が、展示されていました。
オランダ語訳の「ターヘル・アナトミア」を杉田玄白が翻訳して、解体新書として出版したものです。

大江医家史料館 美術館・博物館

人体図が、飛び出す絵本のような造りになっていますね。

大江医家史料館 美術館・博物館

大江医家史料館 美術館・博物館

魔除けや病気除けを兼ねた鍾馗図が、飾られています。

大江医家史料館 美術館・博物館

ここにも雛人形が飾られていました。

大江医家史料館 美術館・博物館

裏庭にある薬草園では、薬用植物が栽培されています。

大江医家史料館 美術館・博物館

復元された「おかこい山」です。
中津城の中掘や外堀を囲んでいた土塁です。

中津市内の至る所に、福澤諭吉の著書の一節が掛けられています。

福澤諭吉旧居にやってきました。
福澤諭吉が青年時代を過ごした家で、旧居の横には記念館も併設されています。

福澤諭吉旧居 名所・史跡

旧居の中には、こちらにも雛人形が飾られていました。

福澤諭吉旧居 名所・史跡

旧居を通り過ぎると、中庭のような場所に出ました。

福澤諭吉旧居 名所・史跡

所々に福澤諭吉に関するエピソードが書かれた立て看板が立っています。
学問を修めるだけで命まで狙われてしまう、未だにそのような国も多いですね。

福澤諭吉旧居 名所・史跡

旧居の中庭には、諭吉が少年の頃に手直しした土蔵が建っています。
諭吉少年は、この土蔵の2階で勉強していたそうです。

福澤諭吉旧居 名所・史跡

土蔵の2階には、諭吉少年が勉強していた様子が再現されています。

福澤諭吉旧居 名所・史跡

中津市のシンボル中津城が見えてきました。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

中津城横に建っていた黒田官兵衛像です。
まだ新しい像なので、大河ドラマに合わせて作成されたものなんでしょうね。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

張り出した造りなんでしょうが、天守が石垣の上にずれて乗っているようにも見えます。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

中津城の前には、大きな駐車場が用意されています。
また中津城横には、中津大神宮が鎮座しています。
天照皇大神他複数の神様を御祭神とし、明治になって伊勢神宮の大神が
ご分霊されたそうです。

中津大神宮 寺・神社・教会

中津城は、黒田孝高により築城されました。
山国川河口に築かれていて、本丸を中心に扇形の地形をしていることから
「扇城」とも呼ばれています。
香川の高松城、愛媛の今治城と並んで、日本三大水城の一つです。
どのお城も、堀に海水が流れ込む仕様になっていました。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

天守は復元ではなく、観光用の模擬天守です。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

天守の最上階には、ボランティアの方でしょうか？
ホラ貝を吹いて、観光客にサービスしていらっしゃいました。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

天守からの眺めです。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

中津市のキャラクターが、「くろかんくん」で、
中津城キャラクターが。「おっくん」です。
おっくんは、徳川家康から「白鳥鞘の鑓」を拝領したといわれる
奥平忠昌がモデルになっているそうです。確かに槍を持っていますね。
黒田⇒細川⇒小笠原⇒奥平⇒幕末と来ているので、幕末時の城主の
開祖がキャラクターになったんでしょうか。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

右側が黒田黒田孝高が築いた石垣、左側が細川氏が築いた石垣です。
はっきりと積み方の違いが分かりますね。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

池大雅の画や書が多く残されている自性寺にやってきました。
自性寺は、奥平家の菩提寺で転封に伴い、中津にやってきたそうです。

自性寺 寺・神社・教会

自性寺の本堂です。
門を入ってみましたが、大雅堂は、はてどこにあるの？

自性寺 寺・神社・教会

自性寺と大雅堂の入り口は別だったようです。
こちらが大雅堂の門です。
12世の提州和尚は、池大雅と親交が深く、この地に池大雅がしばらく滞在した事から、多くの画や書が残されているそうです。

自性寺 寺・神社・教会

移動途中に寄った蛭兒宮です。

ここにもたくさんのお雛様が、飾られていました。

大江氏と共に、中津藩御典医だった村上家の資料館にやってきました。
宝連坊住職の村上氏の一族です。

村上医家史料館 美術館・博物館

レトロな看板が並んでいます。

村上医家史料館 美術館・博物館

解剖図に彩色が施されていて、少し生々しい感じになっていますね。

村上医家史料館 美術館・博物館

これも変わり雛の一種のようです。

村上医家史料館 美術館・博物館

うーん、これは何だろう？
ふくろうや亀、魚を始め、ナスや大根のぬいぐるみが
ぶら下がっていますね。

村上医家史料館 美術館・博物館

村上医家史料館 美術館・博物館

江戸時代に描かれた人身連骨真形図です。

村上医家史料館 美術館・博物館

たくさんの薬品のビンが並んでいます。
実際に使用されていたものが、まだ残されているようです。

村上医家史料館 美術館・博物館

明治時代の診療報酬一覧表です。
事前に診察料が明確になっていると、患者も安心だったでしょうね。

村上医家史料館 美術館・博物館

村上家邸宅の裏庭には、立派な土蔵が建っています。
この土蔵には、シーボルト事件で幕府に追われていた蘭学者の高野長英が、潜伏していたそうです

村上医家史料館 美術館・博物館

高野長英が持参した「水滴は、石おも穿つ」というオランダ語の学問訓です。

村上医家史料館 美術館・博物館

土蔵には、当時の医療書が展示されていました。
インターネットなどない時代、書籍は貴重な情報源だったので、土蔵に大事にしまわれていたんでしょうね。

村上医家史料館 美術館・博物館