2015梅雨、尾張の紫陽花：鶴舞公園(6/6)：花菖蒲、日本海、紬娘、桂木石、真珠の海

2015/06/09 - 2015/06/09

紫陽花の花が見頃を迎えた頃に見学した鶴舞公園の花菖蒲です。花菖蒲は、さすがにピークを越えていました。帰りにバラ園にも立ち寄りました。

エリア 鶴舞・堀田(愛知)

『日本海（にほんかい）』です。肥後系の花菖蒲です。肥後系は、江戸中期に肥後藩主の細川氏が江戸花菖蒲育成の大家だった旗本、松平菖翁から株分けして熊本に持ち帰り、武士豪商階級に奨励したのが始まりとされます。江戸系の血筋です。

『日本海（にほんかい）』の名札です。肥後系の花菖蒲は、六英咲きが多く、花被片（花弁）は大きく丸いのが特徴とされます。葉は全体に太く、やや垂れ気味ですが、花径とのバランスがよく、日本を代表する品種を多く擁します。

『紬娘（つむぎむすめ）』です。長井系の花菖蒲で、少し垂れ気味の平咲き三英花です。長井系は、新潟地方で独自発展した系統と考えられています。

『紬娘（つむぎむすめ）』の花のズームアップ光景です。外花被には、白色地に紫色の筋が入ります。

『紬娘（つむぎむすめ）』です。

『紬娘（つむぎむすめ）』の名札です。

『桂木石（かつらぎせき）』です。

『桂木石（かつらぎせき）』です。

『桂木石（かつらぎせき）』の花のズームアップ光景です。

『桂木石（かつらぎせき）』の名札です。

ピークは過ぎていましたが、まだ見所が十分に残っていた花菖蒲園の光景です。

『真珠の海（しんじゅのうみ）』の花のズームアップ光景です。

『真珠の海（しんじゅのうみ）』の名札です。肥後系の花菖蒲です。

『新浜扇（しんはまおうぎ）』です。江戸時代から栽培が続けられている肥後系の花菖蒲です。

『新浜扇（しんはまおうぎ）』の花のズームアップ光景です。青紫に鮮明な白筋が数多く入る六英大輪花です。

『新浜扇（しん・はまおうぎ）』の名札です。『にいはまおうぎ』とも、『あらはまおうぎ』とも読めそうです。

江戸古花と呼ばれる、江戸系の花菖蒲の『大淀（おおよど）』です。濃いビロード紫色の三英花の大輪です。

丸々と太った黒猫さんですが、なかなか厳しい眼つきをしていました。花菖蒲園の監視役といった存在でした。最初に2匹いた内の1匹です。

鶴舞公園（つるま・こうえん）の花菖蒲園の光景です。栽培されているのは、約90種、2万株の花菖蒲とされます。

同じく、鶴舞公園の花菖蒲園の光景です。花のピークは過ぎていましたが、がっかりしてしまうほどではありませんでした。

鶴舞公園の花菖蒲園の光景が続きます。花菖蒲が見頃の時には紅白の万幕が張られ、展示会が行われますが、その期間は過ぎたようでした。

鶴舞公園の中にある小さな水路の光景です。鶴舞公園が整備される前は、沼地だったとされますので、今も水系が残っているようです。鶴舞公園（つるま・こうえん）が建設されたのは、明治42年(1909年)11月19日、名古屋市が設置した最初の公園です。

公園の敷地内にある、胡蝶ヶ池の光景です。胡蝶ヶ池、竜ヶ池、吉田山、熊沢山の起伏に富んだ地形の間を渓流が巡る廻遊式日本庭園として、国指定の名勝地の登録の重要な部分を占めています。

同じく、公園の敷地内にある、胡蝶ヶ池の光景です。池に外来種の亀が住みつき、ハスの根を食いつくし、ほぼ絶滅しました。その後、今撮影している鈴菜橋より北側には、亀が侵入できない様に対策が打たれ、ハスも次第に再生してきました。

帰り道に立ち寄った薔薇園の光景です。バラの時期は過ぎていましたが、四季咲きや、晩生種の花が咲き残っていました。深紅のバラです。蔓バラだったかもしれません。

花殻摘みや、伸びすぎた枝の剪定も済んでいた薔薇園の光景です。剪定された後でも、まだ少しだけ花が残っていました。

真っ赤な花を咲かせた大輪のバラです。HT種（ハイブリッド・ティー）のバラのようでした。

中型から小型のバラに、咲き残っていた花が多かったようです。中には、これからが見所の株もありました。オレンジ色の花を咲かせたバラです。

中央やや右手に見えるのが、ベアトリーチェ像です。その周りで黄色い花を咲かせるユリオプス・デージーは、大胆に剪定されていました。

これで、鶴舞公園の紫陽花見学を目的の写真紹介はおしまいです。咲き残りのバラや、花菖蒲も見学できました。