2014/04/28 - 2014/04/29
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RAINDANCEさん
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スペイン南東部、アラゴン州テルエル県の県都であるテルエルを訪れました。イスラム文化とキリスト文化が融合した「アラゴンのムデハル様式の建築物」が、世界遺産に指定されています。
★ムデハル様式の世界遺産建築物を中心に町を散策。
★有名な「テルエルの恋人たち」のサン・ペドロ教会へ。
★歴史建造物の合間にお洒落なモデルニスモ建築も鑑賞。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎ソパ・デ・アホ
◎モルシージャ
◎ハモン・セラーノ
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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中世の町アルバラシンを観光した後、テルエルへ向かいます。曇天。
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「飛行機注意」の道路標識。飛行機に注意って言われてもなぁ〜。
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テルエルの郊外にあるパラドールに到着です。
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「パラドール」は、スペイン半民半官のホテルチェーンです。(翌朝に撮影)
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エントランス。パラドールは、歴史的建造物を改装したものか、リゾートホテル系のものが多いです。
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このパラドールはそのどちらにも当てはまらない感じでした。
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郊外の公園内にありますが、トレドやセゴビアやサラマンカのパラドールの様に市街を一望できる訳でもありません。
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かと言って、市街へのアクセスが特段良いわけではなく…
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ちょっと中途半端な感じがしました。おまけに、ヒーターとテレビを同時に使うとブレーカーが飛ぶ有り様。
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あまりお勧め出来ないパラドールと言わざるを得ません。
ちなみに、クレヨンしんちゃんはスペインでも根強い人気な様で放映が続いてます。私のスペイン人の友人曰く「あれは下品だから子供には見せない。面白いんだけどね。」 -
それはさておき、まずはパラドール友の会会員特典のワンドリンクをいただましょう。
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BARのテラス席にて。ここもクエンカ同様ポップコーン。
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BARカウンター。この後はディナーです。
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パラドールのレストランにて。
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アペリティボ。フォア、ツナ、レバーをクラッカーや揚げパンに乗せたもの。
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お供のワインは、この地のものではありませんが、リベラ・デル・ドゥエロのマタロメラ(Matarromera)。これにはやられてしまいました、もろ私好みの香りとコク。赤ワインといえばこれまではやはりリオハの選択が多かったのですが、今後はリベラ・デル・ドゥエロの比率が増えそうです。(帰国前にスーパーで買って持ち帰りました)
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私の第一の皿、ソパ・デ・アホ(Sopa de Ajo)、にんにくのスープです。カリカリに焼いたハモンとバカラオ(タラ)、モルシージャが付いてました。
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妻の第一の皿、茎野菜とポテトとハモンの炒め物。ハモン・セラーノの産地として知られているだけに、ハモンを多用しています。
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私のメイン、仔牛のリブロースのステーキ(Entrecot de Ternera)。
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妻のメイン、舌平目の鉄板焼き(Lenguado a la Plancha)。
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ポストレ(デザート)のアイスクリーム。
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同じく、フルーツの盛り合わせ。
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カフェで〆。正直、ディナーの質も今一つ、更にお勧めしづらくなってしまいました。
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翌朝の朝食ビュッフェ。朝食は、パラドールとしては平均的だと思います。
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さて、テルエルの町歩きへ出かけましょう。パラドールから旧市街へは2kmほどです。
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左はロンバルデラの塔(Torreon Lombardera)。こういった塔が旧市街の周囲にいくつか残っています。
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旧市街の北側にあたるダマソ・トラン通りで大き目の駐車場を見つけたので、そこに車を停めて歩くことにしましょう。これは、駐車場の傍にあった県の歴史資料館。
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こちらは、ロス・アルコス水道橋(Acueducto de Los Arcos)。16世紀にフランス人の手によって着工され、その後延長されたものらしい。
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サン・ミゲル教会(Iglesia de San Miguel)。この教会の近くに、サン・ミゲルの裏切りの門(Portal de San Miguel a la Traicion)があります。14世紀、残酷王と呼ばれたカスティーリャ王ペドロ1世の軍隊が侵攻してきた際、一人の裏切者がこの入口を開けたことで、町は略奪や荒廃から逃れたということらしい。
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修道会の宮殿(Palacio de la Casa de la Comunidad)。元は16世紀の建物だそうです。
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サンタ・マリア大聖堂(Catedral de Santa Maria)。13世紀のムデハル様式で、テルエルに4つある世界遺産の建物のうちのひとつです。
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ムデハル様式とは、キリスト教勢力がイスラム勢力から国土を回復するレコンキスタの後、居残ったイスラム教徒(ムデハル)の建築様式とキリスト教建築様式が融合した様式なのだそうです。キリスト教徒もイスラム建築の美しさを認めていたということですね。
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下から塔を見上げるとこのような感じ。
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カテドラル広場、右の黄色い建物は市庁舎です。
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トリコ広場(Plaza de Torico)にやってきました。
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この広場が旧市街の中心らしく、最も多くの人で賑わっています。この広場と周辺では、モデルニスモ建築を見ることができます。こちらはトリコの家(Casa El Trico)、1912年にパブロ・モンギオという建築家の設計で建てられたそうです。
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こちら(真ん中の細いの)は、マドリレーニャの家(Casa La Madrileña)。こちらも1912年のパブロ・モンギオのもの。
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フェランの家(Casa Ferran)。1910年のこれまたパブロ・モンギオによるもの。オーバーハングした上階がユニークです。
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...といった風な、洒落た建築を眺めながら歩くのも一興です。
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i(観光案内所)には、モデルニスモ建築物専用のマップもありました。
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さて、ちょっと歩き疲れたので休憩です。トリコ広場に近いこのホテルのBARにて。
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軽く一杯と...
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やはりここは、ハモンセラーノで。
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休憩後に訪れたのはエル・サルバドール教会とその塔(Torre de la iglesia del Salvador)。14世紀のムデハル様式、4つの世界遺産の建造物のうちの一つです。
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エル・サルバドール教会。元はレコンキスタ後の12世紀に建てられたのですが、17世紀に取り壊され現在の教会となった模様。
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塔に登ってみると、教会の鐘楼であることがわかります。
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塔からの眺め。
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次にやってきたのはサン・ペドロ教会とその塔(Torre de Iglesia de San Pedro)。こちらもムデハル様式で世界遺産。
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そしてここは、「テルエルの恋人たち(Los amantes de teruel)」で知られる教会です。
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13世紀初頭に、富豪の家の娘イサベルと貧乏な男ディエゴが愛し合い、悲劇的な最期を遂げた「テルエルの恋人たち」の物語で知られています。この話は実話とされ、二人の遺体はこのサン・ペドロ教会に収められています。
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この中に2人のミイラが安置されています。この棺(彫刻)は、1955年に彫刻家フアン・デ・アバロスの手により製作されたそうです。
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教会へはこの霊廟を通って行くのですが、入れ替え制なのでここでしばらく待ちます。
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教会の内部。
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ガイドさんに導かれ、鐘楼へ登ります。
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教会の屋根伝いに歩き、塔を間近に見ることができます。
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竹に似せた装飾をアップで。
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スペインでは知らない人はいないと言われる悲恋物語、やはりここがテルエル観光の目玉の様です。
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最後は、テルエルの駅近くにある、ラ・エスカリナータ(La Escalinata)という大階段へ。
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1920年頃の建造ということで、ムデハル調ながらモデルニスモの一つと言えるかもしれません。
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そろそろテルエルの町を後にしましょう。
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スペインの中でも周囲から孤立した地理的な条件から存在感がない町だったらしいのですが、素晴らしい歴史遺産やお洒落なモデルニスモ建築など非常に見どころのある町です。
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