アルバラシン_Albarracín　中世を封じ込めた村！ファンタジーの舞台になりそうな小さな要塞都市

2014/04/28 - 2014/04/28

スペイン南東部、アラゴン州テルエル県の村であるアルバラシンを訪れました。この村は、要塞に守られてきた中世の佇まいが残されていることから、1961年に国の記念建造物に指定され、「スペインの最も美しい村々」のひとつにも選ばれています。また現在、ユネスコの世界遺産への登録を申請中だそうです。
★古代ローマ、イスラム、カトリックの支配を経て中世の佇まいを残す村を散策。

エリア テルエル(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

国道を通ってクエンカからテルエル方面へ。アルバラシンはテルエルから西に30kmほどに位置します。

スペイン中央部らしい、切り立った断崖と…

…平原を真っ直ぐ進む道。

途中の小さな村で検問に引っかかりました。え？こんなところで？という場所です。周辺で何か有ったのでしょうか？

警察車両や風貌から見てホンモノの警官ですね。国際免許証とパスポートを見せて通過。

アルバラシンの村に着きました。

村の中心付近の無料Ｐへ。

駐車場から見ると、クエンカほどではないものの、高台に広がる村の風景が要塞都市の名残を感じさせてくれます。

市街へ上がって行きます。アルバラシンという名は、この地に入植したベルベル人のイスラム教徒、バヌ･ラジン一族の名に由来するとか。

観光案内所。

グラナダ旧市街のアルバイシン地区とは異なりますのでご注意を。
マヨール広場(Plaza Mayor)に来ました。

その一角に町役場(Ayuntamiento)があります。

さらに村を歩くと、城壁と村が見渡せる見晴し台に遭遇。

ここから村を眺めてみましょう。

なるほど...この村がかつて要塞都市であったことが見受けられます。

この城壁にはのちほど登るとして、まずは村を散策。

こちらは大聖堂（Catedral）。

サルバドール大聖堂とされるこの大聖堂は、12世紀が起源とのこと。

その後、16世紀に再建されたのだそうですが、この鐘楼付近のカラフルな屋根瓦が印象的です。

渓谷と山に囲まれた村。3世紀以前にはローマ帝国、8世紀にはベルベル人がこの地形を活かし要塞都市を築いていたそうです。

村の中心を離れ、城壁に向かいます。

趣のある細い路地。

村を囲む城壁。

これ、ホテルです。こういうところに泊まってみるのもいいですね。

丘に続く城壁が見えてきました。

お、私たちより先に親子が登っていきます。

この城壁は11世紀にムーア人によって建てられ、レコンキスタ以降14世紀までにアラゴン王国により拡張されたものの様です。

丘を登っていくと、村の全景が見えてきます。

丘の上の塔に到着。

そうすると、このような絶景が。

大聖堂と展望台広場。

城壁。柵はないので、壁の上を歩くのは相当怖いです。（もちろん、地面を歩いて登ります）

ちなみに、城壁の向こうはこんな景色。

足場が悪くてちょっと大変ですが、ハイキングに適したシューズを持参し是非登ってみてください。

村はずれの駐車場の裏を流れるグアダラビアル川。ここからの景色もなかなか。

アルバラシン...渓谷と切り立った丘に囲まれ、中世の佇まいが封じ込められたまま現代まで受け継がれた美しい村です。