2014/04/30 - 2014/04/30
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RAINDANCEさん
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スペイン南東部、ムルシア州の州都であるムルシアを訪れました。この州は、アンダルシア、バレンシア、カスティーリャ・ラ・マンチャといったスペインお馴染みの州に囲まれた小さな州、それだけにあまり知られていませんが、その州都(県都でもある)は美しい建物が多い味わい深い町です。
★キリスト勢力がイスラム勢力からこの地を奪還した後に建てられた大聖堂など、地中海沿岸の主要都市として栄えた歴史を物語る町並みを散策。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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高速道路を通って先の訪問地エルチェからムルシアへ。天気は引き続き良好、今回の旅行は天気に恵まれました。
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ガラガラに空いている高速道路でムルシアに到着。
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ムルシアも、この辺りの他の町と同様に、複数の文化圏による支配を経て歴史を積み重ねてきました。町に入ると雰囲気の良い建物が目に付き始めます。
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さて、車を駐車場に停めて、グロリエタ(La Glorieta)と呼ばれる広場から町歩きをエンペサール(スタート)。
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ここに面しているのが旧市庁舎です。改修中の様で幕が掛かっていました。
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片隅には、ムルシアの発展に尽くした18世紀の聖職者であるルイス・アントニオ・ベルーガ、通称カルデナル・ベルーガの像があります。
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そして、その近くにある「カルデナル・ベルーガ広場(Plaza del Cardenal Belluga)」。
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画像の左の建物が「新市庁舎(Ayuntamiento)」です。マドリーのアトーチャ駅やプラド美術館増築などを手がけた、ラファエル・モネオ氏の設計だそうです。
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さらに振り返ると、広場に面して鎮座する「大聖堂(Catedral)」。
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スペインバロック様式の傑作とされる美しい正面ファザード。
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元々は14~15世紀にかけてゴシック様式で建てられ、18世紀に塔が完成したらしいのですが...
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...それまでの間に、15世紀に造られた2階がルネサンス様式、3階はバロック...といった風に、様々な様式が混ざりあっているそうです。
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こちらはロココ調の鐘楼。
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丁度この時期は母の日。鐘楼の前の十字架が赤いカーネーションで飾られていました。ヨーロッパでは、カーネーションは十字架に架けられたキリストに聖母マリアが流した涙から咲いたという説があるらしいです。
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広場の一角には旅行案内所もありました。
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さて、大聖堂からトラペリア通りを少し歩くと、「レアル・カジノ・デ・ムルシア(Real Casino de Murcia)」があります。
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1847年に社交場として造られたそうです。アルハンブラ宮殿を意識したとされる天井。
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確かに、あの天井の細工に似ていますね。
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エントランスから中へ向かう通路。
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パッサージュを思わせる造り。
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ここは、カジノと言ってもギャンブル場ではなかったそうです。
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上流階級の人々が、会員制のパーティなどを行う社交場だったとのこと。
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カジノの割にはちょっと狭いな〜とは思いました。ですが、豪華絢爛な造りです。
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小ぶりながらセレブ感が漂う中庭。
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ここに、ムルシアから北東へ60kmほど離れたエルチェという町で発見された、「エルチェの貴婦人」像があります。(但し、レプリカ)
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紀元前4世紀のイベリア人によるものとされ、スペインの歴史上極めて重要な遺産の一つです。本物はマドリーの考古学博物館にあります。
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他にも幾つかのサロンが。
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何れもゴージャスな装飾が施された部屋…3ユーロなら見応えは充分かと。
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再び街歩きへ。
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トラペリア通りを更に北へ行くと、「サント・ドミンゴ広場(Plaza de Santo Domingo)」にぶつかります。左の白い建物はカサ・セルダ(Casa Cerda)、1930年にホセ・アントニオ・ロドリゲスという建築家によって建てられたバロック風の建物です。
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その広場に面して建つ「サント・ドミンゴ教会(Iglesia de Santo Domingo)」。元は13世紀にあった建物で、16世紀の礼拝堂と18世紀の教会により現在の姿となっている様です。
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教会の反対側。
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広場にはかなりの樹齢と見受けられる大木。
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てなわけで、広場と言えばバル・レストラン…ちょっと休んで行きましょう。
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つまみにオニオンリング。
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サント・ドミンゴ広場の少し先にあるサンタ・アナ広場(画像右下)。サンタ・アナ修道院の脇にある小さな広場です。
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そのサンタ・アナ広場の向かいにある「サンタ・クララ博物館(Museos de Santa Clara)」、元は13世紀のムスリムの城壁を継いだ14世紀の修道院だった様です。
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ここにもカーネーションで飾られたクロス。
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さらにその向かいのフリアン・ロメア広場に立つ「ロメア劇場(Teatro Romea)」。
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他にも目を奪われる建物が色々あります。...が、そろそろ移動の時間。
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ムルシアから南に約50kmのところのカルタヘナという都市があります。ここをキリスト教勢力がイスラム勢力の支配から奪還した際に、海賊から守るためにこのムルシアに司教座を移転したとか。そういった運命がこの町の歴史を形作っていったのでしょうね。
他にも、マル・メノールの湖など他にも見どころがありそうだったムルシアですが、今回は断念し次の目的地であるロルカへ向かいます。
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