2015年日本美食？飽食紀行（11）　博多と築地

2015/04/22 - 2015/04/24

旨い魚を堪能しよう、とやってきた日本でしたが今回は少々アテが外れてしまいました。

そんな旅もいよいよ終わり。最期の夜を博多で過ごし、築地を経て帰国の途につきましょう。

エリア 博多(福岡)

• 旅行の満足度: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー JALグループ 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

さて、最後の宿泊地は博多。ホテルに荷物を置いて昼食です。軽く焼き魚でも食べようと向かったのはここ。

「水鏡天満宮」という神社がありまして

水鏡天満宮 寺・神社・教会

その脇にこんな路地があり、右側にはずらりと飲食店がならんでいます。

「博多うまかもん通り」というそうです。

たいそう評判の高い店です。夜は居酒屋、昼は定食の店とのこと。

季節は秋じゃないので、行列しているようならわざわざ入るほどでもないのですが、この日はすんなりと入る事ができました。

店の名前は「真」さん。

２階に通され、「そこに横並びでお願いします」と席を指定されています。この「横並び」が大切らしく、後から来た二人連れが向かい合わせに座っているとおばさんに、「横並びでお願いしたんですけど」と注意されておりました。注文は取りません。昼は定食が一種類あるっきりで、客が選ぶ余地はないからです。

これがご自慢の「鯖の一枚焼き定食」です。お値段は９００円也。

季節が春ですから「秋鯖」ではありませんが、さすがに２００万枚を目指している、というだけあって焼き加減はよく、パリッとした皮にふっくらとした身がなかなか。

小鉢の冷や奴、ご飯がつきます。ご飯はおかわり自由とのことですが、大きな茶碗だったのでおかわりはパス。しかし、女性でもおかわりを貰っている人がいますね。大きさといい、９００円は妥当なお値段です。

ブログで「並んでも食べたい」と持ち上げている方も多く、実際行列の写真を沢山みかけましたが、行列してまで食べようとは思わないですねぇ。。

近所の店にこんなポスターが。。。。。

ポテトうどん？？？
関西で人気爆発中？？？

今回は関西は素通りしたので気がつかなかったのだろうか。..新大阪駅構内のうどん屋にはなかったなぁ。。。。

あとで大阪在住の友人にも聞いてみましたが誰も知らず。
若者なら知っているのでしょうか。。。

西鉄で太宰府へ。

参道には修学旅行生や外国人観光客が。平日なので割と空いてますね。

太宰府天満宮 寺・神社・教会

今回はお参りではないので見事に満開の藤などを愛でつつ進みます。

今日のお目当てはここ、九州国立博物館です。
博物館好きの嫁は大喜び。

九州国立博物館 美術館・博物館

なかなか斬新な建築ですね。設計は菊竹清訓さんという方です。

入場してから展示室までがやたらと遠く、エスカレーターやら動く歩道やらに乗る距離が長いのです。ようやく到着。

工業高校の生徒の作品だそうです。なかなか見事な出来映え。

右から、黒田長政、立花宗茂、大友宗麟、加藤清正、とのこと。あれ？島津家は誰もなし？あまりいい甲冑を着ていなかったのでしょうか。。。

日本の博物館は軒並み展示室は撮影禁止。大英博物館なんかを見習って、基本的に撮影可という具合にはならんものでしょうか。。。

博多の宿ももちろん温泉付き。ホテル八百冶、というところにしました。

大浴場は外部からの客も受け付けています。
この扉を通り抜けると、通路が外から丸見え。...
午後のまだ日が高い時間帯に、部屋着で歩くのは少々気がひけます。

天然温泉 八百治の湯 八百治博多ホテル 宿・ホテル

夕食は「たんか」というお店へ。

前回、たかをくくって当日電話したら満席で、それでも次の客が来るまでの１時間だけなら、と入れて貰った店です。肉がとても美味しかったので今回は早くから予約をいれて再訪。

たんか 清川本店 グルメ・レストラン

すぐにできるもの、ということできゅうりの漬物。

んーーー。残念だけど旨いとは言えず。
残してしまいました。

食べたかったのはこれ。これを食べに来たのです。

牛タンと牛さがりの串焼き。
とりあえず一本ずつのハーフ焼き。

旨いですねぇ。。。。

蓮根チップスもビールや焼酎のつまみにぴったりです。

私の大好きな鶏皮があったのでこれもいってみます。
カリカリとした食感がたまりません。

この店でも新人らしき若者が慣れない様子で働いていました。こまめにメモをしたりしてなかなか前向き。アラジンの新人君よりはキビキビしていますねぇ。うかがうと、今日から入ったバイト君だとか。

牛さがりを追加して、〆は今日はニンニクライス。

前回はいろんなブログで大評判だった「がんこおやじの焼き飯」を大いに期待して頼んだのですが、なにがそんなに？という感じだったので今回はこちら。

うーん。

普通のニンニクライスですな。

結論：たんかは肉を食えば良い！肉は文句なし。

翌朝は朝風呂に入って、ホテルの朝ご飯を食べて、タクシーで福岡空港へ直行です。福岡のいいところは、なんといっても空港へのアクセスが素晴らしいことですね。

さて、オーストラリアに帰る前に最後の買い出しに築地にやってきました。

築地場外市場 名所・史跡

平日だというのに、場外はこの人出です。

まずはお昼ご飯。これまた随分前から予約をいれておいた評判のいいイタリア料理店、パラディーゾ。何しろ築地場外にあるのですから、新鮮な魚介を使った料理を楽しめそうです。

昼時、中は満席のようで表にも結構な人数が待っていましたが、予約していたのですんなりと中へ通され、一番奥の小さなテーブルへ。

となりは日本人女性とイタリア人男性のカップル。

ランチメニューはパスタとサラダのセットのみのようです。もちろんそんなものを食べるためにわざわざ予約したわけではないので、グランドメニューを貰って美味しそうなものを探します。

トラットリア・築地パラディーゾ グルメ・レストラン

おお、ありましたよ。「本日のお魚〜お好みの料理方法で〜」というのが。
さっそくこれを注文。すると「それは４０分から５０分かかりまして。。。。お昼はお席が１時間となっておりますので。。。」

へ？？？なんだそれ？？
嫁の顔がきゅーーーっとこわばっていきます。
はぁ？と思いつつメニューを点検。うーん。。。
八千代にしとけばよかったね。

では、と魚を使ったパスタはないの？と聞く嫁に「今日は・・・・うちは貝がメインで・・・」と応える店員。でも、グランドメニューにもランチメニューにもそそられるものがない。。。

そんな状態で前菜はどうか、とか薦められても誰が頼む気になるんだろう？アホか。ワインもボトルを取る気が一気に失せてグラスワインで。

仕方ないので、ま、これにしてみるか、と選んだのはウニとからすみのスパゲティ。なんか変わった麺やねぇ。。いや、旨いのは旨いけど。濃厚なウニのソースに、珍しくも唐辛子が利いていて辛い。辛くて旨い。でも１４８０円という値段を考えたら、この程度は旨くて当然でしょう。

となりのイタリア人はチーズをリクエストして断られ、お金は払うと言うとなんと「当店では魚介のパスタにはチーズを使わないことになっております」と。。。うーん、魚介＝チーズを使わない、とは限らんけどねぇ。。

「いくら払えばもってきてくれるんだ〜」・・そこまでいう客、しかもイタリア人なんだから出してもいいんでないかい。単にめんどくさいだけか。。

嫁はすっかりやる気を無くして築地でトマトとモッツァレラの手打ちパスタ。麺はしっかりコシがあるし、モッツァレラも旨い。旨いのは旨いんですがね。築地まで来てなんでこれ？というところ。何しろ１４８０円ですから旨くて当然。

なんだか一食損した気分になって、でもお腹はいっぱい。勘定すませて外に出がけに表にあったボードを何気なく見てびっくり。「ご予約の場合をのぞき、昼のお食事時間は１時間とさせていただきます」・・・・

ほー。つまりこの店は、予約客であることすら知らずにオーダーをとりにくるわけだ。。なるほどね。それとも知っててめんどくさいからしらばっくれたのかな？

味はそこそこ、魚料理も旨いのかもしれん。だけどサービスは最低。二度と来るか、こんな店、というところですね。あのイタリア人もそう思ってたことでしょう。

さて、買いだし。今回は明太子、干物、ちりめんじゃこなどを探索。旨いと聞いて向かった最初の明太子屋で、「オーストラリアに持って帰るから真空パックしてくれる？」と聞くと中国人店員が「そんなものしなくても持って帰れる」と力説して譲らない。こちとら住人ですよ。ああ、はいはい、めんどくさいのね。

それにひきかえ、素晴らしかったのは「しらす家」さん。味見をして美味しかった量り売りのちりめんじゃこ。事情を説明すると快く、しかも100gずつに小分けして密封し、お店のシールを裏表に貼り付けて下さいました。他のお客さんの少しでもいいの？という質問にも本当に気持ちのいい応対ぶり。家に帰って食べてみると非常に美味。

わが家のちりめんじゃこ屋さんはこちらに決定です。

宅急便サイズをオーバーしていたので空港には送れず、成田営業所止めにしてあった客用布団を引き取って、荷物を詰め直して、さてチェックインです。

荷物が一個多くなってしまったのに、何故かスルー。...

さすがにいつものように寿司田で最後の寿司、というほど胃に余裕はナシ。
こんなときは、ＪＡＬラウンジでシャワーを浴びてさっぱりしてから、名物ビーフカレーとビールがいいですね。これが日本最後の食事となりました。


さて、今回は肩すかしを食うことの多い美食？飽食紀行でしたが、まぁそれも旅の楽しみ、ということにしておきます。地方の料理が私達夫婦には甘すぎる、というのは覚えておかねばなりますまい。

成田空港国際線 JALサクララウンジ 空港ラウンジ

この旅行記へのコメント （2）

• kuniさん 2015/08/02 15:01:23

  フォローいただきありがとうございました。

  kirinbxxさん、はじめまして。
  
  この度はフォローいただきありがとうございました。
  
  その時々の気分で書いており、一貫性のない拙い旅行記や口コミばかりですが、ご覧いただければ幸いです。
  
  ところで、kirinbxxさんはオーストラリアにお住まいなんですね。
  こちらの旅行記の最後の成田での手続きからJL771便に乗られたのかな、なんて思ってました。
  オーストラリアは今年5月に初めて訪れましたがとても好印象な国でした。
  物価がもう少し安くて、もう少し近ければ通いたくなる場所を見つけた感じです。
  
  今後ともよろしくお願いいたします。
  
  kuni

  kirinbxxさん からの返信 2015/08/02 19:57:17

  よろしくおねがいします

  こんばんは。
  
  旅行記、楽しく読ませていただいています。
  拝見しますと、なかなかの健啖家かつ上戸さまのようで、なにやら親近感が一日です。
  
  > オーストラリアは今年5月に初めて訪れましたがとても好印象な国でした。
  > 物価がもう少し安くて、もう少し近ければ通いたくなる場所を見つけた感じで
  
  南オーストラリア州のワイン産地近くに住まいしております。ご指摘の通り、物価が非常に高く、特に地価が高いせいでホテル代が非常に高いので、なかなか気軽にお越し下さいとは言いにくいのですが、ＳＡ州はシドニーやメルボルンに比べるとまだましなほうです。是非一度ワインを楽しみにお越し下さいね。
  
  今後ともよろしくおつきあいください。