2015年日本美食？飽食紀行（10）　唐津へ

2015/04/21 - 2015/04/22

次の目的地は唐津。

旅もそろそろ終わりに近づいてきました。今度こそ！

などと過度な期待は持たないことにして、気軽に地の食材を味わう方がいいんでしょうが。。。

エリア 唐津・虹の松原(佐賀)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

臼杵から唐津へ向かう途中、大分駅でちょうどお昼時に。あまり時間もないので駅から見えていた「おめでたい」という名のラーメン屋さんへ。

なかなかの客入りです。

ミニヨン 大分駅店 グルメ・レストラン

この言葉には全面的に賛成！

ということで生ビールと

餃子を注文しました。

大分１９８９年の伝統　牛肉餃子　４００円。

フライパンに載っていてちょっとパサパサしているだけの普通の餃子です。なんのこっちゃ。。。

嫁が頼んだ「激辛葱ラーメン」７９０円。

単に唐辛子がたっぷりまぶされているだけ。

もやしラーメン７００円。

どれもこれも、残すほど不味くはなく、また来ようと思うほど旨くもなく、駅前にあるから便利、値段もほどほど。

今度は青いソニックです。

やっぱりソニック、という名前にふさわしいのはこちらですね。

洗面台の、こんなところにまで。。。。

TOTOさん、やりますねぇ。

新鳥栖からは「みどり１５号」です。

みどりなのに何故か赤い車両が。。。

新鳥栖駅 駅

実はこれ、前は「ハウステンボス」号なんですね。

うしろに「みどり」がくっついています。

ちゃんと緑の車体でした。

今夜の宿は唐津第一ホテルリベール。

最寄り駅は西唐津ですが、めんどくさいので唐津でそのまま降りてタクシーに。実はこれは大正解でした。

すぐ部屋にあがって窓を開けると。。。おお、いい眺め！

唐津第一ホテルリベール 宿・ホテル

あれにみえるは唐津城。別名舞鶴城と呼ばれているそうです。

四代藩主水野忠邦なる野心家が老中になりたさに（唐津は長崎警備を担当している藩なので老中にはなれない慣例があった）賄賂をばらまいて浜松へ国替えを認めて貰ったんだとか。唐津は実際の石高より遙かに裕福な藩だったのに、家臣はえらい迷惑、切腹してまで止めた家老もいたそうです。どうやら賄賂にするために領地の一部も天領にしちゃったらしい。なかなか迷惑なお人ですな。で、めでたく老中になったお殿様がやったのが天保の改革というやつです。この人、後世の評判はあまりよくありません。。。

柴田錬三郎「眠狂四郎」ではなかなか頼もしく物わかりのいいお殿様なんですが。。

例によって一風呂浴びてさっぱりし、タクシーで向かった先はこちら。九州では評判の寿司屋、「つく田」さんです。嫁が知り合いから推薦されたそうな。

中はカウンターのみ、どこに座りましょう、と聞くと「今日は他にお客さんもいないんでお好きなところへ」と。あらら、じゃぁ、と真ん中に。

途中で中国人らしき二人連れが入店。ご主人が英語で相手をされていました。さすがにこういう店に来る客は、中国人でもマナーをこころえていて、大声で話したりはしませんね。まぁ、出てくる度に一眼レフとスマートフォンでいちいち写真を撮ってはいましたが。

どうも寿司屋でいちいち写真を撮る気にはなれない私達ですが、気が散らないのかねぇ。...

鮨処 つく田 グルメ・レストラン

つまみと握りのおまかせをお願いし、嫁は例によって「珍味系は嫌いですぅ」などとわがままを。

つまみは単に刺身だけではなく、自家製の塩辛とか、お浸しとか、和え物とかバラエティ豊富にちょこちょこ、と出てきます。

握りもさすがに本職の寿司職人さん。お寿司としての完成度はやはりきちんとした修行をした方ならではのものですね。

唐津の地の利の悪さに言及すると、「こういうと偉そうに聞こえてしまいますが、それがある意味でフィルターになっているかと。不便だけどそれでも来ようかといって来てくれるお客さんだけでいい」。うーん、自信ですねぇ。

また、一通り食べ終えて、「まぐろがないんですね」と聞けば「マグロは東京にはかなわない」と。なるほど、確かにそうですね。このお店はだから赤身はマグロではなくてサーモンなんだそうです。

夜明け前、ホテルの部屋の窓から見える風景はなかなかです。

タクシーに乗って唐津、とお願いすると「西唐津でなくていいですか」と。唐津の運転手さんはなかなか親切ですね。

駅のコインロッカーに荷物をあずけ、唐津の町を歩きます。商店街もまだ営業準備を始める店がちらほらとある程度。

早朝から営業している店と言えば、豆腐屋というのが日本の昔からの風景です。

日本料理 川島 グルメ・レストラン

今日の朝ご飯はここ、「川島豆腐店」さんの豆腐料理。出来たてを食べるには予約が必要です。予約するとたいへん丁寧な返信をいただきました。

本日はBコースを予約してあります。

店内に入ると暖房が。「お寒いので暖房を入れておきました」とのこと。とても丁寧ですね。（私にはいらんのですが。。）

白木のカウンター、まるで京都の割烹のようです。
お品書きを見ると夜は刺身などもあって一杯やれるようです。

お目当ては当然これ。できたてのぬくぬくざる豆腐。

大きくひとすくい。コップの中はもちろん、豆乳。実は豆乳にはイヤな記憶があります。嫁もあまり好きじゃないのでぐっと一気飲み。

最初は何もつけず、そして塩、醤油で。

日頃は何しろ異国暮らし、スーパーで売っている豆腐しか食べられない身には、できたてぬくぬく豆腐はこたえられません。

・・・薬味はなにも出ないのですね。。。

そしてこれは揚げたて厚揚げ。いや、たまりませんね。

おかわりをどうぞ、ということで厚揚げもざる豆腐ももちろんおかわり。嫁は大胆にも厚揚げを２個もおかわりしていました。

・・・薬味はなにも出ないのですね。。

豆腐の味噌汁です。

・・・具は豆腐だけです。
・・・薬味はなにも出ないのですね。。

うずみ豆腐、というのだそうです。

ふつうはご飯に出汁がかかったものの中に豆腐が入っていて「うずみ飯」などといって、酒の〆に出たりしますがここのものはなんと大麦。つるんとした食感が印象的でした。

それにしても、葱も生姜も一切薬味を出さないのも豆腐に自信があるからでしょうか。本音を言えば、そのまま、塩、醤油、そしてちょっと薬味を使っても食べてみたかったですね。言えば出してくれるのかな？

豆腐でおなかがいっぱいになったろころで、駅に戻り駅前の観光案内所で無料のレンタル自転車を借ります。

唐津市ふるさと会館アルピノ お土産屋・直売所・特産品

まずは唐津城へ。復元された城なので嫁もさして興味はないようですが、ここからの眺めが素晴らしいそうなので行ってみましょう。

階段はちょっとたまらない段数なので、ここはお金を払ってエレベーターに乗りましょう。

唐津城 名所・史跡

なるほど！これはいい眺めです。

右手の緑の屋根が夕べの宿ですね。

天守閣はもちろんＲＣ造の模擬物です。

でもまぁ、綺麗ではあります。

ちょうど藤の花が満開、いや、これは美しい。

この時期はいろんな花が咲きそろう、もっともいい季節です。

お次は唐津くんちの曳山を展示している、曳山展示場へ。入場料300円を払って中に陳列してある曳山を見せてもらいます。

唐津くんちもいつか見てみたい祭りの一つですが、それはまぁ、そのうち日本に住むようになってから。いったいいつのことやら。

曳山展示場 美術館・博物館

いろんな曳山がありますが、やっぱりこれが一番インパクトがありますね。

明治１６年に描かれた行列図です。この絵の中に1600人が描かれているんだとか。

時間が来たので自転車を返し、博多行きの高速バスに乗って次の目的地博多へと向かいました。