大都会【ニューヨーク】に行ってみた《７》　アムトラックで行くワシントンＤ．Ｃ．ツアー

2015/02/07 - 2015/02/07

ニューヨークの観光ツアーを探している時、『アムトラックで行くワシントンＤ．Ｃ．日帰りツアー』を見つけました。
夫が行きたがっていたワシントン。日帰り出来ちゃうんだ〜
「後で単独で行くから今回はいいよ」
「後でなんて行けないと思うよ、こんなに遠い所」
そんな訳でワシントン行きを決め、JTB USAのツアーに参加しました。

＜下車観光した場所)＞
国会議事堂・ホワイトハウス・アーリントン墓地・リンカーン記念堂・スミソニアン博物館

ワシントンＤ．Ｃ．とは・・・
アメリカ合衆国の首都。
ワシントン・コロンビア特別区、英語では「 Washington, District of Columbia」
省略して、ワシントンＤ．Ｃ．と言います。


帰りのアムトラックで、夫が「そうそう忘れてた、ワシントンでこの曲を聴こうと思っていたんだ」
イヤホンを片方ずつ、二人で聴きました。
アメリカ国歌が流れてきます。
私は、アーリントン墓地の景色がよみがえって、涙が止まりませんでした。

ニューヨークとは違う。
ここは政治の街だから当然だけど、それだけじゃなくて、いろいろ考えさせられる所です。
ちょっと表現が出来ません。
夫のために訪問したワシントンだけど、来て良かった。
アムトラックから見た一面真紅のワシントンの空が、アメリカの強さを強調しているように感じました。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 観光バス 徒歩

早朝のペンシルバニアホテルロビー

ツアーの皆さんは、遅刻することなく集合しました。

女性の係りの方から細かな説明があり、おまけに良い席を案内してくださいました。

アムトラックは、6:45、予定通りに出発しました。

直ぐに検札にきて、車掌さんが頭上の荷物置き場にメモ用紙を挟んで行きます。

「往復チケットなので渡してはいけませんよ」
注意事項です。

検札が来てから席を立ってくださいとの注意を守って、夫がビールを買いに売店に行きましたが、売っていないと言って戻って来ました。

後で知ったのですが、アメリカでは午前中はアルコールの販売は禁止なんだそうです。
電車に乗ったらビールを飲むのが楽しみな夫には辛い所です。

この表示、『←ボストン、ワシントン→』って所がアメリカ式。
終点と始発。

3時間程でワシントンのユニオン駅に到着。

進行方向を真っすぐに進んで・・・

Ａゲートに出ました。

無事ワシントンのスタッフに合流。

ユニオン駅はグランドセントラル駅とはまたちょっと違い、明るい雰囲気の駅でした。
ローマの浴場をイメージしているそうです。

ターミナル駅にはドラマがあります。

ユニオン駅を離れた所から。

外観は、ローマのコンスタンティヌス凱旋門を思わせる古典様式になっています。
アーチの上にも「鉄道の発展」と言われる６体の彫像。この辺もコンスタンティヌス凱旋門の影響を受けています。

初めて踏み入れたワシントンの地。

高い建物に遮られることなく見渡せる、大きな空が印象的でした。

半旗なのは、亡くなった議員を悼んでとのこと。

【国会議事堂】は、ユニオン駅の近く。

議員宿舎と議事堂は地下でつながっていて、上着を羽織らなくても通えるようになっているそうです。

1960年から修理をしていないため雨漏りがし始め、2年後の就任演説するために修復しているとのこと。

上には、高さ６メートルの自由の女神

ニューヨークでは『Statue of Liberty』
ワシントンは『Statue of freedom』

同じ自由でも『freedum』は、行動の自由を意味します。

この場所からリンカーン記念館まで一直線。
全てが見渡せます。

馬に乗っている像は、グラント将軍。
１８代大統領で、ニューヨークにお墓がありましたね。

次はホワイトハウスに移動。

ワシントンの街並みは整然としています。

車を降りた道の向かいに側あった商務省。

立派な建物なんだけど・・・

「あらゆる逆風に負けず、必ず突破してみせる」
そんな感じに受け取れる。

強すぎて怖い。

その隣にある【ウィラードホテル】
1860年に日米修好通商条約の批准書を交換するため、渡米した遣米使節団一行が宿泊したホテルです。

今は、インターコンチネンタルが運営していますが、スティーブン・スピルバーグ監督やトムクルーズなどの著名人も利用したそうです。

ホワイトハウスに向かう途中、いくつか露店があります。

この街には似合わないけど、ちょっと和む。

あのテロ以来、見学が出来なくなったホワイトハウス。

こんな所から見ています。

若い女の子に写真を頼まれて「パーフェクト」って言われたの、ちょっと嬉しかった♪

ホワイトハウスの真向いには、【ジェファーソン記念館】

中に、第３代大統領トーマス・ジェファーソンのブロンズ像が立っています。

どこからでも見える【ワシントンモニュメント】

高さが169ｍあります。
完成まで35年かかり、その内の25年間は何もしていなかったという。
そのため、途中で石の色が変わっています。
完成したのは、1884年。
エレベーターはあったものの10回に１回は落ちるので、使用は成人男子に限られていたそうです。

あっ、リス！

広い公園を自由奔放に駆け回る野生のリス。
アメリカのリスは、大柄で逞しく見えます。

こんにちは！　

なぜかポーズを取ってくれました。

次は、アーリントン墓地に向かいます。

この標識、夫は「ルート６６だ！」と感動していましたが、これは「州連絡高速道路66」の事。
無関係でした。
ルート６６は、アメリカ大陸を横断する道路なんだって。

アーリントン墓地は、ケネディ家のお墓がある所として有名だけど、元々は高官の墓地でした。
ケネディ大統領は亡くなる２週間前にここを訪れ、ワシントンＤ.Ｃ.が見渡せるこの場所を気に入り、副大統領はここにお墓を建てたのです。
副大統領の最初の仕事でした。

ポトマック川を渡るとアーリントン。

この墓地には、第一次、第二次世界大戦、朝鮮戦争やベトナム戦争で戦死した無名戦士のお墓もあります。
今現在、墓石は40万位。一つのお墓に3体まで埋葬できるようですが、2060年でいっぱいになるそうです。

墓地を巡回するバスが一周2時間かかると言うので、その広さは予想がつくと思います。

ask not what your country can do for you,
ask what you can do for your country

これはケネディ大統領が就任演説で語った言葉ですが、実はこの言葉は、大統領が尊敬していた日本人、上杉鷹山の教えに基づく物です。

上杉鷹山は『なせばなる　なさねばならぬ何事も　ならぬは人のなさぬなりけり』を歌った、米澤藩の武士です。

自由を得るためには、個々の強さ、自立が必要だと訴えているのではないかと思う。

この、見渡す限りの墓地・・・
私は「freedom」＝「自由」について考えさせられました。

アーリントン墓地から遠くない所に【ペンタゴン(アメリカの国防総省)】があります。

建物の形が五角形(pentagon)なので、ペンタゴン。
五角形の一辺は、281ｍ。
もともと病院だった所で、地上5階、2階、今現在でも世界最大のオフィス。
地下鉄に直結していて、通勤が楽なんだそうです。

次の訪問場所では、セグウェイの講習会。

夫、羨望のまなざし。

ここは、【リンカーン記念館】

とにかく大きい。

建物に、１２の州の名前が刻まれています。

５６段の階段。

リンカーンが亡くなった歳と同じ。

リンカーンの手が右と左で違うのは、手話をしているのではないか、と言う一説もある。

ハクトウワシはアメリカの国鳥。

この右側に朝鮮戦争戦没者慰霊碑があります。
19体(反射して38人になる)のステンレス製の像は、朝鮮戦争時、38度線で戦っていたという意味です。
アーリントン墓地では、この戦争で亡くなった大勢の墓碑を目にしました。

前を歩いていたアジア人が、この碑の前でピースサインで写真を撮っているのを見て、そこに行くのをやめて戻りました。とても耐えられない。

近くには、『わが国は、それまで知る由も無かった国と一度も面識の無い人を守る声に答えた、息子や娘達に敬意を表する』と書かれた板があるそうです。

反対側には、ベトナム戦争の慰霊碑があります。

高い建物は何もない。

初代大統領ジョージ・ワシントンの偉業をたたえる【ワシントンモニュメント】がそびえ立っていました。

昼食に連れてきてもらったショッピングセンターの回りは、ちょっと可愛らしい街。
実際は、リンカーン記念館に行く前です。

ハワイでもこんな信号だったな。

私の中でのアメリカ。

最後の訪問地、スミソニアン博物館に向かいます。

スミソニアン博物館は、今２０館めを建設中とのこと。

ユニオン駅の回り中がスミソニアン博物館といった感じ。

イギリス人のジェームズ・スミソンの寄付で造られた博物館。

イギリス嫌いで身寄りがないジェームズは、全財産を寄付したんだそうです。

ツアーでは、航空博物館のみの見学です。

ここは、夫が来たかった所。
私「ついて行くから、自由に観ていいよ」

アポロ１１号

知識がないので、解説がなくてごめんなさい。

本当に小さい月の石。
つるつるしていたけど、みんなが触っているからかな？

ライト兄弟の自転車

初めて女性パイロットが操縦した飛行機

パールハーバーでゲットした、本物のゼロ戦だそうです。

いろいろ思う事はある・・・自分の胸に閉まっておきます。

夢がある物を見るとホッとする。

実物の宇宙船。

博物館は、想像より小規模だったようです。
航空館は別館もあるみたいだから、やっぱり個人で来ないとだめだったかなぁ。
ごめんね。

６時間の観光を終えて、またニューヨークに戻ります。

最初で最後のワシントンＤ.Ｃ.・・・

アメリカと言う国をそんなに簡単には理解できない。
日本は植民地になった経験がないからなのか、「自由」を特に意識をした事がないように思います。
イギリスから独立したアメリカ人が一番大切にしたい物、それが自由。
自由には代償が付いてくる。
それも受け入れる強さを持っている。
時折、アメリカの人達の団結力を不思議に思うことがあったけど、今なんとなく理解できる気がします。

アムトラックが出発すると、空がどんどん赤く広がっていきました。
日本で見るより濃い色。
こんな夕焼け見たことないな〜

ワインを飲みながら色々考えていたら、いつの間にか眠ってしまいました。
気が付いたら、降りる一つ手前の駅。

なぜか気持ちはすっきりとしていました。

この旅行記へのコメント （4）

• AMさん 2015/03/01 17:42:48

  リスの写真

  パーフェクトですね‼ワシントンはやはり一回訪れたことがあり、至るところでリスを見た記憶があります。それにしても良い表情で撮れてますよね‼

  imuさん からの返信 2015/03/01 20:22:00

  RE: リスの写真

  
  
  AMさん、こんばんは！
  
  いつもありがとうございます。
  
  ニューヨークのセントラルパークではよく見ると聞いていたけど、ワシントンにもいるんですね。
  実際に出会うと、ちょっと感激です。
  だけど人馴れしているのかな、あまり警戒しなくて、あんなに可愛い写真が撮れちゃったんです(^_^)v
  
  私は日本の動物園でしか見たことがないけど、日本のリスよりサイズ、大きいですよね？
  
  imu

• hamaさん 2015/03/01 12:13:46

  アメリカ楽しんでいますね。

  　
  　imuさん、こんにちは。
  
  　　アメリカシリーズ楽しんで拝見しております。
  　
  　　ワシントンDC行かれて良かったですね。
  
  　　ワシントンDCは、政府行政機関の集合地でアメリカの息吹きを
  
  　　感じますよね。国歌を聞かれれこみ上げられたとの事、そうですね
  
  　　アメリカは日本にとっても特別な国ですよね。
  
  　　仰せのとおり、アルコールの販売は州によって法律が異なり
  
  　　日曜日には販売禁止や車の中に持ち込み禁止等多種多様な法律が
  
  　　ありますねぇ。
  
  　　懐かしく且つ分かりやすい説明文付きで数度読みかえし致しました。
  
  　　ありがとうございました。
  
  　　hama 海外にて。

  imuさん からの返信 2015/03/01 13:58:06

  RE: アメリカ楽しんでいますね。

  
  
  hamaさん、こんにちは！
  
  コメント、ありがとうございます。
  
  ニューヨークの旅は、ご覧の様に駆け足の旅になりました。
  時差ボケなどで体力が追いつかない状態に陥り、訪問出来なかった所もあって、ちょっと心残りです。
  もっと余裕をもって予定を組めば良かったと反省しています。
  
  ワシントンを訪問する前、私は何も下調べをして行かなかったので、解説はほぼ現地のガイドさんのお話をまとめた物です。
  ツアー参加は、自由に観られない不便さはありますが、このような解説付きの利点がありますね。
  
  今回の旅で、私はアメリカという国は何を大切にしているのかを知りたかったので、ワシントンに訪問したのはとてもいい選択だったと思います。
  
  アルコールの販売は、州によっても違うのですか。
  今後は、その辺もちゃんと調べないといけませんね。
  
  旅行記を懐かしみながらご覧いただき、嬉しいです。
  私の解釈で間違いに気が付かれた所などがありましたらご一報くださいね。
  
  ありがとうございました。
  
  imu