2016/11/09 - 2016/11/10
805位(同エリア1409件中)
ベル さん
熊本県阿蘇にマイカーで出かけた。宿泊に熊本地震の九州復興割引を使い、駄犬と愚妻との1泊2日。地震後、短期間でほぼ復旧した九州新幹線、九州自動車道の印象が強く、熊本の復興は進んでいると思いこんでいたが、阿蘇に入ると道路はあちこちで寸断されたままで、被災の深刻さをあらためて思い知らされた。それでも阿蘇の雄大な景色と、豊かな湧水は被災前と変わらないまま。少しだけホッとした。
熊本に入ると速度規制区間が続く九州自動車道を通り、熊本空港益城インターから宿泊する南阿蘇に向かう。余裕のある計画を立てたつもりだったが、崩落した阿蘇大橋など通行止め個所が多く、迂回路を通った結果、予約したペンション・ハウディに着いたのは午後4時ごろになってしまった。
この日の観光はあきらめ、夕食前、ペンションからもらった入浴券を使い、阿蘇白水温泉・瑠璃でゆったりする。あちこちで水が湧く白水の温泉らしく、湯はしっとりとして心地よい。入浴客のほとんどが地元の人たち。家庭の風呂をやめて温泉に浸る気持ちがよく分かる、清潔で快適な施設だった。
翌朝、駄犬とともに散歩に出かける。畑には霜が降り、一面真っ白。吐く息も白い。冬の厳しさがよく分かる。ただし、ペンションの主によると「冷え込む朝は零下15度ほどになる。きょうは零度まで下がっていないので暖かい方」。
朝日が昇ると、阿蘇の山々が暗やみから浮かび上がってきた。陽光を受けて輝き、美しい。山頂はまだ通行規制されているが、麓から眺める雄大な姿だけでも阿蘇を訪ねる価値があると思う。一心行の桜公園など南阿蘇の至る所から山々を望めるのもうれしい。
立ち寄った湧水スポットの代表格、白川水源の水量は被災前と変わらず、豊かで、澄み切っていた。観光客が次々と訪れ、湧水を満足げに口にふくむ。思ったほど冷たくはなく、まろやかで、うまかった。
帰りは宮崎の高千穂町を経由して、延岡に出た。こちらのルートに通行止めなどはなく、鹿児島や大分方面に高速道路もつながっており、快適なドライブになった。冬の高千穂は神楽の季節。神社の神楽館では観光客向けの貸し切り公演を行っていた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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阿蘇の朝は寒い。畑は霜で真っ白だ
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林の地面は落葉で埋まっている
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朝日を受けて輝く阿蘇の山々
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寒風に耐えながら、春を待つ名木「一心行の桜」。周辺は公園として整備され、阿蘇の山も望める
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数ある湧き水スポットの代表格、白川水源。水が湧き出る様子が間近で見られる
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白川水源の湧水が川へ流れ出る
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宿泊したペンション・ハウディ。地震の被害で、ようやく8月から営業を再開したという。しかし、近くにもう1軒あったペットと泊まれるペンションは被害が大きく、廃業したと聞いた
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ペンションに泊まった我が家の駄犬。ただし、撮影場所は阿蘇ではなく、いつもの散歩コース
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阿蘇の山々に、またの再訪を誓って宮崎・高千穂へ
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おまけ。帰りに立ち寄った高千穂神社のご神木
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