2014/11/23 - 2014/11/23
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スネフェルさん
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かみさんを拝み倒して一日自由をもらった今日、かねてより念願だった戦艦三笠を観に、横須賀に行きました。
戦艦三笠は言わずと知れた日本海海戦の連合艦隊の旗艦です。(頭のおかしい韓国人の言い方に従うと、日本海は東海、黄海は西海になるので、日本海海戦は東海海戦、黄海海戦は西海海戦になるのか?)不勉強で知らなかったのですが、敗戦後、横須賀を占領した米軍は艦橋や主砲を破壊し、遺棄したため、現在のものは再建したものだそうです。フィリピン統治時代の米軍の住民の虐殺の仕方といい、戦前の軍部の宣伝に誇張があったにせよ、一定の真実を語っていたことは間違いない故事と言えるでしょう。
とはいえ、保存状態は良好でした。船尾の長官室や艦長室、士官室など、往時の様子がよくわかります。艦橋は東郷司令長官を始め、秋山参謀の立ち位置を示す銘板が貼られていました。
土産は公園内の売店で買うしか無いようです。売店にはあまり品数はありませんでしたが、目を引いたのが『東郷ビール』です。昔読んだ本で、トルコで売っていると書いてあった、あの東郷ビールです。(パッケージに見覚えがあります。)トルコ旅行に行った際には見つけることが出来なかったので、思わず買い求めてしまいました。(味はこの際、二の次です・・・笑)
三笠を後にし、艦尾側に隣接する三笠桟橋より連絡船で猿島に渡りました。猿島は東京湾唯一の自然島です。料金は往復で1300円、乗船時間は10分ほど。竿を持った釣り客も一杯乗っていました。島の周りには多種多様の魚が回遊しており、良い漁場のようです。上陸した際、桟橋で40cm級の魚を釣った客とすれ違いました。
猿島では200円で遺跡見学ツアーに参加しました。ツアー申し込みは島の売店で受付してくれます。
ツアーに参加すると説明を聞けるだけでなく、非公開の弾薬庫の中を見学することができます。自分の滞在予定時間が1時間ほどだったので、途中でツアーを抜けざるを得ませんでしたが、ラピュタ島と言われるだけあり、植物に侵食された石壁は、唯一の光景でした。ちなみに、この猿島、来年からは入島に際しては有料になるそうです。朽ち始めている遺跡の整備には確かにお金がかかりますから、止むを得ない措置だと思います。願わくば、この雰囲気を残しつつ、保存・保全を図って欲しいものです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
横須賀駅。海軍の街らしく、駅名の上には錨のマークがあります。
-
駅を出るとすぐそこが海。
第一護衛隊(第一護衛艦隊群旗艦)181DDH"ひゅうが"、第六護衛隊174DDG"きりしま"が揃いぶみで観られました。
"きりしま"は丁度入港するところでした。 -
駅を出てすぐのところにあるヴェルニー公園内の小栗上野介の胸像。
小栗上野介は、日本近代海軍創設に尽力したのにもかかわらず、幕府軍資金を隠したとの疑いをかけられ、薩長軍に拷問された挙句、斬首された悲運の武士です。 -
ヴェルニー公園内にある海軍の碑。
説明文によると、敗戦で解体された帝国海軍を顕彰するため、篤志によって建造された、とか。
旗のポールはありましたが、旗は掲揚されていませんでした。行事が無ければ旗は掲揚しないのかもしれません。 -
ヴェルニー公園内にある軍艦山城の碑。「山城」はレイテ沖海戦にも参加したが、開戦当初は足が遅いため機動部隊編成から外され、練習艦にされるなど、他艦に比べてそれほど勇名を馳せたとも思えません。(欠陥軍艦だ、との評もあるくらい。)
山城と同型の扶桑型戦艦の「扶桑」が撃沈されたときに、「扶桑」は全滅(文字通り生存者ゼロ)に対して、「山城」の撃沈時は数名の生存者がいます。むしろ、悲劇なのは「山城」より「扶桑」のはず。なぜ個別に「山城」だけが顕彰されているのでしょう?(個人的には駆逐艦『雷』を顕彰して欲しい…) -
ヴェルニー公園内にある国威顕彰の碑。
周辺にあったと思われる全ての銘板が剥ぎ取られており、縁起は全く不明です。
こんな野蛮なことをするのは左翼の仕業? -
軍艦長門の碑。長門は、かつての連合艦隊の旗艦ながら、敗戦後、米軍の水爆実験の標的艦として撃沈処分されました。
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三笠公園入口。
この先はカーブになっており、まっすぐ行くと米軍基地です。自分はカーブを右に曲がりました。 -
途中の噴水にある銅像のひとつ。表題は『出会い』
跪く女性像が出会い?
ゲージュツは難しい… -
三笠公園に到着。
東郷さんの銅像と三笠の周辺はマラソン大会参加者でごった返していました。 -
前方より三笠を望む。
当たり前ですが、NHK『坂の上の雲』の画像と、同一です。
流石NHK。
どこぞの国と違って歴史検証や再現には抜かりはないようです。 -
三笠記念艦のタラップを上ります。
チケット売り場は第一デッキ(上甲板)にあります。 -
第一デッキには、大砲以外の資料は多くありません。
第二デッキが資料の展示室になっていました。階段を下ります。 -
展示室中央に鎮座する舵輪
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『天気晴朗なれど波高し』の電文の実物。左頁は暗号電文です。
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『皇国の荒廃この一戦にあり』の電文の実物
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装甲巡洋艦『日進』(第一戦隊殿艦)の被弾の記録資料。
後の連合艦隊司令長官山本五十六がどこで戦傷を負ったか印されています。
『日進』にはアルゼンチンの観戦武官マヌエル・ドメック・ガルシアが乗艦し、『日露戦争観戦武官の記録』の記録舞台ともなりました。ちなみに、2001年まで、アルゼンチンの武官が日本海海戦を観戦していたことは日本では知られていませんでした。 -
三笠の艦首飾り。
艦首飾りは、現在では数体しか残っていないので、超レア品です。 -
側砲の8センチ砲。
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側砲の13センチ砲
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士官室。砲術士官は各砲台で部下と寝泊まりしていたようなので、ここでダラダラしていたわけではないようです。
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艦尾にある司令長官室。
背後に側砲が見えます。司令長官の部屋であっても、外気はそのまま入って来そうなので、現代的な視点では快適とはいえない気がします。 -
第一デッキより艦橋を望む
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第一デッキ側砲脇にあった残飯捨て用の扉。
兵隊さんは砲の周りにハンモックを吊るして寝泊まりしていた、と説明書にはありましたが、動ける範囲は非常に狭かったことがわかります。 -
同じく側砲列の端にある便所。
もしかするとむき出しだったのでしょうか?汚物が落ちる穴は埋められています。 -
前方主砲と艦橋。
主砲はさすがに大きいです。
対戦中の軍艦と比べるべくもありませんが、レーダーが無い時代の艦橋や砲戦を知る、良い教材です。 -
艦橋下にある司令塔。分厚い装甲板に覆われています。
安全そうですが、スリットが狭く見づらいです。
東郷長官がここに籠るのを拒否したのは指揮がしづらかったのが真相なのかもしれません。 -
艦橋より船首を望む。
見晴らしは良いですが、全くのむき出しで無防備です。
何の遮蔽体もありません。
指揮がしづらかったからとはいえ、ここで集中砲火を浴びながら指揮した東郷長官の胆力は相当なものです。 -
東郷長官の立ち位置に貼られているプレート。
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東郷長官のすぐ後ろに秋山参謀の立ち位置のプレートがあります。
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猿島に渡る前、三笠桟橋近くの店に入りました。
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昼食に、海軍カレーをいただきました。
おいしいのですが、他のカレーとは異なる独特の味です。 -
連絡船で猿島に向かいます。
往復で1300円、10分程の船旅です。 -
ガイドさん付きのツアーに申し込みました。
料金は200円ですが、非公開の弾薬庫に入ることができます。 -
切り通しに入ります。
木々が左右に迫ります。 -
植物に侵食される切り通し
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煉瓦部分は兵舎や弾薬庫部分。
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煉瓦に迫る植物。
木漏れ日の影がジブリ映画で良くあるシーンを彷彿とさせます。 -
城の石垣とも違う独特の風景。
ジブリ島といわれる所以です。 -
煉瓦造りのトンネル。弾薬庫や兵舎、司令部に通じます。
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トンネルはかなり長いです。
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トンネル出口。三叉路。
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別の方から観た三叉路
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司令部跡。島のほぼ中央にあります。
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連絡船で猿島を後にします。
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おまけ:横須賀のマンホール
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おまけ:横須賀の消火栓のマンホール①
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おまけ:横須賀の消火栓のマンホール②
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