2014.8 アジャンタ・エローラ西インド世界遺産紀行（3日目③～エローラ石窟寺院～仏教窟）

2014/08/11 - 2014/08/11

エローラ石窟群の南には7～８世紀頃の仏教がインドで衰退していく時期の石窟群があります。
第1～12窟が仏教窟です。仏教窟には、修行中の僧侶達が寝泊まり、居住する僧院窟「ヴィハーラ」とストゥーパを祭る礼拝窟「チャイティヤ」がありますが、ヴィシュヴァカルマ窟と呼ばれている第10窟のみが「チャイティヤ」です。

エリア エローラ(インド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

第８窟のあたりからの第１〜５窟の光景です。

エローラ石窟群 寺院・教会

第８窟の壁に彫られた多羅菩薩

エローラ石窟群 寺院・教会

第８窟の前堂北壁の釈迦三尊像

エローラ石窟群 寺院・教会

第６窟の観音菩薩（右）と多羅菩薩像。

第５窟は結構大きな僧院です。幅18ｍ、奥行きは36ｍとエローラで最大の内部空間で、講堂として使われていたようです。

第４窟の柱のレリーフ

第4窟の菩薩（ボーディ・サットヴァ）像。

釈迦三尊像でしょうか・・・

第４窟２階から。２体の仏像が見えます。

第10窟は、 僧侶の住まい用ではなく、礼拝専用の窟（チャイティア窟）です。

２階建てになっており、２階には見事な装飾のレリーフが施されています。

第10窟の２階、飛天のレリーフ

日本の仏教寺院からすると違和感がありますが、男女のレリーフも非常に多い。

奥行き２０ｍ、幅１５ｍ。奥にはストゥーパがあり、その前面に仏陀坐像（釈迦三尊像）があります。

天井は、石の梁になっています。付け根にも見事な仏の彫像が施されてあります。

穏かな表情の釈迦三尊像

２階からの仏陀坐像。

こちらも穏やかな表情の観音象です。

第１2窟は、ストゥーパの無い僧侶の生活区ヴィハーラ窟です。

３階建てのアパートのようなつくりになっていますが、これも建てたのではなく、岩山を彫ってつくりあげたものです。

内部もシンプルな柱ですが、まるで現代建築のようです

第12窟の観音菩薩三尊像、彩色が少し残っています。

十分な時間をかけ仏教窟を廻って行きます・・・

インドで誕生した仏教ですが、インドでは衰退していきます・・・

第12窟３階の過去七仏像、過去七仏というのは、釈迦出現以前にも六仏がすでに存在していて、釈迦は、第七仏に相当するという大乗仏教の考えを表したものです。

浄瑠璃寺の九体仏を思い出しましたが、あちらは阿弥陀仏。

この坐像はすべて女性でしょうか？