2014/06/18 - 2014/06/20
9位(同エリア244件中)
Halonさん
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カザフスタン中国国境はゲートが開くのを1時間半待たされた上に通過で3時間20分もかかった。イーニンでは1〜2泊するつもりがユースホステルが見つからず他の安宿からも断られて急遽ウルムチへ移動。ユースで一泊後、ウルムチ駅から中距離列車を乗り継ぎ上海をめざす。次に降りたハミ南駅では最初から宿無しを予想していて駅+車内泊で切り抜けた。直近4日間で3日が車内泊となってしまった。
【交通】
6/18
ジャルケント0803 ⇒ ホルゴス(中国側)1324+時差2h マルシュルートカ 1500テンゲ
ホルゴス1600 ⇒ イーニン1735 ワゴン車 20元
イーニン2100 ⇒ ウルムチ1040 寝台バス 160元
6/20
ウルムチ1125 ⇒ ハミ南2125 7552次硬座 32元(564km)
【宿泊】6/19 新疆宝鹿国際青年旅舍:ドミトリー 35元
【標高】イーニン:650m ウルムチ:900m ハミ:760m
【為替】1テンゲ≒0.56円 1元≒16.6円
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
6月18日(水)
5時にはすっかり明るくなった。ここは中国との国境にほど近いカザフスタンのジャルケント。 -
5時20分には待合室が開いたので中で路線図を確認。ジャルケントを中心に右端にKopracとあるのがホルゴスだろう。中国はKHPと表記してある。こちらでは「中国=キタイ」と呼ばれていた。
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少し横になったが眠らなかったので睡眠は足りているようだ。
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7時ごろ窓口が開いたので現地の人に教えられて国境行きのチケットを買う。
値段は中国側ホルゴスまで1500テンゲ(840円)と距離の割りには高い。 -
チケットにはモンゴル行き国際バスのときと同じ絵が描いてある。
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8時3分出発。
8時34分、国境ゲート前に到着。すでにバスが行列していた。ここで暫くゲートが開くのを待つ。傘の下でジュースを売る店も数軒あり。 -
10時4分、やっとゲートが開いて兵士たちが車ごとにパスポートと荷物チェックを始めた。検査完了した車から我先にゲートを通過し出国審査場へ。ここの審査がとろかった。まず審査ブースに入る前に延々と待たされる。同じ車のメンバーごとにブースに入れるようだ。入ってからも延々行列、それも途中で無理やり列を変えさせられて同じ車のメンバーでは最後に回された。運転手は僕の横に来てイライラしながら待っている。やっとパスポートを窓口に出したら「中国のビザが無い」と言いだしたので「日本人は15日以内ならビザ不要だ」と訴えると電話で確認し始めた。結局20分くらいかかってようやくパス。その数分前に出口で待っていた車がどこかへ移動。嫌な予感がしたのだが、乗ってきた車は間一髪出発したあとだった。あの運転手、知っていて僕を置いて行きやがった!出口で大騒ぎしてみたものの、おばさん達から大笑いされるだけなのでやめた。次に出そうな大型バスに乗ろうとしたが乗せてもらえず、乗ってきたのと同じタイプのミニバスがいたのでそちらに乗ることに。30分くらい時間ロス。ここから乗ってきたアゼルバイジャン人は20元払っていたが、僕はもちろん払わなかった。
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中国の入国審査ではまたまた荷物をぶちまけられてSDカードとスマホのチェック。加えてSDをPCに挿入してチェック。審査官は僕のスマホをいじりながら「遅い!遅すぎ!」とぼやいている。失礼な奴だ。別の審査官から「なんでイライラしているんだ?」と聞かれたので「あんたらの検査が大げさ過ぎるからだ」と言ってやる。だがこいつら下っ端は規則に従っているだけだろうから文句を言ってもしょうがない。
13時24分、ようやく解放された。カザフ側ゲートインから実に3時間20分もかかった国境越え。こんな経験は積みたくない。 -
時計を中国時間に合わせて2時間進める。目の前に立派な貿易センターがあったので遠回りして入場。漢族の見学ツアーも来ていた。
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ホータンの玉に、フランスの香水、ロシアの特産品などなど。
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通りのメニューにはキリル文字が併記してある。
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ホルゴス国際バスターミナルに15分歩いて到着。
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イーニン行きはすぐ出発するというので慌てて購入(20元)。
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16時ごろイーニン行きワゴン車が出発。
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17時35分、イーニンのバスターミナル着。
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ユースホステルがあるはずの場所まで歩いてきたが、誰に聞いても分からない。
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回族の家族がいたので交流も兼ねて聞いてみる。
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別のお宅にて。日本人だというと歓迎してくれた。門の前にベンチを置いた家が多い。
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工人街沿いには20軒近く宿が並んでいたので片っ端から入ってみるが、どこも外国人はけんもほろろに断られた。
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宿探しに疲れてしまったのでイーニンでの宿泊は諦めてウルムチまで移動することに。客引きに案内されて窓口で寝台バス券(下段)を160元で購入(上段は150元)。はじめは保険代3元も請求されたが、客引きが「この人は中国人じゃないから」と言ったら保険代不要になった。そういうもんか?
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発車まで2時間あるが、ウイグル民居一条街まで歩いていると時間が無くなりそうなので、先ほど歩いた街へもう一度行ってみる。時間が無いので少し強引に出会いを求めて一軒のお宅の中へ。
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ウイグル族のご家族が快く受け入れてくれた。
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歩道で話し込んでいたおばちゃんたち。右から回族、カザフ族、ウイグル族だそうだ。
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葡萄棚のある青い壁の家は貸し部屋とのこと。
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先ほどユースの場所を尋ねた回族の男性とばったり再開。「まだユースを探しているのか?心当たりに電話してあげようか?」と言ってくれたが「バスチケットを購入済みなので」と辞退する。心配してくれてありがとう!
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バスの待合室でカップ麺と茶色の味付き卵で腹ごしらえ。
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21時発のバスはあいにく真ん中の寝台。でも両側の景色が見れたのでOK。
二日連続で車内泊はきついが寝台なのですぐに爆睡。
6月19日(木)
夜中に目が覚めるとバスが停車していた。車内はエアコンが切れていて暑い。
外でスマホを見ていた運転手に「何か問題か?」と聞くと2時から5時までは走行できないとのこと。別のバスも近くに停まっていた。5時きっかりに再出発。エアコンが効いてきたので眠りにつく。 -
10時40分、ウルムチの長距離バスターミナル着。
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44路バスで南駅へ。
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駅はさすがに厳戒態勢で、立ち止まって写真を撮っているだけで怒られる。
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駅前にそびえ立つ亜欧賓館で試しに聞いてみたら外国人は泊まれなかった。
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とりあえず腹ごしらえにラグメン。玉ネギが多すぎる感があるがトマト味が無難にうまい。
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さてこれからどうしよう?三日連続車内泊はきつすぎるので確実に泊まれそうな例のユースホステルまでバスで行こう。だが普通に行くんじゃつまらないので温泉経由で行くことにした。駅前からは8路バスで行けることが分かった。
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BRTのバスは専用レーンをゆっくり走っている。
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ウルムチ中心部。
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運転手に言われて辺鄙な山の中腹で降りる。
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10分ほど歩いて温泉ホテルの看板まで来たが、温泉はまだ先。
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この時点で自分が想像していた場末の湯治場的ところではないのが分かりテンション急降下。なんちゃって恐竜の骨があったりして。
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屋内スキー場か?
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結局たどり着いたのは高そうなホテル。一応覗いてみるか。
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宿泊は500元くらいから。外国人も宿泊OK。温泉は99元かあ。1600円出して温泉に入る気はしないのでソファーで休憩して外へ出たが、帰国後に調べたらバイキング+仮眠室付きで18時間以内の滞在でその値段らしい。それなら入ってもよかったなあ。誰か使ってみてください。
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山の中腹まで戻って木陰でバスを待つ。
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ユースの前を通る535路はなぜか見つからなかったので、再び8路に乗って街中の適当なところで降りる。
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ユースまで行く68路バスを発見してよろこんで乗ったはいいが痛恨の逆方向だった!しかも終点に着くまで全く気付かず。悔しいので終点近くの街を歩き回る。
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再び68路に乗車。同じバスでも方向や時間によって街の見え方は変わる。
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ビール工場向かいのユースは相変わらずガラガラだった。熱いシャワーをたっぷり浴びてから洗濯。それからビールと味付卵で一息。
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ひまわりの種を食べながら窓の外をぼーっと眺める。ウルムチにほっとできる場所があってよかった。
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たまにはチャーハンでも食うかと近所の食堂で揚州炒飯(10元)を頼んだ。
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おこぼれを待つワンちゃん。食堂に犬がいるくらいじゃ驚かなくなった。
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ユースの向かいがウースービールの工場だ。ロビーで久々にwifiをつなげて今後の作戦を練る。テレビではコロンビア対コートジボワールが始まり同室の連中が盛り上がって見ていたが、僕は明朝のギリシャ戦が気になって身が入らない。
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6月20日(金)
早朝に目が覚めたのでロビーで日本vsギリシャ戦を見ながらwifiで日本のニュースを確認。試合は延長に入ったので結果は見ることなく出発。535路バスとBRT1を乗り継いで南駅へ。 -
20分ほど行列に並んでハミ南行き非空調硬座を買う。ハミ行きが無いのはハミ駅で工事でもやっているのだろう。
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発車までは昨日と同じ駅前の店で肉糸麺(10元)。麻辛青菜麺にしか見えないが。
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ウルムチ駅のトイレがきれいでびっくりした。
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11時25分発車。ウルムチ発ハミ南行き
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風力発電地帯を走る。架線に引っかかりそうな近さで回っている。
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のんびり景色を見ながらお茶を飲む。
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数少ない牧草地帯を過ぎて、
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また不毛の荒野が続く。
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沿線は手付かずの自然というわけではなく中途半端に工事を仕掛けていて、いにしえのシルクロードに思いをはせられない。ここを横断するサイクリストたちは大変だろうな。土手の下を通る排水溝が唯一の日陰だ。
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14時5分、トルファン着。向かいの席におばあさんと少年が乗ってきた。
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少年が「窓からゴミを捨ててはいけないと書いてあるよ」と指差しても、婆さんは構わず投げ捨てる。注意する側の服務員までペットボトルを投げ捨てているからどうしようもない。田舎の沿線はゴミの山だ。
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月世界に突入。
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カラフルな地層地帯を過ぎる。
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16時55分、七克台に停車。まだベゼクリク千仏洞をやっと過ぎたあたりだ。特急の通過待ちでよく停まる。
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21時、ハミ郊外の畑作地帯に入った。
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21時25分、ハミ南駅にやっと到着。
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駅前はいかにも仮設の食堂が並んでいたが、大きな建物は見当たらず泊まれそうな宿も無かった。市内行きの路線バスが2台ほどいたが今から観光できる時間ではない。
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そこですぐに今夜の柳園行きを購入。
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行列がほとんど無かったので、ついでに旅の最後で乗る西安→上海行きも買っておいた。いずれも窓側席を確保。田舎の駅は使い勝手がいい。
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ハミ瓜を売っていたので「1元分だけくれ」と言ったらお金は受け取らずに味見させてくれた。まだ時期が早いようだが、ここのはまずまずの甘さ。
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駅前の食堂で凝ったものを頼んでもしれているので一番安い牛肉麺(8元)を選んだが麺の量が少なすぎた。あまりに物足りないので白ご飯を異例の追加注文。
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待合室は期待どおりの寝れる環境でよかった。洗顔と歯磨きをして飲料湯を確保してから暫く仮眠。明日は敦煌だ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- れいろんさん 2014/10/13 21:54:00
- 中国入国
- Halonさん、こんばんは!
辺境での中国入国ってどこもそうなのかな?
私もパキスタン〜中国の入国時、国境の人民解放軍のチェックでものすごく時間がかかってね。(団体ツアーなのに・・・、入国審査は常識の範囲だった。)
もう、全部、開けるの! 化粧ポーチもお菓子のはいったタッパーも、風呂敷に包んだ衣類も。
で、Halonさんは、ビザでごたごたしている時に、バスに置いて行かれちゃったんだね。
おまけに、その後宿がないと・・・。
タフな旅行記、楽しめました。
それでも中国が好きなHalonさんにも、感心しきり。
れいろん
- Halonさん からの返信 2014/10/14 06:13:18
- RE: 中国入国
- れいろんさん こんばんは
過去に中国入国したときはベトナム、ラオス、モンゴルいずれの国境でももっと簡単な検査でした。尖閣問題のあとでも関係なかった。新彊自治区への入出国だけが厳しいみたいです。
中国は好きというか腐れ縁ですね。私にとってのメリットは国境線が長いからいろんな国へ国境越えができることと、ビザ無し入国できるようになった点くらいです。最近はなんか刺激も減って惰性で移動している感じです。
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