新疆キルギス・カザフ旅１▼シルクロード初訪問

2014/05/26 - 2014/05/28

２４回目の海外旅行は初めての新彊ウイグル自治区、めったに行かないだろうから周辺の国まで行っておきたい。ということで当初はパキスタンのフンザを目指してウルムチまで片道チケットを取ったのだが、外務省のＨＰでパキスタンがオレンジ色だらけなのを見てビビり、行き先を中央アジアへ変更。キルギスでカザフのビザを取ればいい、ウスベキスタンはビザ取りが面倒そうなので今回はパス。でも事前に日本で郵送してでも取っておくべきだったかなあと後悔も少し残る。次回に行く頃にはビザ無しになってないかなあ。
新彊では外国人が安宿に泊まり難そうなので、今回はユースホステルを利用した。予約に使ったサイト：http://www.yhachina.com/

【交通】
5/26　佐賀1310＞上海浦東1400　春秋航空　\1500+TAX\6000+手数料\230=\7730
5/27　上海虹橋1315＞ウルムチ1830(+1h遅れ）　春秋航空　\14800+TAX\2930+座席指定\430+手数料\540=\18700
27路バス＞「国際机場」乗換え535路＞「啤酒廠」＞新彊宝鹿国際青年旅舎
5/28　153路＞「中心血」乗換え7路＞「新華南路」＞二道橋市場
7路＞「博物館」、68路＞「中業広場」＞青年旅舎
【宿泊】
5/26　明堂人民広場青年旅舍(上海)：ドミトリー　55元
5/27-28　新疆宝鹿国際青年旅舍(ｳﾙﾑﾁ)：ドミトリー　35元
【標高】ウルムチ：900ｍ 【為替】1元≒16.6円

エリア 烏魯木斉(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: 春秋航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

５月２６日(月)　小雨
春秋航空ということで、二回目の佐賀空港。

前回中国人のカップ麺用に準備されていたポットは給湯器に進化していた。

前回の佐賀空港の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/10705913

大きな空港では離陸の順番待ちが長くてイライラするが、その点佐賀空港はいつもマイ滑走路状態でお待たせしません！

機内の搭乗率は５０％ほど。着陸前の春秋体操はやらなくなったようだ。

上海浦東空港からは地下鉄で人民広場駅までチンタラ移動。駅を出ると思わず見上げてしまう。

下町風情の残る通りでキリギリスの入った竹籠が売られていた。

接近図

まずは宿より先に街中の切符売り場へ直行。早速スマホのGPSが場所探しに役立った。

駅とは違って列にほとんど並ばず買える。これで手数料５元なら納得！

ここで５日後のトルファン発カシュガル行き寝台券を難なくゲット。

それから明堂人民広場ユースへ。ネット予約時に10%は支払い済みなので、差し引き49.5元を払う。ドミトリーも共同シャワーもまあ綺麗。ドアはカードロック式。でもちょっと高いので満足度：60点

People's Square Youth Hostel ホテル

夕食がてらに周辺を散歩。

店のトレーから鶏とジャガイモの甘煮、ピータン豆腐を選ぶ｡15.5元(260円)｡

帰りは南京東路まで回ってみた。

不夜城、上海。

５月２７日(火)　　
朝、ユースのある通りはローカル市場に変わっていた。

今朝のパオズは初の切干大根入り。

招商銀行にて口座開設。これで鉄道のオンライン予約ができるようになる？かな？

地下鉄１０号線で虹橋空港へ。

２０年ぶりなのですっかり様子も変わっていた。ここの椅子は寝心地よさそう。

コンビニおにぎりを買ったら３元(50円)だった。

シルクロードを上空から見てみたかったので、有料で窓側席を予約。

最初は眼下が曇っていてがっかりしたが、ウルムチに近づくに連れて雲が晴れて地面が見え始めた。

一時間遅れで１９時半に着陸。まだ外は明るいのが心強い。

ウルムチ地窩堡国際空港 (URC) 空港

空港を出て右に数百メートル歩くとバス停を発見。ここから１区間だけ乗って５３５路に乗り換える。

「ビール工場」というバス停で降りると目の前にユースがあった。ドミの値段は飛込みだと４５元だが、予約してあれば３５元になる。

新疆宝鹿国際青年旅舍 ホテル

客はがらがらで旅行者よりも商売人の利用が目立つ。
・シャワーからはいつもお湯が出るが一度に一人しか使えない。
・トイレの電気が感音式スイッチですぐ消える。
・街から遠い。（でもいつも空いていそうなのは○）
・wifiは１階ロビーでなら使える。

満足度：５０点

近くの食堂でチンジャオ・ホイコーロー木桶飯を注文。14元。
チンジャオロースーとホイコーローが一緒に入った図を期待していたのだが。。。

店内でケネディ駐日大使みたいなオーストラリア人夫妻を見かけた。中国語の単語を書いたカードで隣の中国人に質問していた。

北京時間の１０時ごろにようやく日が暮れる。ウイグル時間では８時。

５月２８日(水)　
このユースは空港から近いのはいいが、街の中心まではバスを乗り継ぎ１時間以上かかるのが難点。街中では軍隊の姿が目立つ。

憧れていた新疆の丸くて平たいパン（ナン）を購入。

外はカリカリ、中はほくほくで美味い〜！でも出来立てのうちだけだった。

昔から名前だけは知っていた二道橋市場。漢民族だらけのウルムチも、ここまでくるとやっとウイグル族の世界になる。

大巴札（大バザール）の中は帽子屋やスカーフを売る店が軒を連ねている。ウイグル族の店員さんが美人でうれしくなるのだが、写真は断られた。

路上で激しい買い物交渉。シルクロードの昔から続く光景。

表から一歩入った裏通り。

空腹感は無いがポロは食べてみたいので「５元分くれ！」と言ってみたら、希望どおり小盛りで出してくれた。

普通は皿に山盛り１８元ほどで売られている。

丸屋根を作る作業場。

漢方ならぬウイグル薬を売る店が連なっていた。

店頭には得体の知れない効きそうなものが吊ってある。

果物屋にスモモと桑の実が並んでいる。藍色と白では味が少し違う。

平たいパンをもう一枚買ってみる。どれも３元というので左側の一番大きなパンを選んだ。これは部屋中に匂いが充満するほどスパイシーで冷えても美味かった。

男性がかぶるウイグル帽はcaptainfutureさんのプロフでお馴染みの色と模様だ。

絨毯をみんなで品定め中。

スイカの切売りがそこら中にいて便利。メロンのほうを少し味見させてくれと頼んだのに、肉厚に切られて後で３元取られた。

この枝は歯ブラシにでも使うのかな？

モスクの前でたまっている男たち。中に入るのは異教徒なので自粛しておく。

葡萄棚が続く涼しげな通り。

市場の帰りに博物館に寄ってみた（新疆維吾爾自治区博物館）。
内部はフラッシュ使用禁止だが撮影はＯＫ｡

新疆ウイグル自治区博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ここの目玉はミイラ。「楼蘭の美女」と呼ばれるこのミイラを始め、ジャイアント馬場風のや髭面の男性まで数体が展示してあった。

乾燥地帯のなせる業か、死後3800年経っても爪やふくらはぎの肉まできれいに残っているのには驚く。

他にウイグル帽や

楽器の展示が興味を引いた。

特にトリプルネックのクムズにはびっくり。ジミーペイジが欲しがりそう。

ユースに戻り、隣のドミの小姐と一緒に食事に出かけることに。初ラグメンは量が多すぎてだいぶ残した（白菜肉拌面14元）。具は美味いが面が好みじゃないなあ。小姐との会話に緊張したのも影響したかな。

ちなみに彼女からは「シューフー（おじさん）」と呼ばれている（ガクッ！）
旅行中も毎日欠かさずご両親に連絡するそうだが、この時期さすがにウルムチに来ているとは言えず「私は今、敦煌に居ることになっています」とのこと。

この旅行記へのコメント （8）

• captainfutureさん 2014/07/14 16:56:36

  続編がとても気になります♪!!

  おおお〜、当初はパキスタンにも行く予定だったとは〜。残念でした。
  そういえば初ウイグルだったとは。
  ＰＣ、スマホ類は旅先までは、と思ってしまうのですが、長期だとやはりあった方が何かと良さそうですね。
  トルファンからカシュガルまで鉄道ですか〜〜。なんと壮大で素晴らし〜い！！
  ＞ウイグル族の店員さんが美人でうれしくなるのだが、写真は断られた。
  う〜ん、もしかしたら漢族に間違えられてしまったのかもしれませんね。。。
  ＞男性がかぶるウイグル帽は
  ご紹介ありがとうございます(^_^)　懐かし〜い！　ハロンさんも被られました？
  新疆維吾爾自治区博物館、まだ行ったことはないのですが、責任者が建設資金を横領、逃亡して大幅に完成が遅れたとどこかで読みました。
  ＞他にウイグル帽や
  思わず拡大して見入ってしまいました。地方ごとにも違ったりするんですよね。これに魅せられてあちこち回ってたことを思い出しました。最後に買ったのは、一番上の左から二番目の確かホータンで買ったものです。今、箪笥から引き出して手に取って眺めています。店頭で一つしか残っておらず、他の店でも見かけないデザインだったので、もしかしたらウイグルのでないのかもと思っていたのですが、同じものが写ったこの写真を見て嬉しくなりました。
  
  
  僕も以前グルジャ（イーニン）から抜けて、カザフ、キルギスと計画を立てたことがあったのですが、あちこちの旅行記で不良警官に金品を巻き上げられた、拒否したら難癖付けられ牢屋に入れられた等の体験談まであったので、二の足を踏んでいました。最新の事情はどうだったのか、いつものハロンさんならではの目線の貴重な体験談、とても楽しみにしております♪

  Halonさん からの返信 2014/07/14 22:27:02

  RE: 続編がとても気になります♪!!

  ＰＣがこのくらい小さくなったら持っていってもいいなと思えたのがスマホの大きさでした。おかげでネットカフェを探さなくてよくなり大助かりでしたよ。
  電話としてはわざと使用できない状態のまま持っていったので電池の減りも少なかったようです。
  
  南彊鉄道は景色がよかったですよ。
  
  ウイグル帽は旅の後半にかぶったり買おうと思いつつ時期を逃してしまいました。折りたためるのと硬いのとあるようですね。キルギス帽は買ってきました。
  
  キルギスの腐敗警官には気をつけていました。いろいろ難癖つけられた話は他のブログにも登場しますね。
  投獄された体験談までは読んでなかったので、行ってしまいました。

• arfaさん 2014/07/11 23:16:19

  Halonさん、どうもお疲れさまでした。

  Halonさんは初ウィグルだったのですね。
  
  イメージで一度行かれていて、中央アジアに行かれるにあたり、久しぶりに
  行かれるのだと勝手に解釈しておりました。
  
  この旅行記は驚きの連続でした（＾＾;
  
  ?佐賀空港がなんと佐賀国際空港だった！
  
  ?浦東から虹橋まで地下鉄で繋がっている！昔はバス１路の移動でした。
  
  ?「楼蘭の美女」は一層色が黒くなりましたね。昔は白人種の肌色だったの
  　が空気に触れて段々黒くなってしましました。
  
  ウルムチ空港からのバスで５３５路はどのあたりを回りますか？私は５１路
  で中心部まで行って歩いてました。
  
  ２月末の予約だけで行けるなら、マイレージの変更で２０,０００マイルで取
  れるうちに取っておいて秋にまた行けばよかったです。
  
  ２０１１年に行った時はボロも拌面も羊肉が濃すぎて私はダメでしたが、２
  ００８年は拌面にシシカバブーが美味しくてずっとイタリアンスパゲッティ
  ―の元はこれだと食べてました。
  
  Halonさんの旅行記を見てると懐かしくて一枚一枚写真を見てからコメントを
  じっくり読んでまた写真を見てこの場所は行ってないかとか見てしまいまし
  た。続編も楽しみにしています（＾＾;

  Halonさん からの返信 2014/07/12 09:50:21

  RE: Halonさん、どうもお疲れさまでした。

  arfaさん　こんにちは
  
  今回は初ウイグルの初中央アジアでした。
  戦線拡大しすぎて事前調査が追いつきませんでした。
  とにかくキルギス初日の宿にたどりつけるかが不安で。
  旅行から帰ってきてからarfaさんや他の皆さんのウイグル旅行記を読んで「しまった！」と今ごろ思っている次第です。
  まあたかだか３カ国訪問でこれですから、世界一周している人たちがどうやって情報整理しているのか感心してしまいます。
  
  前回、私が虹橋空港を利用したのは浦東空港がまだない頃で、中国民航バスでの移動だったと思います。
  ウルムチはマイレージをお得に使える格好の行き先だったようですね。
  ５３５路バスはユースの近くに停まるのが事前に分かったので利用しました。さらに乗り続けると東の街外れにある温泉ホテルまで行きます。５１路に乗ると空港から１本で中心部に着けるんですね。これは使えますね。
  何千年も維持されてきたミイラの姿がここ数年で変色してしまうなんて問題ですねえ。
  ポロは少量だったから美味しく頂けましたが、確かに羊の油が濃厚でした。

• がまだす＠熊本さん 2014/07/11 14:11:01

  長旅お疲れさまでした(^0^)

  Halonさん　お帰りなさい。
  
  50年に一度とかなんとか心配された台風8号でしたが、
  避難していた八代では小雨交じりのそよ風みたいなものでホッ！
  同じ県内同志なので、以下同文ではと想像します(^-^)
  
  さて首長くお待ちしておりました！
  いよいよシルクロード旅編がタートですね。
  
  おいらもこのコースは、旅してみたいベスト３。
  チッチーさん共々に、見て楽しみながら旅スケの参考とさせて頂きます。
  
  ほなボチボチと、いちまい一枚吟味しながら拝見ッス！　

  Halonさん からの返信 2014/07/11 22:01:41

  RE: 長旅お疲れさまでした(^0^)

  がまだすさん、こんにちは
  
  最近は何十年に一度というのが多いですねえ。
  雨戸を全部閉め切って万全の態勢で待っていましたが、こちらもそよ風でした。まあ何事もなくよかったです。
  
  私的には１ヶ月以上のもちろん長旅だったんですが、これがビシュケクのサクラＧＨあたりに座って話していると普通に短期旅行と呼ばれてしまうから恐ろしいもんです。

• カスピ海さん 2014/07/10 07:29:00

  めくるめくウイグル

  Halon大師　おはようございます
  
  すごいところへ行ってらしたのですね。しかも佐賀から！その飛行機に乗ってみたいと思っていたので、ありがとうございます。
  
  > 北京時間の１０時ごろにようやく日が暮れる。ウイグル時間では８時。
  シルクロードの番組でも、そんなナレーションが入って、西の方に居ることを実感するシーンでしたが、中国は時差割りしないんですね。
  
  導入の巻から盛りだくさんで美女ありミイラあり、私はたぶん定年まで行けることがないだろうから拝見して行った気になることにします。
  楽しみにいたしております。
  
  カスピ海
  

  Halonさん からの返信 2014/07/10 19:45:36

  RE: めくるめくウイグル

  カスピ海さん
  大都会の真ん中からいつも応援ありがとうございます。
  危ないところへ行くつもりはなかったんですが、チケットを買ったあとにテロが起きまして。
  
  民族団結を訴える中国ですが、時間さえも北京ペースのようです。
  もっとも鉄道の時間を見るにはこの方が便利かなと思います。
  逆に国内に時差がある国は旅行者が間違いそうな気もするけど、どうなんでしょう。
  地元の人はウイグル時間で動いているみたいで、昼飯を食いそびれたなあと思って２時ごろに食堂に行くとちょうど満席だったりしました。