2009/06/16 - 2009/06/25
109位(同エリア244件中)
らいとさん
オシュ→イルケシュタム峠→カシュガル
6/14
オシュで予め手配していた車(150$/4人)に乗車し11:00発、サル・タシュに16:00着。民家に1泊。
6/15
翌朝、6時発。平坦なステップ地帯が続くが道が悪く国境(イルケシュタム峠)までの約70?を3時間掛けて走る。
キルギス側の税関の手前で車を下車。そこから中国側の税関までの緩衝地帯は中国トラックの車列に飛び込み乗り継ぐ。中国側の税関を抜けると待機していた漢人のタクシー(30$/3人)に乗車(11:15発)。4時間程でカシュガル市内に到着(16:30)。
新疆ウイグル自治区内に入るとインフラが整備され、各都市を結ぶバスは本数も豊富で定刻通りに発着し移動はとっても楽。西トルキスタン諸国は何だったのか、と過ぎた頃に振り返っている。
しかし、ウイグルには新疆時間と北京時間+2hがあり当初は戸惑された。交通機関(列車、バス、飛行機)は北京時間で動いている。
ウイグル自治区内の都市間の移動はすべてバス(長距離)を利用。
以下、コメント欄の時刻は北京時間。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー ヒッチハイク
-
≪Route. Uighur (China)≫
6/16 カシュガル"喀什
6/18 ポータン"和田
6/21 クチャ"庫車
6/23 ウルムチ"烏魯木斉
6/24 イーニン"伊寧
:
6/25 アルマトゥ(カザフスタン) -
6/15 カシュガル(喀什)
写真は旧市街にあるリーズナブルな宿「青年旅舎」
ネット、軽飲食のサービスあり
(40元/泊) -
旧市街
-
6/18 ホータン(和田)
喀什客運站(9:30)→和田客運中心站(17:40) 89.5元
所要10h/535? -
マリカワト遺跡
和田市内からタクシーで往復約100元
入場料(10元)は払ったものの、入口は閉まっており、鉄条網の間を潜り抜け、1km程砂漠の中を歩く。
岩の塊にしか見えないが、中へ入ると岩をくり貫いた形跡があるのがわかる。
こうした岩の塊(遺跡)の大小が砂漠の中に散在している。が、遠い…
タクシーメーターが回っている…
この岩の塊に価値を見出せず…
5分で引き返す。 -
-
一切 1元
甘くて実がしまってる -
商店街
-
ホータンだけに和田玉の店も多く、大きな玉の塊をかざしては購買意欲をそそろうとする商人もいるが、そんなものを買う金も持って旅する労力もない。。
-
-
和田賓館
60元/泊(別館)
値段の割りにはアメニティーグッズが意外と豊富。
廊下が暗くてお化け屋敷みたいだったが。部屋は綺麗。 -
6/19
昨日のバスでの移動中に車窓から見た墨玉〜和田の田園地帯が気になっていたので、墨玉方面を訪ねてみる。 -
西域南道では数多くのロバ車が街のいたるところでが活躍しており、未だ商業や農業、交通に欠かせない存在となっている。
勿論、乗っているのは皆ウイグル人だが、車道脇に追いやられたように走っているロバ車の姿が今のウイグル自治区を象徴しているようにもみえてしまう。
乗り心地はというと、ロバが一歩前に進むたびに荷台が左右にゆれ、馬力がないので、自転車に乗ったおばさんにゆっくりと追い抜かれていく程だが、
しかし、車や自転車では見逃してしまうような周辺の光景をゆっくり観察しながら移動できる、優れものでもある。 -
母屋へ帰るので、下車。
-
沿道で手を挙げれば、乗車できる。
乗車距離に応じて1〜3元の乗車票がある。 -
カラカシュ(墨玉)の中心ターミナル
和田汽車北站〜墨玉を結ぶバス -
15〜20分程で車内の席が埋まり、再び和田方面へ出発。
-
バスが折り返し発車すると、しばらくして車掌の男性が乗り込む。
手元にはどこからか両替してきた釣銭用の1元札の束があり、それを念入りに数える。 -
バスを降り、しばらく歩くと…
-
中央アジアに来て観たかった光景のひとつ。
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鍬を担ぐウイグル人たち
「日本人」だと言っても中国語では通じず、何故か露語のяпонец(ヤポニツ)で通じた。 発音が悪かったのか。 -
カレーズから田圃へ水を汲み上げる。
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畦切り
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ホータンは砂漠に囲まれている為か、粘土質の土も手でこねるとザラザラの砂粒であるのがわかる。
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丸刈り、素っ裸
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カレーズ
縦横無隅に田圃の間を張り巡る -
馬車
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ロバに比べて速くて輸送能力の高い
実用的な交通手段 -
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農家にお邪魔します〜
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竃
竃も母屋もすべて土でできている。 -
井戸
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原始的な脱穀方式 -
つい数十年前までは日本人もこうやって洗濯していたず。
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庭の熟した梅の実をビニール袋いっぱいにいただく。
食べるとプチッと果汁がはじけて日本のよりもずっとフルーティーな味わい。 -
納屋の脇には昨年収穫した藁の山
-
-
道あるところには必ずカレーズが脇を通っている。
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が、乾期のためか、
それとも、もう使われてないのか。
集落沿いのカレーズはどこも水無し状態。 -
-
庭の梅の実をよくかじっている。
食べきれなかったので、さっきいただいた梅の実の入ったビニール袋もあげた。 -
6/20
体臭やら食べ残しやらで暑くて臭い空調の効かないバス車内。
タクラマカン砂漠を駆け抜ける。
和田東郊客運站(10:10)→民豊(15:55) 51元 -
タクラマカン砂漠
あちこちで竜巻が発生している -
停留所
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民豊(ニヤ)
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バスターミナル構内
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連絡待ち時間
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公衆トイレ
-
≪民豊県所属各種客車票額表≫
烏魯木斉まで1214.8?!
烏魯木斉行きのバスに乗車し、砂漠公路を抜け、天山北路の輪台で乗換、庫車へ -
民豊(17:55)→輪台(3:00) 150元⇒125元 値切
所要約9h
生まれて初めて見る&乗る二階建て寝台バス。
広大なタクラマカン砂漠を跨ぐ西域南北路を往来する長距離移動では主流の移動手段となっている。
車内には乗車口で靴を脱ぐ。上段は下段よりも1割程安い設定になっている。 -
20時、運転席の男性が席を外し、中央の台座でクルアーンを唱え始める。
1000キロ以上の移動を3人交代で務める。 -
6/21 クチャ(庫車)
輪台客運站(3:20)→庫車客運站(5:05) 30元 -
-
まだ陽も明けず、屋台の椅子に腰をおろしていると、隣席の男性に1杯のスープをご馳走になり、身も心もかなり温まる。
礼を言うと写真のような何気ない表情。
ウイグルの人にはそんな優しさがある。 -
6/22
庫車の朝
漢人が住む新市街地区にて -
暇なんで、
天山山脈のほうへ、行ける所まで歩いていってみる… -
歩き疲れたー
遠くに集落が見えると思ったら… -
墓地だった
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バスには乗り慣れていない様子。
-
庫車から天山山脈の支脈にあたる堆積地層、塩水渓谷を通り抜け北へ
牧村 -
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時間が止まったような風景のなかで、脇を流れる水路の流れが聴こえてくる。
-
-
塩水渓谷(右手)
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干乾びてる
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6/23 ウルムチ(烏魯木斉)
高層ビルが聳え立つ沿海部の都市のような街並み。
ウイグルでは中国銀行で働くのも中華料理店で食事をするのも皆漢人。
街中では漢人とウイグル人が一緒に食事をしたり、話している場面に遭遇したことはない。
タクシーに乗車した際、ウイグル人のタクシーの運転手に筆談で道を尋ねても通じず、中国語教育を受けている子供たちを見つけては教えてもらっているような状況。
庫車客運站(前20:50)→烏魯木斉南郊客運站(7:40)
175元(上段:二階建冷房・トイレ付新型車) -
6/24 イーニン(伊寧)
烏魯木斉”石展”子溝客運站(10:30)→伊寧中心客運站(18:15) 175元
写真:解放路の地下通路にて
*ウイグル自治区の民族*
漢人以外がウイグル人だと思っていたが、決してそうではなく、
以下の少数民族が暮らしている。
≪主要民族≫
ウイグル族 - 45%
漢民族 - 41%
カザフ族 - 7%
回族 - 5%
キルギス族 - 0.9%
モンゴル族(オイラト) - 0.8%
東郷族 - 0.3%
タジク族 - 0.2%
シボ族 - 0.2% ※wikipedia
しかし、これらの民族が一箇所に混在し暮らしているわけではないので、地域によって定住民族の構成がだいぶ異なる。
以前は今よりももっと街の様相が多彩だったのかもしれない。
イーニン(伊寧)はカザック族が住むイリ・カザフ自治州の州都。ロシア系の顔もよくみかける。
漢字表記にあふれた街中を白色・黄色人種が行き交う伊寧には独特の雰囲気が漂っている。
一方で、写真はこのブログに載せるべきか迷ったが、伊寧の街で見かけた光景のひとつ。 -
6/25
簡易宿泊所
伊寧ではパスポートを見せると、どこのホテルも断られ宿を見つけるのが大変だった。
伊寧(8:30)→コルガス→アルマトゥ市内(翌1:45)
30$(200元)
-
コルガス(霍爾果斯)
同乗者のカザフのおばちゃんたちの大荷物のおかげで税関を抜けるのに5時間前後要す。
子供用の三輪車や鍋セットから量り売りの野菜まで、インフレが進むカザフにとって中国が物価安なのか中国製品が優良なのか、この機会とばかりにあらゆるものを買い出し、皆達成感に満ち溢れたような笑みをこぼしてる。
:
アルマトゥ(カザフスタン)へ
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この旅行記へのコメント (2)
-
- captainfutureさん 2011/03/03 20:03:55
- 大旅行ですね!
- 初めまして。
新疆ウイグル編、追加されたのですね。
以前より他の中央アジア編を拝見しておりましたが、今回改めて最初から拝見させて頂きました。
実は今年、イーニン(グルジャ)経由でアルマトゥに行くことを計画しておりまして、
カザフスタン編と併せて大変興味深く拝見しました。
中央アジア各国を周遊されるとは、羨ましいです。
私もウイグルの魅力にハマってしまい何度か行っているのですが、
タクラマカン砂漠をぐる〜と回られ、ニヤまでも通られたとはいいですね〜。
カラカシュにも行かれたのですね。僕も予定していたのですが、現地で体調を壊し行けませんでした。
畦道を歩き、地元の畑仕事や農家の様子にまで触れることができて素晴らしいです。
ホータン周辺は水量が豊かで水が満面に張られた水田を僕も幹線道路から何回か見ました。
あちらでは珍しく稲作も盛んだとか。日本の懐かしい光景にも見えますが、
人々がイスラム帽やウイグル絣でいるところを見て、やはり異国なんだなあと思ってしまいました。
「鍬を担ぐウイグル人たち」の写真ではイスラム式に手を胸に当てて挨拶してくれていますね。
長距離バスには何度か乗りましたが、中央の台座でクルアーンを唱えている光景は初めてです。
私は良くそこに座らせてもらってフロントガラスからの写真を撮っていました。
もしかして僕が邪魔していたのかもしれませんね。
>隣席の男性に1杯のスープをご馳走になり、身も心もかなり温まる。
もしかしたらコイギョシという羊の水煮ではなかったでしょうか。僕もたまに飲んでいました。
http://4travel.jp/traveler/captainfuture/pict/20766947/
あちらは人が優しいですよね。自分達の国を持てずにいる人たちは他の民族に比べて優しい感じがします。
カシュガルは2009年までに行かれていて良かったですね。
昨秋一年振りに行くと、旧市街がどこも更地だらけになっていて、
あと何年かすると昔の面影はすっかり無くなってしまうだろうと思う程、激変しておりました。
ついつい、らいとさんの旅行記に感激し、長くなってしまいました。
乱文をお許し下さい。
- らいとさん からの返信 2011/03/05 16:04:34
- RE: 大旅行ですね!
- どうも、こんにちは。はいじめまして!
ウイグルには、当初行く予定はなかったのですが、日程に余裕があったのと、カシュガルの旧市街が取り壊されてしまう前に訪れておきたいと思い、
タクラマカン砂漠の西側を周ってきました^^;
>隣席の男性に1杯のスープをご馳走になり、身も心もかなり温まる。
→多分、チュチュっていうスープです。なかに餃子の皮やピーマン、トマトなどが入っていました。私は中央アジアの料理はあまり合わず、カルトーシュカやナンばかり食べていたのですが、何か美味しいものはありましたかね!?
旅行記を拝見させていただきました!90年代から多方面へ旅されているようで、今じっくり見させてもらっています☆
とくにウイグルには随分魅了されているようで、今夏はグルジャ→アルマトゥ方面を訪れるとのことですが、私はこの地域は駆け抜けて行ってしまったので、もし、敢行なされたら、旅行記のほうも楽しみにしています^_^
私は和田の並木道の写真がとってもお気に入りです☆
しかし、西域南道の都市の和田が想像以上に中国化されていて、ウイグルは正直、私には微妙なところでもありました。
庫車では新市街から旧市街へ渡り歩いていくと、庫車川を境に一つの都市の中に二つの文化圏の街が並存しており不思議な感じを抱きました。
それにしても、ウイグルでは漢人とウイグル人(他の少数民族)がまるで水と油のように溶け合わず、独立の気運が高まっているのとは対照的に、西トルキスタン諸国の人々の旧ソ連(ロシア)に対する感情のなかにはプーチン人気やソ連を懐かしむものがあり、この違いは何なんだろうかと・・
最近のウイグルの情勢ははどうなんでしょうかね?旅慣れているお方なので大丈夫かとは思いますが、お気をつけて。素敵な旅になるといいですね☆
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