新疆キルギス・カザフ旅13▼敦煌村歩き～嘉峪関ちら見

2014/06/23 - 2014/06/25

敦煌滞在３日目は沙州故城と白馬塔を歩いて見に行った。４日目の朝は砂漠に雨が降って驚いた。午後から酒泉に移動したが駅前の安宿には泊まれなかったので駅寝を試みるが失敗。
翌日は嘉峪関駅前で白煙立ち上る現場に遭遇してしまう。まさか爆破テロ！？

【交通】
敦煌1608 ⇒ 酒泉2200 7528次 硬座 23.5元(385km)
酒泉0656 ⇒ 嘉峪関0720 7527次 硬座 2元(22km)
嘉峪関1027 ⇒ 張掖1525 7508次 硬座 15.5元(223km)
【宿泊】文昌青年旅館　シングル　40元
【標高】敦煌：1140ｍ　嘉峪関：1650ｍ 【為替】1元≒16.6円

エリア 敦煌(中国)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝、宿の近くにあるモスクの建物だけ見学。

通りを歩いていたら建物の上から音楽が流れてきたので階段を上ってみる。

退職者クラブで中国楽器の合奏をしていた。廊下からしばし見学。

中心部の交差点に立つ琵琶を弾く飛天像。イチローの背中キャッチ並みの芸当。

川沿いに建つホテルは小ポタラ宮の佇まい。

河岸は綺麗に整備されていて先のほうに砂丘が見える。

暫く歩くと観光標識があった。ここまで街の中心から歩いて３０分くらい。路線バスで来ることもできる。

沙州故城は敦煌の旧城壁の一部と見張り台の跡。

紀元前の敦煌は現在の街の西方３キロに広がっていたのだ。

この辺りの家屋は中庭の上に日除けが乗せてある。

敦煌からちょっと歩けば村の風景に出会える。

白馬塔の入口はこちら。

日干しレンガ造りの家。

白馬塔の入口はこちら。ここも旧城壁内に位置している。

鳩摩羅什が経典を担がせた愛馬の死を悼んで建てた塔。386年建立。直近は清代に修復。塔は外からでも十分堪能できた。

再び川に出て来たときとは別の橋を渡る。欄干には楽器を奏でる像。

街外れなのに立派すぎる橋だ。財政が潤ってそうだなあ。

気になっていた黄麺館に入る。

黄麺(13元）。これは麺もタレも美味かった。普通はロバ肉かロバ春巻きを一緒に頼むようだ。

火車票代理販売所に来たら珍しく並んでいたので後でまた来ることに。

いろいろ知らないメニューがあるのでせっせと食べてみる。炒差魚（差はてへん）は魚の形に似た麺。

キュウリ、インゲン入りでよくいえば爽やかな味だが、私的にはハズレ。これで12元は高い。敦煌の食事はよそより２割増しほど高い感じ。

街中に突然あるアプサラ幼稚園の前は迎えの親御さんで賑わっていた。

孔子像のある沙州公園では賭けトランプが盛ん。

片隅には日本と中国の青少年交流を願う石碑。

砂漠の街では給水車で水を与えないと街路樹が枯れてしまうのだろう。

伊利のアイスクリームには毎日お世話になっていた。

お気に入りは三色アイス(2元)。

露店にて飛天、観音、女神系が描かれた石。

再度、代理販売所に出向き５日後の張掖→西安南行き硬座券を購入。

本日４食目は排骨疙塔（塔はやまいだれ）15元。メニュー写真と字面で選んだのだがこれも外したなあ。名物に・・・

麺の食感が熊本のだご汁に似ていた。

金麦芽西涼ビールを買って持参の茶のみ容器に入れて持ち歩く。夜市のベンチに座って飲みながら道行く人を眺めるのも面白い。

夜市の通り沿いにも青年旅舎がある。

６月２４日(火)　砂漠のある敦煌で雨に降られるとは思わなかった。カッパを着てザーサイ肉まんを食べに出かける。午前中はシャワーを浴びて、部屋でwifiにスマホをつないで情報整理。
１１時半ごろチェックアウト。

今日は牛肉炒拉麺を食べてみる。牛肉入りだと20元、無しだと10元と言われ10元のを貰う。昨日から三食連続で似たような小麦麺を食べているがこれが一番まともだった。

莫高窟行きのバスに飛乗る。

前を行く荷台にはロシナンテの仲間たち。ロバ肉黄麺用か？

敦煌駅に到着。

今日は385km離れた酒泉まで移動。

寝る場所も時間もたっぷりあるので寝る。

山西省から来られた６８歳のサイクリストに出会った。中国内はほとんど回ったから次は欧州に行きたいとのこと。

１６時８分、酒泉へ出発。若い女性でも足を延ばして座るのが普通。僕の股の下にまで足が延びてくることもある。

土でできた波のような地形。

１７時２５分、瓜州を出発。偶然写り込んだ駅員さんが笑顔でほっとする。

１９時１２分、やっと玉門駅。

雲間から荒野を照らす太陽。

送電鉄塔各種。

２２時に酒泉駅到着。駅前には安宿が数軒あったが予想どおり外国人はお断り。

並びの店で卵チャーハンを食べる。

隣では地元民がさっきまで宴会をやっていた。

切符売り場で嘉峪関行き（たったの2元）を買って、それで待合室に入れてもらえた。ベンチで横になる。これで明日の朝まで寝ていられる。だがそれはちょっと甘かった。１２時半ごろ駅員の女性に起こされ検札を受ける。６時５４分発の切符ではやはり追い出されるのだ。この駅には夜中も１〜２時間おきに列車が着くから大丈夫だと思ったのだが。仕方なく外で時間つぶし。と言っても歩道にいたら野良犬が来るかもしれないし、公安に目をつけられるかもしれない。

そこで受付が三階にある招待所の階段で座って過ごすことに。ついでに踊り場のコンセントでバッテリーを充電。最悪はタクシーを拾って１５キロ離れた中心部のホテルに泊まることも考えたが、何とかやり過ごした。
４時ごろに切符売り場に行ったらここで寝ている人もいた。再度、待合室に入れてもらって仮眠。

６月２５日(水)　酒泉の南に見える祁連山脈は絵のようにすばらしかった。

２０分ほどで嘉峪関駅に着いた。

駅前から４路バスで終点の嘉峪関城景区へ試しに行ってみる。

街中は殺風景でレンガ造りの家が東北部にいるようにも感じる。

あまり入る気のない嘉峪関の城門を外から見学。ほとんど見えないが。ダフ屋が寄ってきて通常120元の入場料を90元で売っていた。

林則徐さんの銅像。アヘン戦争を引き起こした責任を取らされた彼は一人寂しく嘉峪関を出て新疆へ向かった。その後、かの地で農地改革を行い民から慕われた。

帰りのバスから眺める。この大地の先に万里の長城の西の果てがあるのか。

帰りのバスはなぜか駅の２つ手前くらいで降ろされた。駅前で何かやっていてバスが通れないのだとか。

駅に近づくにつれ警官の数が増えていく。

非常線の張られた向こうでは切符売り場の前から白い煙、その近くで数名が倒れているではないか！ついに嘉峪関駅前でも爆破テロか！？もし１０分早く来ていたら自分もあそこに倒れていたかもしれない。そう思うとゾッとした。次の列車に乗りたいんだが、これじゃあ無理かなあ。

眺めていても仕方がないので先に飯にしよう。近くの牛肉麺屋は注文のときに麺の太さを聞かれる本格店。それもたったの6元でキュウリの小皿付。思わず「これ、無料なんですか？」と店員に念を押してしまった。

食べおわって外に出てみると既に現場処理が終わっていた。素早すぎだろ！ただの演習だったのかもしれない。そういえば白煙が作り物ぽかったし。乗りたい列車の切符も余裕で買えた。

何事もなかったように静かな駅前。

待合室の入口では迷彩服の女性たちから身体検査を受ける。ここでは仲間内の職員に対しても出入りの際にまじめに検査していた。

１０時２７分、武威南行きが発車。

この辺りでは最後尾の列車に服務員用の席を柵で仕切ってある。

張掖までは223km、４時間半の旅。