新疆キルギス・カザフ旅７▼さくらGHで停滞と復活

2014/06/08 - 2014/06/11

ビシュケクでは日本人オーナーのさくらゲストハウスに落ち着く。
翌月曜日は朝からカザフスタン大使館へ赴きビザ申請。受領の木曜日まではパスポートを預けるのでコピーを持って外出する。悪徳警官に会わなければよいが。
お腹が回復しないのでついに抗生物質を服用。するとたちどころに治ってしまった。もっと早く飲めばよかった。
【宿泊】さくらゲストハウス　ドミトリー　400ソム
【為替】1ソム≒2円

エリア ビシュケク(キルギス)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 2.0
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

６月８日(日)
さくらゲストハウスから日本人サイクリストが出発するので門の前で見送り。

さくら ゲスト ハウス ホテル

ドミトリーは６人部屋で雑然としているが床は清潔。シャワー室もトイレも階段もとても綺麗。掃除婦の娘が日中延々と掃除しているから。この子は中庭のテーブルで盛り上がっている欧米人がいても構わずにどかせて掃除を始める。なかなか偉いのだ。

さくら ゲスト ハウス ホテル

西に歩いて１０分のところにある２４時間スーパー。

ここにはお惣菜コーナーもあり毎日通った。

１ＬのパックはＭで始まるのが牛乳、Ｋで始まるのがヨーグルト。砂糖は入ってないが濃くてとても美味しい。底のほうは固形ヨーグルトと化している。これが１Ｌで41ソム(82円）はうれしい！
長期旅行者が多いなか１週間だけ旅行している女性もいた。あいにく食中毒を起こしてゲストハウスに着くなり倒れこみ入院したそうだ。だが大柄な看護婦から点滴の針を何度もやり直されて腕の皮膚がみるみる膨らみ「このままでは殺される！」と思い二日目に「もう大丈夫、元気元気！」と力瘤を作ってみせて逃げ帰ってきたとのこと。

６月９日(月)
月曜日の朝、８時２０分　カザフスタン大使館へと向かう。ゲストハウスから南へ１キロ行くとチュイ通りの繁華街がある。ドミの日本人に教えてもらったとおり１１番のトロリーバスを探すが見つからず。

やむなく適当に１７番のトロリーバスに乗る。料金は一律８ソム。マルシュルートカというミニバスが頻繁に走り回っているが初心者にはバスのほうが乗りやすい。スマホのＧＰＳで現在地を確認。駅を過ぎて暫く走ると左（東）へ曲がったのでここで下車。南西へ行く５番トロリーに乗換え、ミーラ通りとアクンバヤフ通りの交差点で降りる。

ここから南へ歩くとＫＥＭＥホテルの先にカザフスタン大使館が見えてくる。

申請書を貰って記入し写真１枚を添えて出すと、パスポートの入国スタンプと写真のページが必要と言われて再びミーラ通りへ。

コピーは店員が取ってくれた（４ソム）。再び窓口へ行くと「受取りは木曜の６時」と言われ無事に受理された。

通りでイチゴ購入（ビン山盛りで50ソム）。小粒だがとても甘くて香りもいい。

日本のイチゴとはぜんぜん別物。ただしレジ袋に直接入れるので汁がすぐに溜まりジャムのようになる。
帰りは１１番のトロリーを見つけたので乗ってみたがゲストハウスとは反対のオシュバザール方向に曲がったところで下車。

１０分ほど歩くとロシア正教会があったので見物。

焼きたてパンを売っていたので１つ購入（12ソム）。

夕方は同宿の６０代の男性とその同年代くらいのアクティブな女性２人と外出し、中華料理に誘われたが空腹感がないので辞退する。旅の話は聞いてみたかったが断っておいて助かった。お腹は全く治ってなかった。

別れたあとに自分だけで街を散策。

中心部の公園。

観光客向けの機関車カーが走っている。

広場の隅では的屋も営業準備中。

映画館の前。

噴水を見ながらベンチで休憩。

立ち上がって歩き出したら、横にいた女の子が帽子を落としたことを教えてくれた。

チュイ通りの繁華街。

宿への帰り道で運悪く二人の警官に声をかけられた。今朝パスポートを大使館に預けたばかりなのにタイミング悪すぎ！パスポートコピーを見せると入国日とか宿泊先とか質問された後「ハラショー！」と言って解放してくれた。腐敗警官じゃなくてよかった。

６月１０日(火)
イチゴとパンのリハビリ生活は続く。宿の屋上から雪山が見える。
玄関につながる通路で昨日のアクティブな女性が出発するのを見かけた。あれ〜？男性のお連れさんがいたんだ！（実はたまたま同方向に出発しているだけだった）昨日の夕食には来てなかったな、と不思議に思いつつ後ろから見送る。その男性がよーべんさんだとも知らず。

お腹が一向に治らんのでドミの日本人から貰ったインド製の抗生物質を服用開始。
スマホで検索したら抗生物質服用時に乳製品はダメとあったので、ヨーグルトは捨てる。
薬はたちどころに効いて夕方には空腹感も出てきた。やはり現地でかかるバクテリアによる下痢は断食では絶対に直らないから、抗生物質を使用すべきだ。
ただし耐性菌を作りたくないから必ず２日分は飲み続けること。

今後のことも考え、午後から近所の薬局で現地の抗生物質も買い求めた。１０粒入り５日分で50ソム。インドほどではないが安い。

こちらのコインは3ソムがなかなか便利。トロリーバスが8ソムだから5+3ソムコインをいつも使っていた。

６月１１日(水)
朝から南旅館に引越し。５番と１１番のトロリーバスを乗りついで下車。

そこから１キロ半ほど南に歩いて、それほど迷わずにアパートを探し当てた。

入口の表札からしてここで間違いないのだが、パスワードを押してもキーが開かない。仕方なく外のベンチで待ち続けると中からお婆さんが出てきたので入れてもらう。すれ違いざま「ツーリスト」と言うと上の階を指差して「ナンチャン、ナンチャン」と教えてくれた。オーナーがウッチャンナンチャンに似ているから日本人からはナンチャンと呼ばれているらしいが、地元民にもこの名で通っているんだなあ。４階まで階段で上がってチャイムを押すがドアが開かない。３回目でようやく開くと中から髭の日本人が数名怪しげに顔を出した。「あの、部屋は空いてますか？」暫くヒソヒソ話のあとにナンチャン登場。あいにくその日は満室だった。まあ覚悟はしていたが仕方がない。中に入れてもらって食卓で休憩してから外へ出た。

帰りは近くを走っていた１０番トロリーでチュイ通りまで戻ってこられた。

久しぶりに空腹を感じて流行っているレストランへ。

ガンファンというラグマンのご飯バージョンを頂く（100ソム＝200円）。あ〜うめ〜！よし、これからキルギスの旅を取り戻すぞ〜

部屋で休憩後、午後は４番トロリーでオシュバザールへ。

ここに来れば果物や野菜が安く手に入るとあって平日の午後でも賑わっていた。

イチゴも１キロ55ソムと安い。ほかに気を引く果物はあんまりないけど。

バナナが一房20ソム(40円)なら安いと思って買おうとしたら１本の値段だった。

サクランボはすっぱくていまいち。

香辛料コーナー

干し葡萄はトルファンよりはやや高め。

パンは塩味が効いているが薬味入りではなくカリカリでもない地味な味。

屋内に入るとまるごとスマホ売り場になっていた。

２階は修理工房。熱気むんむん。この一角に両替屋があった。ここ数日はソム高で100ドル＝5190ソムまで値上がりしていた。

市場の中でソ連的レトロな半自動販売機を発見。まず係員が右の穴にコップを伏せておくと下から水が吹き上がって洗浄する仕組み。ジュースはほとんど水に見えた。

地元の飲み物、ショロに挑戦(200ccで8ソム）。街中で見かける飲み物屋の７割くらいはこれだ。

大麦を発酵させたノンアルコール飲料とのことだが刺激的でしょっぱまずい、最後にコップの底がきな粉っぽい。口直しにと隣にあった白いヨーグルトのような飲み物を貰ったが見かけに騙されてはいけない。これも粉っぽくないだけで塩味ヨーグルトという感じ。胃がん検査のバリウムに似ている。

ＤＶＤ屋台コーナー

こちらのトイレットペーパーは土色で硬い再生紙なので減り方は少ない。１個買ったら16ソム取られたので高いなと思ったら後で追いかけてきてお釣りをもう10ソム渡された。

バスの中からバス停を撮る。

停車するバスの番号かと思ったらスーパーの広告みたいだ。

広告で色とりどりだ。

宿の近くのモスクを外から見学。朝夕ここのアザーンが宿までよく聞こえてくる。
僕は騒音があまり気にならないたちたが、人によっては毎朝これで起こされてしまうようだ。

門の前ではドンブリ一杯の白い飲み物を売っているが試していない。

またショロだったら飲みたくないから。

飲み物はもっぱらこの炭酸飲料を買っていた。１Lが15ソム(30円)と激安。スーパーの安売りだと12ソムで買える。味はコーラよりは低刺激で細かそうなシュワっとした炭酸でおいしい。

インスタントラーメンも侮れない。チキンスープ味の粉末とベニバナ油みたいなのが付いていて辛いのが苦手な自分にはちょうどいい。１個13〜15ソム。

さくらゲストハウスに戻る。オーナーの二人の娘さんはさくらちゃんとソラちゃん。ソラちゃんはプール掃除の最中も「♪ありの〜ままで〜♪」とエンドレスに歌っている。入口の横断幕に小さく”SORA”と書いてあるのは「私の名前は無いの？」というソラちゃんの一言に答えたものだとか。

この旅行記へのコメント （2）

• アリヤンさん 2014/08/23 20:24:16

  馬乳酒？

  Halonさん、
  
  さくらGHの近くのモスク前で売っていた飲み物（木の樽に入ってる白い飲み物）は馬乳酒だと思います。
  同じような樽を攪拌していたのをオシュ⇒ビシュケクの素晴らしい草原に立つユルタの中で娘さんに見せてもらったことがあります。
  ユルタの中では樽を毛布にくるんで温めていました。
  発酵させるためでしょう。
  
  アリヤン

  Halonさん からの返信 2014/08/23 23:09:20

  RE: 馬乳酒？

  アリアンさん　こんばんは
  
  なるほど。あの樽は馬乳酒だったんですねえ。
  通りで見かけると美味しそうなのですが、一回試飲すれば十分かなあ。