ウルムチ～ホータン南疆鉄道の旅　①成田からウルムチへ

2015/08/08 - 2015/08/08

2015年夏はシルククロード河西回廊を通り、ウルムチ（烏魯木斉）まで行こうと計画していたが、それをやると、その後ウルムチ以西の西域に強い思いを馳せてしまい、あと一年、西域のことを考えながら生活をしなければならなくなる、ならば先に新疆の深入りした地域へ行ってしまおう、と考え、南疆鉄道の旅を思い立った。
漠然と計画を思いついたのは2014年12月で、先にマイレージで航空券を抑えた。ANAのマイレージを使い、スターアライアンスで提携している中国国際航空の東京－ウルムチ往復の空席状況を確認。
時期は仕事に影響が出ない8月のお盆休みにした。
東京－ウルムチは38,000マイル、参考までに聞くと、カシュガル（喀什）、ホータン（和田）、イーニン（伊寧）へ足を伸ばしても、必要マイル数は同じであった。ならばと思い、帰路はホータン→北京→羽田にした。

＊今回の旅程＊

8/8（土）　 成田→北京→ウルムチ
8/9（日）　 ウルムチ→カシュガル
8/10（月） 　カシュガル
8/11（火）　カシュガル→タシュクルガン
8/12（水）　タシュクルガン
8/13（木）　タクシュルガン→カシュガル　
8/14（金）　カシュガル→ホータン
8/15（土）　ホータン→北京
8/16（日）　北京→羽田　

新疆ウイグル自治区へは過去1回、2000年GW休暇にウルムチ、吐魯番へ行ってる。当時と比べ、インフラがかなり整っており、非常に旅行し易い環境になっている。改めて新疆を調べてみると、魅力ある場所が非常に多い。ただ広すぎるので、行きたいところを一度で全て行くのは無理。自分は勤め人なので、連続休暇は9日が限界だが、とても9日では満喫できない。
とは言え、ここ3年連続急ぎ足の旅行ばかりしていたので、今回は少しゆとりのある旅にしたく、カシュガル、ホータンを中心に計画した。とりあえず実際に行ってみて、面白く、物足りなく感じれば、また行けばいいやと思い直した。

新疆は中国他都市よりも外国人の宿泊制限が厳しい。そのためホテルは全て事前に予約をしておいた。ネットで予約出来ても、実際に行ってみると外国人お断り、なんてこともあるらしいので、事前に目を付けたホテル１件１件に電話し、日本人でも宿泊できるか確認し、OKなところを予約した。
ウルムチ南駅周辺の星程、漢庭といった経済型チェーンホテルは全てダメ。日本人だからダメなのか聞くと、カザフとか近隣諸国の外国人ならOKと、微妙にかわされた返事が返ってきた。
これまで行き当たりばったりで現地飛び込みで宿泊したことは数え切れないが、短期旅行では現地でホテルを探している時間がもったいないし、新疆という場所柄、下手すればどこもNGで夜遅く路頭に迷う可能性もあるので、予め予約しておいて良かった。予約に使用したサイトはeLong、Qunar、Ctrip。

ちなみに今回現在円安で10,000円≒490元らしいが、自分は2012年8月、10,000円＝810元くらいあった時、結構な金額を元に両替しており、中国農業銀行へ預けている。今回カードは使わず、全てそのときのキャッシュで支払いを済ませたので、今回の旅行では円安による為替の影響は受けていない。

〔1日目〕
CA422　成田9:50→北京11:25　
⇒機材落雷の影響で成田11:50→北京14:47へ変更
CA1291 北京15:45→ウルムチ20:00

宿泊：辰茂伊力特酒店

エリア 烏魯木斉(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満

朝5時過ぎ、東武線を乗り継いで、武蔵野線に乗り換え。

5:32発で東松戸へ。

平日朝は超込み合っているホームもガラガラ。

6:20　東松戸で下車。

スカイアクセス線へ乗り換え。

6:23 アクセス特急に乗車。

6:57　成田空港第１ターミナル到着。東松戸−成田空港までは一般的なお盆休み初日とあり、結構旅行客が多く、座れなかった。
飛行機が8:50発なので、急ぎ足で国航のカウンターへ。

せっかく朝早く着たのに、飛行機の遅延。
8:50→11:10へ。
出国検査後、更に11:50へ変更。
早く知っていれば、普通の時間に起きて来ても間に合ったのに、、、
10:50頃になって遅延のメールを着信した。
全く意味無し。

1000円の飲食クーポンをもらったので、ここのcafeで時間を潰す。

発見カウンターで、「とりあえずこちらでは予定通りウルムチまで発券しますが、乗り継ぎが間に合わなかった場合、現地で振り替え便についてお問い合わせ下さい。」と言われた。
北京での乗り継ぎ時間はもともと4時間あり、余裕と思てっいたが、3時間の出発遅れで、現地での乗り継ぎ時間は1時間になった。
しかも北京で入国検査を行い、更に荷物検査があるので、北京で降りる乗客と同じく、荷物を北京空港でpick upし、その後、トランジットのカウンターへ荷物を持っていかなければならないらしい。あのどデカい空港で1時間で間に合うのか、無理そうに思えてきた。

11:20、やっと搭乗開始。

結局離陸したのは12:19分、更に離陸後、北京空港上空で飛行機が込み合っているので、遅れる可能性あり、との放送が流れた。

これ以上、更に遅れるだと！？

片言風の下手な日本語で、機械的に読み上げた、詫びた様子が全く感じられないその口調が、余計に腹立たしく、ムカつき度を倍増させた。

機内食。
牛肉米飯と魚肉麺条の２択、後者にした。
味はまあまあ。

現地時間14:42（ここからは北京時間）。
北京上空。

14:36．空港近く。

北京首都空港T3が見えた。

14:37到着。

14:48、いそいで入国カウンターへ。
ちなみに乗り継ぎのウルムチ行きは15:45発。

14:54、入国カウンター。
すげー混んでる・・・。
この時点で諦めモードに、、、。

この後のこと、必死だったのでよく覚えていません。
到着ロビーがあるD地区に行って荷物をpick upし、トランジットカウンターへ着いたとき、15:40。
まえに2組並んでいたので、自分の番が来たとき、既に15:45を過ぎていた。

諦めて、次の一番早くウルムチへ着く便に振り替えてくれ、と言ったら、間に合うから急いでC地区（国内線乗り場）27番搭乗口へ行って、と言われ、急ぐ。
荷物検査はされなかった。

空港シャトルでC地区へ。

15:55　27搭乗口からバスに乗る。
ウルムチ行きはまだ出発していなかった。

このバスに他7、8名乗り込み、締め切った。
最終らしい。

どうやらあれがウルムチ行きらしい。

なんだかんだで間に合ってしまった。

16:05、ウルムチ行きに無事搭乗。

16:20、離陸開始。

離陸後、15分もしないうちに山の上に来た。

長城が見えるのではと思い探したが、見つからなかった。

約1時間後の17:18。
モニター上では銀川上空付近を飛んでいる。
とすると下に見える川は黄河！？

機内食が出てきた。
さっき麺を食べたので、今度は米飯にした。
味はなんとか食べれるレベル。
まぁ、エコノミーなんで期待してはいけない。

河西回廊上空に入っている。

飛行機の窓越し撮影なので、写り悪いが、実際には結構良く下界が見えた。
なんていうか、別の惑星を眺めている感じ（当然行った事ないけど・・）。

風景はとても素晴らしい。

19:00過ぎ　敦煌上空付近を通ってから雲が多くなった。

19:45　もうかなり近くまで来ている。

19:52　前方にウルムチの街が見えてきた！

街全体の様子はなんか茶色い。

19:56　出発は遅れたが、ほぼ予定時刻にウルムチへ到着。

飛行機から早く出れたが、荷物が出てくるのに結構時間がかかった。

20:23　ウルムチ南駅行きリムジンバスへ乗車。
満員ではなかったが、20:30ちょうどに出発した。

バスの様子。

市内は近代的なマンションが多い。
15年前に来たときは無かったけど、2000年当時でもウルムチは発展していて、余り変化は感じられない。

21:00前でもまだバリバリに明るい。

途中渋滞にはまる。

紅山広場で停車。

ウルムチ南駅一つ手前の長江路で下車。

目の前には安さだけがとりえの新疆飯店が健在していた。
さいきんネットの口コミでも聞かなくなり、予約サイトにもでていなかったような・・。
明かりもついていなさそうだし、営業しているのだろうか？
（翌日覗いたら営業してました。）

少し長江路を戻って、本日予約した伊力特酒店へ。

この時点で21:30。

部屋の様子。
elongで2ヶ月前に予約し320元。
今回の旅行の宿泊したホテルの中で、一番快適であった。
ネットの回線速度もまあまあ。

交通の便も悪くなく、近辺には飲食店も多い。
今後ウルムチへはまた来ることがあると思うので、ここを定宿にしよう。

タオルも分厚く、ホクホク。

なんだかんだで非常に疲れていたが、久しぶりの中国なので、
22:00過ぎにホテル近辺を散歩。

ウイグルっぽい店があったので、入ってみた。

この写真では分かりにくいけど、中華の店とは雰囲気が全く異なり、イスラムチックな感じの内装である。
店員は全員ウイグル人。
はじめ不慣れなせいで見た目が怖く思え、ビビッてしまったが、夜遅くてもとても親切に接客してくれた。

（後々知ったが、ウイグル人は新疆時間をベースとしているらしく、この時点では彼らにとっては20:00過ぎで、ちっとも遅い時間帯ではない。）

せっかくなので、羊肉串4本としめじの串焼き2本を注文。
自分はあまり飲酒しないが、旅行初日とあり調子に乗って地場のWusuビール（烏蘇ビール）も注文してしまった。
普段20:00過ぎはものを食べない自分にとっては完全に自殺行為である。
まぁ、久々の旅行なので気が緩んでしまった。

尚、日本人からみると、これは当たり前の組み合わせに思えるが、このあとウイグル系の店でアルコールが飲めるところは1件も出くわさなかった。
羊肉串とビールはとても合うのであるが、この組み合わせで食事できたところは、今回の旅行でここだけであった。

23:00前にホテルに戻り、シャワーを浴びて寝た。