『35mmでいく東京散歩』　台東区柳橋　お座敷天麩羅の柳ばし大黒屋でランチ

2014/03/07 - 2014/03/07

街歩きなのか、それともグルメ？
テーマ設定に悩んだけど、まあどっちでもいいや（笑）

でもねジミに柳橋っていいよ。神田川の雰囲気抜群だしね。お座敷天ぷらのもてなしも、ランチなら気軽に利用できますよ！

エリア 浅草(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: JRローカル 徒歩

最寄り駅はJR浅草橋駅。

人形の街として栄える街。
秀月や久月など、知った名前のビルが連ねる。

毛利元就が3人の息子たちに説いて聞かせた「三本の矢」を模した人形まであった。

何気に、欲しいかも！

ちょっとガード下を歩いてみる。

電車の音がうるさくないのか？

住めば都ってか。

手の込んだ落書きだ。

ちょっと見えている橋の下は隅田川。

いつものように街歩き（笑）

ここは歯医者みたいだね。
看板が立派だ。

神楽坂あたりにありそうな黒壁の店。

傳丸っていう小料理屋だけど、昔はきっと芸者とかあげていたんだろうね。

とんかつ百万石。

柳橋に来てとんかつって雰囲気でもないんだよね（苦笑）

甘味処のにんきや。

残念だけど廃業しちゃった。

駅の浅草橋じゃなくて、こっちは神田川に架かる本物の浅草橋。

見附って言うぐらいだから、江戸期にはここに警護の櫓なんかがあったんだろうね。

桜のピンクといいコラボしてる。

浅草橋の上から隅田川（下流）方向を見てる。

屋形船がいっぱい。
もうじき隅田川のお花見でこの船の出番が多くなるだろうね。

浅草橋の南詰。

ここから神田川沿いに南岸を柳橋方向まで歩いて行こう。

屋形船の屋根が鳥に占拠されちゃってるよ。

はい！ここが柳橋。

橋の起源は江戸中期までさかのぼるみたいだけど、関東大震災等で消失したりで現在のは昭和4年に架けられたものらしい。

歴史がある橋なんだね。

写真奥が北側。つまりは台東区側で、手前が中央区東日本橋。神田川が区境になっているわけね。

橋の手すりにカンザシを模した装飾が施してある。ここが昔は花街で、たくさんの芸妓さんたちが活躍していたことを忘れないために。

関係ないけど、古い友人が鎌倉の小町通りでカンザシ屋をやってる。
鎌倉観光の折、よかったら立ち寄ってね♪

かんざし屋（あき工房）
鎌倉市小町２−８−１６鶴ヶ岡会館第二ビル１階
１０：３０〜１７：３０
定休日　第一・第三金曜日

むこうに見えるのが大川、つまり隅田川ね。

吾妻橋から下流を昔はそう呼んでたんだけど、今でも地元っ子はそう呼称する人も多い。

柳橋から上流を見てる。ここはまさに屋形船の一大パーキングエリアだね（笑）。うちの地元にもこのような場所がある（新中川から東京湾に出る）けど、これほどの数はない。

屋形船以外の船も往来する。これはタグボートだね。

美しい曲線を描く柳橋。本川に架かる永代橋とよく似たアーチ橋。
色はこっちのほうが好きだし、何より小っこいから親しみがわく。グリーンでライトアップもするよ。

橋のたもとには、船宿もやってる佃煮屋・小松屋。

我が家は佃の天安がお気に入りだけど、小松屋オリジナル・一と口あなごの佃煮は絶品らしい。買ってくればよかったと、ちょっと後悔・・・。

店の看板にもなるくらいだから、きっと美味いんだろうね。

さーて、それじゃあそろそろ昼飯としましょうかね。

ここはさきの小松屋から目の鼻の先にある天麩羅料理・柳ばし大黒屋。

浅草の大黒屋は親戚らしい。

戦後まもなくここ柳橋で創業して、今もお座敷天麩羅で客をもてなしている。

10年弱前に鉄筋コンクリート造に立て替えた店。耐火建築が必須の地域だろうから、これはこれで仕方がないんだろうね。でもそれなりにいい雰囲気を出してる。ちょっと敷居が高そうだけどね（苦笑）

夜はコース料理が主体で客単価一万円は覚悟だけど、ランチならリーズナブルに利用できるのがうれしい。

ランチメニューは定食と天丼の2種類のみ。

入店するとまず、このような座敷に通される。

お茶が出され、仲居が注文を取りに来る。

私たち夫婦はいずれも定食をお願いした。

しばしウエイティング。
この間にネタの仕込みをするのだろうなどと、勝手な想像をする。

前回来た時は眺望なしの小部屋だったが、今回は柳橋が見渡せる南向きの角部屋をあてがわれた。なんだかうれしい(^_^)

マッチなども手に取ったりして10分ほど待つと「準備ができましたのでどうぞ」と呼ばれる。コートや荷物などは、この部屋に置きっ放しで構わない。

ここがお座敷天麩羅を楽しめる部屋。半円のテーブルで10人分の席がある。

半円卓の中央には、天麩羅を揚げるこの店の主人の仕事場だ。

仕込みなどは奥の部屋で行われいて客からは見えない。

席に着くとさっそく前菜にあたる海老頭の素揚げが出される。これは天丼・定食とも共通。

客が海老頭を食べている最中に、主人は次の行程に移る。

天丼の場合はここですぐにネタを揚げ、仕込み部屋のほうに揚げた天麩羅を渡す。すると裏方スタッフがそれを天丼のタレにくぐらせてアツアツのご飯に乗せて運んでくれる。席に着いてから天丼が運ばれるまで約10分ほど。すぐに腹を満たしたいなら天丼でもいいが、主人の職人技をゆっくり見ていたいなら一品ずる供される定食を勧めたい。

あっ、ちなみこの天丼を食べたのはボクです（爆）
あまりにも腹が減ってたので、定食の前に出してと頼みました。
もちろん妻にも少しだけシェアしましたよ（笑）

さてさて、ここからは定食の出番。お座敷天麩羅の醍醐味でもある一品天麩羅が順番に出されてきますよ♪

まずはエビ。

椎茸を挟んで、今度は江戸前アナゴ。

当たり前だけど、衣がカラッしていて身はほっくほく。
脂っこさは皆無。油をつぎ足していたのをみたけど、たぶんサラダ油と白ごまの混合だったと記憶する。

ほかにはキスとかき揚げ、フキノトウとサツマイモがあった。

これでも十分満足だったけど、テーブルに「今月のお好み」なんてメニューがあったものだから、ついつい別注してしまった。

デフォルトの天麩羅がすべて出される直前でご飯セット（赤出汁・香の物）が出てくる。それに合わせて、別注した天麩羅を揚げてもらった。

写真にはないけど小玉葱と、写真の安納芋。

最後に妻はカニで、私はサヨリ。

ごちそうさまでした！

でもこれで終わりじゃなく、先ほどの座敷に戻るとお茶とイチゴのジェラートが待っていた。

これで本当にごちそうさまでした！！

この旅行記へのコメント （4）

• liberty-libertyさん 2014/03/26 11:56:36

  このシリーズ好きです！

  G✩travelerさん、こんにちは！
  今回も風情ある下町の風景、楽しませて頂きました(^o^)
  
  柳橋っていう地名、福岡にもあって
  昔ながらの味のある市場を中心に
  やはり風情ある風景が残っています。
  G✩travelerさんは、きっとお好きなんじゃないかな♪
  
  天ぷら、美味しそう(*^o^*)
  今度の日曜日から２泊３日で母を連れて東京に遊びに行く予定で
  宿泊は浅草の雷門の近くなので、行けるかな？と思って
  先ほど地図で調べたんですが
  浅草橋駅って浅草駅とは違うんですね(^o^;)
  微妙に距離があるんだと気付きました。
  
  ではまた！
  東京の隠れた魅力、紹介してくださいね〜！
  
  liberty2

  G☆travelerさん からの返信 2014/03/28 21:24:26

  RE: このシリーズ好きです！

  こんばんは！
  すぐに返信できずに申し訳ありませんでした。
  ちょっと草津のほうへ家族と行ってまして、戻ってすぐに仕事だったもので書き込みできませんでした。
  
  福岡の柳橋って名前だけ聞いたことがあります。
  私が好きそうってことはボロ家がいっぱいあるんですね（笑）
  機会があれば行ってみたいです。
  
  お母さまと東京へ来られるんですか！
  いいですね。
  私の母は誘っても「アンタなんかと一緒に行きたくない」と言い、いまだに旅行したことがないんですよ。まあ、ある意味助かっている面もあるんですけど（苦笑）
  
  浅草→浅草橋は地下鉄（都営浅草線）で2駅ですが、確かに歩くとなると微妙に離れてますね。旅行記をアップした本人が言うのもなんですが、柳橋なんてわざわざ行くような所でもないですよ（笑）。せっかくですから合羽橋道具街など行かれたらいかがでしょうか。冷やかしだけでもけっこう楽しめますよ。ただ桜見物（ちょうど見ごろかも）を兼ねた観光客が多いと思われるので、とくに浅草寺界隈は激しく混雑すると思われます。観光バス＆団体客と行動パターンが同じにならないようなスケジュールで動かれたほうがいいかもしれませんね。
  
  楽しいご旅行を♪

• ElliEさん 2014/03/22 14:22:00

  天ぷらパーフォマンス

  こんにちは
  
  このてんぷら屋さん、おいしそうですね〜〜。
  天ぷらってやっぱりあげたてがいいですよね。
  はじめに小部屋に通され、天ぷらはカウンターで食べて、また部屋に戻ってデザートですか。
  すごいなあ。そんなお店、初めてです。
  外人さんを連れて行ったらきっと喜ばれそうなお店ですね。
  
  

  G☆travelerさん からの返信 2014/03/22 16:54:36

  RE: 天ぷらパーフォマンス

  こんにちは。
  
  外国の方を同伴したことがないので何とも言えませんが、大将の仕事ぶりを見ていただき和の心を感じてもらうにはいい店だと思いますよ。ただ思うほどスゴクないですよ。銀座とかの店に比べれば、やはりここは下町。意外に気軽に利用できると思われます。