2014/02/16 - 2014/02/16
92位(同エリア209件中)
まりも母さん
野田市 お醤油の町でレトロ探し 前半
(野田市市民会館 旧茂木佐平治邸)
http://4travel.jp/travelogue/10860570
の続きです。
車は市民会館前に車を停めたまま、歩いて移動する事にします。
観光案内があまり充実していないので、車を停める場所が他にあるのか判らないし、
りっぱな”旧茂木佐平治邸”には紹介の紙すら置いてないのです。
もったいないな〜こんな見どころあるのに・・・と思っちゃった。
唯一、野田市ボランティアガイドの「むらさきの里 野田ガイドの会」の観光コース案内の紙が参考になりそうだったので、
それを1枚持ってきて、歩くコースを検討します。
まず、車でここまで来る間に確認した”興風会館”へ向かう事にします。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
車で通って来た道を戻ります。
通りの角には案内表示がありましたので、観光で歩く人の為の配慮が無いって訳でもないのですね・・・。
左右共、キッコーマンの会社関連らしい感じの場所です。
道路の端っこにこんなのがありました。
会社の門の手前にコンクリートで固められた丸いもの、
陶器の壷の底っぽいのです。
昔、お醤油を入れていた壷じゃないのかな?とダンナと話します。
要らなくなって、コンクリートの壁の一部に再利用されたんじゃないのかな?
こう言ったものも、産業遺産のひとつ・・・かもね。 -
通りの反対側には大きな蔵がいくつも見えます。
キッコーマンの工場は野田市のこの地域に何箇所もあります。
ここは本社の建物の近くなので、古い工場のあった場所なのではないかなぁ。 -
流山街道(県道17号)に出た所です。
”古久正支店”と書いてるお店。
もう営業していないようですが、「アクセサリーから小物まで」化粧品の看板もあって、
きっと当時はおしゃれなお店だったんだろうなぁ。
この和風な商家造りのお店で、どんなハイカラなものが売られていたのか・・・気になります。 -
その並びにも壊れかけてはいるもののりっぱな蔵が残っています。
空き地にポツネンと残っているのですが、扉が、上の方、浮かんだ場所にありますから、
隣の別の建物から通路があったのか?どうなっていたのか?
一部、 壊れてはいますが、何かに利用されるといいのになぁ。 -
もう少し先に進むと、レトロなビルが見えました。
”株式会社千秋社”(旧野田商誘銀行)大正15年(1926)
醤油醸造家たちが創設した銀行で、銀行名の「商誘」は醤油の語呂から付けたものだとか。
太平洋戦争末期に千葉銀行に合同となり 昭和44年まで千葉銀行野田支店として使われ、現在は千秋社の持ち物となっています。 -
シャッターが下りて、中はどのように使われているのか判りません。
-
レリーフが美しいです。
「千秋社」は、キッコーマンの前身である「野田醤油株式会社」を支援する経営者団体として組織された会社だそうです。 -
素敵な建物です。
使われえていないのだとしたら、もったいない位ですが、
きれいな状態で残っているのはうれしい事です。 -
脇道側の入口。
-
旧野田商誘銀行の建物の向かいあたりにレトロな板塀がありました。
ペンキは少し剥げていますが、定期的に塗りなおされている感じです。
門が閉まっています。 -
中は”奥富歯科医院” 歯医者さんの建物でした。
-
歯科医院のお隣にもかつては商店だったのだろうな、と思う商家造りの建物がありました。
-
”中村商店倉庫” の浮き出した文字がいい感じの建物。
野田のこのあたりには沢山のレトロな建物が見られました。 -
お目当ての”興風会館”へ着きました。
”興風会館” 昭和4年(1929)大森茂設計
国登録有形文化財
千秋社からの寄付によって設立した財団法人興風会が、事業の発展は地域のおかげ、と町の為に建てたものです。
地下1階地上4階建ての大講堂のある建物です。 -
中に入ってみます。
今日は、野田文化講演会、という催しが開催されているようです。
建物を見ていると、会館で働いている女性に声をかけられました。
女性は地元に子供の頃から住んでいらっしゃって、
昔の様子を聞かせてくださいました。
そのお話も一緒に紹介いたしますね。 -
階段です。
コンクリートに加工のされたもので、本来は下足で使う施設として設計されたのだと思います。
しかし、昔は、下駄履きの方が多かったので、入り口には下駄箱があり、そこで、わらで編んだスリッパのようなものに履き替えて上がったそうです。
下駄では音がするので、講堂内の催し物にはうるさかったからでしょう、との事です。 -
2階のドアを入ると大きなホール、講堂に入ります。
講堂内もアールデコデザインの意匠が随所に見られます。 -
講堂内の天井につけられた照明器具。
この照明が、講堂の天井に三つ並んでいます。 -
講堂の入り口の前のホールにはマントルピースがありました。
興風会館のwebサイトによると、このロビーは元会議室だったという事です。 -
暖炉のホールの照明です。
これも1930年代らしいデザインのものです。 -
こちらは講堂入り口の照明と「民風作興」と書かれた額。
>興風会の名称は、「民風作興」という言葉から生まれました。
野田の街に、人々に、新しい風を興していこうという意図に基づいています。
という事です。 -
こちらは、暖炉のあるホールの向かいにあるお部屋の照明。
デザインがそれぞれ、異なっていますが、やはり30年代に流行したアールデコスタイルのものです。
どれも素敵ですね。 -
外から見て、建物の屋根に妙な勾配がついているな・・・と思ったのは
中が講堂で、客席が階段状になっているからでした。
ホール客席の2階部分に上がってみました。
クラシックな椅子がそのまま今も使われています。
これはとても珍しいと思います。
座席の角度もかなり急です。 -
一番上の方から見たステージ。
お聞きしたお話ですと、お父様がキッコーマンにお勤めだったので、社員の慰労会は、家族も参加して、
ここで当時の人気歌手のステージなどを楽しんだという事です。
御三家(え〜初代御三家ですよね、橋幸雄、舟木一夫、西郷輝彦の)のステージをここで見たのだそう。 -
照明は昔ですから多くありませんが、窓は沢山あります。
昼間はかなり明るいです。 -
2階席後方の階段。
階段はあちこちにあり、人の流れが分散するようにできています。 -
こちらは女性用のトイレのドア。
もちろん,、中のトイレは改装されて新しいものになっていますが、
このドアのデザインなどは昔のままなのだろうなぁ、と思います。
変に 便利なようにと 新しいものに替えてしまっていない所がすばらしいと思うのです。 -
沢山の野田市の人たちの楽しい思い出を照らしてきた灯り。
古いけれど、今でもきれいに手を入れて、良い状態を維持している所が、
この建物が企業によって贈られ、それを大切に使ってきた野田の人々の感謝の気持ちと感じられます。 -
今日の文化講演会、ちょうど終わった所にきてしまったようですが、
おかげで、講堂の中も見る事ができました。
今日の講演会は直木賞作家の安部 龍太郎氏 著作の「黒田如水」についての講演のようでした。
丁度、NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」にまつわるお話だったのですね。
歴史小説ファンの方々が、サインを頂いている所でした。 -
地下もあるので下りてみましたが、ドアが閉まっていました。
建設当時は地下に西洋レストランがあったそうです。
戦争が始まると、敵国の料理をを出すのもはばかられる・・・と閉店になり、その後しばらくは使われなくなったという事です。
しかし、お店に使える位のりっぱな厨房があったので、戦後は、料理教室に使われる事になり、当地の若い女性が花嫁修業に皆、その料理教室に通ったとの事です。
現在は、地下の部屋はギャラリーとなっているそうです。 -
今度は、少し戻って歩きます。
キッコーマンのガラス張りの近代的な本社の建物前を通り 角を曲がります。
”キッコーマン旧本社の正門跡”
現在の本社屋は”興風会館”の並びですが、そのすぐそばに旧本社の敷地がありました。
古い建物があったそうですが、平成11年に取り壊され、今は、この門柱と塀がわずかに残るだけです。 -
”茂木本家美術館”の方へ向かって歩きます。
異様に大きな蔵造りの建物がありました。
道路の端まで引いても建物全部が写真に納まらないですぅ。
ここは、キッコーマンの創業者の一人、茂木家の本家の敷地です。
この蔵は”稲荷蔵”と言うそうで、本家の醤油醸造所だったそうです。
明治41年(1908)に建てられたもの。 -
途中から煉瓦塀に変わり、折れて更にその先に蔵がいくつも続きます・・・
どこまで続くのこのおうち〜。 -
やっと門が見えてきた・・・ここが”茂木本家茂木七左衛門邸”の入り口らしいです・・・。
敷地は2400坪あるのだそうです。
ここは私邸なので、見学はできません。 -
茂木本家の黒漆喰の蔵が通りから覗け見えます。
大きな蔵です。 -
蔵はいくつもあるみたいですね。
ずっと黒い板塀が続くその中です。
黒い、板塀ってのも最近見かけませんが、ご本家は蔵の建物群と同様に板塀も昔と同じように手入れしながら維持しているのですね。
ちなみに、テレビで見ましたが、
この板塀、栗の木の板に柿渋を塗ったものなんだとか・・・。
コンクリートの防犯に良さそうな塀に作り変えていない美意識を私は、すばらしいと思います。 -
茂木家本家の通り向かいにもなんだかすごい豪邸が。
垣根の向こうに大きな蔵の建物が ふたつも見えます。 -
本家のお向かいのおうちは角を曲がった所に入り口がありました。
”茂木七郎治邸” 安政5年(1858)
野田市で最も古い木造住宅です。 -
長屋門の入り口。
ここで、テレビネタもうひとつ。
野田では、通常「長屋門」と呼ばれる、このタイプの門を武家のものと区別する為、「門長屋」と呼んだそうです。
なので、野田の商家では「門長屋」 -
門の建物にそのまま蔵が接続しています。これも珍しいように思います。
-
瓦は同じ形のものがあちこちに使われていて、これは、当家独自の意匠なのかも。
-
門長屋の開き口からちょっとだけ中を覗きます。
私みたいに、古い建物が見たくて覗く人も多いんだろうなぁ・・・
失礼致します。でも、門の手前からだよ。 -
門長屋の手前に水路のようなものがありました。
敷地内から石でできた排水口のようなものが伸びています。
茂木家の親戚筋だと思うので、こちらでもお醤油を作っていたんでしょうね。
だから、排水設備があっても不思議ではない。 -
”茂木七郎治邸”の門長屋の向かいあたりに
これがあります。
”キッコーマン第一給水所” 大正12年 (1923)
なんと、工場で使う水としてだけでなく、当時の町民の飲料水としても供給されていたという事です。
民間の企業が約50年水道事業を町民向けに行っていたと言う、やはりキッコーマンは野田市民にとってただの会社ではないのですね。
昔はここに給水塔もあったそうですが、老朽化の為取り壊されています。
この建物は、経済産業省の近代化産業遺産に指定されています。 -
同じ建物、
-
”春風館道場 ”こちらもキッコーマンから寄贈されたものです。
こちらも経済産業省の近代化産業遺産指定です。 -
”市民会館”まで戻ってきました。
先ほど歩いた、茂木家本家の所に”茂木本家美術館”があります。
現在、企画展「広重の冨士」が開催中ですが、
この美術館、基本的には予約がないと見る事ができません。
ですが、興風会館で、お話させて頂いた女性に、お客さんが少なければ、見せていただけるから行ってみては?と奨められました。
しかし、時間が16時近かったので、今回はやめておきました。(入館は16時まで)
車を移動させて、キッコーマンの”煉瓦蔵”を見に行こうと思います。
ちょっと離れた、でも、まだまだキッコーマンの敷地が続く場所へ来ました。
広い空き地の中に”煉瓦蔵”が見えます。
このあたり、駐車場が無いから、道路の端に車を停めてダンナに待ってもらって私だけ、写真を撮りに行きましたよ。 -
”キッコーマン野田工場製造第3部れんが蔵”
昭和7年(1932)
以前は内部が見学できたそうだけど、今はやめてしまったのだそうです。
夕方になってきてから、風がとても冷たく、強く吹いて来てぐっと寒くなってきました。 -
大きな蔵ですし、状態も良さそうなのですが、回りには建物が他に無く、みんな壊してしまったようです。
古い、工場跡なんでしょうね。 -
煉瓦蔵のすぐ向かいに”上花輪歴史館”(旧高梨兵左衛門)こちらにも見学のできる大きなお屋敷があるおですが、
冬期は閉館中です。
3月1日から再開です。
冠木門のある、りっぱなお屋敷。
とても一般の屋敷だったとは思えないよねぇ。 -
中には更に門長屋・・・。
今日は、見られなくて残念だけど・・・。 -
紅梅が沢山咲いていました。
夕方も4時半を過ぎましたので、もうすぐ暗くなってきちゃうね。
今日は急に思い立って来てしまった野田市 野田地区でしたが、
歴史ある豪邸はいっぱいあるし、なかなか見どころのある場所でした。
そして、キッコーマンの会社との関わりがこんなにも強い場所だったのですね。
市民会館でも、興風会館でも、お話させて頂いた方たちは、そんなキッコーマンの会社との関わりを大切に思っている事も良く判りました。
企業と町が良い関係で成り立っている場所なのだと思いました。
茂木家本家美術館、上花輪歴史館、工場見学のもの知りしょうゆ館
まだ見逃した場所も多いので、ちゃんと予約を入れてからまた来たいと思います。
お醤油の町はレトロのある楽しい町でした。
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