以前よりクラブツーリズム社やトラピックス社やＨＩＳ社で開催されている中国江南を7日間から8日間で周遊するツアーに興味がありました。何しろ19,800円ほどの参加費用（諸税・サーチャージ別）で全日空か日本航空利用で各都市の観光及び宿泊と食事まで付いているのですから。ただ年に数度の長期の休みを利用してまで参加したいとも思えませんでした。ところが9月頃にクラブツーリズム社のＨＰを覗いていると、年末年始にも開催されていると分かりました。料金は12月27日金曜日の夕方出発で7泊8日のツアーが39,800円でした。年末年始であれば仕事を休む必要も無いので、すぐに申込みしました。申し込んでから詳しく調べるとホテルは良いけれど郊外だったり、食事についても賛否両論だったので少し心配な所もありました。それと観光以外にもお土産店に割かれる時間の多さもどうかなと思えました。唯一魅力を感じたのは各都市の観光が、行った事の無い場所や行きたかった場所が多かったことです。参加した結果としては最高に面白いツアーでした。ホテルも杭州以外は郊外では無く、夜間に繁華街へ出るのも安易でした。観光自体は物足りない部分もありましたが、自分で何度も訪問した江南の抜けていた部分を補足出来て満足いくものでした。何よりガイドさんが良かったのと参加された方が良い方ばかりだったのも楽しめた大きな要因でした。リピーターの方が数組居らっしゃいましたが、来年の年末に再度参加しても良いかなと思えました。<br /><br />■1日目：東京から空路上海に入り杭州へ移動。<br />■2日目：杭州から紹興と安昌を訪ね杭州へ戻る。<br />■3日目：杭州から烏鎮を経由して無錫に入る。<br />■4日目：無錫から太湖を遊覧し、無錫に戻る。<br />■5日目：無錫から恵山古鎮と木涜古鎮を訪ね蘇州へ入る。<br />■6日目：蘇州で正月を迎える。<br />■7日目：蘇州から上海に入り、観光する。<br />■8日目：上海から空路東京へ戻る。<br />航空会社は全日空でした。

古き良き江南8都市大周遊8日間（10）上海最後の夜はタクシーを飛ばし、豫園商場で南翔饅頭店の小籠包を食べ、外灘と南京路歩行街の夜景を楽しむ。

11いいね！

2014/01/02 - 2014/01/02

4240位(同エリア11698件中)

#街歩き

エリア

上海(中国)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

ホテル: 5.0

グルメ: 4.5

ショッピング: 4.5

交通: 4.5

同行者: カップル・夫婦（シニア）

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

交通手段: 観光バス船タクシー徒歩

航空会社: ANA

旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

利用旅行会社: クラブツーリズム

今回のツアー最後に上海で宿泊したのは上海市内中心から北西に離れた、上海西火車站の北側の住宅地に建つ上海中環国際酒店(Central International Hotel)：上海市富平路800号でした。夕方の帰宅渋滞に巻き込まれ、外灘近くから50分くらいかかりました。
レストランからトラピックスさんのバスに混載で到着しましたが、先にチェックイン出来たので助かりました。ホテルの建物のグレードとしてはすごく立派です。
2階までの大きな吹き抜けがありますが、シャンデリアなどは午後8時前というのに消されています。1階の奥には朝食のレストランがありますが、予定表には最終日はお弁当になると書かれていました。ガイドさんが交渉して開店を30分ほど繰り上げていただけたので、暖かい物をレストランで美味しくいただけました。
同様のツアーに参加された方の旅行記やクチコミでは信じられないような酷いお弁当を食べられた方がいらしたようなので、ガイドさんの力量による差があるのかもしれません。上海側で日本の大手のツアーを全て引き受けている会社は1社だけのようですから。
まだ新しいのか部屋はとても綺麗です。
そして広いうえに豪華です。
奥にはカウチ・ソファーまであります。残念ながら妻とレカミエ夫人ごっこをしている暇はありません。
反対側はこんな感じの大きなテーブルもあるので旅行中はスケッチブックに日記をつけたりスクラップをしたり忙しいものとしては助かります。
バスルームもかなり広めで、そしてとても綺麗です。バスタブにはシャワーカーテンが無いのでお湯には注意が必要です。シャワーヘッドは手持ちタイプです。
反対側にはシャワーブースが別にあります。アメニティも揃っていてドライヤーもあります。タオル類もここの物はすべて新しい物が揃っていました。ツアー中では1番豪華なホテルですが1泊だけです。部屋の写真だけ撮ってロビーに降りてベルボーイに豫園までのタクシーの料金と時間を尋ねます。時間は15分から20分で、料金は40元から50元以下でしょうとのことです。
タクシーが待機しているような立地ではないので、ベルボーイが表に出てタクシーを捕まえてくれます。行先はメモしておいたので見せるだけで、市内に向かっては渋滞は無いのであっという間に着きました。途中の車窓から改装中の大世界（ダスカ）を見ることが出来ました。租界時代は魔の巣窟だったところです。
ホテルから約15分で43元で豫園商場に戻ってきました。
先ほど写真を撮ったところですが、夕方と夜では全く印象が変わります。
午後8時だといくらかの店は閉店していますが、9時過ぎくらいまでは買い物が楽しめます。
正月の二日と言っても旧正月がメインの中国では豫園商場もこんな感じで空いています。
父が生前にステッキを買った懐かしい店です。義父にもと思いましたが、妻が気に入った物が無かったので買うに至らずでした。
ちょっと寂しい通りです。日中は賑わっても観光客はどこかで食事か外灘にいる時間なのでしょう。以前の旅では豫園商場内の老上海飯店に数日滞在したことがありましたが、もっと賑わっていたような気がしました。
南翔饅頭店の持ち帰りは相変わらず長い列が出来ています。
老上海酒店に泊まった時は朝一番で並んで、2階の円卓で地元の人に交じって食事しました。老上海飯店は有名なレストランですが、ホテル的にはあまりグレードが高くなく朝食もそれなりでした。
湖心亭には一度も入ったことがありません。やっぱりお茶に大金は払えないような気がします。
懐かしい緑波廊と湖心亭の景色です。この辺りで家族11名とガイドさんで写真を撮ったことを思い出しました。
夕方撮ったのと同じアングルですが、もうツアーの方々はいません。
これだけ通行人が少ないと食事をしている人も少ないのではと心配になります。
広場から豫園商場を1周することにします。
もう1軒の緑波廊別館を通り抜けますが、店が変わっていたような？？？
カメラを構えていたら右からアイスを食べながらアングルに入ってくるやつがいます。邪魔だなと思ったら…。前日の元旦に妻にお年玉を100元あげたら途端に金遣いが荒くなりました。
商場の南側で見掛た靴屋に寄ると「老北京布靴」のボア付のかっこいい靴が売っていました。セール中で100元だったので迷わず購入しました。
段々お店が閉まってきました。もうすぐ午後9時になります。夕方と同じように商場の北側へ向かいます。
すると南翔饅頭店には2人しか並んでいませんでした。
咄嗟に20元出して小籠包を1皿購入できました。ラッキーです。
妻は大好物にありつけてご満悦です。この日の夕食は料理の品数が少なかったので２０個をぺろりといただきます。
美味しいですね。だいぶ涼しくなってきたので、熱々の小龍包が胃袋に沁みます。
お替りお願いいたします。
湖心亭はすでに閉まっていました。今回も入れず仕舞いです。
写真を撮っていた通りすがりの若いお兄ちゃんにシャッターを押してもらいます。十数年前にはカメラなど触ったことないと言われて撮ってもらえないことがありました。「開襠褲」という尻割れパンツも見掛なくなったし、中国はどんどん変化していきます。
湖心亭の周りの九折橋の写真を撮っていたらライトが消えました。午後9時には消えてしまうのですね。仕方ないので豫園商場を後にします。
先ほどは公園を抜けて外灘に出ましたが、夜になると公園は門が閉まってしまい通り抜け出来ませんでした。
イルミネーションでライトアップした遊覧船が目の前を流れていきます。シャングリラホテルも十数年前は高層ホテルのように見えたのですが、周囲の高層ビル群の中に埋もれています。
「我愛上海」と「I LOVE SH」が交互に現れては消え…。
外灘の古いビル群も綺麗にライトアップされています。どんどん綺麗になっているような気がします。
LEDの時代になって照明装置も進化したものです。
また違った遊覧船が流れていきます。井上陽水の「なぜか上海」の歌詞が頭の中を流れていきます。♪星が見事な夜です　風はどこへも行けます　はじけたような気分で　ゆれていけばそこが上海♪
♪海を越えたら上海　どんな未来も楽しんでおくれ　海の向こうは上海　長い汽笛がとぎれないうちに♪大阪南港から蘇州号で渡った上海の旅で実感した距離感をかみ締めます。
ウェスティン外灘センターのパイナップルのような上部を見ると上海に来た気がします。いつか泊まってみたいです。
この辺りからが浦東のビル群が1番きれいに見えるような気がします。ずっと見ていても飽きない日本では味わえない景色です。
そして振り返れば外灘のライトアップされた建築群が目に入ります。
上海中心が完成したらまた来ようと思います。
気持ちの良い涼しさです。
どこかのバーにでも寄ってみたい気もします。
久し振りに「M on Bund」にでもと妻を誘いましたが…。何時にホテルに帰れるか分からないから嫌と断られました。何度も通った新天地の「透明試行/ＴＭＳＫ」にも行ってみたかったのですが。
東方明珠電子塔が旅の終わりを伝えています。
5年前に家族全員11名で記念写真を撮った同じ場所で写真を撮りました。父は亡くなりましたが、弟に娘が生まれたので11人を保っています。
ウェスティンのパイナップル頭もここで見納めです。
外灘のビル群の照明もだいぶ変わっています。ほとんどLED化されています。
こんな輝きは13年前には無かったですから。
街路樹も整理され照明も変わりカメラもデジタル化され、誰でも上手に写真が撮れる時代になりました。
外灘沿いにたくさんいた記念写真屋さんも一時は激減しましたが、最近はプリンターまで首から下げて新たな商売が始まっています。
テレビ塔辺りが一番浦東っぽい風景だと感じます。
この景色もこれが見納めです。
高級レストランやバーが集まるビル「外灘18号」はAIAの看板が目印です。
和平飯店も5年前は改装工事中でした。現在はフェアモントホテルに変わっています。ここは「外灘20号」です。
このビルはヴィクター・サッスーン卿に建てられ、現在は和平飯店の北楼として使用されています。フェアモントに変わってもジャズ・バーなどは健在のようです。
和平飯店南楼はスウォッチ・ピースホテル・アートセンターになっています。スウォッチグループのオメガなどのショップが入っています。
南京路に向かうので外灘の眺めもこれが最後です。
和平飯店も綺麗にリニュアルされています。
中に入ろうと妻を誘いましたが…。断られました。一度ジャズを危機に入りたいと思っていますが願いは叶いません。
通りの反対側は和平飯店南楼で、こちらも綺麗にライトアップされています。
驚いたのは5年前でも電柱にとぐろを巻いていた電線が見事に無くなっていたことです。これが1番驚いたことかもしれません。
しばらく歩いて南京路歩行街に到着しました。
周囲には写真を撮ろうしている人がいるのですが、ちゃんと順番を待っています。これも以前では考えられない凄いことです。
日本を越えていますね。
こういう南京路の方が好きです。
いかがわしい客引きのおじさんとかの姿もありません。警官が巡回している姿も見受けられます。ドロドロ感が無くなってちょっと寂しい感じはあります。
キューピーの電動車も健在でした。すでに半部以上歩いてしまったので今回は必要ありません。
この辺りの広場も綺麗になりました。円筒形のビルは前回の旅で家族と泊まった上海蟹で有名なレストランを経営する王宝和大酒店というホテルです。
以前あった伊都錦（イトキン）も無くなっているし、コーラとペプシの対決のようなネオンも無くなっているし、この辺りの景色も変わりました。行ったことないけどニューヨークみたいな感じがします？
もうこれで満足したのでタクシーでホテルに帰ります。老眼のおじさんのドライバーでホテルの名刺の地図が読めなかったり…。最後はそこら辺を歩いている人に聞きながら到着しました。帰りは渋滞も無く20分くらいで料金は42元でした。面白い人で最後は笑いながらお別れしました。最初から最後まで楽しいことばかりの中国江南7泊8日の旅でした。翌朝の浦東空港では荷物が19キロと25キロで、トータルの重量はオーバーしていませんが、バランスが悪いと言われてパッキングをし直しました。ガイドさんは最後になった我々を見送って仕事終了です。ありがとうございました。この格安7泊8日ツアーは数年後には消えてなくなりました。