2014/01/01 - 2014/01/01
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kojikojiさん
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以前よりクラブツーリズム社やトラピックス社やHIS社で開催されている中国江南を7日間から8日間で周遊するツアーに興味がありました。何しろ19,800円ほどの参加費用(諸税・サーチャージ別)で全日空か日本航空利用で各都市の観光及び宿泊と食事まで付いているのですから。ただ年に数度の長期の休みを利用してまで参加したいとも思えませんでした。ところが9月頃にクラブツーリズム社のHPを覗いていると、年末年始にも開催されていると分かりました。料金は12月27日金曜日の夕方出発で7泊8日のツアーが39,800円でした。年末年始であれば仕事を休む必要も無いので、すぐに申込みしました。申し込んでから詳しく調べるとホテルは良いけれど郊外だったり、食事についても賛否両論だったので少し心配な所もありました。それと観光以外にもお土産店に割かれる時間の多さもどうかなと思えました。唯一魅力を感じたのは各都市の観光が、行った事の無い場所や行きたかった場所が多かったことです。参加した結果としては最高に面白いツアーでした。ホテルも杭州以外は郊外では無く、夜間に繁華街へ出るのも安易でした。観光自体は物足りない部分もありましたが、自分で何度も訪問した江南の抜けていた部分を補足出来て満足いくものでした。何よりガイドさんが良かったのと参加された方が良い方ばかりだったのも楽しめた大きな要因でした。リピーターの方が数組居らっしゃいましたが、来年の年末に再度参加しても良いかなと思えました。
■1日目:東京から空路上海に入り杭州へ移動。
■2日目:杭州から紹興と安昌を訪ね杭州へ戻る。
■3日目:杭州から烏鎮を経由して無錫に入る。
■4日目:無錫から太湖を遊覧し、無錫に戻る。
■5日目:無錫から恵山古鎮と木涜古鎮を訪ね蘇州へ入る。
■6日目:蘇州で正月を迎える。
■7日目:蘇州から上海に入り、観光する。
■8日目:上海から空路東京へ戻る。
航空会社は全日空でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス 船 自転車 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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特にすごい料理がある訳ではありませんが、元旦のホテルの朝食会場は華やかでした。8年前に来たときは南国風の雰囲気だった気がします。
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今年も元気に正月を迎えることが出来ました。母を置いてきてしまったのが心残りですが、1人部屋追加料金払っても連れてくれば良かったと思います。実家に電話をしたら弟夫婦と姪っ子と一緒でしたので安心しました。卵料理と麺と雲呑は注文して出来たてがサービスされます。
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どこのホテルでも安心して食べられるお粥は胃腸にやさしいですね。
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雲呑には香菜と白蝦を乗せると更に美味しくなります。
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ここのホテルのエレベーターは全面ミラー張りです。まだ出発の30分前ですがロビーに降りている方が見られたので早めに準備しましょう。
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元旦最初の観光はホテルから近い偶園です。元々は広大な敷地があったそうですが、その大半は蘇州動物園になったり公園になっているそうです。動物園にパンダはいないそうです。
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清代同治年間に沈乗成夫妻の隠居所として建てられたそうです。東側は黄石の急峻な築山と池を中心に、西側は太湖石の築山が書斎の前に広がっています
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桂離宮の住吉の松を思い出しました。こんもり感がだいぶ違いますが、突き当りにある感じが思い出させたのでしょうか?
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周囲を運河で囲われて小島のように浮かんでいる印象を持ちました。
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偶園の英語表記はCouple's Gardenとありました。
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木蓮が芽吹いていましたが、満開になったらさぞ見事でしょう。以前4月の上海を旅した時に豫園や瑞金飯店の庭で綺麗に咲いていたのを思い出しました。あの大きな蕾になるまで数か月かかるのですね。
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門庁を潜ると雰囲気が一転して静かな空間が広がります。
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戴酒堂は応接間としての役割だったのでしょう。
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「湖石暇山」は偶園で最も注目されるのは築山です。明末の畳山の大家である張南垣が設計と監督を行なって築かれたもので、中国で唯一完全に保存されているといわれるそうです。
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こんな書斎で美しい庭園を眺めて日暮していったら何か書き残せるでしょうか。元旦の朝の日差しが床に窓の桟の影を落としています。
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回廊を渡り次の建物へ移動できますが、夜などは風情があるのでしょうね。
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円窓によって庭に額縁が取り付けられたようです。
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この屋敷の窓は非常に趣向が凝らされて、素晴らしい物が多かったです。
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蘇州では四大名園と呼ばれるところには全て行きましたが、飾り窓はここが一番気に入りました。妻は拙政園に行っていないので、この日の午後に連れていきたいと思っていました。
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イチオシ
無限の空間が広がって行くようです。
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イチオシ
衝動的に照準器のように覗いてしまいます。そんな効果も狙ったデザインなのでしょう。
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庇の飾りのリスはそのまま松の木へ渡って行きそうです。
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「山水間」からは池と「吾愛亭」が綺麗に望めます。窓枠の透かし彫りも見事です。
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蝋梅が綺麗に咲いていました。元旦から縁起良い物を見せてもらいました。「冬来りなば春遠からじ 」といった感じでしょうか。今年が良い年でありますように。
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イチオシ
「吾愛亭」には陽が差し込みポカポカ暖かいくらいでした。
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竹に見せ掛けた明代のテーブルセットです。重厚な造りの清時代の家具より明代の軽やかなものに魅力を感じます。壁に掛かった短冊状の絵は大理石に自然に出来た模様で山水を表しています。
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軽やかな家具には軽い窓が似合います。
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山茶花(さざんか)が綺麗に咲いていました。建て替える前の実家の庭には白い山茶花の木が数本植えられていて母が大切にしていました。今はもう無い庭に咲いていた桜や山茶花、バラにスミレなどを思い出すことがあります。
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ガイドさんが付いてじっくり見学したのでとても勉強になりました。
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屋敷の裏には船着き場があって、駐車場まで手漕ぎ船で戻ることが出来ます。ほんの数分の事ですが船頭さんが「北国の春」や中国の歌を数曲歌ってくれました。ちょっと感激です。
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ヴェネツィアには何度も一緒に行っていますが、渡し船のゴンドラしか乗せてあげていません。まぁこれで良しとしましょう。
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ポカポカ天気で良かったです。杭州を出てからどんどん暖かくなります。
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昼夜の食事と同じで8人づつ3艘に分乗しているのが面白く思えます。
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駐車場から見るとこれだけの距離ですが、大回りしてくれるので満足感は高いです。チップはみんなで10元くらい。
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バスに乗って次の虎丘へ向かおうとしますが、隣の蘇州動物園の周辺が凄い渋滞でなかなか動けません。細い片側1車線なので歩道は駐車場になります。これは中国では当たり前の風景です。白バイがホンダ製なのがちょっと驚きです。たいていの国ではパトカーは自国のメーカーの物を使いますが、バイクは日本の物が多いかもしれません。
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あの中綿入りの黒い靴が気になりました。あったかそうです。オッチャンの足元も同じ靴です。これが頭に残ってしまい豫園商場の靴屋でセールで売っていた「老北京布鞋」のボア付きシューズを買ってしまいました。
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鶏は1斤(500グラム)8.8元と安いですよね。地方の市場だと一番奥の裏の方に鶏をさばく専門の店があったりしますが、こんな露店だと自分で潰すのでしょうね。
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市内は余程混んでいるのか蘇州火車站を越えて市外に出てしまいます。
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この紅蟻装飾の看板を何回見たでしょうか。
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遠くに北塔が望めたので大体どの辺を走っているのかが分かります。
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虎丘近くの路上でバスを降ります。リヤカーで果物を売っていましたがナツメやキウイやミカンは中国産でしょう。マンゴスチンやランブータンはタイ辺りからの輸入品でしょうか。湖南省で一面のキウイ畑を見た時は驚きましたが、漢字で書くと獣編に弥+獣編に侯+桃でキウイです。毛が生えているので獣なんでしょうか?桃には見えませんが。
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虎丘に来ました。蘇州には今まで2回来ていて今回で3回目ですが、ずっと自転車で観光していたので街外れのこの辺りには来ていませんでした。碑坊から感激の一瞬です。
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観光地って感じがします。元旦なので人出も多いようです。
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イチオシ
風船には中国のオリジナリティを感じます。なんちゃってキャラはいませんでした。
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イチオシ
虎丘は呉王闔閭(こうりょ)の墓のあるところで、その名の通り小高い丘になっています
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闔閭はその死後に蘇州の海湧山という山に埋葬されましたが、3日間白い虎が現れて墓を守ったとされていています。以後、海湧山という名を虎丘に改名したそうです。
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饕餮紋の施された巨大な鼎が置かれていますが近年のもののようです。
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その足元にいた女の子が姪っ子にダブってしまいホームシックになりました。
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どんどん近づいて行くのでワクワクします。頭山門から門の開口部越しに塔を撮ります。
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虎阜禅寺の扁額です。寺の名前には遍歴があり康煕年間にこの名前になったそうです。
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この日はタートルネックのセーター1枚でも歩けそうな暖かさでした。本日は2人ともユニクロで揃えてみました。
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残念ながら虎丘の見学はここまでです。入場料の掛かるエリアには入りません。本当は中にいろいろな旧所名跡があるのですが…。団体行動では何ともなりません。
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後ろ髪を引かれる思いで運河まで戻ります。ここを左に曲がり山塘街の見学になります。
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甘栗の看板と寺の塀の色が合っています。
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こんな冬なのに砂糖黍ジュースは人気がありました。1杯5元と高くなったものです。
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山塘街ですが多分誰もが思っている通りとは違うと思います。繁華街の山塘街はこの道を3キロくらい南東に進んだところからになります。
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ちょっとがっかりです。お昼の後は夕方まで自由行動なので、どこへ行こうか考えながら周辺を散歩します。ここで20分自由時間を貰っても仕方ありません。
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まぁ天気も良く暖かいので夫婦連れだって散歩します。普段一緒に近所を散歩することも無いですからね。
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昼食は刺繍研究所のレストランです。ここは昨日に続いて2回目です。
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新年会は点心料理でした。
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御めでたい粽と餅菓子と小龍包に春巻きになぜか唐揚げです。
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雲呑スープで冷えた体が温まります。
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茄子の甘辛煮におこわなどの料理も続きます。
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こちらは湯圓というデザートで、甘酒の様なものに白玉が入っています。これが気に入ったので超市でも探したのですが、甜酒酉良(最後の文字は酉+良で一文字)という冷蔵の甘酒と吃湯圓了という冷凍白玉が必要なので買うに至りませんでした。
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若いおばあちゃんが孫を背負っていましたがこの背負い籠が素敵でした。売っているのを見たら買っちゃったかもしれません。
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ホテルに戻って午後1時から5時まで自由行動になりました。他の皆さんはどこへ行っていいかも分からないので、観前街への行き方をお教えして我々はタクシーで、と思ったら道路大渋滞の上にすべてのタクシーはお客が乗っています。妻が拙政園に行ったことが無いので連れて行きたいのですが…。歩いたら約3キロはあるので40分、園内を更に歩いて1時間、最悪歩いて戻ったらそれだけで5時になりそうです。
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イライラしてきたところで輪タクのオッチャンを発見して値段交渉しました。最初は70元なんて法外な値段を提示されます。タクシーだったら15元の距離です。輪タクでも同じくらいの値段ですが、元旦だし時間が限られているので30元で手を打ちました。昨年築地の初競りで黒マグロを1億5,000万円で落札した社長の気持ちが分かった気がしました。少しでも元を取ろうと記念写真を撮っていると仲間の運ちゃんが笑っています。やっぱり中国の人は良い人ばかりです。
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おっちゃんは上機嫌ですいすい走ってくれます。歩行者なんて轢いてしまいそうな勢いです。歩かないで済んだうえにポカポカ陽気もあって妻も上機嫌です。
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途中から右の通りに入っていったので、獅子林の前を通るなと思いました。この辺りの事は頭に入ってます。
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獅子林通過です。初めて獅子林に来た時は拙政園の後だったので夕方になっていました。到着した時には中の門が閉まった直後くらいでした。園の出口で手品を見せていた女の子に「もう入れないの?」と尋ねると、言葉が通じないのでゼスチャーで、合わせた手を頬に当てて小首を傾げて寝ているポーズをとりました。その仕草が可愛らしかったのを覚えています。そして道具を片付けて「バイバイ」と言って自転車で消えていきました。
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輪タクに乗って2時前には拙政園の前に着くことが出来ました。この通りも昔は道はガタガタで小さい商店が軒を連ねていましたが全て無くなっていました。プラタナスの並木だけが変わらずに残っていました。
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チケットを買って東側の入り口から入ります。50元!約1,000円です。
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拙政園に来るのは14年振りです。上海から列車で着いた蘇州駅で降りた途端に物売りやら貸自転車屋に囲まれてびっくりした事を覚えています。自転車屋の客引きのおじさんと帰りの列車のチケットを買って、怪しい路地の奥でデポジット100元払って1日5元で自転車を借りて…。走っている途中にペダルは何度も外れて…。懐かしい思い出です。
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園内では蘇州刺繍の展示がありました。昨日の研究所は撮影禁止でしたがこちらは大丈夫でした。でも肝心の作家さんは休憩中でした。
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これは見事な蓮の花で両面刺繍になっています。ショッピングの一環ですが刺繍研究所でいろいろ教えていただいたことが勉強になっています。
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可愛らしい金魚の刺繍です。
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千手観音菩薩の持ち物の1つ1つも細かく描かれています。
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イチオシ
この庭から見た北塔の美しさは造園当時と変わらない風景だと思います。この庭園は明代に官界に失望した御史の王献臣が故郷に戻り、庭園を建造したのが始まりだとされています。拙は稚拙で政は政治、政治に失望した訳ですね。
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これで妻に蘇州四大庭園を全て見せたことになります。その間にも世界遺産になって、対象の庭園は9に増えていますが。
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園内は元旦と言う事もあり地元の人で賑わっていました。他の人を写さずに写真を撮るのが難しいです。
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更に郵便局が出ていて記念切手や絵葉書を買うことが出来ました。3元の年賀切手と1.5元のトン族の風雨橋の切手を絵替わりで出してくれました。喪中ですが母宛てと弟宛てと、おばたちには年末の寒山寺に祖父母の為の写経を納めた報告をしなければなりません。
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個人で観光を始めた途端に現地の人とダイレクトにコミュニケーションすることになります。やっぱりこういうことが無いと旅行をしている気分になりません。
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しかし文句も言わずに妻も良くついて来てくれます。昨晩蟹を食べさせたからかもしれません。
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西園の回廊は何度歩いても気持ち良い所です。
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湖面から反射した光が揺らいでとても綺麗です。
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イチオシ
初めて来た時も同じ年末年始でしたがとても寒く、更に手袋を忘れたために自転車を片手運転して片手をポケットで温めたくらいです。その時と比べれば天国のようです。
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塔影亭は中に入れませんが石組が迷路のようで面白いです。
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十八曼陀羅花館の青いガラスが綺麗です。これは北京ガラスでしょうか。広州の三大名店の1つ半渓酒家で見たことがあります。文革時代はベニヤで挟んで隠したそうです。それと同じ色をしています。
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硝子で囲われた内部は普通に江南の文人趣味の内装です。
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イチオシ
今回の旅で庭園やその屋敷が美しく見えたのは天候に左右されるところが大きかったと思います。寒くどんより曇った13年前と全く違った印象を受けました。
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倚玉軒から九折橋まで歩いて、これでほぼ庭園を1周したことになります。
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蘇州園林博物館は時間の都合上割愛して表に出ます。この辺りはいつも時間に追われることになります。
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さてこれからが問題です。山塘街までタクシーで移動しようと考えていましたが全く無理な状態でした。更に輪タクに乗ったとしてもかなりの距離があります。すると拾う神ありで、今度は白タクの運転手が現われました。妻は「お願いだからやめて。」と言いますが、車を見せてもらうと綺麗な新車で奥さんも一緒でした。自家用車で元旦にちょっと小遣い稼ぎの人の良さそうな人です。
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言い値50元を40元に負けてもらって山塘街と広済路の交差点まで行ってもらいます。車内では日本語の勉強会で、わずかな時間なので1から10まで覚えてもらいました。到着して車を降りる時に1時間後にここまで迎えに来てくれないか頼みましたが断られてしまいました。まあ何とかなるでしょう。ここで午後3時です。
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西安の城壁でもこのようなランタンを見ましたが、夜になると綺麗なのでしょうね。
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広済路脇の橋から山塘街の運河を望みます。この辺りも夜にはライトアップして綺麗なのでしょう。
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通りは凄い人出ですが、これが思い描いていた山塘街の風景です。
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古戯台があり、しばらくすれば何か始まりそうでしたが、のんびり待っている時間はありません。
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夜になったらもう一度来ようとも考えましたが足を考えると…。明朝は早く出発して上海に向かいますので悩みます。
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拍子木の様な音に吊られて近づいてみると「西洋鏡」と書かれた見世物屋でした。中を覗くとあら不思議な物が見えるのでしょう。「絶技之表演」とか「神奇拉大片」なんて言葉に惹かれます。
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上海ナビで調べておいた「姑蘇巧手坊」という店を楽しみにしていたのですが、商品が変わってしまっていてちょっと残念でした。西安の六営村の泥人形が売っていて懐かしかったです。後は真珠店で妻が動かなくなったくらいで特に面白い物はありませんでした。
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時間があまり無いのでもう1回周ろうと言う気にはなりません。
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やはり上海ナビで見つけた「大阿二生煎舗」には時間があれば入りたかったです。生煎饅頭を食べたかったのですが、列に並んでいたら夕食には間に合いそうもありません。残念。
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何しろタクシーなんて走っていないし。
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仕方がないので夕日を背に東方面に歩き始めます。どこかでタクシーか輪タクが着たら乗れるように注意しながら進みます。
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と言いながらよそ見したり。
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怪しい七福神のような群像を見たり。
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南浩路の商店街を冷かしたり。
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更に進むと金門と書かれた門に着きました。これは元旦から縁起が良いと真ん中の車道を潜ります。
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この辺りで午後4時を過ぎてしまったので輪タクをつかまえてホテルまで送ってもらいます。50元なんて言われたのを30元にしてもらったらブーブー文句言っていました。「すっごい遠いんだぞ!」って感じ。
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歩き疲れたところだったので夕方の冷たい風が気持ち良かったです。結構上り下りあったのでオッチャンは大変そうでした。お蔭で4時45分にホテルのロビーに到着です。チップをくれと言われたけどあげません。
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すぐにバスに乗って晩御飯に出発です。市内を東に抜けて南に向かい、かなり走った先は街の西側でした。市内を抜ける寄りは早いのでしょうが…。
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萬年青飯庄というレストランです。:蘇州市閭胥路32号
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先ほども来た万年橋の袂です。
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蘇州最後に晩は蘇州料理です。最初に玉蜀黍粉のあられの様な物と海老です。ビールのつまみになりそうですがお茶で我慢します。これは美味しかったです。
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蟹粉豆腐は得月楼のものと比較は出来ませんが美味しいです。
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蘇州の名物と言ったらこの魚料理です。松鼠桂魚(淡水ハタの丸揚げ、甘酢あんかけ)です。昨日食べなかったのはこの日の晩御飯で食べられるからです。
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大みそかの得月楼でほとんど全員の方が食べていました。
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「魚(Yu)」と「余(Yu)」が同音なので新年に魚を食べる習慣がある中国です。元旦の晩にいただけると言う事は「年ごとに余りが出る=財力が増える」という意味で縁起が良いのです。同じツアーに福建省出身のご家族がいらっしゃいましたのでそんな話になりました。
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おこげ料理も出ました。
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大根の煮つけは八角が効いていて美味しいです。
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お昼にも出た湯圓をデザートにいただきます。
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市内の南側にいると思っていましたが、全く違う場所にいることが帰国後に分かりました。この先には山塘街があるので、夕方には橋の向こう側辺りを歩いていたことになります。
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ホテルに向かって右脇の細い道を進むと超市(スーパー)があります。調味料なども豊富なのでバラマキのお土産を探すのには良いかもしれません。サントリービール2.5元と嬉しい値段です。
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元旦の夜は年賀状を書いて大人しく寝ることにしました。明日は早朝から上海に移動して最後の観光になります。
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